中野京子のレビュー一覧
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知っているものから知らないものまで沢山楽しめました。
特に『ハーメルンの笛吹き』に関する考察は、何となくしか知らなかったので非常に興味深かったです。
中野さんがかなりの博識でいらっしゃるのに1番驚きましたが。
歴史的背景なども分かりやすく書かれていて、とはいえ小難しい事は考えずとも、なるほどなぁ!と単純に楽しめる点が非常に良かったです。
数年前に『怖い絵展』なる展示会に誘われて行った事があるのですが、中野さんが監修されていたという事に今更気付き不思議なご縁もあるものだなとちょっと得した気分になりました。
また第2弾も開催して欲しいですね。 -
Posted by ブクログ
絵画で見る災厄のお話。
洪水や飢饉などの自然災害はもちろん、ペストやコレラ、梅毒などのパンデミック、戦争などの人災まで。
ナポレオンの進撃もここでは「災厄」として取り上げられていたことには驚いた。
戦争も災厄、まして侵略される側にしてみれば、どこかの英雄も災いか。
ましてナポレオンは自国民へ与えたダメージもでかいし(シベリア遠征で何人お亡くなりになったか)
「怖い絵」展に絡めた話題もちょくちょく。
興味深かったのは、日本人が思う天使像と宗教世界における天使像のそのギャップ。
「怖い絵」展でも話題になったとか。
天使は天の御使いであって、人類を救ってくれる存在とは限らない。
今回、それをまざま -
Posted by ブクログ
様々な年代の絵画について、その描かれた背景・思想・作者の環境などについて解説された本作。
中でも人々の恐怖・畏怖・不安・猜疑心・悔恨などなど、“怖い”と感じる絵画を軸に解説がなされる。
絵画や芸術は中世時代に爆発的に発展を遂げたが、その成り立ちを考えると、そこには当時の宗教観や文化そのものを反映していると言っても過言ではない。
一枚の絵の中に無数にちりばめられたモチーフや構図、その一つ一つに込められた意味やその背景を知ることで、今まで見えていた世界がさらに広がりを持つことになる。
本作は、そういった芸術鑑賞の醍醐味を味わえ、さらに本物の作品を見てみたいと思わせてくれる図書となっている。
一般教 -
Posted by ブクログ
中野京子さんの本を読むようになってから、絵画に描き込まれてる何気ない一つ一つがそれぞれ重要な意味や暗示をしているということに気付かされ、絵画ってこんなにお喋りなのねーと思えるようになった。絵画鑑賞の面白さを教えてくれた作者さん。なので彼女の出す本は大抵面白い。
絵画を深く見ようとすればするほど、歴史や宗教への理解は不可欠なのだが、ヨーロッパの歴史と宗教は非常に複雑で、なかなか覚えられない(覚えたそばから忘れていく笑)。本書もしっかりと巻頭の系譜を見ながら読んでいったけど、いかんせんヨーロッパ王室は同じような名前の人が男女ともに多くてこんがらがる。極端な話、アンリって名前をつけたいなら長男から順