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美が招くのは幸運か破滅か? 肖像の奥に潜む、秘められたドラマとは。絵画のなかの美しいひとたちは、なぜ描かれることになったのか。その後、消失することなく愛でられた作品の数々。本書では、40の作品を中心に美貌の光と影に迫る。――美を武器に底辺からのし上がった例もあれば、美ゆえに不幸を招いた例、ごく短い間しか美を保てなかった者や周囲を破滅させた者、肝心な相手には神通力のなかった美、本人は不要と思っている美、さまざまですが、どれも期待を裏切らないドラマを巻き起こしています。それらエピソードの数々を、どうか楽しんでいただけますよう。(「あとがき」より) 《本書の構成》●第1章 古典のなかの美しいひと ●第2章 憧れの貴人たち ●第3章 才能と容姿に恵まれた芸術家 ●第4章 創作意欲をかきたてたミューズ
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Posted by ブクログ
美の基準は人それぞれである。そのため、中には、「えっ、これが美?」と驚く絵も。
「醜い公爵夫人」マサイス
タイトルについている通り、美しくない!いや、美の基準は様々だから、美しいと感じる人もいる?
「ゾフィ大公后」ヨーゼフ・カール・シュティーラー
ハプスブルグ帝国の有名な皇后、エリザベートの姑だ。エリザベートにイジワルをした悪役認定されがちだが、個性的なヘアスタイルはさておき、美人でしっかり者の印象を与える。覇気のない夫ではなく、英邁な自分の息子フランツ・ヨーゼフに皇位を継がせようと考えるくらい、国の事を想える女性だった。
「サラ・ベルナール」アルフォンス・マリア・ミュシャ
ウィーンに行くとミュシャのポストカードが至る所で売っている。一度見たら忘れられない特徴的な絵。画家の経験もないミュシャが大抜擢で大女優サラ・ベルナールのポスターを作った所、大ヒット!
「モンテスキュー伯爵」ジョヴァンニ・ボルディーニ
プルースト『失われた時を求めて』のシャルリュス男爵のモデルになった人物。スティッキを持った姿はダンディなおじさまそのもの。
「デヴォンシャー公爵夫人」トマス・ゲインズバラ
ダイアナ后の遠い祖先。生き方も似ていて、夫とは不仲でダブル不倫。
「シャネル」マリー・ローランサン
絵画を依頼したものの、ローランサンの描くシャネルは色調からして暗かったために、送り返されてしまう。
「ユーディトと侍女」アルテミジア・ロミ・ジェンティレスキ
国を救うために美人局で将軍を殺した烈女。ジェンティレスキの描く彼女は美しいというより、たくましい。
Posted by ブクログ
人の美しさとは、もちろん顔の造形だけではない。仕草や表情、行動や言葉など様々な要素から美しさは作られる。
ただ、顔を見ただけで目を奪われる、ただただ見つめていたい美貌というものは、大半の人にとっては手に入らないもので、その貴重性は時代を超えて人を惹きつける。
様々な美貌の人を見てきたが、やはり最後の「忘れえぬ女」が心に残っている。
冷たそうでいて、どこか哀しげにも見える、なんとも言えない表情の、まさに忘れえぬ女だ。
最後に心に残った言葉、
「美貌は確かにチャンスを引き寄せるが、それを活かせるかどうかその先には、意志と知力と官能が必要だ。それらすべてを備えた女性に、太刀打ちできる男などいない。」
夢の女でいるためには、美貌に加え、努力も必要。_φ(・_・
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