怖い絵 死と乙女篇

怖い絵 死と乙女篇

748円 (税込)

3pt

全身にみなぎる憤怒と威厳、レーピンの「皇女ソフィア」――凄絶な姉弟喧嘩の末に、権力を握ったのは? 甘やかな香りが漂う、ボッティチェリの最高傑作、「ヴィーナスの誕生」――美の背後に秘められた、血なまぐさい出生の物語とは? 自らを死神になぞらえた、シーレの「死と乙女」――実際に画家とモデルを襲ったその後の運命は? 名画に秘められた人間心理の深層を鋭く読み解く物語シリーズ第2弾。ベラスケス「フェリペ・プロスペロ王子」、ミケランジェロ「聖家族」、ダ・ヴィンチ「聖アンナと聖母子」などなど――。名画に秘められた恐怖を読み解く「怖い絵」シリーズ、待望のオールカラー電子書籍化!

電子書籍版の絵画はすべてオールカラーで収録されています。

本書には、紙版に収録されていた「作品8 セガンティーニ 悪しき母たち」の章と、以下の2点の絵は収録されておりません。
岸田劉生「麗子像 一九二一」
パブロ・ピカソ「朝鮮の虐殺」

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

怖い絵 死と乙女篇 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    血で血を洗う権力争いをくぐりぬけてきた皇女の威厳を感じる「皇女ソフィア」。
    色っぽい表情の中に無垢な愛らしさと陰々滅々とした表情を両立させる美女「ヴィーナスの誕生(ボッティチェリ)」。
    理想的な農民の祝祭の姿と現実の姿とのギャップに支配層側のエゴを感じる「豆の王様」。
    幻想的な風景の中に呪縛されてい

    1
    2017年03月15日

    Posted by ブクログ

    様々な分野からの視点、背景が盛り込まれ、ひとつひとつの絵画に対する見方がぐんっと深まった気がします。
    特に印象深かったのは、作品名「豆の王様」や「イカロスの墜落」「アンドリューズ夫妻」等々の、一見どちらかというと平和的で楽しげに見える絵画が、考察含めた解説を読むことで、見返した際に急に怖く見えてくる

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    2021.4.17
    今作もめちゃくちゃ面白かったー!
    お気に入りは皇女ソフィア、ジン横丁、かわいそうな先生。

    絵だけでなく、描かれた時代の背景や歴史を、一般人にも分かりやすく、だけど少し皮肉を込めた口調で説明してくれるのが読んでいて楽しい。

    0
    2021年04月17日

    Posted by ブクログ

    バックグラウンドを知ることで、絵の見方が変わる。怖い、というか、薄ら寒い感じがする。
    イギリスの「ガヴァネス」という立場の人について、初めて知ることができた。『シャーロック・ホームズ』シリーズは読んでたのに、ワトソンの妻メアリがガヴァネスだったことは記憶に無かった。
    イタリアの「カストラート」が非人

    0
    2021年01月20日

    Posted by ブクログ

    中野京子が名画の背景を主観と批評を交え読み解いていくシリーズ第三弾。
    正直絵画にはそこまで興味がなかったのだが、時にユーモアたっぷりに、時にエスプリを効かせ、時に辛辣な観察眼を発揮し綴られていく文章は名人芸の域。当時の時代背景や風俗と巧みに絡め、作者の人生や心情をも投影させるような文章は読みやすく面

    0
    2017年08月26日

    Posted by ブクログ

    いやー面白かった。
    3作の中で一番好きかも知れない。
    どれもおすすめではありますが。
    カストラートとか、ああ、そうかぁと説明書きにふむふむと納得。
    少し自分がものしりに慣れた様な気がします。(するだけ)

    0
    2013年09月30日

    Posted by ブクログ

    まるで見てきたかのような書き方で、引き込まれる面白さが上手い。このシリーズのヒットで二番煎じのような本が沢山出たけど、やはりこの作者のが一番面白いと思う。

    0
    2013年05月11日

    Posted by ブクログ

    面白い。何度も一枚の絵のページに戻りながら、うなりながら読んだ。文庫本でなく、ハードカバーで買えば良かったと後悔する。泣く女編も早く読みたい!

    0
    2013年04月19日

    Posted by ブクログ

    弟との政争に敗れ、幽閉される皇女。息子に殺された父の男根の泡から誕生した女神。亡霊となった子に授乳してやっと許される悪しき母。夫の再婚相手に毒入り衣装を送った後、我が子にも刃を向ける王女。圧政に喘ぎ、空から人が落ちてきても、何も見ない、何も聞かないを徹底した農夫や羊飼い。大切な誰かの訃報を受けても、

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    美術の面白さを感じられ、難しい歴史も面白く理解できる一冊!やっぱり中野京子さんの書く美術本は最高だ!っとなりました。
    最近は山田五郎さんのYouTubeと合わせて観ることで、より勉強になり面白いです。中野京子さんの本で紹介されていた絵だ!っとなって、わくわくしながら観ています。

    0
    2025年04月15日

怖い絵 死と乙女篇 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

怖い絵 死と乙女篇 の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

中野京子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す