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Posted by ブクログ
絵の中では優雅におすまし顔している彼彼女たちの姿と、血生臭くドロドロしたエピソードとのギャップが面白い。
ハプスブルク家の歴史を追う形で紹介されているのも、また人物ひとりひとりに焦点を当てた解説も、読んでいて分かりやすい上に物語として読めて面白い。
あと人間関係の淀みや深さもたっぷり味わえて楽しい。
個人的に、ナチスが「第三帝国」と名乗っていた理由やスペインが「日の沈まぬ国」と呼ばれていた理由など、なんとなくでしか知らなかった知識をちゃんと理解できたのが嬉しい。
アルチンボルトの「ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世」の肖像画が、
一見しただけでもインパクトとユーモアがあるのに、解説を読んだ後だとより面白く、また違う意味での興味深さが広がったのが良い体験だった。
Posted by ブクログ
中野さんにとってベラスケスの『ラス・メニーナス』は格別の思いがある作品のようだ。著作『名画で読み解くハプスブルク家12の物語 』『怖い絵2』『残酷な王と悲しみの王妃』に登場し、そのうち『残酷な王と悲しみの王妃』では表紙を飾っている。可愛らしい王女の表情とは裏腹に、彼女の運命はなんとも痛ましい。
かつては日の沈まざる帝国と呼ばれ、広大な領土を結婚によって築いたハプスブルグ家が辿った運命と、彼らに関連した12の絵を絡めて綴ったのが本書である。ヨーロッパに旅行に行くと、必ずどこかの国で「ハプスブルグ家ゆかりの云々」といった遺跡にゆきあう。考えてみれば不思議な一族である。初めから名門だったわけではなく、豪商だったわけでもないのに、華麗なる一族であるかのように説明される。だが、「じゃあ今のどこの国の国王だったの?」と聞かれても、ひとことでは答えにくい。
ハプスブルグ家の特徴は高貴な青い血で、それ故にあがめられたが、青き血故に不幸になった人もいる。『ラス・メニーナス』のヒロインもその一人だ。『残酷な王と悲しみの王妃』では、いくぶんソフトな言い方もされているが、伯父と姪の近親婚により生まれた彼女は、母の弟―実の伯父の元に嫁いで若くして亡くなる。小姑が母であり祖母が姑になるという、書いていてもよくわからない間柄がいく代にも続いた結果、彼女の弟はどうみても正常とはいえない精神的気質を持って生まれる。「高貴な血を下賤の血と混ぜ合わせてはならない」という考えを優先させた結果、彼は後継者を生む能力すらないまま世を去る。彼の肖像画も残されており、病人のような顔で表情も堂々たる王のそれではない。絵は、写真がなかった時代の唯一の証拠みたいなものだが、こうして何世紀にもわたってその異常さが喧伝されるのは哀れとも言える。
Posted by ブクログ
2009.3月ころ読んだ。江村洋著「ハプスブルク家」を読んだので、書棚の奥からだしてみた。
マリー・アントワネット出自のハプスブルグ家の歴史を、その王様・王女様たちの肖像画を通して概観するユニークな切り口の書。おもしろくて一気に読んで、観てしまいました。
○○家の歴史、といった歴史書ではたまに挿絵があるくらいで、誰と誰が結婚したとか系図はあるもののどうもややこしくて頭に入ってきません。が、本書では13世紀から始まり、途中オーストリアとスペインに別れつつも20世紀初頭まで約650年の長きにわたるハプスブルグ家を12の代表的な絵画で時代順に説明します。その他ほとんどカラーで関連画が豊富にあります。
デューラー、エル・グレコ、ベラスケス、アンチボルド、マネ、知らずに観ていた名画が実はハプスブルグ家のものだったのでした。
・ハプスブルグ家二大美女は?
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マリー・アントワネットとエリザベート皇后だそうです。
ヨーロッパの王朝は国を超えた結婚が多い(と思いましたが)、特にハプスブルグ家は血族結婚が多く、そのかぎ鼻と受け口が特徴だそうです。それを知って肖像画をみると、確かにそうだわー と画家は王様が気に入るように修正を施し美男に描いたようですが、きちんと?その特徴は描きこんでありました。
*スペイン・マルガリータ王女~密かに西洋の麗子像だ・・と思ってたのですが。。 ベラスケス最高の傑作だそうです。題は「ラス・メニーナス」
2009.3記
2008.8.15初版第1刷 購入
Posted by ブクログ
中野京子さんの「名画で読み解く」のハプスブルク家です
約700年に渡りヨーロッパの広大な地域を支配した名門です
もうぐちやぐちゃぐちゃw
家訓は「戦争は他の者にまかせておくがいい。幸いなるかなオーストリアよ、汝は結婚すべし!」ということでね
婚姻政策により支配を広げていったんですな
先日読んだプロイセンのホーエンツォレルン家も絡んでくるし、ナポレオンなんかも家系図にかすってくるんよな
一方で血族結婚も繰り返していたためにもう血が濃いのよ
そのせいもあってハプスブルク家と言えばでっかく突き出たアゴと下唇の腫れた受け口なのよ
だからごめん正直美人さんのお姫さまとかはあんまり出て来ない
でさ、一緒くたに語ると怒られそうだけど、競走馬(サラブレッド)の世界も割と近親交配を繰り返してるのね
そしてこの時にあまりに血が近いと、ものすごいスーパーホースか、とんでもく気性が荒いか、ものにならないくらい体が弱いかになっちゃうんだけど、ハプスブルク家もだいたいそんな感じなんよな
だからもう逸話にことかかない
そしてハプスブルク家一番の有名人はなんといってもマリー・アントワネットよね
ハプスブルク家の婚姻政策の犠牲になったプリンセスと言えなくもないんだけど、やっぱちょっと狂ってたところもあったと思うんよな
絵画も素晴らしかった
絵画でしか表現できないことってあると思うんよな
このシリーズ読み進めたいと思ってるので、次回忘れなかったらその辺のこともあらためて考えてみたい
あと最後になりましたが、みんな気になってること書いておきます
おっぱいでかい人は出てきませんでした
残念
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