中野京子のレビュー一覧
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ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
コーヒーを入れて静かに本を読むのは、一週間の仕事が終わった休日前の夜のごほうび。だけどこの本は夜中に読んじゃダメだったwなかなかにおどろおどろしいおはなしがいっぱい。さらっと書いてるけど怖すぎる内容。しかも史実だっていうんだから寝られないじゃない(;´д`)
「ハーメルンの笛吹き男」「マンドラゴラ」「ジェボーダンの獣」「幽霊城」「さまよえるオランダ人」「ドッペルゲンガー」「ゴーレム」「ブロッケン山の魔女集会」「蛙の雨」「ドラキュラ」「犬の自殺」「ホワイトハウスの幽霊」「エクソシスト」「貴種流離譚」「デンマークの白婦人」「大海南事故」「コティングリー事件」「十字路」「斬られた首」「ファウスト伝説」「ディアトロフ事件」 -
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まごうことなき一般人の私、王や王妃、王子様お姫様などまるで別世界の話。
ヒラヒラ美しいドレスを着て、社交パーティーに習い事、たくさんの召使いを従えて蝶よ花よとチヤホヤされて生きている…そんな貧相なイメージを大雑把に持っていて、そこに中野さんの絵画エッセイから、時代の激動に巻き込まれて悲しい運命を辿ることになった数名の王妃を知る程度。
こんな知識で読んだ本著、読んでみて…王や王妃の時代時代、何がきっかけで幸せに生きれるか、また真逆かはわからない。
そして…綺麗な世界では決してない。
とても厳しい。
別世界でよかった。
レーピンの『イワン雷帝とその息子』は本当に傑作。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「KING&QUEEN展」行きたいけど、行けそうにないので。
丁度某動画で薔薇戦争までの流れは見ていたので、その後のイギリス王室も見てみたいと思っていたところでの出会い。
中野京子先生の本なら間違いないだろうと手に取り、やはり面白かったので後悔はなし。
それにしてもイギリス王家、親子仲悪すぎだろう。
女王のイメージが強いイギリスなので、女王の話は特に楽しく拝読したが、個人的には「南海泡沫事件」を扱ってくれていたことも嬉しかった。
あの銅版画の解説を見たかったので。
勿論絵はフルカラー掲載。
イギリス王室に詳しくなくても、年表も家系図もあるので、問題なく読める。
今ならジェーン・グレイのあの絵の表紙で買えるのでオススメです。 -
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西洋絵画を楽しむために、新約聖書のイエス・キリストの生涯を名画とともにめぐる本。
当時の世相の解説の中にイエス・キリストの生き様がドラマティックに語られている。
中野さんによっていくつもの名シーンがさらに印象的なものになっており、『あ、聞いたことのあるシーンはそういうことからだったのか』と理解することができた。
クリスチャンでもなく、聖書を読んだこともない私としては、さまざまな登場人物がこんなにも人間くさい思いを抱いて苦悩し、悲しみ、また希望を持ち、生きていたのか、と驚きの連続だった。
キリストを弾劾した者たちや使徒の思惑や心理は、今現在の人の思考と何ら変わっておらず…普遍的なものであろうことがわかる。
表紙のベラスケス描くキリストの磔刑図は、悲しさがそこかしこに存在しているものの、ただただ美しい。 -
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実在、架空にとらわれない、橋にまつわるさまざまなエピソードをまとめた本。
橋はこちらとあちらを結ぶもの、こちらが渡れるかわりにあちらも渡ってこられる。
異形のものも、この世ならぬものも。
などと橋に関してひとつも感じたことのない私だったけど、言われてみればそうかもと、ちょっと怖くなりました。
それなら跳ね橋が一番怖いかなぁ。
なんてったって、向こう側が見えないんだもの。
実在の橋は巻頭にカラー写真があり、巻末には地図があってわかりやすく、エピソードが頭の中で繰り広げやすかった。
うっとりするほど美しい橋、目を疑うトリックアートのような橋、いろいろあるけど、エピソード込みで好きなのは鳴門ドイツ橋。素敵。
中野さんはホント博識。
絵画、映画、オペラ…いろんなところからエピソードが飛び出してくるので、それも一緒に本の中に引き込まれました。
中野さんの大ファンです! -
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名画に秘められた、歴史と運命に翻弄されたドラマを探る。
01 消えた少年たち 02 産業革命とパラソル
03 甲冑のダンディズム 04 メディチ家出身のローマ教皇
05 トロイア戦争の悲劇 06 イタリア逃避行のゲーテ
07 私的通信 08 大自然の脅威
09 価値の転換 10 異端審問所の妖怪たち
11 無敵艦隊 12 あふれかえる死
13 笑うコサック 14 ナチス時代の恋わずらい
15 死にゆくピエロ 16 奇蹟の瞬間
17 凶暴な選挙戦
カラー画像、家系図、その年代の主な出来事の年表が適宜有り。
コラム有り。
絵画を描く画家、絵画に描かれた人物。その時代は?
絵画の中に秘められた歴史と欲望、運命に翻弄された人々を探る。
実際の陰謀自体は少なめです。が、描かれた何かに込められた
意図を図れば、意味深長でミステリー。陰謀の香りが漂います。
人物の表情のみならず、衣服や装身具、手に持つもの、しぐさ、
人物の配置等にも、絵に秘められた何かが秘められています。
これらを読み解くことで得られる情報は、当時の情勢を知るにも
有益で、絵画の見方が変容します。
加えて、画家や描かれた人物の運命・・・欲望に絶望、恋愛等の
エピソードが、分かり易く簡潔で語られるのが、良かったです。
ゲーテがイタリアに逃避行した理由。
異端審問の事実を描かずにいられなかったゴヤの心情。
美麗な甲冑にはとんでもない事実が・・・汚物まみれでも脱げない! -
Posted by ブクログ
仕事で英国王室の歴史について勉強しないといけなくて拝読。
歴史を全部なぞってくれてるので、すごく分かりやすくて勉強になる上に、たまに突然砕けた書き方で、
王様や女王様についてコメントしてるのに、すごく笑ってしまった。笑
すごく楽しく読めたし、中野先生の本って
そういうところが良いなって本当に思います。
映画の『ブーリン家の姉妹』『女王陛下のお気に入り』を観てから、この本を読んだけど、
私はやっぱり、アン・ブーリンと、レディ・ジェーン・グレイが好きだなぁ。
イギリスの歴史って本当にドラマチック。
自分の推し王様or女王様(or妃など)を見つけると、
より一層楽しくなるなぁと実感しました。
中野先生って、
現代の英国王室については、あんまり興味ないのかしら…
ヘンリー王子とかウィリアム王子と、その嫁問題のゴタゴタについても、書いて欲しいなぁー。
すごい面白そうだし楽しそう。 -
Posted by ブクログ
男女問わず描かれた24人の、その美貌に隠された光と影を探る。
第1章 古典のなかの美しいひと・・・7作品
第2章 憬れの貴人たち・・・6作品
第3章 才能と容姿に恵まれた芸術家・・・6作品
第4章 創作意欲をかきたてたミューズ・・・5作品
カラー画像は、表題作24作品と、比較できる作品や写真が0~3枚。
絵画に描かれた美貌のひとたち。
描かれた背景、描かれた時代、描かれた人物、そしてエピソード。
彼らの美貌がもたらす光と影を解き明かす。
自分を重ねるようなアルテミジアの絵の力強さに、感嘆。
若き美貌のパルミジャニーノは他にも自画像を残していますが、
文中にある死の年の自画像(画像は無い)は、まるで老人の如し。
ネットで探して観たときは驚愕しました。
上流画家として成功を得たヴァラドンと息子であるユトリロの葛藤。
実際にロシアで鑑賞した「忘れえぬ女」は印象的だったけど、
この本を読んでから観かったなぁ。でも、それは遥か過去だし。
周辺を惑わす、自らが惑う、降りかかる幸運と不運。
それはまるでドラマのような人生として、絵画に残るのですね。