中野京子のレビュー一覧
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移動するまで地下室で待てと言われ、大人しく地下室で待っていたら
銃を持った男たちが乱入して来た。男たちの銃が一斉に火を噴く。
夫と妻、4人の娘とひとりの息子は全身に銃弾を浴びた。それだけは
終わらなかった。彼ら一家の身元が分からぬよう、顔には硫酸がか
けられた。
ロシア帝国最後の皇帝、ニコライ二世一家の虐殺で一時は世界に
その富を誇ったロマノフ家は終焉を迎えた。
リューリク朝のイヴァン雷帝を前史に置き、広大ではあるけれど
厳しい自然環境に置かれたロシアで300年続いたロマノフ家の
歴史を、絵画から読み解いたのが本書だ。
実は著者によるシリーズ物であり、本書はその第3 -
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ハプスブルク家のものと続けて読みました。中世から近代にかけてのヨーロッパ史を学ぶ上でキリスト教についてはある程度把握をしましたが、やはり様々な歴史書をよんで引っかかるのが家柄。今まで面倒くさくてほどほどにしていましたが、ちょっとスイッチが入ったので、ライトな者からでも手を付けていこうと本書を取りました。結果よかったです。何よりも文章が素晴らしい。それぞれのエピソードはあまり深くは語られないですが、人と人の関わりを大切にし、単純明快、豊かな日本語で語られています。ブルボンといえばルイ14世とベルサイユ宮殿の華やぎから、フランス革命のギロチンに消えたドラマチックなエピソードで有名ですが、知れば知る
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2016/12/04
ダンブラウンの天使と悪魔を読み終えて、キリスト教のことがものすごく知りたくなって、聖書を読もうかと思って手にとってみたら、難しすぎて買うのを断念!そして代わりに選んだのがこの本。キリストの生い立ちが名画とともに分かりやすく物語のように紡がれていて、1日で読めた。キリスト教をどうこうという前に、キリストの生い立ちは物語としておもしろい。って書いちゃうと語弊があるか…でも、これを読んで日本がいかに恵まれている環境にあるか思い知らされた。過酷な状況下に置かれた人々にとって、慈愛に満ちたキリストの教えは唯一の救いだったのだろう。もちろんいろんな解釈があるだろうから、これからも宗教 -
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不幸になってはじめて、ひとは自分が何者かを知るのです。
マリー・アントワネットはようやく自分が何者なのかを知る。しかしそれは遅すぎた。
運命の歯車はもう止まらない。
時間は戻せない。
華やかで幸福だったマリー・アントワネットは、大切なものを次々と失っていく。
友達も子供も夫も、自分の地位も名誉も、最後には自分の命までも。
歴史において何かを成し遂げたわけでもない平凡な女性であったマリー・アントワネット。
それでも歴史上の女性の中で最も有名なひとり。
ルイ16世とマリー・アントワネットが断頭台で命を落としても、一度起きたフランスの動乱は収まらない。
国民から王室が否定されたことを表すこと -
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歴史上には、その人物には相応しくない役回りを演じることになるひとがいる。その中でも有名なひとりがマリー・アントワネットだろう。
マリー・アントワネットは偉大なオーストリア女帝マリア・テレジアの娘として生まれる。
愛らしく上品なマリー・アントワネットは未来のルイ16世と婚姻してフランス皇太子妃になる。
ルイ15世の崩御と共にアントワネットは、自分が一体何者なのか、自分にフランス国民の生活がかかっていることも自覚出来ず責任も持てないままフランス王妃となる。
上巻では不穏な空気に包まれはじめたヴェルサイユで、マリー・アントワネットよりも自らの生命を選んだ貴族たちがアントワネットの周りから離れ亡命 -
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常識なんだろうが、知らないことがたくさん知れた。
・19世紀前半までの評価はルネッサンス3大巨匠の中で、圧倒的にラファエロがトップだった。→ 自分の感覚では、1.レオナルドダヴィンチ2.ミケランジェロ3.ラファエロだったが → やっとラファエロ前派という名前の意味が理解できた。
・ルーベンスの天才、何をやっても優秀で、外交官としても活躍。経済人としでも大成功。大げさな絵柄から破天荒な人なのかと勝手に思っていたが、かなり優等生で、バランスのとれた性格ということに意外さを感じた。
・ゴヤの俗物性質の中に、後期黒い家にあるような真のアーティスト性があること。(これは知っていたが改めて気づいた)
・ミ -
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ゴッホより普通にラッセンが好き。
そんな人もゴッホがどんな想いで絵を描いたのか、どんな人生を送ってきたのかを知れば、ゴッホのほうが好きになるかもしれない。
後世に名画を残した画家が、人生の最後にどんな絵を描いたのか。
それを元に画家の心境や時代背景の変化を読み解く一冊です。
絶筆作品だけでなく、教科書にも絶対のってる人気絶頂のころの作品を詳細な解説とともに比較することで、絶筆に至るまでにどんな変遷を送ったのかを解説しています。
たとえばゴッホ。
「アルルの跳ね橋」とか、黄色を中心とした明るい色調の農村風景が知られていますが、絶筆となる「カラスのむれとぶ麦畑」は、なにもない麦畑にカラスの群が -
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宗教美術にものすごく心惹かれます。
特にキリスト教。
沙羅双樹の下で涅槃に入った彼より。
我が国に八百万おわす神々より。
なかなかヘヴィな無理難題押し付けてくる唯一神とその周辺の人々の方に、魅力を感じるんですよねー。
支離滅裂にしか見えない言動オンパレードなキャラクタ大放出!な新約・旧約聖書が、絵画になった途端に一切のツッコミを受け付けない神聖さをまとっちゃう感が、すごく…好きなんです…←言い過ぎ
執筆当時の権力者の本意に沿って書かれてる感も興味深いし、聖人のモチーフを教会の意に沿ってしっかり描写しながら実はそれとは相反する画家の寓意もこっそり書き込んでるっていう解釈とかも好きやねん。 -
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中野京子さんによる絵画に秘められた物語や謎をまとめたシリーズ。今回は旧約聖書・新約聖書篇。
宗教画は大変多く描かれているが、残念ながら実物は殆ど観たことがない。壁画が多く、現地に行かないと観られないことも原因だとは思うけれど、そういう作品を扱う展覧会が余り開かれないこともあるだろう。
宗教画は大変ドラマチックで美しいものも多いので、わたし自身も観たいし他の美術ファンの方々にも観ていただきたい。
いつか宗教画を集めた展覧会が開かれることを期待しながら、本で楽しむ。
キリスト教や聖書に馴染みのないかたにもわかりやすく説明がされているため、面白く読める。
聖書は登場人物が膨大で、名前が同じひとも -
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ヨーロッパ絵画を観に行けば、避けて通れない宗教画。
どこかやっぱり異世界のように感じる存在でしたが、この本の説明を受けて読むと、天使や神様にも人情味(?)が出てきたというか、物語性を見つけることができて、絵への興味深さが増してきます。
そして同じ場面を描いているのに、画家によってまったく違う風な絵となっている、というのも並べられると面白い。どれも宗教画、と画一的な感じで思っていましたが、いやいや想像力を駆使してい描かれているなあと思うのでした。
そしてさりげなく描かれた人物や静物や、その配置などの意味を知ると、絵画の計算高さに改めて感じ入ります。キリスト教を描いた絵画にもこれから興味を持った目 -