奥定泰之の作品一覧

「奥定泰之」の「新 怖い絵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 新 怖い絵
    4.1
    1巻858円 (税込)
    まるで、拷問具をまとったかのような痛々しい肉体の自画像「折れた背骨」――フリーダ・カーロが、血みどろの自分を描き続けた理由とは? 発表当時、貧困の三女神として酷評された「落穂拾い」――ミレーの最高傑作が負った大いなる誤解とは? 歴史の闇や社会背景、画家たちの思惑を基に、名画が孕む恐怖と真実を読み解く20の物語。これまでになかった新しい視点による絵画鑑賞を提案した人気シリーズ、新章開幕!(解説:佐藤可士和)

ユーザーレビュー

  • 新 怖い絵

    Posted by ブクログ

    絵の背景を探るという難しいテーマがありつつもとても読みやすく、ワクワクする本だった。
    ただぼーっと眺める、自分の感性で絵を見るのもいいが、こうして歴史的背景や、モデルや作者の人生を知って観るとよりおもしろいと個人的には思う。美術史を勉強したい、自分にとってはとてもいい入門書にもなるなと思った。この絵たちの本物を見に行きたい!特にヨーロッパ史と宗教に絵画は密接にかかわっていることから、世界史が苦手だった自分にとって新たな視点から学び直せて嬉しい気持ちになった。

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    2024年11月27日
  • 新 怖い絵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中野京子氏の本は『ハプスブルク家12の物語 』以来だけど、あいかわらず示唆に富んだ内容で面白かった。

    「怖い絵」と題されてはいるが、「怖い」の定義を柔軟に変えて読者を飽きさせない。
    一見穏やかな風景に見えるミレーの『落穂拾い』も当時のバックグラウンドを踏まえると当時の人には「怖い」ものとして映った。この対比が何とも言えない。

    というかやはり、絵画というのはある程度の文脈(知識、背景、観念)があってこそ光るものなんじゃなかろうか。描く者に求められるのであれば、それを見る者にだって求められるだろう。
    僕らが行ける美術館や展覧会ってのは間違った説明に恐れてあまり詳しいことは語られない。まぁそれも

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    2023年05月04日
  • 新 怖い絵

    Posted by ブクログ

    紹介される作品の年代が幅広く、新しい作者の絵画も増えて読み応えあり!さらに、各絵の怖いエピソードがより美術的かつ恐ろしいので、満足度高いです。

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    2021年01月03日
  • 新 怖い絵

    Posted by ブクログ

    大大大好きな中野京子さんの怖い絵シリーズ、新章。
    待ってました!

    期待を裏切らない、次から次へと紹介される怖い絵たち。
    文章力があり博識な中野さん、エピソードを他作品から引用するそのタイミングも素晴らしく、ドラマチックで切なくて、最後にやっぱりゾッとして…と、その筆致にうっとり恍惚になりながら読ませていただきました。

    名だたる画家と並んで、ジョン・ウェイン・ゲイシーの自画像があるのも心憎い感じでした。
    うん、この絵は怖い。

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    2020年11月14日
  • 新 怖い絵

    Posted by ブクログ

    怖い絵というタイトルに疑問を感じるくらいどのエピソードも怖くない。暗い絵、という感じ。

    でも絵の背景を面白く解説してくれるので、絵の鑑賞の仕方を学ぶのにとても良い本。

    絵画の中に書き込まれている何気ないモチーフ(背景の壁に描かれた絵画など)が、その作品が何を表しているかの手がかりだというのが興味深かった。
    画家は適切なモチーフを考えたり、古典を引用したり頭を使って作品を作ってるんだなぁ。

    0
    2024年07月16日

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