中野京子のレビュー一覧
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ネタバレ久しぶりの中野京子さんの著作。
絵から音楽がインスパイアされるのは聞くが、音楽から絵が描かれるのは?という問いが印象に残る。うーん、パッと思い浮かぶものがないなあ。
章立てされているが、あまり印象に残らなかった章もあるので、印象に残った絵画で感想を書くことにする。
ドラクロア「怒れるメディア」
子どもの頃にギリシャ神話に夢中になった。その中でも「アルゴー船物語」は本当に好きだった。メディアの残酷さも夢中になった理由の一つだと思う。弟をバラバラにして海の中に放り込む(このことで名がついた海峡があったと思うが、分からなくなってしまった)までした、メディアをイアソンは裏切るなんて…とすっかりメデ -
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大好きな中野京子さんの著書『名画で読み解く メディチ家 12の物語』を読んだ。
「芸術家のパトロンをしていて、何で稼いでいるかは謎だけど、とにかく大金持ちの一族」それが、読む前の私のメディチ家に対するイメージだった。
しかし、本を通じて彼らの歴史を追っていくうちに、その魅力にすっかり取り憑かれ、読む手が止まらなくなった。
暗殺未遂や何度も繰り返される国外追放など、イメージとは裏腹に苦労が絶えない。
それでも、才能ある後継者や周囲の思惑、そして何より「運」を味方につけて何度も返り咲く姿は、まさに圧巻だ。
歴史は実力だけでなく、運や巡り合わせにも大きく左右されるのだと感じた。
ただ、イタリ -
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読書録「名画で読み解く
メディチ家12の物語」5
著者 中野京子
出版 光文社文庫
p84より引用
“「嫉妬は雑草のようなもの。絶対に水を
与えてはいけない」という二代目コジモの
教えを守らず、これみよがしだったことも
一因だ。”
目次より抜粋引用
“ジョヴァンニ・ディ・ビッチ・デ・
メディチの肖像
アンギアーリの戦い
ベツレヘムに向かう東方三博士
レオ十世と二人の枢機卿
教皇クレメンス七世の肖像”
欧州の歴史に造詣が深い著者による、
ルネサンスを盛り上げる多くの芸術家を支
えた、イタリアの富豪一族の盛衰を記した
一冊。
家を立ち上げ盛りたてた初代からその
血縁の終 -
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オーストリア・ウィーン、ハプスブルク王朝の熱狂と終焉を予感させるような黄金を散りばめたクリムトと、その時代背景と空気感をふんだんに語る中野京子さんの解説に、手に汗握る臨場感。
『旧ブルグ劇場の観客席』華やかさとざわめきの中観客の表情一人一人を眺める。実在の有名人を描いたらしいが150名以上の中からは探しきれない。
『シェイクスピア劇場』の自画像も、じっくり鑑賞。
家の経済状況を考え、職人養成機関といわれた博物館付属工芸美術学校にて奨学金を得、学生時代の17歳で弟と友人とで仕事を請け負うのちの「芸術家カンパニー」を立ち上げたプロ意識。
ウィーンのカフェ文化、社交クラブ的コーヒー文化にため息がでる