中野京子のレビュー一覧

  • フェルメールとオランダ黄金時代

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    オランダの歴史とともにきれいなオランダ絵画が楽しめました。所々に入っているクイズで絵の細部とそれの持つ意味を学べておもしろい。まだまだ知らない画家の絵がいっぱい。中野さんの語り口も親しみが持てます。特に『ブレダ開城』はスペインのベラスケスの作だが、オランダとスペインの戦争の終結を描いているのでここに掲載されている。勝ったスペイン側の大将が馬から降り脱帽して敗将の労を労うシーンは感動しました。

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    2025年12月28日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    虫を描く女−描くだけではなく、採取して育てて、観察して、標本にして…そして絵に描いて、銅板を彫って版画にして、出版した女性!その上、南米まで出かけて熱帯の虫まで描いたというからビックリです。
    なぜ、マリア・メーリアンはこんなにも虫に情熱を傾けたのか?その生涯と作品を紹介した一冊。
    オランダ東インド会社とか、植民地政策とか、世界史で習ったな〜など思いながら、当時の出版の事情なども面白く読みました。
    ちなみに、新書版なのにカラー挿絵が印刷されていて、最近の印刷技術すごいなと感心しました。

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    2025年11月22日
  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

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    オーストリア・ウィーン、ハプスブルク王朝の熱狂と終焉を予感させるような黄金を散りばめたクリムトと、その時代背景と空気感をふんだんに語る中野京子さんの解説に、手に汗握る臨場感。
    『旧ブルグ劇場の観客席』華やかさとざわめきの中観客の表情一人一人を眺める。実在の有名人を描いたらしいが150名以上の中からは探しきれない。
    『シェイクスピア劇場』の自画像も、じっくり鑑賞。
    家の経済状況を考え、職人養成機関といわれた博物館付属工芸美術学校にて奨学金を得、学生時代の17歳で弟と友人とで仕事を請け負うのちの「芸術家カンパニー」を立ち上げたプロ意識。
    ウィーンのカフェ文化、社交クラブ的コーヒー文化にため息がでる

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    2025年10月25日
  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

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    クリムトの絵はよく知っているけれど、画家本人のこと、そして画家の生きた社会のことはよく知らなかった。
    ハプスブルグ家の歴史も、舞台や映画でなんとなくは知っていたし、世界史で第一次世界大戦のことは習ったけれど、それらが全てリンクしていたこと。
    画家の登場と活躍が歴史の必然性であったことがよく理解できる本書。美麗な図版とその解説も楽しい。

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    2025年10月23日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    300年以上も前にこのようなパイオニアの女性がいたことに驚かされる。しかも当時の昆虫学と絵画の両方を極限まで突き詰めて。
    マリア・シビラ・メーリアンという女性の生涯、出生から子供時代、結婚、離婚、病気、母親、画家であり商人、そして南アメリカのスリナムへの冒険ともいえる挑戦はどこを切り取っても魅力があります。

    17世紀ヨーロッパの「見たい、知りたい、集めたい」という空気と、この方の絵の凄さが伝わる素晴らしい内容でした。

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    2025年10月19日
  • 名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史

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    淡々と解説が書かれてる訳じゃなく
    読みやすい文章ですらすら読めたし、飽きない
    中野さんの他の本も読みたくなった〜

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    2025年10月18日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    キレイな写真付きの西洋絵画解説本。見たことのある有名な物から初めて見る物まであり、見方の参考になりました。

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    2025年10月18日
  • 名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史

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    ネタバレ

    中野京子先生の語り口はやっぱりユニークで読みやすく印象に残る。
    今回も楽しい読書だった。

    職業ごとに名画を複数紹介・解説した一冊。
    絵画の登場する職業なので、宮廷音楽家や船頭、異端審問官など現在ではあまりお目にかからない職業の話も登場して興味深かった。
    警官や政治家など、現代でも通じる職業であっても、描かれた時代当時の事情などから現代とは違う面が見えたのもよかった。

    驚いたのは働く者として、子どもや天使も話のターゲットにしていた件。
    その視点はなかった。
    特に働く天使の話としてガブリエルが取り上げられていて、そのあまりの働きっぷりに本当に驚かされた次第。
    ロレンツォ・ロットの絵に登場したガ

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    2025年10月03日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    絵画は小説と違って多くの文章で物語を紡ぐことができない。だから、一枚の絵に描かれるあらゆる物、人、風景等に、様々なシンボルを重ね合わせ複合的、暗喩的な意味を含ませる。本書は西洋絵画における代表的なシンボルの意味を解説した1冊。

    と言っても別に学術的に小難しく解説しているわけではなく、著者の博識に独特のセンスを織り交ぜた、真面目なんだけど時々ふざけちゃう文章がほんとに読みやすくて、絵画エッセイみたいな感じで気楽に読めます。西洋絵画初心者でも、むしろ初心者にこそ刺さる内容だと思います。

    これを読めば西洋絵画の見方が一層深まります。

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    2025年09月28日
  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

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    今年はウィーン旅行に行くので、少しでも歴史を勉強しようと手に取った本。世界史が苦手な私でもわかりやすく、面白かった。美術館にも行く予定なので、この絵あの本で読んだな…と思い出せるようにしたい…。

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    2025年09月16日
  • 異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む

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    世の中には奇々怪々な絵画がたくさんあるんですね。
    バッチリと怖いものから、ボンヤリ怖いもの、禍々しいもの…
    楽しげで美しい絵に見えたのに、実はこんな恐ろしい意味があったとか
    「なんだコレ」と笑っちゃうものまで
    想像でよく描いたなぁという作品が、ギュッと詰め合わせになっています。
    中野先生による、作品の経緯とか、馴染みのない神話の解説もとても面白い。

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    2025年09月01日
  • 怖いへんないきものの絵

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    絵画と生き物の知識欲が、ライトに楽しく満たされる。中野京子さんの本はちょこちょこ読んでたけど、早川いくをさんの本も久しぶりに読みたい!と思った。
    実は考えさせられる絵画の「魚に説教する聖アントニウス」、意味がわかると面白い「カニに指を挟まれる少年」、猿なのに怖くて印象に残る「美術鑑定家としての猿たち」が特に好きだった。
    早川さんがちらっと見た目の感想を書いてるだけだけど、不気味だけどなぜか懐かしいような気持ちにもなる「大海蛇の巣穴」も好みだな。

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    2025年08月31日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    マリア・シビラ・メーリアン。
    ダブリン大学の蔵書に関する勉強中、不意に出会った女性。
    ドイツではお札の顔にまでなっているとのことだが、日本ではこの手の分野は、ファーブルおじさん一択である。
    ボタニカルアートが好きで、魅入られるまま関連書物を検索すると、なんと中野京子大先生の著作。読むしかなかった。

    人生というものは、”そうなるようになっている“というのが私の持論である。マリア・シビラの人生も、幸、不幸を問わず、すべてのことが、少女を“虫を描く女”へと変容させていく。偶然に見せかけた神のお導きであろう。

    マリア・シビラの人物像は、地味でひたむき。自分が信じたものに言葉少なく、それでも恐ろしい

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    2025年08月08日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    印象派絵画からフランスの近代化の過程学べる
    非常にわかりやすい!作中にレミゼラブルが出てきて、映画を見たことが思い出された。中野先生の本をもっと読んでみたい!

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    2025年07月20日
  • 怖い絵 死と乙女篇

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    様々な分野からの視点、背景が盛り込まれ、ひとつひとつの絵画に対する見方がぐんっと深まった気がします。
    特に印象深かったのは、作品名「豆の王様」や「イカロスの墜落」「アンドリューズ夫妻」等々の、一見どちらかというと平和的で楽しげに見える絵画が、考察含めた解説を読むことで、見返した際に急に怖く見えてくる感じ、凄く癖になります。

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    2025年07月20日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    ひとつひとつの作品の視覚的な魅力に加え、知見を得ることで見える更なる魅力が発現できるのが凄く楽しくて、脳みそが喜んでいる感じがします。

    特に印象的だったのは「エマオの晩餐」で、
    解説を見る前と見た後では、確実にこの作品への見方が大きく変わりました。なんなら、自分自身の作品への見方の変化に対しても"怖さ"を感じます。

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    2025年07月06日
  • 運命の絵 なぜ、ままならない

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    1枚の絵から様々な世界が見えてきて、とても興味深かった。特にゴヤのゲリラの絵が印象的だった。
    絵画鑑賞は背景知識があってこそ楽しめるものだと思った。

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    2025年06月21日
  • 「怖い絵」で人間を読む

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    ひとつの絵画の解説から、次の絵画へ繋がり、また次の…という解説の感じが、ストーリーを読んでいるようでとても面白かったです。
    タイトルにある通り、絵画を通して見る人間の恐ろしさ気持ち悪さ、宗教画や架空のモチーフからすらも滲み出る人間の「怖さ」が、色々な主題で次々とでてくるので、ぞっとしながらも怖いもの見たさ触れたさでつい読み進めてしまう、そんな本でした。

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    2025年06月14日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    ネタバレ

    ハプスブルク家の一人一人の人生が、ドラマのように濃く、波乱万丈で驚きました。歴史や血筋に翻弄されながらも、自分らしく生きる姿が印象に残りました。私が1番心に残った絵は、『エリザベート皇后』です。美しいエリザベート皇后の絵だと思っていたが、本を読んで絵画の裏に隠された彼女の奇妙で悲しい運命を知り、最初に見た時とは全く感じを受けました。

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    2025年06月12日
  • 欲望の名画

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    地理、歴史、宗教、音楽、文学 著書の博覧強記にうっとりします。圧倒されるでなくて、うっとり出来るの自慢や押し付けがましさが無いからなのかしら。絵を更に益々楽しめそうです。

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    2025年06月04日