中野京子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読書録「名画で読み解くブルボン王朝
12の物語」5
著者 中野京子
出版 光文社新書
p68より引用
“ 第一難関はクリアした。だからといっ
て思うままに男児を授かるわけではないの
だから、ここでアンヌの、ひいてはフランス
の、強運のほどがわかるというもの。
「奇跡の子」ルイ十四世は、九月に元気な
産声を上げた。”
目次より抜粋引用
“ルーベンス『マリーのマルセイユ上陸』
リゴー『ルイ十四世』
カンタン・ド・ラ・トゥール
『ポンパドゥール』
ダヴィッド『ナポレオンの戴冠式』
ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』”
作家でドイツ文学者で、欧州の歴史に造詣
が深い著者による -
Posted by ブクログ
最近ちょこちょこシンデレラに関係するジェンダーに関する本を読んでいた中で、中野京子さんの授業をまとめた本があるのか!これは読まねば!と手に取った。
中学生向けの授業だったということもあり、今まで読んだ中で1番わかりやすく、面白かった。さすが中野京子さん、シンデレラ関係の絵も挟まれて楽しい。
これまで読んだ中では、ディズニーやペローのシンデレラは何の行動も起こさず、成長もせず、棚から牡丹餅を待っているだけだとして否定されるだけのことが多く、この本でも女性像の古めかしさは指摘されている。
ただ、現実と夢を区別できなくならなければ、「いくらでも夢をみてかまわないのではないでしょうか」と中野さんは言 -
Posted by ブクログ
背景を知ったら実は怖い、という絵も多い『怖い絵』シリーズとは違って、こちらはダイレクトに異形が描かれた絵が中心。
怖いもの見たさが確実に満たされる。こんなに恐ろしくも変な絵が、この世にはたくさんあるんだな。
ハルピュイアやセイレーン、人魚など、この世ならざる生き物が描かれた絵画も面白かったけれど、『サイコ』の家のモデルになったという(恩田陸さんもこの家にインスピレーションを得て短編書いてた気がする)ホッパー『線路脇の家』、家具も最小限の寂寥感漂う屋内空間にいる、後ろを向いて顔の見えない女性を描いたハンマースホイ『室内』など、こちらに物語を想像させるような絵も好きだった。
木にからまれた女性の -
Posted by ブクログ
ネタバレ本文にある
「カラヴァッジョが驚かれるのは、無法者なのに天才だったというのではなく、天才で、しかも社会がそれを正当に認めているのに、なおまだ無法者であり続けた、という事実である。」
この一文に、カラヴァッジョという人間のすべてが詰まっていると感じた。
天才でありながら破滅する人物は珍しくない。
しかし彼の場合は、すでに成功し、評価も名声も手に入れていたにもかかわらず、自ら無法者であり続けた点が異様である。
今で言えば、米津玄師が現在の地位のまま、歌舞伎町で荒れた若者たちとつるみ、日常的に喧嘩や暴力に明け暮れ、ついには人を殺してしまうようなものだろう。
そのくらい、彼の才能と行動はちぐはぐ -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの中野京子さんの著作。
絵から音楽がインスパイアされるのは聞くが、音楽から絵が描かれるのは?という問いが印象に残る。うーん、パッと思い浮かぶものがないなあ。
章立てされているが、あまり印象に残らなかった章もあるので、印象に残った絵画で感想を書くことにする。
ドラクロア「怒れるメディア」
子どもの頃にギリシャ神話に夢中になった。その中でも「アルゴー船物語」は本当に好きだった。メディアの残酷さも夢中になった理由の一つだと思う。弟をバラバラにして海の中に放り込む(このことで名がついた海峡があったと思うが、分からなくなってしまった)までした、メディアをイアソンは裏切るなんて…とすっかりメデ -
Posted by ブクログ
大好きな中野京子さんの著書『名画で読み解く メディチ家 12の物語』を読んだ。
「芸術家のパトロンをしていて、何で稼いでいるかは謎だけど、とにかく大金持ちの一族」それが、読む前の私のメディチ家に対するイメージだった。
しかし、本を通じて彼らの歴史を追っていくうちに、その魅力にすっかり取り憑かれ、読む手が止まらなくなった。
暗殺未遂や何度も繰り返される国外追放など、イメージとは裏腹に苦労が絶えない。
それでも、才能ある後継者や周囲の思惑、そして何より「運」を味方につけて何度も返り咲く姿は、まさに圧巻だ。
歴史は実力だけでなく、運や巡り合わせにも大きく左右されるのだと感じた。
ただ、イタリ -
Posted by ブクログ
読書録「名画で読み解く
メディチ家12の物語」5
著者 中野京子
出版 光文社文庫
p84より引用
“「嫉妬は雑草のようなもの。絶対に水を
与えてはいけない」という二代目コジモの
教えを守らず、これみよがしだったことも
一因だ。”
目次より抜粋引用
“ジョヴァンニ・ディ・ビッチ・デ・
メディチの肖像
アンギアーリの戦い
ベツレヘムに向かう東方三博士
レオ十世と二人の枢機卿
教皇クレメンス七世の肖像”
欧州の歴史に造詣が深い著者による、
ルネサンスを盛り上げる多くの芸術家を支
えた、イタリアの富豪一族の盛衰を記した
一冊。
家を立ち上げ盛りたてた初代からその
血縁の終