中野京子のレビュー一覧

  • 新版 中野京子の西洋奇譚
    表紙に西洋画が使用されてはいますが、内容はあまり絵画についての言及はなく、中には挿絵そのものがない回も。
    絵画に限らない中野先生の本を読んだのは、個人的にはほぼ初めてで新鮮だった。
    語り口はいつもと変わらないので、大変楽しく読みました。
    『ハーメルンの笛吹き男』から始まり、ドッペルゲンガーなどのオカ...続きを読む
  • 愛の絵
    中野京子さんの絵画解説本。
    他の本よりも「愛」というテーマで絵画を解説している。
    中野京子さんは絵画や歴史的背景をとでよく研究していらっしゃるが、読みやすく入ってきやすいのは解説やその語り口がとても心地よいものだからだと気づく。文量も言葉も適切であり読み手にしっかり伝えてくる。とても素晴らしい。
    ...続きを読む
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    絵画からその国の歴史を紐解くお馴染みのシリーズ。

    イギリス旅行に行く予定のため、歴史本を読んだ後にこちらに手をつけたのですが正解でした。
    こちらは単体でももちろん楽しめますが、その前に大まかな英国の歴史を動画なり本なりで掴んでおくと、より楽しめると思います。

    英国国教会は成り立ちからして変わって...続きを読む
  • 名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史
    表紙の絵、こんなエピソードがあったのか⁉︎
    最後のロレンツォ・ロット「受胎告知」笑っちゃった。アリア様、こっち見ながら微笑んでるじゃん。動きもよくわからなすぎる。
  • 愛の絵
    もうこの人の書く文章にメロメロでございます。
    絵画もそれぞれ素晴らしい。
    ロマンチックなテーマな本だし、文章もロマンチック。
  • 怖い絵
    いろいろな観点から「怖い」と感じる絵画をいくつも紹介しています。概ねヨーロッパのもので世界史に詳しくない私にはあまりピンとこないものばかりでしたが、それでもそれぞれの絵から迫力とエネルギーが感じられ途中から「次はどんな絵なのだろう」とビクビクワクワクしながら読み進めていました。
    絵の解説も分かりやす...続きを読む
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ
    印象派が現代人、日本人に受け入れられやすいこと、それが何故なのかということが分かりやすく書かれていて面白かった。
    時代背景もセットで面白いから学生の時知れてたら賢くなったかもな〜〜
    美術が何もわからなくても浅く理解できたのですごくいい本だなと思う。もっとわかる人はもっと面白いかも知れない。
    綺麗な絵...続きを読む
  • 名画の謎 ギリシャ神話篇

    1.おすすめする人
    →絵画が好き、神話が好き、
     絵に入り込みたいけど
     どうしたらいいか分からない

    2.内容
    →この作者の中野京子さんは、
     「怖い絵」でとても有名な方。
     絵画展には行くけど、
     いまいち意味がわからなかった私。
     面白おかしく解説してくれるから、
     肩肘張らずに絵画とギリシ...続きを読む
  • そして、すべては迷宮へ
    あ、面白い♪くすっと
    笑えるし絵画に対する
    深い造詣は流石の一言。

    なんでこれまで著者の
    本を読んでこなかった
    んだろうと僅かに後悔。

    イワン雷帝とその息子
    の鬼気迫る表情は見た
    瞬間息が止まりました。

    書物でも写真でもなく
    絵画だから表現出来る
    リアリティというもの
    をはじめて知りました。
    ...続きを読む
  • マリー・アントワネット 下
    594

    初版1932年、オーストリア

    ツヴァイク,シュテファン
    1881‐1942。オーストリア、ウィーン生まれ。ユダヤ系作家。20歳で発表した詩集『銀の弦』でリルケやデーメルから絶賛される。哲学、独・仏文学を修め、ウィーン大学卒業後はヨーロッパ、インド、アメリカなどを遍歴。国際的教養人としてロ...続きを読む
  • マリー・アントワネット 上
    594

    初版1932年、オーストリア

    ツヴァイク,シュテファン
    1881‐1942。オーストリア、ウィーン生まれ。ユダヤ系作家。20歳で発表した詩集『銀の弦』でリルケやデーメルから絶賛される。哲学、独・仏文学を修め、ウィーン大学卒業後はヨーロッパ、インド、アメリカなどを遍歴。国際的教養人としてロ...続きを読む
  • 名画の謎 旧約・新約聖書篇
    満点の★5です!
    中野さんの表現が面白すぎます。
    ヴァチカンの腐った坊主どもを“どげんかせんといかん”なんて。。面白すぎます!
    「へそ論争」「マリアだらけ」「ヨハネだらけ」と今まで絵画(名画)をまじまじと見たことが無いので、機会があればこの本とともに見に行きたいと思いました。
    一つの絵を見て想像を膨...続きを読む
  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争
    テーマがテーマなのでこんなことを言うことは不謹慎かもしれませんが、終始とても勉強になりました。習った歴史に登場した人物が実はあの疫病に関わっていたことやこれまでの認識を改めさせられること、理解が深まったことなどたくさんありました。今まで興味のない分野の災厄や絵画、歴史でしたがこの本のおかげでこれから...続きを読む
  • 名画と読むイエス・キリストの物語
    時代背景や時系列が分かりやすかったです。
    十二使徒が普通の人間すぎて、最後の最後までキリストが一人ぼっちというのが。。なんか悲しいです。
    知ってるようで知らない。
    知らないことを知る。
    すごく読んでて楽しくも、面白くも、悲しくもある良い本でした。
    再読します。
  • 新版 中野京子の西洋奇譚
    魔女狩り、ギロチン、宗教弾圧、政治的圧力、人間による血みどろで凄惨な歴史とともに、罪の意識からくる後ろめたさと、好奇心と恐怖から、さまざまに形を変えて語り継がれていく奇譚。

    怖いのに面白い。
    コディングリー事件、5枚目の妖精の写真はネットで検索することができるので、ぜひ確認してみてください。怖いか...続きを読む
  • 絵の中のモノ語り
     2017に上野の森美術館で開催された「怖い絵」展とその関連書籍シリーズで知った中野京子さん。実はこの展覧会のとき、出口のところで朝の情報番組の取材を受け、かの宮司愛海アナウンサーと共にテレビに映ったという嬉しい思い出がある。それはそうと。中野さんの本は、絵画そのものの情報を伝えるというより、その絵...続きを読む
  • 名画と読むイエス・キリストの物語
    切なくて孤独なキリストのお話だった。
    何度も奇跡を起こしたにも関わらず、誰にも信じてもらえず。神の言葉も、理解してもらえず。
    周りにいる弟子たちも例外なく、彼が復活するまで信じられなかった。
    それだけ「信仰」とは難しい。
    人間の世界は、何も変わっていない。
  • 運命の絵 なぜ、ままならない
    どの絵もとても綺麗でただ見ているだけでも良いのですが、中野さんの解説があるとより彩をまします。
    西欧の歴史にも特に精通され、絵の背景にあるものが浮き彫りになります。
    決して上っ面だけで絵を見ているのではありませんが、絵の巧さに気を取られていると、本当はどんな絵なのか気がつかないものです。

    上部だけ...続きを読む
  • 画家とモデル―宿命の出会い―(新潮文庫)

    とても面白い内容でした

    文庫版が出版されて、早速購入しました。
    ネット書籍は、単行本も文庫版も、サイズを気にせず読めるので、文庫版の登場は、ありがたいです。
    内容は、知っているものも、知らないものもあり、とても面白いものでした!
    資料絵画の解像度もほどよくて、画面で見ても十分鑑賞出来るレベルでした。
    欲を言えば、取り上げた...続きを読む
  • 名画の謎 対決篇
    絵の面白さがわからない人にこそ読んでほしい作品。
    絵を見て感じるイメージって人それぞれだと思うけど、
    それを楽しむことができるのって、ある程度だれかのガイドが必要だと思う。中野京子さんの本は絵画ド素人でも絶対楽しめる!!絵を見ることに対して興味が湧くと思う。私も中野京子さんの本から絵画に興味を持った...続きを読む