中野京子のレビュー一覧
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中野京子さんの本は、膨大な歴史と芸術に関する知識をテーマ縛りで解説してくれるので大変わかりやすく面白い。
この本も、王と女王の関係をテーマにオムニバス形式でまとめられている。
プリンセスと聞いてディズニー映画を想像したらとんでもない。
ハプスブルク家の血縁結婚、幽閉される王女、イワン大帝の顔の見えない妻達など
どれもこれも女性の視点から見ると、今の感覚では到底許されない人権侵害が必須条件としてまかり通っている世界。ホラーです。
同時にそうまでして血を繋がなければならなかった王の側の苦しみもあったんだろうなと。
当時のヨーロッパ王族が血縁を駆使して国の存続や領土拡大という国家事業をやっ -
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キリスト教について浅い知識しかないけれど、なぜだか興味はひかれる私のような人に向けて書かれた一冊。
著者の方はあとがきで「自分はキリスト教徒ではない」と書かれていて、それがこの本の良さを生んでいると思う。もし敬虔なクリスチャンの方が同じテーマで本を書いたら、神の子ではなく人間としてのイエスにここまで焦点を当てられたかどうか。
私が思いつく宗教画といえば、エル・グレコが描いた「受胎告知」。岡山県倉敷市にある大原美術館に収蔵されていて、絵画鑑賞の後は隣接する喫茶店、その名もエル・グレコで一服するところまでがワンセット。
また行きたいなぁ。
(同じくエル・グレコ作の「神殿を潔める」はこの本にも収 -
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いやあ面白かったなあ。中野京子さんの本は期待を裏切らない。名画に描かれた美貌の人々のドラマチックな人生がバラエティーに富んでいて、ページを繰る手が止まらない。とにかくみんな美しい!
・裸で馬に乗り町を練り歩いたレディ・ゴダイヴァ。チョコのゴディバのマークはここから来ている。
・形の良い乳房を宮殿の中で見せびらかしたというアニエス・ソレル。彼女をモデルにした「ムーランの聖母子」は妖しい魅力に満ちている。公式寵姫の第一号。
・画家のウォルター・シッカートは切り裂きジャックではないかと言われた。
・マリー・アントワネットのお抱え画家だったヴィジェ・ルブランの自画像は可愛い。逞しく生き抜いた人。
・椿 -
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絵画とともに歴史を辿っていく本。
フルカラーなのがとても嬉しい。
歴代プロイセン王の名は、九代全てが「フリードリヒ」と「ヴィルヘルム」の組み合わせからできていて大変覚えづらく、歴史書を読むときも大変苦労する。
(あなたさっきも出てきませんでした?と何度もなる)
〜プロイセン王〜
初代 フリードリヒ一世(猫背のフリッツ)
二代 フリードリヒ・ヴィルヘルム一世(兵隊王)
三代 フリードリヒ二世(大王)
四代 フリードリヒ・ヴィルヘルム二世(デブの女たらし)
五代 フリードリヒ・ヴィルヘルム三世(不定詞王)
六代 フリードリヒ・ヴィルヘルム四世(ひらめ)
七代 ヴィルヘルム一世(白髭王)
八代 -
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ロシアの遍歴、ロマノフ家の苦悩
ヨーロッパには◯◯家という政治と財力に物言わせ国の行く末さえ変えてしまう歴史に名を刻む家が多い。
ロシアもそんなヨーロッパの家と関わり交わりながら
戦い現在に近いものになって行く。
名家との婚姻は日本人が考えるより遥かに大変なものだっただろう。
歴史の背景には革命や伝染病もあり、ロマノフ家も翻弄されて行く。
特に目を引くのは、ロシアと言う極寒の地にありながらナポレオンとの度重なる戦い。
アレクサンドルはロシアを救うために自尊心を捨てたとあり涙腺が緩んでしまった。
ロシアでは最高権力者が突然失脚し、夜明けに乱暴にドアを叩く音に怯えたという。
罷免や財産没収に -
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今は歴史にしか残らないプロイセンという名の国
ドイツの前身とも言える国がどのように出来て行き、近隣諸国との関わり変化の経緯がとても分かり易い書き方で記されている。
中野京子さんの本は怖い絵でもあるように、自然と興味を持つような言葉で惹きつける。
絵画から紐解いていく当たり、ただの文章で史実を述べられているのとは違う納得感がある。
たくさんの邦国からなる国が、プロイセンとなり、ドイツ連邦となり、戦争へと突入し敗戦し、また敗戦していく。
そんな成り行きの元となるものが垣間見れる良書である。
手にしやすい分量であり大変お勧め!歴史が好きな人には是非読んで欲しい。 -
Posted by ブクログ
15名の画家たちの名画と「絶筆」で彼らの生き様を探る。
第一部 画家と神ー宗教・神話を描く
I ボッティチェリ『誹謗』II ラファエロ『キリストの変容』
III ティツィアーノ『ピエタ』IV エル・グレコ『ラオコーン』
V ルーベンス『無題』
第二部 画家と王ー宮廷を描く
I ベラスケス『青いドレスのマルガリータ』
II ヴァン・ダイク『ウィレム二世とメアリ・ヘンリエッタ』
III ゴヤ『俺はまだ学ぶぞ』
IV ダヴィッド『ヴィーナスに武器を解かれた軍神マルス』
V ヴィジェ=ルブラン『婦人の肖像』
第三部 画家と民ー市民社会を描く
I ブリューゲル『処刑台 -
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情報量が多い!最高!
倒置法を用いた次章への引きで往年の美の巨人たちを思い出した。
本書はドイツ統一を果たしたプロイセン:ホーエンツォレルン家のおはなし。
1701年、スペイン継承戦争のドサクサでプロイセンは公国から王国へ昇格し、王朝の始まりとなった。以降、9代、217年で幕を閉じる。
フリードリヒ1世(猫背のフリッツ)
フリードリヒ・ヴィルヘルム1世(兵隊王)
フリードリヒ2世(大王)…生前から死後まで国内外で大人気の大スター
フリードリヒ・ヴィルヘルム2世(デブの女たらし)
フリードリヒ・ヴィルヘルム3世(不定詞王)…王妃ルイーゼが人気
フリードリヒ・ヴィルヘルム4世(ひらめ)
ヴィル