中野京子のレビュー一覧

  • 怖い絵

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    どこか高尚で難解なイメージの西洋の絵画作品が、身近な恐怖や、語られることで想像できる恐怖に繋がって、とても近しい存在に感じられ
    西洋絵画に興味を持つきっかけになった本です。
    まず純粋に作品を見て、次に著者の解説を読み、また改めて作品を見返すと、新たな発見、知見を得れたことへの高揚感と、それにより見えてなかった怖さが浮き彫りになった事で更に増長した恐怖感。とても癖になります。

    特に作品16「老婆の肖像」が、ただ作品を見ただけでは感じ取れなかった、もしくは感じても具体的に言語化できなかった怖さを最も強く感じました。

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    2025年05月31日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    中野京子さんの絵画解説、もう何冊読んだかと言うくらい読んでいるけどまた新しい絵画との出会いでした。
    この本はタイトルの通り50のタイトルと、タイトルに沿った絵画の解説。中野京子さんの解説がなければ、綺麗な絵だなぁ…で過ぎてしまうものばかり。
    そこにこんなものが絵が枯れていたのか、これは男性なのか、これはそう言う意味なのか…など気付かされる。

    背景とその意図すること、日本人にはその風習がなくて計り知れないものもあるが、とても深いなあと思う。

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    2025年05月30日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    放心しました。
    表紙の少女マルガリータは結婚七年目、四回妊娠し、女児一人残し二十二歳を待たずして身罷る。長すぎる幽閉後に断頭台で処刑されたメアリー、自制できぬ暴君ゆえに跡継ぎ息子を勢いで殺してしまうイワン雷帝(後にその様子が絵画となる)、伯爵との結婚を望んでいたにもかかわらず(一族、自分の身分昇格の為)ヘンリー八世に見初められ結婚、息子を流産させた為に自分を誘惑した魔女として処刑されたアン・ブーリン…。
    王族を生きた人たちの悲痛が伝わってくる、そんな一冊だった。

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    2025年05月18日
  • 名画に見る「悪」の系譜

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    欧米文化を知る。人権のない時代背景を読み解くことができる。奴隷貿易で富を蓄えたイギリスが世界を席巻し、同時に貧富の格差を拡大させ、やむにやまれず命を売らざるを得ない人たちをリアルな絵で描いており想像力をかき立てられる。
    供給される命を利用してさらにビジネスを拡大させる人たちによって動かされた歴史を想起した。
    著者の豊富な知識に⭐️5

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    2025年05月18日
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語

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    写真で見たあの美しい姿に憧れ、行ってみたかったホーエンツォレルン城に、コロナ以前のとある年の8/1に行ったのですが、観光客はまばらで、逆にビックリしたのを覚えてます(お城は超おすすめ )
    このホーエンツォレルン(南ドイツ )とプロイセン(と言えば北ドイツ )の繋がりも全然知らないまま生きて来て、
    知ったら知ったで、なんでこの2つは繋がってるの?と言うのの答えがこの本に書いてあり、読んですっごくスッキリしました。と言うか、最後のページまで読んでまたすぐに最初から読み返してしまいました。
    ドイツやヨーロッパを旅行した人はよく分かると思いますが、今のような交通手段が発達してない時代に、これだけの広大

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    2025年05月08日
  • フェルメールとオランダ黄金時代

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     これは面白い。フェルメールの絵についての造詣が深まるのも嬉しいが、何よりも17世紀のオランダの黄金期の背景を知るための歴史書として秀逸である。当時のオランダには2,000人もの画家がいて、500万点以上の絵画が流通していたというのは凄いことだ。そして当時のオランダが、男の識字率が57%,女の識字率が32%という周辺国ではダントツであったこと。ヨーロッパ中の船舶の半分以上をオランダが持っていたというのだから…
    チューリップバブルも球根一つで家が2軒買えたというのだから凄いことだ。そしてそれらのことが当時の絵画の背景になっているのだ。そんなことがわかってくると、当時のオランダの絵画が興味深く感じ

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    2025年04月16日
  • フェルメールとオランダ黄金時代

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    オランダ面白い!
    「この世は神が造ったが、オランダはオランダ人が造った」という言葉に深く頷くばかり。

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    2025年04月14日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    面白かった。絵画の中のことだけでなく、歴史や時代背景も解説されており、とても楽しく勉強になりながら読めた。よく見る絵、初めて見る絵、それぞれの絵の秘密を知れて小さく心が躍る。ふとした時にもその絵のことを思い出したり考えたりして、充実した読書時間でした。中野さんの文章は面白くて惹きつけられる、どんどん読み進めてしまう。他の著作も読んでみたいです。

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    2025年04月12日
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語

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    絵画は芸術的な意義だけでなく歴史を後に伝える意味もあるのだなと、王家の絵を見てつくづく思う。
    人物の絵を見ると、コンプレックスをどこか抱えている感じ、にじみでるノーブルさ、不幸な結婚である表情など、歴史の流れからはわからない、人間の個性や感情が感じられる。

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    2025年04月06日
  • 怖い絵の中のモノ語り

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    一編一編が短く簡潔ながら、絵の情報や背景、作家についてなどが、分かりやすくまたユーモラスに書かれていて、スイスイ読めちゃいました。
    絵の中に描かれたモノ達の歴史についても知れて、読みやすい上に雑学にも詳しくなれます。
    また、普段気にしない観点からこそ、知らなかった画家や、有名な画家の知らない作品などが色々知れたのも嬉しかったです。

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    2025年04月01日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    するする読めました!血族結婚の歴史が気になり読み始めました。婚姻関係が複雑で、名前も似通っていて、難しい所もありましたが、面白すぎました!
    特にフアナの話が印象に残っています。

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    2025年03月05日
  • 名画の謎 ギリシャ神話篇

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    めちゃくちゃ面白かった。ギリシャ神話に興味があれば、話がスッと入ってくる。絵も大きくて見やすい。

    お気に入りは大好きな愛と美の神アフロディーテの「春」、「ヴィーナスの誕生」と「ピグマリオンとガラテア」
    他にも知ってる話をさらに深掘りした内容を知れて満足です。

    聖書バージョンも買ってあるので読みます。

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    2025年02月15日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    中野さんの本をきっかけに、ハプスブルク家、王家にハマっている。絵画は写真のなかった時代の記録として後世にいろんなことを伝えてくれる。
    しかし、別の国にからんだヨーロッパが複雑すぎて全然記憶できない。

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    2025年02月11日
  • 怖い絵の中のモノ語り

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    23年のルーブル展がきっかけで「運命の絵」に出会って以来中野先生の虜。美術の世界の奥深さに毎度驚くばかりです。

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    2025年02月09日
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語

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    面白かった。名画で読み解くシリーズの中で一番面白かった。
    そのように面白かったのは、それまでの名画で読み解くシリーズを読んでいたからで、「あ、あの時のこの人にはこんな一面が…?」という驚きや楽しさがあったからと感じた。
    歴史というのはこのように、様々な視点から見ることでより一層深く心に残り、そして今に繋がっているのだと感じることができるのだと認識できた。
    移民受け入れなどは、なるほどだから今のドイツも積極的に受け入れてきたのかと初めて知ったし、それまでの読み解くシリーズの女性の活躍ぶりとは異なり、実直な男性の魅力がこれでもかと伝わってきた。気がする。
    フリードリヒ二世のこと皆好きすぎん?私もと

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    2025年01月29日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    ネタバレ

    非常に面白かった。
    デューラーから始まり、マネで終わる。
    ベルばら贔屓の私は当然ハプスブルク贔屓である。
    だからこそフリードリヒ大王は好きじゃないし、ナポレオン三世の小ずるさにはらわたが煮えくり返る。

    デューラーの油彩、とても味があってよい。版画が有名だし、版画の方が見た回数は多いのだけれど、なんという哲学的な絵だろう。内面が画面ににじみ出てくるというか。
    プラディーリャの「狂女ファナ」。子供の頃に見た肖像画で「狂女」と書かれていたのが印象的で印象的でその言葉だけ覚えている。大人になって、歴史的背景を知り、気の毒な女性だったのだ、と感じるようになった。狂う、ということに今でも引きつけられる私

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    2025年01月29日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    ネタバレ

    アトリビュート解説本として非常に面白い
    絵画を交えてこの持ち物はうんたらかんたらで、、と解説することにより絵画を見る教養を自然につけてくれるような本

    絵画を見て語る時には途方もない量の知識をつけないといけないと思うが、この本を読むことにより「語り」のための第一歩として進み出している!!!と思っている、知識を獲得したことが良い結果として残った

    中野京子だから読みやすい!面白い!という個人的な好みから来る感想だが流石の文章力でするする流れる川のように読めてどんどん知識吸収できたような気分になった、これが全能感である

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    2025年01月21日
  • 名画と読むイエス・キリストの物語

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    あまり馴染みがないけど欧米を中心にさまざまな文化の根底にあるので知っておきたいキリスト教。
    絵と共に解説されていて、理解が少し深まった。
    図像学とも重なる部分があり。

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    2025年01月06日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    いやー面白かった!
    “西洋絵画のお約束 50”
    百合、月桂樹、黒猫、大鎌,天秤など 意味することは もう大体知っているのもあれば、白てん、黒てん、左と右、赤と青,シャボン玉、リュート、などなど 今まで目にしてきたが 何も思わず楽しんできた絵画の多かったこと!読み応えありました!

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    2025年01月05日
  • 展覧会の「怖い絵」

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    西洋絵画の解説というと、文化的にも時代的にも高尚で難解なものという印象を受けてしまい手を出しにくいのですが、この本での書かれ方は遠慮が無く、使われる言葉も現代的というか世俗的というか、そういった部分がとても分かりやすい上、面白くてぐんぐん詠み進められてしまいます。
    あと巻末の、展覧会の舞台裏について当事者目線で書かれたおまけもとても興味深く面白い内容でした。

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    2024年12月29日