中野京子のレビュー一覧

  • 名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史

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    ネタバレ

    中野京子先生の語り口はやっぱりユニークで読みやすく印象に残る。
    今回も楽しい読書だった。

    職業ごとに名画を複数紹介・解説した一冊。
    絵画の登場する職業なので、宮廷音楽家や船頭、異端審問官など現在ではあまりお目にかからない職業の話も登場して興味深かった。
    警官や政治家など、現代でも通じる職業であっても、描かれた時代当時の事情などから現代とは違う面が見えたのもよかった。

    驚いたのは働く者として、子どもや天使も話のターゲットにしていた件。
    その視点はなかった。
    特に働く天使の話としてガブリエルが取り上げられていて、そのあまりの働きっぷりに本当に驚かされた次第。
    ロレンツォ・ロットの絵に登場したガ

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    2025年10月03日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    絵画は小説と違って多くの文章で物語を紡ぐことができない。だから、一枚の絵に描かれるあらゆる物、人、風景等に、様々なシンボルを重ね合わせ複合的、暗喩的な意味を含ませる。本書は西洋絵画における代表的なシンボルの意味を解説した1冊。

    と言っても別に学術的に小難しく解説しているわけではなく、著者の博識に独特のセンスを織り交ぜた、真面目なんだけど時々ふざけちゃう文章がほんとに読みやすくて、絵画エッセイみたいな感じで気楽に読めます。西洋絵画初心者でも、むしろ初心者にこそ刺さる内容だと思います。

    これを読めば西洋絵画の見方が一層深まります。

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    2025年09月28日
  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

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    今年はウィーン旅行に行くので、少しでも歴史を勉強しようと手に取った本。世界史が苦手な私でもわかりやすく、面白かった。美術館にも行く予定なので、この絵あの本で読んだな…と思い出せるようにしたい…。

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    2025年09月16日
  • 異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む

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    世の中には奇々怪々な絵画がたくさんあるんですね。
    バッチリと怖いものから、ボンヤリ怖いもの、禍々しいもの…
    楽しげで美しい絵に見えたのに、実はこんな恐ろしい意味があったとか
    「なんだコレ」と笑っちゃうものまで
    想像でよく描いたなぁという作品が、ギュッと詰め合わせになっています。
    中野先生による、作品の経緯とか、馴染みのない神話の解説もとても面白い。

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    2025年09月01日
  • 怖いへんないきものの絵

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    絵画と生き物の知識欲が、ライトに楽しく満たされる。中野京子さんの本はちょこちょこ読んでたけど、早川いくをさんの本も久しぶりに読みたい!と思った。
    実は考えさせられる絵画の「魚に説教する聖アントニウス」、意味がわかると面白い「カニに指を挟まれる少年」、猿なのに怖くて印象に残る「美術鑑定家としての猿たち」が特に好きだった。
    早川さんがちらっと見た目の感想を書いてるだけだけど、不気味だけどなぜか懐かしいような気持ちにもなる「大海蛇の巣穴」も好みだな。

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    2025年08月31日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    マリア・シビラ・メーリアン。
    ダブリン大学の蔵書に関する勉強中、不意に出会った女性。
    ドイツではお札の顔にまでなっているとのことだが、日本ではこの手の分野は、ファーブルおじさん一択である。
    ボタニカルアートが好きで、魅入られるまま関連書物を検索すると、なんと中野京子大先生の著作。読むしかなかった。

    人生というものは、”そうなるようになっている“というのが私の持論である。マリア・シビラの人生も、幸、不幸を問わず、すべてのことが、少女を“虫を描く女”へと変容させていく。偶然に見せかけた神のお導きであろう。

    マリア・シビラの人物像は、地味でひたむき。自分が信じたものに言葉少なく、それでも恐ろしい

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    2025年08月08日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    印象派絵画からフランスの近代化の過程学べる
    非常にわかりやすい!作中にレミゼラブルが出てきて、映画を見たことが思い出された。中野先生の本をもっと読んでみたい!

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    2025年07月20日
  • 怖い絵 死と乙女篇

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    様々な分野からの視点、背景が盛り込まれ、ひとつひとつの絵画に対する見方がぐんっと深まった気がします。
    特に印象深かったのは、作品名「豆の王様」や「イカロスの墜落」「アンドリューズ夫妻」等々の、一見どちらかというと平和的で楽しげに見える絵画が、考察含めた解説を読むことで、見返した際に急に怖く見えてくる感じ、凄く癖になります。

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    2025年07月20日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    ひとつひとつの作品の視覚的な魅力に加え、知見を得ることで見える更なる魅力が発現できるのが凄く楽しくて、脳みそが喜んでいる感じがします。

    特に印象的だったのは「エマオの晩餐」で、
    解説を見る前と見た後では、確実にこの作品への見方が大きく変わりました。なんなら、自分自身の作品への見方の変化に対しても"怖さ"を感じます。

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    2025年07月06日
  • 運命の絵 なぜ、ままならない

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    1枚の絵から様々な世界が見えてきて、とても興味深かった。特にゴヤのゲリラの絵が印象的だった。
    絵画鑑賞は背景知識があってこそ楽しめるものだと思った。

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    2025年06月21日
  • 「怖い絵」で人間を読む

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    ひとつの絵画の解説から、次の絵画へ繋がり、また次の…という解説の感じが、ストーリーを読んでいるようでとても面白かったです。
    タイトルにある通り、絵画を通して見る人間の恐ろしさ気持ち悪さ、宗教画や架空のモチーフからすらも滲み出る人間の「怖さ」が、色々な主題で次々とでてくるので、ぞっとしながらも怖いもの見たさ触れたさでつい読み進めてしまう、そんな本でした。

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    2025年06月14日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    ネタバレ

    ハプスブルク家の一人一人の人生が、ドラマのように濃く、波乱万丈で驚きました。歴史や血筋に翻弄されながらも、自分らしく生きる姿が印象に残りました。私が1番心に残った絵は、『エリザベート皇后』です。美しいエリザベート皇后の絵だと思っていたが、本を読んで絵画の裏に隠された彼女の奇妙で悲しい運命を知り、最初に見た時とは全く感じを受けました。

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    2025年06月12日
  • 欲望の名画

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    地理、歴史、宗教、音楽、文学 著書の博覧強記にうっとりします。圧倒されるでなくて、うっとり出来るの自慢や押し付けがましさが無いからなのかしら。絵を更に益々楽しめそうです。

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    2025年06月04日
  • 怖い絵

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    どこか高尚で難解なイメージの西洋の絵画作品が、身近な恐怖や、語られることで想像できる恐怖に繋がって、とても近しい存在に感じられ
    西洋絵画に興味を持つきっかけになった本です。
    まず純粋に作品を見て、次に著者の解説を読み、また改めて作品を見返すと、新たな発見、知見を得れたことへの高揚感と、それにより見えてなかった怖さが浮き彫りになった事で更に増長した恐怖感。とても癖になります。

    特に作品16「老婆の肖像」が、ただ作品を見ただけでは感じ取れなかった、もしくは感じても具体的に言語化できなかった怖さを最も強く感じました。

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    2025年05月31日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    中野京子さんの絵画解説、もう何冊読んだかと言うくらい読んでいるけどまた新しい絵画との出会いでした。
    この本はタイトルの通り50のタイトルと、タイトルに沿った絵画の解説。中野京子さんの解説がなければ、綺麗な絵だなぁ…で過ぎてしまうものばかり。
    そこにこんなものが絵が枯れていたのか、これは男性なのか、これはそう言う意味なのか…など気付かされる。

    背景とその意図すること、日本人にはその風習がなくて計り知れないものもあるが、とても深いなあと思う。

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    2025年05月30日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    放心しました。
    表紙の少女マルガリータは結婚七年目、四回妊娠し、女児一人残し二十二歳を待たずして身罷る。長すぎる幽閉後に断頭台で処刑されたメアリー、自制できぬ暴君ゆえに跡継ぎ息子を勢いで殺してしまうイワン雷帝(後にその様子が絵画となる)、伯爵との結婚を望んでいたにもかかわらず(一族、自分の身分昇格の為)ヘンリー八世に見初められ結婚、息子を流産させた為に自分を誘惑した魔女として処刑されたアン・ブーリン…。
    王族を生きた人たちの悲痛が伝わってくる、そんな一冊だった。

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    2025年05月18日
  • 名画に見る「悪」の系譜

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    欧米文化を知る。人権のない時代背景を読み解くことができる。奴隷貿易で富を蓄えたイギリスが世界を席巻し、同時に貧富の格差を拡大させ、やむにやまれず命を売らざるを得ない人たちをリアルな絵で描いており想像力をかき立てられる。
    供給される命を利用してさらにビジネスを拡大させる人たちによって動かされた歴史を想起した。
    著者の豊富な知識に⭐️5

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    2025年05月18日
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語

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    写真で見たあの美しい姿に憧れ、行ってみたかったホーエンツォレルン城に、コロナ以前のとある年の8/1に行ったのですが、観光客はまばらで、逆にビックリしたのを覚えてます(お城は超おすすめ )
    このホーエンツォレルン(南ドイツ )とプロイセン(と言えば北ドイツ )の繋がりも全然知らないまま生きて来て、
    知ったら知ったで、なんでこの2つは繋がってるの?と言うのの答えがこの本に書いてあり、読んですっごくスッキリしました。と言うか、最後のページまで読んでまたすぐに最初から読み返してしまいました。
    ドイツやヨーロッパを旅行した人はよく分かると思いますが、今のような交通手段が発達してない時代に、これだけの広大

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    2025年05月08日
  • フェルメールとオランダ黄金時代

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     これは面白い。フェルメールの絵についての造詣が深まるのも嬉しいが、何よりも17世紀のオランダの黄金期の背景を知るための歴史書として秀逸である。当時のオランダには2,000人もの画家がいて、500万点以上の絵画が流通していたというのは凄いことだ。そして当時のオランダが、男の識字率が57%,女の識字率が32%という周辺国ではダントツであったこと。ヨーロッパ中の船舶の半分以上をオランダが持っていたというのだから…
    チューリップバブルも球根一つで家が2軒買えたというのだから凄いことだ。そしてそれらのことが当時の絵画の背景になっているのだ。そんなことがわかってくると、当時のオランダの絵画が興味深く感じ

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    2025年04月16日
  • フェルメールとオランダ黄金時代

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    オランダ面白い!
    「この世は神が造ったが、オランダはオランダ人が造った」という言葉に深く頷くばかり。

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    2025年04月14日