あらすじ
「怖い絵」シリーズの著者が、「生活用品」「食べ物」「動物」「装飾品」「シンボル」「楽器」の6章から成る全32作品を読み解く! ルノワールが描いた作家史上唯一の男性ヌード(『猫を抱く少年』)、クリムトが黄金色で描いた知恵と戦の女神(『パラス・アテナ』)、ミュシャがギリシャ神話の王女に施した流麗な装飾品(『メディア』)など名画に描かれたアイテムから歴史的背景や絵に秘められた画家の思惑を解き明かす保存版。
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Posted by ブクログ
一編一編が短く簡潔ながら、絵の情報や背景、作家についてなどが、分かりやすくまたユーモラスに書かれていて、スイスイ読めちゃいました。
絵の中に描かれたモノ達の歴史についても知れて、読みやすい上に雑学にも詳しくなれます。
また、普段気にしない観点からこそ、知らなかった画家や、有名な画家の知らない作品などが色々知れたのも嬉しかったです。
Posted by ブクログ
最近は中野さんの本を読んで、ただうまい絵では満足できなくなっちった…。だから、これを読んで、満足ムフー。
絵の中にこんなに要素を入れることができるなんて、すごい。それに、知識がないとできないことだから、絵描ける=教養が高い、みたいな?当時ではそうだったんだろうなぁ。
だとしたら、今日のように、情報が素早く手に入る時代では、昔よりは簡単に怖い絵を描くことができやすくなったんだろうな。時代の変化+技術の発達が、アート面でも活躍してるんだなあ。
Posted by ブクログ
今回は絵に書かれている物から絵画を見るという視点。勉強になるし、単純に面白い。新しく好きな絵や画家が見つかったりもする。
そして毎回、知識量にびっくりする。
Posted by ブクログ
いつもの中野先生の御本の感覚に慣れていると、各項目見開き約1ページ半という文章量ではどうにも物足りなさを感じてしまった。
もう少し、もう少し読ませてくれよ!という。
人物でも歴史でもなく、絵画に出てくる「もの」に着目した話としては珍しいし、その点は凄く面白かった。
前述通りの文章量なので、その分紹介されている「もの」は実に多数。
また数が多いからか、先生の解説がキレッキレなときとそうでないときも入り乱れていて、その差がちょっと気になりもした。
あの文章量ならさもありなん。
あとタイトルにある『怖い絵』にもクエスチョンが。
文庫化にあたってタイトルに足されたようだが、怖い絵を目当てで読むと少し肩透かし感があるかと。
怖い絵でもお馴染みの絵も出てくるが、怖いエピソードや背景がある絵ばかりではないので、どうにも違和感があった。
初手の絵から怖さはないので。
原題の方が断然よかった。
先生の著作には何が何でもタイトルに『怖い(絵)』を入れなきゃいけないのだろうか角川よ……
Posted by ブクログ
短くさくさくと絵について知れて面白かったです!モノに視点を当てており、こんな所にこんなモノが!?など、普段は人物を中心に観ている所の視点が変わり、面白かったです!そこから広がる物語も!中野さんの本大好きだなー。