中野京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歴史の教科書ではその時代の最後にちょこっと
芸術史が入ってきてそのときに名前を覚える画家たち。
しかし本書を読むと一人一人その歴史の中で翻弄され
生き残るにはかなりの苦労をしていることが分かります。
時代によって、主題も、聖書→神話画、肖像画→
日常的な絵画、とテーマも変わっていくため
本書では「画家と神」「画家と王」「画家と民」と
項目が分けられており、最後になにを描いたか、が
取り上げられています。
時代の要求に合わせられなかったり、絶筆なのかと
驚くほどにまったく能力が衰えていなかったり、
逆に全盛期ほどの能力はもうその絵には見られなかったり…。
個人的には80歳を超えたゴヤの自画 -
Posted by ブクログ
洋画の絵解きをエッセイとして楽しめる本だ。シリーズものだが、私としてはこの本から入った。怖い絵というのだが、何が怖いのかをエッセイの中で明かしてくれる。
私たちが恐怖を感じるのは説明のできない何かを感じたときなのかもしれない。理解不能の事実を突き付けられたときに恐怖は生まれる。本書で紹介されている絵画にはその意味での様々な意味不明が登場し、明かされていく。
一つの作品をどのように解釈するのか、鑑賞するのかは個人の自由だと思う。ただミレーの「晩鐘」をダリが解釈した見方はどう考えても邪道であり、絶対そうではないと思う。しかし、その作品がそういう幻想を抱かせたのなら、少なくとも鑑賞者の心象は虚