【感想・ネタバレ】カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワードのレビュー

あらすじ

絵画に描かれた美女が誰か、あなたは即座にわかるだろうか。
そばに薔薇があればヴィーナス。百合が添えられていればマリア。皿を捧げていればサロメ。剣を携えていればユーディト。
ちょっとした知識があれば、隠された画家からのメッセージを探りあてることができる。「見て・感じる」だけではわからない、絵を読み解く手がかりをテーマ別に解説。
この本を読めば、鑑賞体験はもっと豊かなものになる。図版120点収録。


(本文より)
印象派が登場する前までは絵にも意味があり、読み解くための「絵の言語」があった。(中略)絵独自の言語を読むことで、人々は画面に見えているものだけではなく、その奥に隠された画家からのメッセージを探りあてた。日本人には西洋的思考を完全に理解するのは難しいが、シンボルのいくつかを覚えておくだけでも、絵画鑑賞はぐんと楽しくなるに違いない。


■目次■
【「植物」の章 】薔薇/百合/リンゴ/月桂樹/イトスギ
【「天体・自然」の章】月/虹/川
【「動物・虫」の章】黒猫/テン/牡牛/蛇/ハエ/蝶
【「食べ物」の章】卵/蜂蜜/魚
【「相反する要素」の章】赤と青/右と左/分かれ道
【「武具」の章】剣/大鎌/矢/ハンマー
【「道具・装飾品・楽器」の章】天秤/十字架/鏡/甕/子供服/真珠/リュート/シャボン玉
【「建物」の章】窓/梯/井戸
【「技法」の章】擬人像/画中画/異時同図法/タイムスリップ
【「現象」の章】パンデミック/天を仰ぐ/運命
【「人物描写」の章】道化/三美神/聖母マリア
【「身体」の章】母乳/骸骨/髪/翼/目隠し

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「植物」の章

薔薇 /百合 /リンゴ /月桂樹 /イトスギ 「天体・自然」の章月 /虹 /川

「動物・虫」の章

黒猫 /テン /牡牛 /蛇 /ハエ /蝶

「食べ物」の章

卵 /ハチミツ /魚

「相反する要素」の章
赤と青 /右と左 /分かれ道

「武具」の章
剣 /大鎌 /矢 /ハンマー

「道具・装飾品・楽器」の章
天秤 /十字架 /鏡 /甕 /子供服 /真珠リュート /シャボン玉

「建物」の章
窓 /梯子 /井戸 「技法」の章擬人像 /画中画 /異時同図法 /タイムスリップ

「現象」の章
パンデミック /天を仰ぐ /運命

「人物描写」の章
道化 /三美神 /聖母マリア

「身体」の章
母乳 /骸骨 /髪 /翼 /目隠し

中野 京子
(なかの きょうこ、生年不詳)は、日本の作家[1]、ドイツ文学者[2]、西洋文化史家、翻訳家[3]。北海道生まれ[4]。1979年、早稲田大学大学院修士課程修了[5][6]。オペラ、美術などについて多くのエッセイを執筆する。2007年に発表された『怖い絵』を端緒とする『怖い絵』シリーズが大ヒットとなる。新聞や雑誌に連載をもつほか、テレビの美術番組にも出演する[7][8]。早稲田大学講師[9][10]。『怖い絵』シリーズの刊行10周年を記念して2017年に開催された「怖い絵」展では、特別監修を務めた[11][12][13]。2021年9月に開催された「怖いクラシックコンサート」(東京文化会館)での解説[14]、2022年3月公演の舞台「怖い絵」の監修[15][16]、同年7月上映の「星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム」の監修・解説を担当した[17][18]。

「歌舞伎に決まりごとがあるのを、日本人は知っている。お女中が頭を振りつつ「よよよよ」と声を出せば、それは(そんな泣き方をする者などいないにもかかわらず)嘆きのしるしであり、派手な隈取りでは(そんな顔の主など皆無なのに)、赤が正義、黒や青が悪、茶が妖怪の証しである。そうした知識が多ければ多いほど、舞台は理解しやすくなる。  西洋絵画もまったく同じだ。十九世紀後半に印象派が登場する前までは絵にも意味があり、読み解くための「絵の言語」があった。シンボル(象徴)、アレゴリー(比喩)、メタファー(隠喩)、アトリビュート(その人物を特定する持ち物)、エンブレム(記号)といった絵独自の言語を読むことで、人々は画面に見えているものだけではなく、その奥に隠された画家からのメッセージを探りあてた。  日本人には西洋的思考を完全に理解するのは難しいが、シンボルのいくつかを覚えておくだけでも、絵画鑑賞はぐんと楽しくなるに違いない。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著

百合の花は薔薇とならんで西洋名画の数々を華やかに彩っている。  まずはギリシャ神話中、天の川の起源を物語る作品。浮気性のゼウスは人間の女に息子を産ませ、あろうことか正妻のヘラが寝入ったすきに彼女の乳を吸わせた。赤子があまりに強く吸うのでヘラが目覚め、そのときこぼれた乳が上へほとばしって天の川となり、下界へ滴り落ちて百合ができたという(ちなみにこの赤ちゃんこそが英雄ヘラクレス。名前にヘラが入っていますね)。  さらなるエピソード。清らかで無垢のイメージを持つ百合を憎んだのが、美と愛欲の女神ヴィーナスで、彼女の意地悪によって百合の雌蕊はロバの男根に似せられたのだとか。やることの凄まじいヴィーナスであった。  キリスト教時代に入ると、百合は受胎告知図の定番となる。処女マリアを訪れた大天使ガブリエルが、「おめでとう、マリア、あなたはみごもりました」と衝撃の(?)告知をするシーンだ。百合はガブリエルが手に持つか、あるいはそばの花瓶に活けられている。たいていは透明なガラス製花瓶であり、これまたシンボル的には処女の子宮をあらわす。ダ・ヴィンチの若きころの『受胎告知』は雄大な景色をバックに、美しいマリアが静かに運命を受け入れている。

日本人は聖書にさほど詳しくないので、イエス・キリストと「犠牲の仔羊」の関係は知っていても、魚までは気づきにくい。実は初期キリスト教におけるシンボルは十字架ではなく、魚だった。魚はイエスその人を指していた。ギリシャ語の「魚(=イクトゥス)」が「イエス・キリスト・神の・子・救い主」の頭文字に重なるからだ。  古代ローマ帝国に公認される前はキリスト教徒とわかれば殺されかねず、魚のマークを仲間うちの秘密の合図にしていた。このマーク(魚を横から見た形を単純化したもの)は──驚いたことに──現代でも欧米のロゴやステッカー、アクセサリーなどに頻繁に使われている。企業がキリスト教を信奉しているとの意思表示でもあるというが、たいがいの購入者は意識せず使っているはず。  聖書と魚の縁はまだある。預言者ヨナが巨大な魚に吞み込まれるものの、のちに吐き出されたというエピソード。これはイエスの復活をあらわす(非キリスト者はピノキオを思い出してしまうが)。  またイエスが伝道したガリラヤ地方には、ガリラヤ湖という大きな湖があり、十二使徒の四人までがそこの漁師だった。魚を満載した小舟に乗る漁師に向かい、イエスが「われに従え」と呼びかける絵画は多い。今でも淡水魚ティラピアは「セント・ピーターズ・フィッシュ(=聖ペテロの魚)」と呼ばれる。イエスの一番弟子、ペテロの名にちなんだものだ。

「「右」は英語( right)ばかりでなくドイツ語やフランス語なども同様なのだが、「正義」と同じ単語だ。つまりすべてよきものは右なのだ。優位、英知、男性、進化、徳、名誉、幸運と結びつく。必然的に「左」はろくでもないということになる。低位、無意識、女性、弱さ、退化、魔術、不吉、異常……やれやれ。  これはいったいなぜなのか?  どうやら太古の昔から、人間は右利きが圧倒的に多かったためと推測されている。武器を持つ右手が積極性と、身を守る盾を持つ左手が消極性と関連づけられたらしい。『伝道の書』には、「知恵者の心は右に、愚か者の心は左にゆく」との一文がある。現在でも、宴会の場での上席は主人の右側の席だ。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著

「ディアナは永遠の処女神であった。自らを「ヴァージン・クイーン」と称したエリザベス一世が、ことのほか真珠を好んだのはこのためだ。彼女の数多い肖像画はどれも、センスを疑うばかりに真珠まみれの満艦飾だ。中には自らが処刑したスコットランド女王メアリから奪ったネックレスもある。これはメディチ家伝来の貴重品。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著

「カラヴァッジョの『リュート奏者』は、少年と青年のあわいにいる、いや、男とも女ともまだはっきりしないリュート奏者の妖しいエロスが漂う作品。ここで彼がバグパイプを大音量で吹いていたら、ぶち壊し。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著

「宗教画では、二つのシーンにおける梯子が有名だ。一つは新約聖書の磔刑図。イエス・キリストの遺体を十字架からおろすのに、使徒らは梯子を使った。ここでの梯子が、イエス受難の象徴ともなっているのは自明であろう。  ルーベンスの有名な『キリスト降架』にも梯子が描かれている。イエスの蒼ざめた身体を、梯子に足を乗せて抱きおろす使徒の真っ赤な衣服が、死と生の対比を鮮やかに示す。この絵は『フランダースの犬』のネロが、凍え死ぬ直前にようやく見ることができ、「もうこれで死んでもいい」とさえ思った傑作。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著


「日本の美術教育の多くは、「絵は見て感じなさい」と教える。画家が何をどう伝えようとしたかを知るより、現代人の狭い感性を優先させるべし、ということだろうか。それだとルネサンスから十九世紀まで西洋の画家たちが丁寧に積み上げてきた芸術作品、つまり「意味のある絵」を、一面的な感覚の楽しみだけで判断することになってしまう。  文章に文法があるように、絵画にも「絵画の文法」がある。ただし絵画の場合、文法を知らなくとも見ればわかった気になるのが問題だ。文章なら読んでわからなければ、わからないと自覚できるが、絵は自分がわかっていないことがわからない。文化の違う日本人にとって特に難儀なのが「擬人化」。擬人とは読んで字のごとく、「人ではないものを人に擬す」手法だ。「時」「法」「嫉妬」「勇気」といった目に見えない抽象概念を人間の姿にして、アトリビュートとともに描く高度な手法である。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著

「 ユトリロの母ヴァラドンの代表作『網を打つ』がそれで、コルシカ旅行中、地元の若い漁師たちが流れるような動作で網を投げている姿に感銘を受け、前、後ろ、横の三種のヌードとして仕上げた。いわば「女流画家による男性版三美神ヴァージョン」。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著

「だがバロックが近づいてきた十六世紀前半、ヴァチカンに激震が走った。ルターによる宗教改革だ。カトリック( =正統)にプロテスト( =異議申し立て)するその運動は瞬く間にヨーロッパ北部を中心に拡がり、プロテスタント国の教会から聖画が撤去されてゆく。これは個人個人が聖書を読むという実践的教えと、聖人崇拝の否定がもとになっていた。  ここからカトリック側による盛大な「反宗教改革運動」が展開される。正統ならざる異端者どもが聖母や聖人を認めないのなら、こちらは優れた画家たちを総動員して、めくるめく聖人崇拝の絵巻物を量産するのだ。とりわけ聖母マリア信仰はかつてないほど高めねばならない。マリアをカトリック美術最大のスターにするのだ!」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著

「マリアは処女の身でイエスを受胎した。つまり彼女は他の人間と違い、「原罪」からは免れている。しかしもしマリアの母アンナが通常妊娠なら、無原罪の完璧さは揺らぐのではないか。かくして新たな教義が付け加えられる。マリアの誕生もまた、その父親とは何ら関係ないものである、と。  自らも敬虔なカトリック信者だった十七世紀スペインの人気画家ムリーリョによる『無原罪の御宿り』を見てみよう。あどけない少女のマリアが、けぶるような金の瑞雲の中をすべるように近づいてくる。どこへ?  母アンナの胎内へ。そこに宿るために。  本来ならマリアは赤子か胎児の姿であるべきだが、それでは画家としての工夫のしどころもなく、鑑賞者も美しい女性の姿の眼福にあずかれない。というわけで、「無原罪の御宿り」の定型パターンは、乙女マリアが天使たちとともに、こうして地上へ降り立とうとする形になったのだ。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著

「 盲目や目隠しの象徴性は多岐にわたる。「無知」や「無分別」の暗喩である一方、古代ギリシャ人の考えでは、優れた詩人や予言者に盲目が多く、それは彼らが「内なる光」を優先したがゆえとされる。  また愛の神キューピッドは恋の矢を射る際に目隠しをするし、玉乗りよろしく球体に乗って走りまわる幸運の女神も「気まぐれ」をあらわして目隠しをしている。ただし「正義」の擬人像の目隠しの意味はそれと違い、相手が誰だろうと公平に判断することを示すものだ。」

—『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ)』中野京子著


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2026年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までは、絵を見て「きれい」「好き」「ちょっと怖い」くらいで終わることも多かった。

でも、この本を読むと、絵の中にある細部をもっと見たくなる。

これからもっと美術館に行くのが楽しみになった。

この花は何を意味しているのか。

この人物はなぜこの道具を持っているのか。

背景の動物や果物に意味はあるのか。

明るい場面に見えて、本当は何か不穏なことが描かれているのではないか。

そう考えながら見ると、美術館での時間がもっと豊かになりそう。

西洋絵画は、ただ眺めるだけでも楽しい。

でも、少し「お約束」を知っていると、絵の中に隠された物語やメッセージが見えてくる。
一見きれいで明るい絵でも、そこに死、裏切り、嫉妬、欲望、警告のような意味が込められていることがある。表面的な美しさと、裏にある物語の差が面白い。

美術館に行きたい人に、短めにすすめたい一冊。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

・本当に中野さんの本は毎回面白い。
・特に今回は絵画の決まりを色々と解説してくれるからためにもなる。西洋絵画、見続けて色々と解説を読んでいくとどんどん面白くなるから不思議。学生の時はつまんないなあって思ったいたけど、これは含蓄とセットだと俄然面白いわ。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

「感想」
今まで 綺麗だな と眺めていただけの西洋絵画が、キリスト教にまつわるものからきていると初めて知り、驚きました。
また様々なモチーフには意味が込められていると、今までは中々考えなかったです。
作品の中には純潔であることや、それを守ったり捨てたりするものがあり、刺激的でした。
これからは多彩な視点で西洋絵画がみられることに感激しています。


「印象的だった絵ランキング」
⑤天の川の起源
④食前の祈り
③悔悛するマグダラのマリア
②正義
①月桂樹

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

キレイな写真付きの西洋絵画解説本。見たことのある有名な物から初めて見る物まであり、見方の参考になりました。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

絵画は小説と違って多くの文章で物語を紡ぐことができない。だから、一枚の絵に描かれるあらゆる物、人、風景等に、様々なシンボルを重ね合わせ複合的、暗喩的な意味を含ませる。本書は西洋絵画における代表的なシンボルの意味を解説した1冊。

と言っても別に学術的に小難しく解説しているわけではなく、著者の博識に独特のセンスを織り交ぜた、真面目なんだけど時々ふざけちゃう文章がほんとに読みやすくて、絵画エッセイみたいな感じで気楽に読めます。西洋絵画初心者でも、むしろ初心者にこそ刺さる内容だと思います。

これを読めば西洋絵画の見方が一層深まります。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

中野京子さんの絵画解説、もう何冊読んだかと言うくらい読んでいるけどまた新しい絵画との出会いでした。
この本はタイトルの通り50のタイトルと、タイトルに沿った絵画の解説。中野京子さんの解説がなければ、綺麗な絵だなぁ…で過ぎてしまうものばかり。
そこにこんなものが絵が枯れていたのか、これは男性なのか、これはそう言う意味なのか…など気付かされる。

背景とその意図すること、日本人にはその風習がなくて計り知れないものもあるが、とても深いなあと思う。

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2025年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アトリビュート解説本として非常に面白い
絵画を交えてこの持ち物はうんたらかんたらで、、と解説することにより絵画を見る教養を自然につけてくれるような本

絵画を見て語る時には途方もない量の知識をつけないといけないと思うが、この本を読むことにより「語り」のための第一歩として進み出している!!!と思っている、知識を獲得したことが良い結果として残った

中野京子だから読みやすい!面白い!という個人的な好みから来る感想だが流石の文章力でするする流れる川のように読めてどんどん知識吸収できたような気分になった、これが全能感である

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2025年01月21日

Posted by ブクログ

いやー面白かった!
“西洋絵画のお約束 50”
百合、月桂樹、黒猫、大鎌,天秤など 意味することは もう大体知っているのもあれば、白てん、黒てん、左と右、赤と青,シャボン玉、リュート、などなど 今まで目にしてきたが 何も思わず楽しんできた絵画の多かったこと!読み応えありました!

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

西洋絵画を読み解くための「絵の言語」を教えてくれる絵画エッセイ。
西洋絵画に描かれた美女。そばに薔薇が描かれているなら、その美女は女神ヴィーナス。三日月のモチーフがあればアルテミス。剣を携えるのはユーディト、皿を捧げるのはサロメ。
神々のシンボルや静物に込められた暗喩を知るのが単純に楽しいだけでなく、「見る」だけだった作品を「鑑賞」できるようになるので満足度が高い。
例えば、表紙は「壊れた甕」という作品だが、本書で絵画の文法を学べば、少女がなぜ甕を抱えているのか理解できるようになる。
美術館に行きたい!画集が欲しい!と思う一冊。

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2024年12月28日

Posted by ブクログ

読み応えのあった1冊でした。
西洋画を観るのがあまり好きではなく(どことなく怖いが先に来てしまって)避けていたのですが、お約束の知識を入れると一気に面白くなりました。今すぐにでも何か西洋画を観に行きたくなります。
ゴッホについても数点触れていて、なるほど〜と思うことばかりでした。

挿絵の絵がもう少し大きいと細かいところまでみれてもっとよかったのですが、著作権とかで難しいのかな…?
今年の秋は美術史にハマりそうです。

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

西洋絵画、特に近代までの絵画には約束事があって、それを知っていれば絵の意味もわかるという本です。
絵の解釈に直結する著者の解説もあれば、単なるエッセイもあって、軽く読めるのがいいところ。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

ムリーリョの「無原罪の御宿り」の話が
勉強になりました。

ホルバインの「大使たち」のリュートの弦や
ラファエロの「小椅子の聖母」の
ヨハネの葦の十字架を
じっくりと観てみようと思いました。

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

 著者である中野京子の絵画の見方を50のワードで解説した本。西洋絵画はこれらのことがわからないと、ただ単に配色が綺麗だとか、構図が素晴らしいとか、感覚で捉えるしかない。この本には多くの西洋絵画がカラーで紹介されており、この1冊で西洋絵画通になれる。美術館に行く前には必読の本。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

聖書や神話などの知識がないので耳慣れない神々の名前だらけだったけれど内容は面白かった。少し勉強して繰り返し読み返したい本。

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

絵画を見るのが好きで美術館に寄ることもしばしばあるのですが、ただ自分の感性で絵を見ていても「よくわからない」と思うことが多くありました。本書を手に取って、様々な絵のお約束(絵画の言語)を数多く知ることができ、今度美術館に行くときの楽しみが増えました。図版が多く示されているだけでなく現代の様々な事例と比べながら説明しているので、とてもわかりやすかったです。

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

まず、殆どが右ページが説明で左が絵画というレイアウトなので、分かりやすく読みやすい。
文体も小難しくなくとっつきやすい。フルカラーでキレイだし。
前半は「これが描かれていたら何を表す」みたいなのが多く特に分かりやすく面白かったかった。
しかし、最後の方は何となく難しく、そして面白みが減っていった。それもなんか暗い感じの項目で終わったので読後感が良くないというか。
途中までなら★5。最後の方でマイナス。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

「植物」の章

「天体・自然」の章

「動物・虫」の章

「食べ物」の章

「相反する要素」の章

「武具」の章

「道具・装飾品・楽器」の章

「建物」の章

「技法」の章

「現象」の章

「人物描写」の章

「身体」の章

あとがき

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2025年02月23日

Posted by ブクログ

最近は、同じ作品を異口同音に評す様な作品が多かったが、今作は西洋絵画の決まり事、つまり文章における文法を、12の章で表している。
絵画の中の植物、動物、道具など。漠然と絵画鑑賞をするも良し、絵画に隠された文法を見つけて納得するも良し。歴史や時代背景なども含めて読んで良かった一冊だった。

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2025年02月20日

Posted by ブクログ

書店で見つけて、ふっと手に取ってしまいました。

恥ずかしながら絵画については何も知らず、自分にとって未知の分野であるところに魅かれました。

この本には、絵画のお約束が絵付きで説明されています。その絵の描かれているものの意味や読み解き方など、筆者の言う「絵画の文法」に触れることができます。

異時同図法という表現技法があるなんて、全く知りませんでした…。

ただ5秒だけ見て解説を読むよりも、色々な技法や文法・背景を知っている方が絵画もより楽しめるというもの。

この本にあるのはその触りの部分だけではありますが、非常に興味深く読むことができました。今後美術館などに行く機会があれば、新しい絵画を鑑賞する前に、もう一度読んでみたいと思います。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

年2回毛が抜け替わるテン。白の時は貞淑を示すが、黒になると娼婦と共に描かれる。赤と青の使いわけ。受難と神の愛を現す赤、天上の真実と永遠を示す青。物の配置にもわけがある。よきものは右、左はろくでもないものと極端に意味づけされる。リンゴはエロスと結びつき、月桂樹は勝利や名声のシンボルになり、流れる川は時や人生に喩えられる…未知の外国語を示されて、感覚だけで意味を解釈するなどできない。文章に文法があるように、絵にも約束事がある。見た目の印象だけで鑑賞してはいけない。感性を発揮するのは、意味を読み解いた後でよい。

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

西洋絵画に描かれているモチーフの解説書。
動植物やアクセサリー、武具、ポーズなどを駆使し、画家が作品の意味や狙いをどのように表現しようとしているかを学べた。

本書を片手に美術館に入れば、絵画鑑賞がもっと楽しくなりそうだ。

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

取り上げられたお約束というか、描かれているものが何を意味するかは、取り立てて新鮮味はなかった。
まあそうだよね、という感じ。
いざ、絵だけを見た際に、そんな意味を感じ取れるのかは、疑問だ。
これこそ、知識もってても、その文化は経験しなきゃってところかも

なお、絵の写真が小さいながらにキレイ。
表紙の絵は、きれいな娘と思っていたら、とんでもない情報が隠されている。
まず絵画をみて、それから本文を読むほうがいいんだよな、と思いつつ結局推理物の犯人知ってから事件を見るみたいな読み方している。そこが残念。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

絵画を読み解くためのアトリビュートやシンボルを学べる。
しかし、国や都市の擬人像は言われないと分からないな!?こういうの面白い!

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

西洋絵画を読み解く為の
作法となるキーワードを
カラー挿絵とともに
分かり易く、読み易く

知識を得ることで
より深みが増す美術品

学校では何故か教えてくれない

#西洋絵画のお約束
#謎を解く50のキーワード
#中野京子
#中央公論新社

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

「お約束」が学べて勉強になる。でも多分すぐ忘れると思うけれど。西洋だと(日本でもかもしれないけれど)こういうのが「教養」ってことになるんだろうなあと思う。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

それぞれの話は興味深いけれど、雑誌の連載だったようで、いかんせん短くて深みがないのが惜しい。やはり書き下ろしの読み応えあるものを探そう。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

西洋絵画の色々なお約束。
知らないことだらけで興味深かったです!
知っていると知らないとでは、作品鑑賞の深さや楽しさが違うなと感じました。

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2025年04月23日

Posted by ブクログ

アトリビュートを含めたシンボルと、技法についても少し触れたフルカラーの一冊。
もともとは連載ものだったこともあり紹介文もシンプルで、フルカラーで該当シンボルが使われている絵画も載せてくれているのでわかりやすい。
アトリビュートはその人物を表すものなので良いのだが、シンボルは本当に多面性があり、絵画の文脈の中から読み解くのは中々に難しい。
だが一つでも意味を知っているだけでも何も知らないより絵画は楽しめる。そのためのガイドとして良さそうだ。

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2025年03月29日

Posted by ブクログ

タイトル通り、西洋絵画のお約束について解説したくれているもの。「百合は純潔」「蛇は知識や邪悪」などの、よく知られているものの他に、果物や花、女神、皿の有無など、いろいろなメッセージが込められている。確かに、これらを押さえておくことで、絵画鑑賞がずっと楽しくなりそう。

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2025年02月01日

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