中野京子のレビュー一覧
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気軽に絵と出合えてよい本。美術館に行きたいのに行けない日に読みたい。
最初に絵の一部分のクローズアップからはじまるのが、全体を想像させて面白い。
この本をみてやっぱり王家の肖像は面白いなぁと再確認。血が繋がってる人は別の画家の絵でも似てる
。プラド美術館には多くの肖像画があるようで、昔行った時には無知でちゃんと見てなかったことが残念。
肖像は本当に面白い。
あとは、わたしはどうやらこの本に2作品出てくる、ジョン・エヴァレット・ミレイの絵が好きみたい。色がきれい。
トレチャコフ美術館から一回も出たことがない、シーシキンの『松林の朝』も良かった。お菓子のパッケージになるほどのかわいさもあるし、森の -
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【感想要約】
カラー図版を多用し、メディチ家の人物像と絵画を結び付けて平易に紹介する読みやすい入門書。個々の人物や制度の詳細分析は少ないため専門的知見を求める読者には物足りないかもしれないが、通史的理解には有用。図版資料としての価値もある。
【内容】
花の都フィレンツェを舞台に栄えた大富豪家系であるメディチ家350年の歴史と、それを彩る数々の名画が紹介されている。特にメディチ家の隆盛期はイタリア半島におけるルネサンスの最盛期だったため、どの絵画もみな華やかかつ対象人物の人間的魅力を肉感豊富に描写しており、それらからは各人物の往時が生々しく伝わってくる。また教皇を立て続けに2名も輩出した彼らは -
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何年も前に上野の美術館で「怖い絵展」をやっていて観に行ったな〜
当時は大行列で、館内の展示物の説明もじ〜っくり自分のペースで読み進めることができなかったです。
でも初見ではただの絵としか認識されなかった絵達が、解説を読んだ後に再度観ると怖さというか、描かれている絵の意味がわかり、より彩り豊かになっていく感覚が今でも忘れられないです。
文庫本なので仕方ないですが、是非絵はググってwikiなどに載っている鮮明な絵を見てほしいです。
本だと暗い部分がよくわからなかったり、塗りつぶされているように見える部分も鮮明にみえて、拡大したりもできますから。
時代背景やその画家の人生をみると想像も含まれます -
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書名のとおり、「フェルメール」と「オランダ黄金時代」についての本です。
フェルメールの作品だけでなく、かれが生きた17世紀オランダの画家たちの作品を紹介しています。分量的には、前者より後者への比重が大きいです。じじつ、本書が紹介している作品は38作で、そのうちフェルメールの作品は8作です。
作品それ自体を語るだけでなく文脈に置くことで、作品を関係の総体の一部と捉えているのは、さすがと思わせてくれます(いくぶん牽強付会に思える箇所もありますが)。知識をひけらかすこともなく、文体もわかりやすいです。
フェルメールについて知りたいという読者には期待はずれかもしれませんが、フェルメールが生きた時 -
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ネタバレ最初のページでその絵画の一部分を見せて引き付ける、もしくは想像させてからの全体図と解釈。
いつもとはまた違った構成の美術話、大変興味深かったです。
描く作品に対する文章量は少なめながら(解説としては見開き1ページ分くらい)『モノ語り』のときほど物足りなさは感じなかったように思う。
短文に慣れたからなのか。
個人的には絵の作者名のところにも一・二文程度ながら解説があったのが大きかったと思う。
そんなところまで読ませてれるのかと。
印象的だったのはクラムスコイの『月明かりの夜』
これ中野先生のご指摘にもあったとおり、最近実際の絵を見たことがあったので、あの時の神秘的な感覚を思い出して鳥肌が立った -
Posted by ブクログ
クリムトの出自や経歴だけでなく、彼の生きた時代についても詳しく載っていて彼自身や作品についてよりくわしく知れて、より面白かった。
特にこの本の中でクリムトとは切っても切れない関係性を示すハプスブルク王朝、特にフランツ・ヨーゼフについての話がすごく印象的だった。
著者が表した「神話上の悲劇の巨人」という表現があまりに的を得ていてすごい。と同時にすごく物悲しい気持ちになった。
彼の死をきっかけに終わっていくハプスブルクの歴史の流れが切なかった。
クリムト作品といえば、金箔の輝く艶やかで特徴的な作品を思い描いていたけど、当然クリムトらしさが生まれる以前、または描き方を模索したり試作したりしてきた時