中野京子のレビュー一覧

  • 名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史

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    今でも続く仕事、今はなくなりつつある仕事、神話的な仕事など、たくさんの"仕事"という切り口から絵画について学びつつ、その背景にある歴史や文化についても同時に学ぶことができ、とてもためになりました!
    これまで絵画の色使いや雰囲気を主に楽しんでいましたが、しっかりとその絵と向き合い、どのような経緯でその絵が描かれたのか、という点を知ると、もっと絵画の魅力に触れることができるんだな、と実感しました。

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    2025年12月20日
  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

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    クリムトの出自や経歴だけでなく、彼の生きた時代についても詳しく載っていて彼自身や作品についてよりくわしく知れて、より面白かった。
    特にこの本の中でクリムトとは切っても切れない関係性を示すハプスブルク王朝、特にフランツ・ヨーゼフについての話がすごく印象的だった。
    著者が表した「神話上の悲劇の巨人」という表現があまりに的を得ていてすごい。と同時にすごく物悲しい気持ちになった。
    彼の死をきっかけに終わっていくハプスブルクの歴史の流れが切なかった。

    クリムト作品といえば、金箔の輝く艶やかで特徴的な作品を思い描いていたけど、当然クリムトらしさが生まれる以前、または描き方を模索したり試作したりしてきた時

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    2025年12月18日
  • 希望の名画

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    フォーカスされるのは、「パッチリ目をした女の子の顔」「小さな手が持つオリーブの葉」「頭頂部にメスを入れる外科医」「ワシのカギ爪につかまれた顔」「35kgにおよぶ甲冑」「お尻にできた人面疽」「バラの花を持つ優美な手」「両目を寄らせた小さな老妖精」「白い花を咲かせた巴旦杏」などなど…最初のページに虫眼鏡で拡大した絵の一部、続くページで作品全体が掲載される。全体像を想像して、答えを見て、解説読んで、また戻る。画家というものは、細部にも手をかけ作品を仕上げるものだと感心する。また一つ、美術の楽しみ方を教えられる。

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    2025年12月13日
  • 怖い絵

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    美術作品の持つミステリアスな雰囲気は好きだったけど、その作品にどういった時代背景があって、何を目的として描かれたのか?という深い所までは考えたことなかったのでものすごく興味深い作品だった^ᴗ ̫ ᴗ^♡倫理の授業で習ったこともちらほら出てきて、そのたびに「ふふふこれ知ってる〜!」と興奮

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    2025年12月07日
  • 名画に見る「悪」の系譜

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    スタートは動物虐待
    異形としてあらわれる悪
    生殺与奪
    目的の正当性
    エヴァ
    暴飲暴食
    裏切り者
    殺人教唆
    見得を切る
    虚栄
    スリ
    旅のリスク
    ハニートラップ
    悪徳政治家
    死への道連れ
    悪夢
    貧困
    悪を踏む

    あとがき

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    2025年11月26日
  • 希望の名画

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    ネタバレ

    ゴッホやボッティチェリ等、一度は目にしたことのある名画にこんな逸話が残されていたのかと、読み進める度に知ることができて楽しい本だった。
    何よりも最後の頁にあるゴッホの「花咲くアーモンドの木」の内容が良かった。
    「ゴッホの短い生涯で、この絵を描いている時が、もっとも希望と喜びに満ちた幸せな時だったのだろう」という一節がとても心に刺さった。
    死後に評価され、今に至るゴッホの作品だが、生前は1枚しか絵が売れず精神的な面でもとても苦しんだ話をよく目にする。
    そんな中でも甥っ子が生まれた喜びを感じることのできるこの「花咲くアーモンドの木」に関する逸話を、作者のこの言葉を読むことができたことがとても良かっ

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    2025年11月25日
  • 運命の絵

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    今回もとても勉強になりました
    絵画の描かれた時代と、その頃の常識が
    いまに、ある意味繋がって楽しい限りです

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    2025年11月19日
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔

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    驚くほどの美貌を備えたダイアナ妃やジョージアナが、夫に愛されなかったというので、美貌はチャンスを増やしはするが、真の魅力は内面に宿るということを再認識。

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    2025年10月27日
  • 怖い絵 死と乙女篇

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    弟との政争に敗れ、幽閉される皇女。息子に殺された父の男根の泡から誕生した女神。亡霊となった子に授乳してやっと許される悪しき母。夫の再婚相手に毒入り衣装を送った後、我が子にも刃を向ける王女。圧政に喘ぎ、空から人が落ちてきても、何も見ない、何も聞かないを徹底した農夫や羊飼い。大切な誰かの訃報を受けても、生徒である少女たちに全く同情されず、一人喪服で佇む住み込みの家庭教師。…見るからに恐ろしい絵。意味を知って怖くなる画。中世から近世に描かれた西洋絵画。昔は残酷だったのか?少し経てば、今もそう言われることになる。

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    2025年10月26日
  • 名画の謎 対決篇

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    もし美術館で見たら素通りしてしまっていたかもしれない絵も、面白い解説があるときちんと鑑賞できる、というのを本にした感じでよかった。

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    2025年10月26日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    読み応えのあった1冊でした。
    西洋画を観るのがあまり好きではなく(どことなく怖いが先に来てしまって)避けていたのですが、お約束の知識を入れると一気に面白くなりました。今すぐにでも何か西洋画を観に行きたくなります。
    ゴッホについても数点触れていて、なるほど〜と思うことばかりでした。

    挿絵の絵がもう少し大きいと細かいところまでみれてもっとよかったのですが、著作権とかで難しいのかな…?
    今年の秋は美術史にハマりそうです。

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    2025年10月08日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    西洋絵画、特に近代までの絵画には約束事があって、それを知っていれば絵の意味もわかるという本です。
    絵の解釈に直結する著者の解説もあれば、単なるエッセイもあって、軽く読めるのがいいところ。

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    2025年10月04日
  • 怖い絵

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    名画の怖さに注目して楽しく紹介。中にはちょっとこじつけの「怖さ」もあるけど、語りの面白さにそれもご愛嬌。

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    2025年09月29日
  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

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    ネタバレ

    主役はクリムトなんだろう。前後するマカルトやシーレの話も盛りこまれ、特に前者は今まで知らなかったので勉強になった。
    だが、最も興味を惹かれたのは、ハプスブルグ家の老王フランツ・ヨーゼフ1世の話だ。正直この人を題材にしたものをもっと読んでみたい。

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    2025年09月28日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    印象派作品は明るく、わかりやすく、心を癒し、市民階級の日常を肯定してくれる。

    だから、市民階級にとって、身近なものに感じて、多くファンに受け入れられた。

    印象派と浮世絵(ジャポニズム)のマーケティングの違い。

    印象派は、作家やその理解者(ギャラリーオーナー)などが、その作品の良さを理詰めで発信した。その結果、アメリカでのコレクターの拡大など、ファンの裾野を広げた。

    一方、浮世絵は、日本人独特の作品を見て感じる、説明はしないような、文化が幸いした。一過性のジャポニズムの流行はあったものの、長期的なファンの継続には繋がらなかった。



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    2025年09月23日
  • 怖い絵

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    美術館は好きだけれど、絵の背景やさまざまな解釈について深く考えたことはなかった。
    感覚的に一目で恐ろしく感じるものもあれば、説明を読んでゾワっとするものもあり、後者の方が恐ろしく感じた。
    本や映画では自分なりの解釈や感想を持つようにしていたけど、たった1枚の絵から色々と読み解くことは情報量が少ない分さらに難しいと感じた。それでも今後はもっと絵の背景を知ったり、絵の隅々まで見て自分なりの解釈を持ちたいと思った。

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    2025年09月23日
  • 名画の謎 旧約・新約聖書篇

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    ネタバレ

    読み進めるのがとても楽しかった。聖書にまつわる知識を得られるとともに、絵画作品の鑑賞の仕方も勉強になる。
    ピーテル・ブリューゲルの『バベルの塔』と『ベツレヘムの人口調査』が特に印象深い。絵にこめられた画家の意図を読み解いていく、それがこんなに面白いとは。
    ジェイムズ・ティソ『十字架上のキリストが見たもの』は個人的に衝撃的だった。イエスの姿は足の先だけで、イエスが見たであろう光景が画面いっぱいに広がっていることになぜか動揺した。我々が見ているのなら、イエスもこちらを見返しているのだと気付かされる。
    次はどんな作品が紹介されるのだろうとワクワクしながらの読書となった。聖書に詳しくなくても楽しめるし

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    2025年09月09日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    ムリーリョの「無原罪の御宿り」の話が
    勉強になりました。

    ホルバインの「大使たち」のリュートの弦や
    ラファエロの「小椅子の聖母」の
    ヨハネの葦の十字架を
    じっくりと観てみようと思いました。

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    2025年08月29日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    ●1日の終わりを告げる晩鐘。耕作地で祈る夫婦。足元に置かれた手籠。いや、籠ではなく棺では?●現代技術でも修復できない。ベツレヘムの虐殺を描いた傑作。誰かの命令で手を加えざるを得なかった無名作家の気持ちを慮る。●近親交配の繰り返し。濃くなり過ぎた血に唯一の後継者となった少年王が受けた咎。…怖いのは絵そのものよりも描かれた背景。歴史を知る。世界を知る。人体解剖がショーになり、精神病棟が見世物に、障害者は慰み者にされる。そんなゾッとする時代もあった。人はそもそも怖いもの?絵画が残されてることに優しさも垣間見る。

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    2025年08月14日
  • 名画の謎 ギリシャ神話篇

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    面白かった。神話解説を読む前と読んだ後では絵画の印象が全く違って見える。不思議だ。
    神様も色んな諸事情があってあたかも人のように考えたり欲したりするのか。
    特に印象的なのは母デメテルが娘ペルセポネを溺愛するあまり婚姻を認めず帰らせた絵画。母子共依存って神話の世界でもあるんだな。

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    2025年08月10日