中野京子のレビュー一覧

  • マリー・アントワネット 上

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    面白い。

    ――「民衆」という不思議な存在は、擬人的にしか、ものを考えられない。彼らの理解力が及ぶのは、概念に対してではなく、刑姿に対してだ。そのため彼らは罪が存在していると感じれば、罪人を見ようとする。

    表現が分かりやすく、それでいて美しい。
    役者が揃ってドラマティックすぎる展開の中、最高の役者フェルゼンが出てくるところで上巻終わり。下巻が楽しみ。

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    2012年02月21日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    絵(美術)は解説されるものではなく感じるもの。…そんな風に言われそう思ってきたけれど 気にいった絵や世界的に評価されている絵の事はもっと知りたい。           
    文化の違う外国での作品の背景を知りたい。
    そんな欲求に答えてくれるのが中野京子さん。

    本書は印象派を取り上げ解説。
    とてもおもしろい。
    あとがきまでよかった。あと173Pの世界で活躍する日本人アーティストをもっと国全体で支援すべきの一文にはまったく同感。

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    2012年01月30日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    [追記]
    こないだ頂いたポストカードがドガだった。
    今までだったら、単なる「ドガのバレエの絵」だったが、
    この本をよんだおかげで、この絵の背景や登場人物が何を表現しているかが、わかって絵の見方がかわった。

    知識というのが、見方をかえる。ということがよくわかった。
    ---------------------------以上 追記------------------------------------

    「怖い絵」シリーズの印象派の解説版。
    今回は印象派と呼ばれるドガやモネ、マネ、ゴッホ等を中心に、
    印象派とは何かがかかれている。

    フランス革命がおわり、ナポレオン3世の時代に今までの
    宗教画や

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    2011年10月29日
  • マリー・アントワネット 上

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    ベルばらファンにとって、これは外せない作品。オスカルが登場しないのが不思議になるほどベルばらそのものです。理代子先生はこの伝記小説を読んでベルばらを描いたんだから当たり前か。ツヴァイクのしつこい文体も好きです。中野京子さんの訳も良いです。

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    2011年09月19日
  • 芸術家たちの秘めた恋―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代

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     メンデルスゾーンの曲も、アンデルセンの童話も、今までそれ程興味はなかったのだけど、俄然きちんと聴いたり読んだりしたくなった。
     リンドはその存在さえ知らなかったけど、彼女にもとても興味が湧いた。他の2人と違って、彼女の“作品”を聴く事が出来ないのが本当に残念。

     メンデルスゾーンの絵とアンデルセンの切り絵が、どちらもこれが本職でもおかしくないくらい上手くてとても驚いた。

     普段余り作品と作者を結び付けて考えないのだけれど、リストの音楽のイメージと、本人の描写が余りにもピッタリで笑った。
     作品も本人も、派手過ぎて漫画みたい(褒めてます)。

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    2011年09月06日
  • マリー・アントワネット 下

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    今年読んだ中で一番良かったかも。翻訳もすばらしい。
    ツヴァイクの文章は、まるでこちらの心を読んでいるかのように、知りたいと思ったことを絶妙のタイミングで提示し、不審に感じた瞬間に種を明かす。インタラクティブな読書体験ってこういうことを言うんだろうなぁ、と思った。
    マリー・アントワネットを襲った恐ろしい悲劇ばかりではなく、命をなげうって協力する友、恋人、家臣などの胸をうつ愛と忠誠の物語でもあり、一人の女性の成長物語でもある。

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    2010年12月02日
  • マリー・アントワネット 下

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    伝記文学の最高峰。平凡な贅沢好き、色恋好きな人間が過酷な歴史の荒波に洗われて、本当に王妃らしい威厳を身につけるまでを格調高く描く。
    文体はリズミカルだが、この翻訳はやや古めかしい感じで、中野京子訳の角川文庫版とも機会があったら読み比べてみたい。

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    2010年03月09日
  • マリー・アントワネット 上

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    いきいきと歴史上の人物を描くツヴァイク。
    小説のように読みやすいです。
    「ベルサイユのばら」と同じ名前の登場人物が出ているのも~史実だからですが、お楽しみ!

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    2009年10月10日
  • 名画の謎 旧約・新約聖書篇

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    聖書2割も知らない日本人ですが、西洋にこんなに浸透して支持されてるんだから、さぞ説得力凄くて感銘を与えてくれるすごい話なんやろなぁと思ったら、え、洗脳、というか、恐怖政治、というか、共感し難い部分(甚だしい女性蔑視、言及されてないところを勝手にいいように解釈して政治利権利用してる、免罪符とかいう教会の腐敗etc.)が多すぎて、なぜこんなに世界に広まってるのか、逆に不安になりました。
    この本で紹介されている天才画家達の圧倒的な画力、説得力、絵というメディアの力の凄さを思い知りました。
    日本の多神教への寛容さや、仏教や神道の足るを知る、という考え方で育って良かったと改めて思うし、
    それぞれの”宗教

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    2026年05月23日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    印象派、そして西洋美術史のとっかかりとして非常に良かった。
    印象派関連の展覧会は何回も行くけどやっぱり歴史的背景を知流のと知らないのとでは、鑑賞するにあたっての感じ方は少し変わるかなと思う。
    もちろん感覚で絵を見ることは大事だけど、歴史的な背景を知った上で見ると、見え方や書いてあることの意味などを、より見て取れるなと。

    美術史周りから西洋史や世界史、はたまた日本史を学んでいきたいなと思う今日この頃。

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    2026年05月20日
  • 名画の謎 陰謀の歴史篇

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    17点の西洋絵画を中野京子さんが解説してくれます。
    絵画の細かいところまで、また、その歴史的背景を詳しく解説してくれるので、深く理解することができます。
    キンドルで読んだのですが、美しいカラーの絵画が鑑賞できるのもお得。
    どういった時代だったのか年表付きです。

    ドラローシュ『ロンドン塔の王子立ち』
    スーラ『グランド・ジェット島の日曜日の午後』
    ティツィアーノ『カール五世騎馬像』
    ラファエロ『レオ十世と二人の枢機卿』
    グレコ『ラオコーン』
    ティッシュバイン『カンパーニャのゲーテ』
    フェルメール『恋文』
    ターナー『吹雪、アルプスを越えるハンニバルとその軍勢』
    デューラー『メランコリアI』
    ゴヤ『

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    2026年05月18日
  • 怖い絵

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    恐ろしい西洋絵画が目白押し。絵の謎を解き明かす解説エッセイ。

    文章がすごく上手で、どの絵の章もおもしろく読んだ。
    特に最終章の『イーゼンハイムの祭壇画』は圧巻。地味な絵を最後に持ってきたな〜と思っていたら、迫力のある文章に驚かされた。あの旅路は本当に肝が冷える怖さだ...。

    いくつかの絵は「無理やり怖さにつなげなくても...」と思わないこともなかったな。

    知れば知るほど絵っておもしろくなるんだなあ、と実感できる本でした。

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    2026年05月11日
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔

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    古典の話から実在の人物、それも様々な階級の人や画家含めた芸術家たちのものなど、
    ひとつ「美貌」をテーマにした絵画でも、こんなにも多彩で様々なエピソードとドラマがあるのかと、読んでいてすごく楽しかった。

    また、作品ひとつひとつの長さも丁度良く感じた。
    説明的な部分も、著者の痛快な言葉のセンスで面白おかしく読めるのがすごい。

    特に好きだったのは、表紙にもなっているイワン・クラムスコイの「忘れえぬ女」という作品。
    ミステリーめいてもいるし、または神秘的ともとれるようなエピソードが、絵画自体の存在感を強めていて、ある種不気味な魅力があった。

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    2026年05月09日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    こういう世界史の本は初めて読んだが、200ページちょいで、わかりやすくまとめられていて面白かった。
    とくに、ライヒシュタット公の話は印象に残っている。野心はあるが、生来の体の弱さや、ハプスブルク家の人間からの冷たい目などから何もできずに一生を終えるという儚さはなんとも言えない感情を与えるモノだと思った。
    このハプスブルク家の650年にここまで濃密な物語があるとは思わなかった。改めて歴史という面白さを感じた作品だった。

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    2026年05月03日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    メディチ家の非常に面白かったので、購入。期待通りの内容でした。まぁ知ってることの方が多かったので、星は4つにしておきますが、素晴らしい本でした。次はどの家柄のやつを読むか悩むなー。これは全シリーズを制覇しようと思います!

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    2026年05月02日
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

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    ネタバレ

    面白すぎて一瞬で読んだ!
    承認欲求高めのお嬢様がいたんだなぁとか、毒親の子供はあんまり良いように育たないよなぁ(逆も然り)とか、中世も現代も人間の本質って全く変わらないのかもなと感じた。
    読んでいて思ったけど、ナポレオンについて知らなさすぎるので、しっかり学び直そうと思った

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    2026年04月30日
  • 名画の謎 旧約・新約聖書篇

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    有名な西洋絵画の描かれた背景や宗教的価値観、作者の裏話まで書かれており飽きることなく読むことができた。特にあの最後の審判を描いたミケランジェロが劣等感を抱いてたのを知って驚いた。

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    2026年04月27日
  • 名画で読み解く メディチ家12の物語

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    西洋の美術に興味があり、読みました。
    中野京子さんの本でして、以前山田五郎さんのYouTubeでも見たことがあります。
    メディチ家のことなど全く知りませんでした。商人で銀行家で成り上がりで、枢機卿や教皇になったり、フランス国王の王妃になったり、毒殺したりされたりと、波瀾万丈の一族だったようです。
    美術への慧眼があり、お金もあったので、今のフィレンツェの美術品があるようです。
    シリーズは他に5冊あり、順に読んでいきたいです。

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    2026年04月16日
  • 運命の絵

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    ネタバレ

    中野先生の文章はいつも明快で読みやすい。
    ムンクの「叫び」、ダヴィッドの「書斎のナポレオン1世」、モローの「オイディプスとスフィンクス」は画集か何かで見たことあるが、他は寡聞にして作家名も知らない、或いは作家は知ってても初見の絵ばかりで、時代も国も主題も多様な絵を取り上げており、中野先生の守備範囲の広さには本当に驚かされる。
    どの絵もそこに潜む物語を知れば、見方、感じ方がそれ以前とはまるきり違ってしまう。そして絵に一層の愛着を感じる。
    本作には日本ではあまりお目にかかれない作品、日本での知名度が高くない画家も多いので、掲載された絵を巡る旅をしてみたいものだ。

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    2026年04月15日
  • 中野京子と読み解く カラヴァッジョと惨劇のローマ

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    室町幕府の滅びる2年前。ミラノに生まれて、ペストに追われ、育った町がその画家の名前の由来。ローマに出て、描いてはけんかを繰り返す。画壇の寵児となるも、人を殺して身を隠す。マルタに渡り、暴力事件で、地下牢へ。脱獄後も転々とし、暴漢に襲われ瀕死の重傷に陥ったり、再び投獄されたり。最期は熱病で没す。罪を犯す天才であり続けた38年の短い人生。大胆な明暗のコントラスト。光は救いではなく現実を暴く。…作品を眺め、物語を楽しむ。歴史に残ったその才能。もう一度、ページを捲り直せば、その生涯の波乱が滲み出る絵が並んでいる。

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    2026年04月14日