中野京子のレビュー一覧

  • 展覧会の「怖い絵」
    2019年11月刊行『もっと知りたい「怖い絵」展』(KADOKAWA 刊行の単行本)の文庫版。単行本を読んだのは2年前。覚えているが、濃淡はある。「切り裂きジャックの寝室」は強烈な印象で残っている。当人がいないところが恐怖を増す。画家も有力容疑者。視点にいるのが本人なのか。殺されたのは売春婦たち。ウ...続きを読む
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語
    面白かった。ハプスブルク、ロマノフ、イギリス王家の三冊とともにもう何周かすると理解がずっと深まるのだろう。まだまだだな。
  • 怖いへんないきものの絵
    面白かった。「ワトソンと鮫」、赤ずきんちゃんの寓話の教訓、不屈の人のメーリアンのエピソードなどは別の中野先生の著書で読んだことがあったけれど、それでも絵画を通して、その絵画に描かれた生き物と通して語られると、また別の側面から見ることが出来て面白い。しかも生き物の本を書く人の疑問とあって、目の付け所が...続きを読む
  • 名画の謎 陰謀の歴史篇
    再読。こうやって絵を読み解くことが出来るのは幸せだと思う。

    今回、何度目かの再読だが、01 消えた少年たち、については子どもといろいろ話をした。ちょうど薔薇戦争を習っていたからだ。教科書では薔薇戦争終結、チューダー朝が始まる、という二言で終わってしまうことだけれど、その中でもいろいろなドラマがあり...続きを読む
  • 絵の中のモノ語り
    名画に描かれたモノを中心に中野京子さんが解説してくれる本。博識な中野さんコメントはいつもながら絵画を面白く見させてもらえ楽しいです。

    当時欧米で日本の提灯が大流行していたのは初めて認識した。
    ミュシャが作った宝石を装飾した蛇の腕輪が日本の堺ミュシャ館にあるのは一度は見てみたい。
    クリムトのアテナの...続きを読む
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
    クリヴェッリの描く妖しげな美しさ…好きです。
    クラムスコイ『忘れえぬ女(ひと)』、まさに忘れえぬ印象を残します。
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語
    中野京子さんの本を久しぶりに読む
    絵画から歴史的なことも学べるの楽しい
    ヴィルヘルム1世とビスマルクのお互いに認めあっている関係性、それがあって国が強くなっていったのかと世界史で習ったけれどさらに深く納得
    最終章の戦争絵画の怖さよ…悲惨さが伝わる
  • 「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか
    どの画家も 全盛期には

    美術史にのこる名作を描いてますから

    晩年になっても すごい・・・

    とは限らない

    凄い絵を描き続けた人

    つまらなくなった人

    画風を変えたひと

    人生最後に残した作品

    見ごたえありました
  • 展覧会の「怖い絵」
    モッサ「彼女」と「飽食のセイレーン」が凄い。月並みな感想だけど、100年前にこんな絵画があったとは。
  • 怖い絵
    初めましての作家さん。
    読んでいて怖い絵って何だ?と
    疑問に思うところから始まって、表紙絵は確かに怖い(^◇^;)
    ただ、怖く見える絵の話ではなく、何をもって
    怖いと感じるかを納得させられました。

    有名な絵でも、見逃している部分が多々あって
    目からウロコ状態
    泣きそうになったのは、まさかのフランダ...続きを読む
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語
    ハプスブルク家の青い純血主義のおどろおどろしさを知るには絶好の書。
    絵画はいくらでも嘘がつけるのに、画家は忖度しながらも真実を描き出す。
    本当に「怖い絵」です。
  • 怖いへんないきものの絵
    ゲラゲラ笑いながら読んだ。
    ピパピパがマジで無理だけど描いたひと(女性生物学者)はかっこいい。ヘンなサメがかわいかった
  • 運命の絵
    美術館好きなのだけれど、背景がよく分からず楽しみきれてないところがあった。

    本に出てくる全て面白かった…各絵画のストーリーを追っていくうちに、観る視点が変わって作品への理解が深まる。いろんな「運命」が垣間見えるし、「運命」という題材で集めるところにもセンスを感じざるを得ない...!

    寝る前に1日...続きを読む
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    王家にもドラマがあるんだな〜と、残酷な部分もあったけど、物語として面白かった✨
    もう一度読み直すとともに、世界史から勉強し直したい!
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語
    西洋の歴史をハプスブルグ家の歴史と重ね合わせ、それを名画で紐解いていく。ハプスブルグ家が行ってきた政略結婚の歴史を学ぶ良本。
  • 危険な世界史 血族結婚篇
    中野京子さんの言い回しがすごく面白い。
    怖いシリーズや絵画シリーズをギュッとしてちょっとかいつまんでたくさん並べた。そんな本でした。

    ちょっとなので、あーもっと聞きたい知りたいとなってしまう。
    それも作戦なのかな笑

    よく調べてるなと思うし、全然異質で普通はつながらないものをつなげちゃうの。不思議...続きを読む
  • 美貌のひと2 時空を超えて輝く
    表紙が美しいなぁ…と思っていた自分は大勢の人と感覚的に近いのだ、と少々残念に思ってしまいました…。美と言っても女性ばかりではないことも視点としては新しく感じてその辺りも面白かったです。
  • 怖い絵 泣く女篇
    こういった絵の解説?というようなものは今まで手を出したことのないジャンルだった。だけどBOOK・OFFの端にいたのにも関わらず、えげつない存在感を醸し出していたこの本に思わず手が伸びた。
    自分自身の好きな絵はルドンの「キュクロープス」(夜に見ることは勧めません)だったり岡本太郎の「明日の神話」だった...続きを読む
  • マリー・アントワネット 上
    中野京子さんの訳ということで、かなり前に買ってあった本。
    だけど最初の方の文章がどうしてもなじめなくて、読み進めなくて放置してありました。
    でもそこを乗り切ったら後は一気読みです。

    マリー・アントワネットのことは、ほかにも色んな本で読んで結構知ってるつもりだけど、さすがこの本はアントワネットの周り...続きを読む
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語
    ロマノフ家もまた、個性的な人々の多いこと。
    ピョートル大帝、エカテリーナ二世、ニコライ二世……。
    とにかくロシアは、昔から気に入らない人や犯罪者をシベリア送りにしてたんだなあと思ってしまった。
    ニコライ二世の一家殺害、そしてそれを隠蔽する…というのがロシアっぽい。