美貌のひと2 時空を超えて輝く

美貌のひと2 時空を超えて輝く

ビジネス・実用
950円 (税込)

4pt

愛と裏切り、交差する運命。名画は現代の私たちに何を語りかけているのか。大反響『美貌のひと』の第2弾! 実在した絶世の美女やおとぎ話の姫、殺人現場に立つ妖艶な女性。寵愛を受けた王を退位に追い込む「傾城の美女」や結ばれぬ恋。異様な自己耽溺を見せるナルシス、男性版ファム・ファタール(運命の女)――。一枚の絵のなかに切り取られた一瞬には、罪や裏切りをも孕んだドラマチックな生が凝縮されている。圧倒的な美は善悪を軽々と超え、人々を魅了する。誰もがうらやむ美貌は、時として災いや呪いとなるのかもしれない。有名作品から知られざる一枚まで、時空を超えて輝く男女の美と生き様を40点以上のカラー作品で読み解く。

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美貌のひと2 時空を超えて輝く のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    美人はもてる、見初められる、という男性目線のアピールポイント以外にも、自身の美に貪欲な女性はいつの時代も存在する。絵画の中にも、実在、神話、おとぎ話など、それぞれの美女が登場するが、その末路は、必ずしも幸せ一辺倒とは限らない。

    【レディ・ゴダイヴァ ジュール・ジョセフ・ルフェーブル】
    お菓子メーカーゴディバのシンボルとなった女性の伝説が描かれている。意外と知らない人も多いはずだ。
     大変信心深かったレオフリック伯爵とレディ・ゴディバは、初めに大修道院を建設。修道院はさまざまな宗教的、社会的活動の中心となり、この成功により伯爵の野心はますます燃え上がり、次々と公共の建物を建てては、領民から取る税を増やす。あらゆるものを課税の対象とし、肥料にまで税金をかけ、領民は重税に苦しむ。心優しいレディ・ゴディバは、貧しい領民にさらに重税を課すことがどんなに苦しいことか、伯爵に税を引き下げるよう願い出、伯爵は「もしおまえが一糸まとわぬ姿で馬に乗り、コベントリーの町中を廻れたなら、その時は税を引き下げて建設計画を取り止めよう。」と告げる。もちろん、無理だと知ってのことだ。ところが、翌朝、彼女は一糸まとわぬ姿で町を廻る。領民たちはそんな彼女の姿を見ないように、窓を閉ざし敬意を表す。伯爵は約束を守り、税は引き下げられる。自分を犠牲にしてハコモノ行政を止めた賢婦の話。

    【クララ・シューマン アンドレアス・シュタウプ】
    天才と天才の組み合わせが必ずしも幸福とは限らない一例。天才ピアニストとして父親に期待されながら、ロベルト・シューマンとの出会いで、全て彼に人生を捧げる決心をして父親と決別。メンタルをやられたシューマンの子を八人も育て、生活苦に苦しみながら演奏活動をして彼の曲を広める。年下の作曲家ブラームスとの恋愛関係の噂が後を絶たない。

    【クールベ(自画像) ギュスターヴ・クールベ】
    『波』で知られるクールベの自画像。こんな、びっくりした表情の自画像を描く意図が不明。どんな顔をしていても美形と言いたいのか?目鼻立ちがはっきりしている。

    【ローラ・モンテス ヨーゼフ・カール・シュティーラー】
    バイエルン王国の傾城のダンサー。個性的美女。老いらくの恋が国王の晩節を汚す。

    【サラ・ジェニングス チャールズ・ジャーヴァス】
    映画『女王陛下のお気に入り』に登場したアン女王の親友から女官長に昇進したサラ。その子孫はダイアナ后とチャーチル首相という優れもの。子供もいないアン女王を精神的に支配したが、寵愛をかさにきて邪慳にしたため、従妹のアビゲイル・ヒルにその座を奪われる。

    【マリー・ゾフィー・アマーリエ 伝ハインリヒ・フォン・マイヤー】
    エリザベート皇后に激似!それもそのはず、彼女の妹である。長女はオーストリア皇后の座を実の妹に奪われたものの、その後大富豪に嫁ぐなど、五人全員が娘でいずれも美女というヴィッテルスバッハ家の三女は、両シチリア王国に嫁ぐが、後に王国が消滅。五人姉妹の誰よりも長生きしたというから、幸せな一生だったのか。

    0
    2026年08月13日

    Posted by ブクログ

    あまり見たことが無いモチーフの絵画が多くてすごく興味深かった。

    また、別方面から知っていた話の原典となる話もいくつかあったのが、個人的に嬉しかった。
    GODIVAのロゴのモチーフや、映画の元ネタとなった人物たちなどなど。

    登場する麗人たちの、時に波乱万丈で、時に劇的な人生と生き様を知った後だと、
    それぞれの肖像画から受ける印象がまた変わるのが体験として面白かった。
    美しさの上に人間的な魅力が加算されて、より美しく見えるようになったものや、もしくは人間の暗い側面を知って、肖像画の姿に闇深さを感じてしまうようになったものなど。

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    いやあ面白かったなあ。中野京子さんの本は期待を裏切らない。名画に描かれた美貌の人々のドラマチックな人生がバラエティーに富んでいて、ページを繰る手が止まらない。とにかくみんな美しい!
    ・裸で馬に乗り町を練り歩いたレディ・ゴダイヴァ。チョコのゴディバのマークはここから来ている。
    ・形の良い乳房を宮殿の中で見せびらかしたというアニエス・ソレル。彼女をモデルにした「ムーランの聖母子」は妖しい魅力に満ちている。公式寵姫の第一号。
    ・画家のウォルター・シッカートは切り裂きジャックではないかと言われた。
    ・マリー・アントワネットのお抱え画家だったヴィジェ・ルブランの自画像は可愛い。逞しく生き抜いた人。
    ・椿姫のモデルのマリー・デュプレシ。薄幸の人。
    ・オスカー・ワイルドを破滅に追い込んだアルフレッド・ダグラス卿。男性版ファムファタル。
    ・コンピューターの母と呼ばれるバイロンの娘のエイダ・ラブレス。彼女を称えて、特殊プロミラミング言語Adaは名付けられた。
    ・才能も美貌も抜群だったのに、遅咲きのドニゼッティに嫉妬しまくった作曲家ベッリーニ。
    ・ルードヴィヒ一世を虜にし、傾城の美女と言われた元スペインダンサーのローラ・モンテス。
    ・あのエリザベート皇后の5人の姉妹たちの数奇な運命。みな、絶世の美女。
    ・「アニーよ、銃を取れ」のアニー・オークレー。かっちょいい女性ガンマンだが、腕前は凄まじかったらしい。
    とまあ紹介しているとキリがない。他の人々の人生も興味深い。美貌が武器になったり、逆に仇だったり。

    0
    2022年01月15日

    Posted by ブクログ

    シリーズ1、2作一気に読んでしまった。
    描かれたモデル、時代背景、画家のバックストーリーまで、分かりやすく読みやすく書かれていて読んでいて楽しかった。

    0
    2024年09月30日

    Posted by ブクログ

    中野京子さんの著作を読む度に、絵画のドラマティックな面白さを感じさせられます。そして絵画を通して歴史を知ることが出来るのも楽しい。GODIVAのパッケージのロゴの女性(レディ・ゴダイヴァ)についても初めて知りました。
    この本もシリーズになって出版されて、「美貌のひと展」とかやっていただけると嬉しいです。

    0
    2022年11月06日

    Posted by ブクログ

    表紙が美しいなぁ…と思っていた自分は大勢の人と感覚的に近いのだ、と少々残念に思ってしまいました…。美と言っても女性ばかりではないことも視点としては新しく感じてその辺りも面白かったです。

    0
    2022年01月27日

    Posted by ブクログ

    美貌の「人」とありますが

    男性も勿論ですし

    表紙の虚栄もそう

    想像の美しさもあります


    歴史の勉強になるし

    当時の風俗にも触れられていて

    雑学好きにとっては 大好物



    怖い絵とはちがって

    絵的には美しいのですが

    波乱万丈な人生があって

    必ずしも 美しい=幸せ というわけではない

    というのも 絵画を見る目が

    より深くなります

    0
    2021年12月02日

    Posted by ブクログ

    男女問わず描かれた24人の、善悪を超えて魅了する美貌を探る。
    第1章 伝説のなかの美しいひと・・・6作品
    第2章 芸術に愛されたひと・・・6作品
    第3章 数奇な人生を辿ったひと・・・6作品
    第4章 権力に翻弄されたひと・・・6作品
    カラー画像は、表題作24作品と、比較できる作品や写真が1~2枚。
    絵画に描かれた美貌のひとたち、第二弾。
    描かれた背景、描かれた時代、描かれた人物、そしてエピソード。
    善悪を超えて魅了する彼らの美貌の真実を探る。
    自らの美貌を知るが故の、誇らしげな美しいドヤ顔。
    美貌故の悲劇の、到来を予感させる顔。
    ある者たちは伝説の中から姿を現す。
    また、ある者たちは虚実あれども、時代に、権力に、運命に
    翻弄され、稀なる人生を歩む。
    儚き美貌の椿姫。ワイルドを翻弄したダグラス卿。
    憂いの瞳のベアトリーチェ・チェンチ。
    コンピューター関係で名を残した、エイダには、驚き。
    アニー・オークレーは、絵よりも写真の方が美しいなぁ。
    男であれ、女であれ、その美貌を残した彼らは、
    数奇な人生と運命をも、共に残し、後世に名を残している、と。
    第二弾も一気読み。読み易いし、
    比較できる作品や写真が見やすいのも、良かったです。

    0
    2021年11月21日

    Posted by ブクログ

    様々な「美貌のひと」が紹介されていて楽しめました。
    「美貌のひと」というと「美人の女性」イメージがありましたが、何人か男性も紹介されていて、なるほどって思いました。
    どの絵もすばらしく、絵が描かれた背景や作家やモデルについて知ると、より絵を楽しめるなぁと実感しました。
    中野京子さんの本は、そういう意味でとてもいい本だと思います。

    0
    2021年11月12日

    Posted by ブクログ

    上手いなぁ
    あいかわらず 読ませてもらえる
    中野京子さん

    今回は「美貌のひと 2」
    前作
    「1」も堪能させてもらえましたが
    今回も優るに劣らず
    「へぇーっ」「ほおーっ」
    と感心、感嘆しながら
    読ませてもらえました。

    中野さんの文章が素敵なことは
    言うまでもないことですが
    「新書」という形であるのに
    そこで語られる「絵画」が
    実に鮮明に「印刷」されていること!
    今の時代だからこそ
    生み出された一冊ですね

    0
    2021年11月05日

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