中野京子のレビュー一覧

  • 名画の謎 対決篇

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    私の欲しかった世界史年表×絵画年表がここにあった……!!いろいろな見方ができて面白かった。
    アブサンvsウォッカのお話がとても面白く印象深かった!

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    2023年05月16日
  • 名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史

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     いつも聴いているpodcastの番組に著者の中野京子さんがゲスト出演していて紹介していた著作です。
     取り上げられた“職業”は、当時ならではもの、現代にも連なるもの等々様々です。
     主として中世から近世ヨーロッパを舞台に、それら多様な職業に携わる人々を、彼ら彼女ら登場する “絵画” を示しつつ解説を加えていく試みはとてもユニークで、紹介されたエピソードはどれもとても興味深いものでした。

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    2023年05月14日
  • 絵の中のモノ語り

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    絵には興味あるけど、いきなり文字の細かい本は読む気失せる、、というところに中野京子さんの本に出会い、面白くてハマっています。この本も一つ一つの解説が短くてめちゃくちゃ読みやすいし、文章も堅苦しくなく理解しやすく面白い。いろんなテーマ・切り口で読んでみたいな〜!

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    2023年04月21日
  • 中野京子と読み解く フェルメールとオランダ黄金時代

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    中野京子さんの絵画読み解く本。
    もう何冊も中野さんと絵画で旅をした気分になれたので、この本もそんな期待をしながら読みました。

    とても細部まで絵を楽しめて、びっくりするとともに今までの見方が残念だったと思うもの。

    中野さんの解説はより楽しむヒントとして、その土地ならではのこと時代の流れや背景や宗教も教えてくださるので勉強になるしより深く絵を見られる。

    最後に現代に出来た「サンクン橋」が紹介されており、絵画とは違った驚きがありました。

    この本の絵画は他の著書よりは少なく感じましたが、絵の数よりらオランダという土地とその時代に生きた画家たちのギュッと詰まったプレゼント箱の様だと感じました。

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    2023年04月15日
  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争

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    面白い。
    テーマがテーマなだけにカタストロフな作品が続くけれど、
    事象が大きいだけに読みごたえもある。
    できれば、サブタイトルのテーマごとに一冊ほしいくらいだ。

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    2023年04月10日
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

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    中野京子さんの本を読むようになってから、絵画に描き込まれてる何気ない一つ一つがそれぞれ重要な意味や暗示をしているということに気付かされ、絵画ってこんなにお喋りなのねーと思えるようになった。絵画鑑賞の面白さを教えてくれた作者さん。なので彼女の出す本は大抵面白い。
    絵画を深く見ようとすればするほど、歴史や宗教への理解は不可欠なのだが、ヨーロッパの歴史と宗教は非常に複雑で、なかなか覚えられない(覚えたそばから忘れていく笑)。本書もしっかりと巻頭の系譜を見ながら読んでいったけど、いかんせんヨーロッパ王室は同じような名前の人が男女ともに多くてこんがらがる。極端な話、アンリって名前をつけたいなら長男から順

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    2023年04月08日
  • 異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む

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    絵画に描かれた“怪=異形のもの”がなぜ描かれ、時代とともに変化しながらも描き続けられてきたのかを解き明かす一冊。宗教や文化的背景を理解していないと西洋絵画の面白味は半減してしまうが、その辺りも含めての説明でとても分かりやすい。ただ、本のサイズ的に仕方ないのかも知れないが、絵と解説が別ページになってしまっているのが残念。それにしても、アルチンボルドの『水』ときたら…怖い以上に画面から生臭さまで漂ってきそう…。

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    2023年03月25日
  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争

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    戦争、天災、パンデミックなど人間を襲う災厄を、画家達が想像力と創造力を駆使して描いた絵画を紹介している本です。現在なら写真や動画などで表現されるのかもしれませんが、現実を超えた想像力と表現力でその災厄を見事に描き出しています。擬人化などの表現もすごい。若干もったいないと思ったのは、本の判型がノベルズサイズで絵が見開きになっていたりすると真ん中になる部分がよく見えなかったことでした。この手の本はやはり大きいサイズで見たかったです。

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    2023年03月12日
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

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    ハプスブルク家、ロマノフ家、に続いて読んだ。相変わらず面白い。

    P185
    この時の新聞記事の変遷が、情けないやら可笑しいやらで、「怪物、流刑地を脱出」に始まり、「コルシカの狼、カンヌへ上陸」「王位簒奪者、グルノーブルへ入る」「専制皇帝ボナパルト、リヨンを占拠」「ナポレオン、フォンテーヌブローへ接近」、最後は「皇帝陛下、明日パリへご帰還」ときたものだ。

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    2023年03月11日
  • 怖い絵

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    取り上げている絵の数は多くないが、個々の絵が描かれた時代背景、使われている技法、作家の生涯を丁寧に説明している。
    含まれている情報量が多いので下手をすれば簡素な説明本になりそうなところを、著者の巧みな筆力によってミステリー小説のような臨場感ある一冊に仕上げている。

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    2023年03月07日
  • 名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史

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    名画の中で働く人々(いろんな職業)を解説しながら、その時代や人物、職業そのもののついて語られている、毎回勉強になる。

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    2023年03月02日
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語

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    ドストエフスキーやトルストイの作品に登場するロシア皇帝がどんな人たちだったのかを窺い知ることが出来て大変面白かった。

    本の表紙にもなっている『皇女タラカーノヴァ』の絵は、将来チャンスがあれば、トレチャコフ美術館で鑑賞してみたいものだ。

    歴代皇帝の中では、エカテリーナ二世のガッツがなんと言っても素晴らしい。ロシアの血は一滴も流れていなくても、ロシアの国益に尽くす女帝として敬愛されるに至るのは素晴らしい。(愛人はわんさかいたようだが。。)

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    2023年02月23日
  • 怖い絵

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    単行本の刊行直後に手に取り、美術の世界に引きずり込まれました。以来、静かに広く深く語られる名画の中の物語に魅了され続けています。中野先生のご専門はドイツ文学。絵画と文学の融合を感じさせるシリーズです。
    コツコツと展覧会巡りを続け、紹介されている作品にも、だいぶ出逢うことができました V
    (記念講演会にも行ったので、中野先生にも逢えた V)

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    2023年02月18日
  • 美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯

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    「美術品でたどる」というほどには掲載されていないのが、ちょっと残念。
    しかしマリー・アントワネットの波乱の生涯が簡潔にまとまっていて読みやすかった。
    同じ著者の「ヴァレンヌ逃亡」を今度読んでみようと思う。

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    2023年02月13日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    親族間での結婚を繰り返した結果としての『ハプスブルク家顔』という、突き出たアゴと膨れた下唇の組合せが並ぶ絵にウケた。

    表紙のエリザベート皇后は美しいとの一言。

    マリーアントワネットを評したツヴァイクの言葉が残酷だ。
    “ときおり芸術家が、世界を包括するような大きな題材のかわりに、一見小さな素材を取り上げて自らの創作力を証明するように、運命もまた、どうでもいいような主人公を探し出してきて、もろい材料からも最高の緊張を生み出せることを、また弱々しく意志薄弱な魂からも偉大な悲劇を展開できることを、わざわざ証明してみせることがある。そのような、はからずも主役を演じさせられることになった悲劇のもっとも

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    2023年02月09日
  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争

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    「絵画は見るものではなく読むものだ⁉」と教えてくれた中野先生。災厄は遭うものではなく、鑑賞するものでありたい。自然災害に戦争、そして疫病。ペスト、梅毒、コレラ、結核、天然痘。医療が未発達の時代のパンデミック。未熟な土木での天災。身近に迫る死の恐怖に感情を揺さぶられ筆を執る。出来上がった作品は後世に残る。医学の発展、インフラ整備、平和外交。現代に生まれて一安心?…911と311、新型コロナにウクライナ危機。人類は災いを克服できていない。武器の発達で被害が激化。幸か不幸か、芸術作品はまだまだ生まれるのだろう。

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    2023年02月09日
  • 名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史

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    知っている西洋画といえばダ・ヴィンチの「モナリザ」、ミレーの「落穂拾い」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」とか、それぐらい。という私のようなレベルの人が、絵画に対する関心を深めるのに本書は良いかと思います。

    切り口がユニークで、絵画の中で描かれる「職業」と「歴史」にまつわる解説が面白く、絵をただ紹介されても、なかなか興味を持てなかった私も絵画の見方が変わって、じっくりと楽しめるようになりました。美術館の楽しみ方も変わります。

    本書紹介の職業の中では、「羊飼い」「異端審問官」「香具師」とか、それでどうやって生計たているのか判らない職業の解説が楽しい。中世に生きているならとおもかく、現代で

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    2023年02月05日
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語

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    絵画と王家をキーとして俯瞰するUK史。王家はドイツ系だとは知っていたけどこれほどとは知らなかった。繰り返される親子の確執と女性スキャンダルは現代に繋がる。

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    2023年02月04日
  • 名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史

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    「働く」という身近な事柄をテーマに絵画を解説するという切り口が新鮮でとても興味深かったです。

    今も存在する職業もあれば、現代日本に住む私からするとあまり想像できないような職業も取り上げられているので、職業という面から歴史を学べて面白いなと感じました。

    中野先生の御本は定期的に読みたくなる!

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    2023年01月31日
  • 怖い絵

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    新書の「『怖い絵』で人間を読む」を最初に読んだので、こちらの方が内容が薄い気がした。
    人によって好みが分かれるし、こちらを先に読んでも面白くて満足できるとは思います。
    ボッティチェリの「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」は、興味深く見ました。現代人の視点からすると酷い話だけど。つくづく昔の女性は大変だ・・・。

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    2023年01月29日