中野京子のレビュー一覧

  • 「怖い絵」で人間を読む

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    同じ著者の「怖い絵」三部作を読んだ後、まだちょっと物足りない気がしたのでこちらを読んでみました。三部作と重複する部分もありますが、図版はこちらの方がわかりやすいです。矢印つきで様々な要素の説明が記載されているので。また、ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた点も良かったと思います。

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    2012年07月29日
  • マリー・アントワネット 下

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    世界史を勉強しなかった自分への反省も踏まえ、子供が生まれたら読ませたい。

    上巻の王妃の思慮の無さには閉口するが、
    下巻に入り、運命の歯車が回り出してからの王妃の成熟ぶりには感嘆するしかない。
    最期まで毅然として、誇りを失わない美しさ。

    それだけでもうお腹いっぱい。

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    2012年02月28日
  • マリー・アントワネット 上

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    面白い。

    ――「民衆」という不思議な存在は、擬人的にしか、ものを考えられない。彼らの理解力が及ぶのは、概念に対してではなく、刑姿に対してだ。そのため彼らは罪が存在していると感じれば、罪人を見ようとする。

    表現が分かりやすく、それでいて美しい。
    役者が揃ってドラマティックすぎる展開の中、最高の役者フェルゼンが出てくるところで上巻終わり。下巻が楽しみ。

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    2012年02月21日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    絵(美術)は解説されるものではなく感じるもの。…そんな風に言われそう思ってきたけれど 気にいった絵や世界的に評価されている絵の事はもっと知りたい。           
    文化の違う外国での作品の背景を知りたい。
    そんな欲求に答えてくれるのが中野京子さん。

    本書は印象派を取り上げ解説。
    とてもおもしろい。
    あとがきまでよかった。あと173Pの世界で活躍する日本人アーティストをもっと国全体で支援すべきの一文にはまったく同感。

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    2012年01月30日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    [追記]
    こないだ頂いたポストカードがドガだった。
    今までだったら、単なる「ドガのバレエの絵」だったが、
    この本をよんだおかげで、この絵の背景や登場人物が何を表現しているかが、わかって絵の見方がかわった。

    知識というのが、見方をかえる。ということがよくわかった。
    ---------------------------以上 追記------------------------------------

    「怖い絵」シリーズの印象派の解説版。
    今回は印象派と呼ばれるドガやモネ、マネ、ゴッホ等を中心に、
    印象派とは何かがかかれている。

    フランス革命がおわり、ナポレオン3世の時代に今までの
    宗教画や

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    2011年10月29日
  • マリー・アントワネット 上

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    ベルばらファンにとって、これは外せない作品。オスカルが登場しないのが不思議になるほどベルばらそのものです。理代子先生はこの伝記小説を読んでベルばらを描いたんだから当たり前か。ツヴァイクのしつこい文体も好きです。中野京子さんの訳も良いです。

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    2011年09月19日
  • 芸術家たちの秘めた恋―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代

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     メンデルスゾーンの曲も、アンデルセンの童話も、今までそれ程興味はなかったのだけど、俄然きちんと聴いたり読んだりしたくなった。
     リンドはその存在さえ知らなかったけど、彼女にもとても興味が湧いた。他の2人と違って、彼女の“作品”を聴く事が出来ないのが本当に残念。

     メンデルスゾーンの絵とアンデルセンの切り絵が、どちらもこれが本職でもおかしくないくらい上手くてとても驚いた。

     普段余り作品と作者を結び付けて考えないのだけれど、リストの音楽のイメージと、本人の描写が余りにもピッタリで笑った。
     作品も本人も、派手過ぎて漫画みたい(褒めてます)。

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    2011年09月06日
  • マリー・アントワネット 下

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    今年読んだ中で一番良かったかも。翻訳もすばらしい。
    ツヴァイクの文章は、まるでこちらの心を読んでいるかのように、知りたいと思ったことを絶妙のタイミングで提示し、不審に感じた瞬間に種を明かす。インタラクティブな読書体験ってこういうことを言うんだろうなぁ、と思った。
    マリー・アントワネットを襲った恐ろしい悲劇ばかりではなく、命をなげうって協力する友、恋人、家臣などの胸をうつ愛と忠誠の物語でもあり、一人の女性の成長物語でもある。

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    2010年12月02日
  • マリー・アントワネット 下

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    伝記文学の最高峰。平凡な贅沢好き、色恋好きな人間が過酷な歴史の荒波に洗われて、本当に王妃らしい威厳を身につけるまでを格調高く描く。
    文体はリズミカルだが、この翻訳はやや古めかしい感じで、中野京子訳の角川文庫版とも機会があったら読み比べてみたい。

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    2010年03月09日
  • マリー・アントワネット 上

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    いきいきと歴史上の人物を描くツヴァイク。
    小説のように読みやすいです。
    「ベルサイユのばら」と同じ名前の登場人物が出ているのも~史実だからですが、お楽しみ!

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    2009年10月10日
  • フェルメールとオランダ黄金時代

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     26年8月、関西でフェルメール展が開催されると話題になっていたため、(まさに開催中)書店でフェルメールの関連の書籍がたくさん並べられ、ちょっと気になっていたので、読んでみようと思った。

     学生のころ、絵画、特にルネサンス時代や印象派の絵画が好きで、はじめは絵がきれいだなぁ、華やかだなぁと鑑賞して、その後、描かれた絵画の持つ意味を知ることによって、再びその絵をみるとまた違った一面が見えてくる、その感覚が好きだったなぁと思いだしてしまった。
    謎解きのような感じ? 

     また、作者が、中野京子さん、彼女の怖い絵シリーズも好きだったなぁと思いながら。

     「真珠の耳飾りの少女」があまりにも有名で、

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    2026年09月04日
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語

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    このシリーズ読んだの2冊目ですが、やっぱり面白い。
    ドイツの歴史は全然詳しくなかったですが、楽しく読めました。名前が同じすぎてややこしいものの、あだ名がまた面白い笑

    他のものも読もうと思います。

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    2026年09月03日
  • 怖い絵の中のモノ語り

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    難しい解説!という感じではなく、結構ラフに楽しめる作品でした。
    一つ一つが短いのでサクサク進めます。その絵が作られた背景、シチュエーションも説明してくれるので、絵画はその当時の様子を切り取ったものなんだと改めて感じられました。
    中野先生の表現で、
    当時の人から見ればまるで動いてるかのように見えただろう
    みたいなのがあったのてすが、これがとてもお気に入りです。
    動画を見慣れた我々現代人には感じられない魅力が当時にはあったんだろうな。

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    2026年08月28日
  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争

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    ミケランジェロ・ブオナローティ「システィーナ礼拝堂天井画」
    見上げていると首が痛くなる天井に描かれた聖書の逸話。「アダムの創造」が有名だが、ノアの箱舟の物語もある。遠方に方舟、前方には、舟に乗りたくて争う人々。人間の悪意に嫌気がさして大洪水を決めた神だが、洪水が起ころうと何があろうと、悪心を消すことは無理なのでは。

    ニコライ・アルボ『オーディンのワイルドハント』
    中央付近で槍と弓を持っている女性は、ワーグナーのオペラで有名なワルキューレ。中央にいるのは、ハンマーを持っていることから、マイティ・ソーことオーディンの息子、ソールだ。

    ジャック=ルイ・ダヴィッド『テルモピュライのレオニダス』

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    2026年08月19日
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔

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    美の基準は人それぞれである。そのため、中には、「えっ、これが美?」と驚く絵も。

    「醜い公爵夫人」マサイス
    タイトルについている通り、美しくない!いや、美の基準は様々だから、美しいと感じる人もいる?

    「ゾフィ大公后」ヨーゼフ・カール・シュティーラー
    ハプスブルグ帝国の有名な皇后、エリザベートの姑だ。エリザベートにイジワルをした悪役認定されがちだが、個性的なヘアスタイルはさておき、美人でしっかり者の印象を与える。覇気のない夫ではなく、英邁な自分の息子フランツ・ヨーゼフに皇位を継がせようと考えるくらい、国の事を想える女性だった。

    「サラ・ベルナール」アルフォンス・マリア・ミュシャ
    ウィーンに行

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    2026年08月17日
  • 愛の絵

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    「星たちを引き連れた夜」エドワード・ロバート・ヒューズ
    表紙絵に用いられている謎めいた女性は、夜の女神。抱えているのは幼い赤子だが、現世では亡くなっている設定。しがみつくのはキューピッド。青が基調の優しい絵だ。この絵で描かれているのは慈愛。

    「テルモピュライのレオニダス」ジャック・ルイ・ダヴィッド
    映画『300』で有名な、ペルシャ兵にわずか300の兵で立ち向かうスパルタ王レオニダス一世。中野さんの著書で何度も登場している。レオニダス一世はオールヌードなのに正面向き。見ているこっちが恥ずかしい。周囲ではボーイズラブの濃厚な場面が繰り広げられている。死地に向かう戦なので愛も燃え上がる?

    「フリ

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    2026年08月17日
  • 欲望の名画

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    文芸春秋で連載しているシリーズ。欲望というタイトルがついているが、必ずしも絵画から欲望が感じ取れないものも。かなり強い欲望でないと、表情に現れにくいのかも。

    ドラクロワ「怒れるメディア」
    劇的表現が得意なドラクロワらしい、色彩も鮮やかな色ばかりを使った場面。但し前情報もなくこの絵画を見た人は、全く逆の状況を想像したとか。幼子二人を守ろうとする母、ではなく、その逆。映画にもなった『王女メディア』。

    ミレイ「オフィーリア」
    これも有名な絵画。ミレイとくればこの絵が浮かぶのでは。欲望というより、ハムレットに振られて全ての望みを捨てたオフィーリアが水底に沈んでいく瞬間を描く。

    ピアズリー「サロメ

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    2026年08月11日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    こうやっておもしろく解説されながら鑑賞していけば、美術館ってもっと楽しくなるだろうなぁとつくづく感じさせられました。一見すると、この絵のどこが「怖い」のか?と思うのですが、特にエッシャーの「相対性」の絵と解説がおもしろいなぁと思いました。

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    2026年08月09日
  • 中野京子と読み解く カラヴァッジョと惨劇のローマ

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    レオナルドダヴィンチやカラヴァッジョが本人の名前じゃないなんて知らなかった。そんなことはいいとして、こういう無頼の天才には凡庸な私は憧れがあります。そうなりたいとはこれっぽっちもないのですが。著者のお話も小気味がよくて、ほかの本も読んでみようかなと思いました。

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    2026年08月08日
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語

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    これは面白かった!
    内容とは関係ないけれどタラカーノヴァを表紙に持ってくるのはなかなかな演出だと思った。この絵が表紙だったからこそ思わず手に取ってしまったし、こんなに面白い本があったなんて!と感動している。シリーズで全部読もう。

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    2026年08月03日