中野京子のレビュー一覧

  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

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    ネタバレ

    主役はクリムトなんだろう。前後するマカルトやシーレの話も盛りこまれ、特に前者は今まで知らなかったので勉強になった。
    だが、最も興味を惹かれたのは、ハプスブルグ家の老王フランツ・ヨーゼフ1世の話だ。正直この人を題材にしたものをもっと読んでみたい。

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    2025年09月28日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    印象派作品は明るく、わかりやすく、心を癒し、市民階級の日常を肯定してくれる。

    だから、市民階級にとって、身近なものに感じて、多くファンに受け入れられた。

    印象派と浮世絵(ジャポニズム)のマーケティングの違い。

    印象派は、作家やその理解者(ギャラリーオーナー)などが、その作品の良さを理詰めで発信した。その結果、アメリカでのコレクターの拡大など、ファンの裾野を広げた。

    一方、浮世絵は、日本人独特の作品を見て感じる、説明はしないような、文化が幸いした。一過性のジャポニズムの流行はあったものの、長期的なファンの継続には繋がらなかった。



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    2025年09月23日
  • 怖い絵

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    美術館は好きだけれど、絵の背景やさまざまな解釈について深く考えたことはなかった。
    感覚的に一目で恐ろしく感じるものもあれば、説明を読んでゾワっとするものもあり、後者の方が恐ろしく感じた。
    本や映画では自分なりの解釈や感想を持つようにしていたけど、たった1枚の絵から色々と読み解くことは情報量が少ない分さらに難しいと感じた。それでも今後はもっと絵の背景を知ったり、絵の隅々まで見て自分なりの解釈を持ちたいと思った。

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    2025年09月23日
  • 名画の謎 旧約・新約聖書篇

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    ネタバレ

    読み進めるのがとても楽しかった。聖書にまつわる知識を得られるとともに、絵画作品の鑑賞の仕方も勉強になる。
    ピーテル・ブリューゲルの『バベルの塔』と『ベツレヘムの人口調査』が特に印象深い。絵にこめられた画家の意図を読み解いていく、それがこんなに面白いとは。
    ジェイムズ・ティソ『十字架上のキリストが見たもの』は個人的に衝撃的だった。イエスの姿は足の先だけで、イエスが見たであろう光景が画面いっぱいに広がっていることになぜか動揺した。我々が見ているのなら、イエスもこちらを見返しているのだと気付かされる。
    次はどんな作品が紹介されるのだろうとワクワクしながらの読書となった。聖書に詳しくなくても楽しめるし

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    2025年09月09日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    ムリーリョの「無原罪の御宿り」の話が
    勉強になりました。

    ホルバインの「大使たち」のリュートの弦や
    ラファエロの「小椅子の聖母」の
    ヨハネの葦の十字架を
    じっくりと観てみようと思いました。

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    2025年08月29日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    ●1日の終わりを告げる晩鐘。耕作地で祈る夫婦。足元に置かれた手籠。いや、籠ではなく棺では?●現代技術でも修復できない。ベツレヘムの虐殺を描いた傑作。誰かの命令で手を加えざるを得なかった無名作家の気持ちを慮る。●近親交配の繰り返し。濃くなり過ぎた血に唯一の後継者となった少年王が受けた咎。…怖いのは絵そのものよりも描かれた背景。歴史を知る。世界を知る。人体解剖がショーになり、精神病棟が見世物に、障害者は慰み者にされる。そんなゾッとする時代もあった。人はそもそも怖いもの?絵画が残されてることに優しさも垣間見る。

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    2025年08月14日
  • 名画の謎 ギリシャ神話篇

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    面白かった。神話解説を読む前と読んだ後では絵画の印象が全く違って見える。不思議だ。
    神様も色んな諸事情があってあたかも人のように考えたり欲したりするのか。
    特に印象的なのは母デメテルが娘ペルセポネを溺愛するあまり婚姻を認めず帰らせた絵画。母子共依存って神話の世界でもあるんだな。

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    2025年08月10日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    古くは『堤中納言物語』内の10話ある短編の一つとして、「虫めづる姫君」が紹介されている。化粧をすればそこそこなのに、、身なりに構わず昆虫に夢中である。ちょっかいをかけようとした若君は退散するが、西洋の虫めづる女性は結婚し、子供も産み、昆虫の絵を書くことを職業にさえした。しかしやはり、女性ならではの差別や理不尽とは無縁ではなかった。その女性とは、マリア・ジビーラ・メーリアンだ。

     メ―リアンは実家の姓だ。実家は銅版画で有名なメ―リアン一族で、マリアの父は版画工であり「メーリアン出版社」の経営者スイス人マテウス・メーリアンだ。マリアが生まれた3年後に死去し、亡くなる前に、マリアを指して「あれはメ

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    2025年08月09日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    小さな虫の中に「神」を見た、植物画家で昆虫学者
    マリア・シビラ・メーリアン(1647~1717)
    ドイツ紙幣、500マルク札と切手の肖像画の女性。私は名前どころか、存在さえ知らなかった。

    今でこそ女性が堂々と昆虫好きなどと言えるが、
    昆虫どころか薬草を摘んで煮ていても怪しい女と
    見られ、魔女だと密告されるような時代、
    そんな時代に独学で虫を研究し、メタモルフォーゼ(変態)の概念を絵によって表現した、
    マリア・シビラ・メーリアン、
    彼女は52歳の時に、憧れの南米スリナムに娘と
    共に渡る(あの時代にその歳で!)マラリアで
    死にかけながらも精力的に研究を続け、昆虫や
    植物の姿を生き生きと描写した。

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    2025年07月24日
  • 怖い絵

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    描き手の悪意をひりひり感じさせる絵。
    憎悪を隠さず、悪意に歪んだ目にうつったそのままを、現実をありのままに切り取ったかに見えるように描いた絵。

    絵が描かれた時代背景から描いた画家の心情も読み取ることで、みるからに怖い絵がゾッとするほど怖くなります。

    20点の名画の中で私が一番怖かったのは、ホルバイン「ヘンリー八世像」

    ホルバインの天才的な筆力で、肖像画が気にいってもらえて良かったです。
    6人の妻のうち2人を断頭台へ送ったヘンリー八世は肖像画が気に入らなければ、宮廷画家ホルバインを間違いなく処刑したと思います。
    ヘンリー八世の目が怖くて直視できないです。

    他の作品も絵画という形でしかうっ

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    2025年07月11日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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     著者である中野京子の絵画の見方を50のワードで解説した本。西洋絵画はこれらのことがわからないと、ただ単に配色が綺麗だとか、構図が素晴らしいとか、感覚で捉えるしかない。この本には多くの西洋絵画がカラーで紹介されており、この1冊で西洋絵画通になれる。美術館に行く前には必読の本。

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    2025年07月10日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    聖書や神話などの知識がないので耳慣れない神々の名前だらけだったけれど内容は面白かった。少し勉強して繰り返し読み返したい本。

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    2025年06月30日
  • 展覧会の「怖い絵」

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    絵はそれだけでも力を持つものだけれど、パッと見ただけではわからない絵画は、どんな解説を読むかでも魅力度が変わってきますよね。
    中野京子さんが語る絵画の時代背景や注目ポイントはわかりやすく、面白い。そして通常の説明より文学的な表現で、私は好きです。

    あと、「怖い絵」展開催までの裏話も面白かった。上野での「怖い絵」展、すごく混雑しているというニュースは見たけれど、開催するまでは不安が大きかったんだなぁ。

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    2025年06月27日
  • 怖いへんないきものの絵

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    中野先生の解説の上手さにはいつも驚かされる。難しい宗教画もさらりと頭に入って来る。今回は「へんないきもの」の早川氏のオファーでこの本が誕生したと書いてあった。2人の絵の解説が軽くて楽しくて、じっくり読んだ後、解説なしで絵を見たらまた別の面白さを感じた。初めて観た絵もありまた世界が広がった。

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    2025年06月24日
  • フェルメールとオランダ黄金時代

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    フェルメールが好きで手に取った一冊。
    オランダが地続きのヨーロッパ諸国と比較してもちょっと違った文化を持っていたこともとても興味深かった。
    カラーで絵画が載っていてそれに対する説明がされていて、学芸員さんに案内してもらいながら美術館で絵画を眺めているような気分になれた。

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    2025年06月19日
  • 名画の謎 ギリシャ神話篇

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    まさに絵画は読み物。
    西洋の様々や知識があると、より楽しめる。
    文化を知る事で、その国の歴史や国民性を垣間見ることもできる。

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    2025年06月13日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    17世紀、ゴシック期のドイツに生まれたマリア・メーリアン。
    彼女の虫を愛で、描き、探究する、波乱の、不屈の人生を
    精密で美しい作品を添えて紹介する。
    ・はじめに
    第一章 フランクフルト時代(~18歳)
                   ――小さき虫に神が宿る
    第二章 ニュルンベルク時代(~38歳)
                 ――科学と芸術の幸福な融合
    第三章 オランダ時代(~51歳)――繭の中で変化は起こる
    第四章 スリナム時代(~54歳)――悦びの出帆
    第五章 アムステルダムでの晩年(~69歳)
                  ――不屈の魂は何度も甦る
    ・あとがき ・主要参考文献 ・復刊に際してのあ

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    2025年06月04日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    植物昆虫学者としてまた画家として素晴らしい業績を残し、また2人の女の母としての行動力など生命力に溢れたマリア・メリーアンの人生。
    沢山の挿画ありその素晴らしさが伝わってきました。

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    2025年05月31日
  • 名画に見る「悪」の系譜

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    テーマ別絵画の見方。写真もテレビもなかった時代の表現媒体としての絵画、と考えると見方も変わってくるのかなと思います。

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    2025年05月26日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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    葉を食べる芋虫が、蛹となり、蝶や蛾になり飛び立つ。メタモルフォーゼ。本能の赴くままに動いて、時が来て、変態する。偶然おかれた環境で、生き物がそれぞれ行動し、自然界を成り立たせている。…フランクフルトの版画工の後妻の子として生まれる。父の死後、実家を追い出され、母の再婚相手の元で暮らす。孤独な少女が出会ったミクロな世界。虫さえ追っていれば幸せだった。成長し結婚する。出産し離婚する。その後、スリナムを目指す。娘とのフィールドワーク。歴史に残る「虫の本」の出版。バロック期の女性。それぞれの中の1人として生きた。

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    2025年05月08日