中野京子のレビュー一覧

  • 怖い絵

    Posted by ブクログ

    恐ろしい西洋絵画が目白押し。絵の謎を解き明かす解説エッセイ。

    文章がすごく上手で、どの絵の章もおもしろく読んだ。
    特に最終章の『イーゼンハイムの祭壇画』は圧巻。地味な絵を最後に持ってきたな〜と思っていたら、迫力のある文章に驚かされた。あの旅路は本当に肝が冷える怖さだ...。

    いくつかの絵は「無理やり怖さにつなげなくても...」と思わないこともなかったな。

    知れば知るほど絵っておもしろくなるんだなあ、と実感できる本でした。

    0
    2026年05月11日
  • 美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔

    Posted by ブクログ

    古典の話から実在の人物、それも様々な階級の人や画家含めた芸術家たちのものなど、
    ひとつ「美貌」をテーマにした絵画でも、こんなにも多彩で様々なエピソードとドラマがあるのかと、読んでいてすごく楽しかった。

    また、作品ひとつひとつの長さも丁度良く感じた。
    説明的な部分も、著者の痛快な言葉のセンスで面白おかしく読めるのがすごい。

    特に好きだったのは、表紙にもなっているイワン・クラムスコイの「忘れえぬ女」という作品。
    ミステリーめいてもいるし、または神秘的ともとれるようなエピソードが、絵画自体の存在感を強めていて、ある種不気味な魅力があった。

    0
    2026年05月09日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

    Posted by ブクログ

    こういう世界史の本は初めて読んだが、200ページちょいで、わかりやすくまとめられていて面白かった。
    とくに、ライヒシュタット公の話は印象に残っている。野心はあるが、生来の体の弱さや、ハプスブルク家の人間からの冷たい目などから何もできずに一生を終えるという儚さはなんとも言えない感情を与えるモノだと思った。
    このハプスブルク家の650年にここまで濃密な物語があるとは思わなかった。改めて歴史という面白さを感じた作品だった。

    0
    2026年05月03日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

    Posted by ブクログ

    メディチ家の非常に面白かったので、購入。期待通りの内容でした。まぁ知ってることの方が多かったので、星は4つにしておきますが、素晴らしい本でした。次はどの家柄のやつを読むか悩むなー。これは全シリーズを制覇しようと思います!

    0
    2026年05月02日
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白すぎて一瞬で読んだ!
    承認欲求高めのお嬢様がいたんだなぁとか、毒親の子供はあんまり良いように育たないよなぁ(逆も然り)とか、中世も現代も人間の本質って全く変わらないのかもなと感じた。
    読んでいて思ったけど、ナポレオンについて知らなさすぎるので、しっかり学び直そうと思った

    0
    2026年04月30日
  • 名画の謎 旧約・新約聖書篇

    Posted by ブクログ

    有名な西洋絵画の描かれた背景や宗教的価値観、作者の裏話まで書かれており飽きることなく読むことができた。特にあの最後の審判を描いたミケランジェロが劣等感を抱いてたのを知って驚いた。

    0
    2026年04月27日
  • 名画で読み解く メディチ家12の物語

    Posted by ブクログ

    西洋の美術に興味があり、読みました。
    中野京子さんの本でして、以前山田五郎さんのYouTubeでも見たことがあります。
    メディチ家のことなど全く知りませんでした。商人で銀行家で成り上がりで、枢機卿や教皇になったり、フランス国王の王妃になったり、毒殺したりされたりと、波瀾万丈の一族だったようです。
    美術への慧眼があり、お金もあったので、今のフィレンツェの美術品があるようです。
    シリーズは他に5冊あり、順に読んでいきたいです。

    0
    2026年04月16日
  • 運命の絵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中野先生の文章はいつも明快で読みやすい。
    ムンクの「叫び」、ダヴィッドの「書斎のナポレオン1世」、モローの「オイディプスとスフィンクス」は画集か何かで見たことあるが、他は寡聞にして作家名も知らない、或いは作家は知ってても初見の絵ばかりで、時代も国も主題も多様な絵を取り上げており、中野先生の守備範囲の広さには本当に驚かされる。
    どの絵もそこに潜む物語を知れば、見方、感じ方がそれ以前とはまるきり違ってしまう。そして絵に一層の愛着を感じる。
    本作には日本ではあまりお目にかかれない作品、日本での知名度が高くない画家も多いので、掲載された絵を巡る旅をしてみたいものだ。

    0
    2026年04月15日
  • 中野京子と読み解く カラヴァッジョと惨劇のローマ

    Posted by ブクログ

    室町幕府の滅びる2年前。ミラノに生まれて、ペストに追われ、育った町がその画家の名前の由来。ローマに出て、描いてはけんかを繰り返す。画壇の寵児となるも、人を殺して身を隠す。マルタに渡り、暴力事件で、地下牢へ。脱獄後も転々とし、暴漢に襲われ瀕死の重傷に陥ったり、再び投獄されたり。最期は熱病で没す。罪を犯す天才であり続けた38年の短い人生。大胆な明暗のコントラスト。光は救いではなく現実を暴く。…作品を眺め、物語を楽しむ。歴史に残ったその才能。もう一度、ページを捲り直せば、その生涯の波乱が滲み出る絵が並んでいる。

    0
    2026年04月14日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

    Posted by ブクログ

    中野京子さんの「名画で読み解く」のハプスブルク家です

    約700年に渡りヨーロッパの広大な地域を支配した名門です

    もうぐちやぐちゃぐちゃw
    家訓は「戦争は他の者にまかせておくがいい。幸いなるかなオーストリアよ、汝は結婚すべし!」ということでね
    婚姻政策により支配を広げていったんですな
    先日読んだプロイセンのホーエンツォレルン家も絡んでくるし、ナポレオンなんかも家系図にかすってくるんよな

    一方で血族結婚も繰り返していたためにもう血が濃いのよ
    そのせいもあってハプスブルク家と言えばでっかく突き出たアゴと下唇の腫れた受け口なのよ
    だからごめん正直美人さんのお姫さまとかはあんまり出て来ない

    でさ

    0
    2026年04月12日
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語

    Posted by ブクログ

    ドイツはほぼ知らなかった。それにしても同じ名前ばっかりで混乱するわ。なんとなく頭がいいイメージのドイツ、賢い后もちょこちょこ出てきてさすが。妻の助言を聞く夫も、イギリスよりまともに見える。

    0
    2026年04月10日
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語

    Posted by ブクログ

    表紙は第5代プロセイン王フリードリヒ・ヴィルヘルム三世の王妃ルイーゼを描いたもの(ヨーゼフ・グラッシ画)

    分かっている
    みなまで言うな
    分かってるから
    いやほんと分かってるから

    おっぱいでかっ!(低俗)

    はい、本書はプロイセン(ドイツな)王家の217年を12の名画で繙く一冊です

    うーん、いいね
    単純に歴史を攫うんじゃなく、そこに名画を絡ませる
    もちろん名画は12だけじゃなく、た〜くさんカラーで載ってます
    この構成を思いついた時点でもう勝ち確よね

    そしてプロイセンと言えば、そう!鉄血宰相ことオットー・フォン・ビスマルクですよ!
    まぁビスマルクのことはみんなもう知り尽くしてると思うんでい

    0
    2026年03月30日
  • 虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

    Posted by ブクログ

    文体は好みとはいえないものの、メーリアンに愛ある伝記で面白かった。メーリアンに限らず、19世紀以降「科学的に」断罪された人々が結構いるのかもなと思う。メーリアンの博物画を見てみたい

    0
    2026年03月28日
  • フェルメールとオランダ黄金時代

    Posted by ブクログ

    文庫本サイズではあるものな、カラーで画面いっぱいの絵画鑑賞+時代や文化背景の解説を読める。さながら美術館や博物館を1人で巡りながら、傍らのガイドさんの説明をゆっくり楽しむような気持ち。

    スペインから独立を勝ち取った市民戦争の体験から、組織としての気分を昂揚させるような集団肖像画(しかも割り勘で安い)が流行ったという発想、おもしろい。

    初心者でも楽しめるようにかなり丁寧に解説してくれていたと思うが、個人的には絵画や音楽など文化的教養、知識が足らないことを痛感した。
    これを機にいろいろ見てみたいという気にはなったが、次に何すればいいか、具体的にはちょっとまだ定まらない。とりあえずどこかの美術館

    0
    2026年03月24日
  • 名画で読み解く メディチ家12の物語

    Posted by ブクログ

    さすが中野京子さん、同じ名前が出てきてややこしいメディチ家の人々を、それぞれの個性を浮き立たせるエピソードと共に紹介してくれる。訪れたイタリアの都市の中で、フィレンツェは私には最も印象に残らない街だったが、この本を片手に再訪したい。

    0
    2026年03月22日
  • 名画で読み解く メディチ家12の物語

    Posted by ブクログ

    メディチ家12の物語。

    メディチ家といえばイタリア。というとチェーザレやルクレツィアの物語があるな、と期待して系譜を見たらいなかった。それはそう、彼らはボルジア家でした。
    中途半端な知識で期待してしまって恥ずかしい。ちゃんと世界史勉強していないからだ。

    政争と裏切りの歴史。「名画」シリーズはメディチ家で完結するそうですが、その中でもとにかく金・金・金の印象が強いかなぁ。商人出身ということがあるからではなくて、権力の入手に奪還、維持とひたすら金をばら撒いてきた印象が強い。
    文化保存に対する貢献があるとはいえども、なかなかどぎつい一族であったのかなともいます。シリーズ最初のハプスブルク家から、

    0
    2026年03月21日
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語

    Posted by ブクログ

    プロイセン王家12の物語。

    プロイセンと聞いて思い出すのは、やはり鉄血宰相ビスマルク。フリードリヒ大王よりも、ビスマルクです。明治維新後の岩倉使節団との関わりもあって、日本史でも馴染み深いというのが一つ。あとは「鉄血宰相」という響き五感の素晴らしさです。

    プロイセン建国から滅亡までの217年間を、名画とともに振り返ります。
    ただ、ドイツでなくプロイセンというと、とんとなじみが薄くなる。ハプスブルクやフランスのような強大な国家が誕生したのが遅かったからかしら。神聖ローマ帝国というものに対する、自分の理解と知識の少なさからくるものではあると思います。

    プロイセンというものに対する印象。質実剛

    0
    2026年03月17日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

    Posted by ブクログ

    世界史面白い、、
    ハプスブルク家について広く浅く書いてある&肖像画でイメージもしやすくて初学者にはちょうど良かった。
    マリアテレジアに興味が出たから、マリア・テレジアにフォーカスした作品も読んでみたい

    0
    2026年03月15日
  • 怖い絵

    Posted by ブクログ

    面白い!めっちゃタイプでした。
    一作品数ページで読みやすいし、確実に絵画の見方の奥行きが深まりました。

    誰もが知ってるような有名な絵から、微笑ましい雰囲気の絵まで、何となく感じる気味の悪さを見事に言語化してくれる。
    もちろん美術の見方は千差万別なので、いやそれは流石にあなたの感想でしょという部分もありますが、
    歴史的背景や画家の生い立ちなどの情報を含めて解説されてるので、数ページでも作品に対する解像度が上がり、ゾッとすると同時に考えさせられます。

    しばらくはこの著者の怖い絵シリーズを読み漁ろうと思います。

    0
    2026年03月14日
  • 名画で読み解く メディチ家12の物語

    Posted by ブクログ

    ダヴィンチとミケランジェロにボッティチェリ。ルネサンスの文化が華やいだのは、この名家の存在があったからこそ。名画が語る一族の物語。…初代ジョヴァンニが銀行家として財を成し、2代目コジモがフィレンツェを実質統治。4代目ロレンツォで栄華を迎え、芸術家のパトロンに。レオ10世、クレメンス7世という2人の教皇を輩出。カテリーナとマリアというフランス王妃も出す。衰退と復帰を繰り返すも、コジモ1世がトスカーナ大公の地位を得る。後世に残した最大の遺産は芸術。一族の遺言は、「美術品をフィレンツェから持ち出さないこと」。

    0
    2026年03月11日