中野京子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
書店で見つけて、ふっと手に取ってしまいました。
恥ずかしながら絵画については何も知らず、自分にとって未知の分野であるところに魅かれました。
この本には、絵画のお約束が絵付きで説明されています。その絵の描かれているものの意味や読み解き方など、筆者の言う「絵画の文法」に触れることができます。
異時同図法という表現技法があるなんて、全く知りませんでした…。
ただ5秒だけ見て解説を読むよりも、色々な技法や文法・背景を知っている方が絵画もより楽しめるというもの。
この本にあるのはその触りの部分だけではありますが、非常に興味深く読むことができました。今後美術館などに行く機会があれば、新しい絵画を -
Posted by ブクログ
急にロマノフ朝に興味を持ち手に取った。
正直、この本は面白い。というよりロマノフ朝が面白いのだろう。
12の物語と題し、12枚の絵画から、ロマノフ朝の12人の主要人物を語る。
12の物語のうち圧巻は、やはりエカテリーナ2世だろう。この人、実はドイツ人。ドイツから嫁いできて皇帝になってしまった。こんなのあり?
更に驚くべきは、愛人が21人もいたという。さすがロシア、異次元の世界だ。
だが、政治家としては優れた人物なのだろう。在位は34年と長期にわたり、トルコ戦に勝利し領土も拡大。大女帝として存在感は破格のものであったのだろう。
この本を読んで最初に、よくもまあこんな(失礼)王朝が300年も -
Posted by ブクログ
人の美しさとは、もちろん顔の造形だけではない。仕草や表情、行動や言葉など様々な要素から美しさは作られる。
ただ、顔を見ただけで目を奪われる、ただただ見つめていたい美貌というものは、大半の人にとっては手に入らないもので、その貴重性は時代を超えて人を惹きつける。
様々な美貌の人を見てきたが、やはり最後の「忘れえぬ女」が心に残っている。
冷たそうでいて、どこか哀しげにも見える、なんとも言えない表情の、まさに忘れえぬ女だ。
最後に心に残った言葉、
「美貌は確かにチャンスを引き寄せるが、それを活かせるかどうかその先には、意志と知力と官能が必要だ。それらすべてを備えた女性に、太刀打ちできる男などいない。」