中野京子のレビュー一覧

  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

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    12枚の絵画を通してフランス・ブルボン王朝の歴史を紐解く1冊。
    ちょこちょこ小説で読んでいる人物が絡んでくると、急に解像度増す気がするから歩楽しい。
    こういう自分の中にある知識の点と点が、読書中に線になって繋がってゆく瞬間がたまらなく気持ちいい。おそらくこの瞬間の気持ちよさのために読書をし続けているのだな、と思います。
    その瞬間は、読書中だけではなく、ゲームでも映画でもたわいのない会話中でも同じ。

    ふとした瞬間に、繋がる気持ちよさ。知識が繋がるのはとてもいいです。

    絵画は12枚だけでなく、各章ごとに補足するためにいくつか追加で紹介されています。知っていたのは「ガブリエル・デストロとその妹」

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    2024年04月11日
  • 名画と建造物

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    やっぱりすごい…と引き込まれる解説に何度も絵を見返す。
    名画と呼ばれるもののなかでも、建築物や構造物にスポットライトを当てた本。
    表装のバベルの塔は空想想像を超えて本当はあるんじゃないかとさえ思えてしまう不思議。

    たくさん紹介されているけど、モネのサンラザール駅の骨組みは素敵だなあ。好きだなぁ。
    中野さんの解説でより深く深く好きになって行く。

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    2024年03月14日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    ハプスブルク家の長い歴史を学ぶ最初の書物として推薦したい。王家の皆様にあまり魅力を感じなかったが、純潔を守ろうとして結局途絶えたのは皮肉だと感じる。残念ながらオーストリア、ウィーンにある絵画の紹介は少ないが、エリザベス皇后の肖像画は、ぜひ実物をみたい。

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    2024年03月14日
  • 愛の絵

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     『星たちを引き連れた夜』、幼子の死というどうしようもなく残酷なテーマを扱いながら、これほど愛とやさしさに満ちた作品があるのか。


     何もしなければ死は単なる現象に過ぎない。ともすれば忌避すべきものですらある。しかしその死に真っ向から取り組み、価値ある作品に昇華したとしたら、それは芸術の本懐だと思った。

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    2024年02月27日
  • 愛の絵

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    いつもながら、中野京子さんの解説は本当に面白い。感情の表現。様々な愛のかたち。ドラマチックです。
    ジョン・ウイリアム・ウォーターハウス『毒をまくキルケー』、ジョン・ホワイト・アレクサンダー『イザベラとバジルの鉢』
    『タレット階段の逢瀬』抑えた思いが切ない。
    そして表紙にもなっているエドワード・ロバート・ヒューズ『星たちを引き連れた夜』これは元々好きで部屋にカードを飾ってある。

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    2024年02月23日
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語

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    ロマノフ王朝時代のロシアは-今も同じかもしれないが-怖いと感じる。正直、絵画よりも怖い。掲載されている絵画のうち惹きつけられるものはおおくなかった。むしろロマノフ王朝時代の世界観、暗殺、虚偽の公式発表など、内にいる限り、暮らしていくのも一苦労だ。
    ✔︎皇女タラカーノヴァ
    ✔︎ヴォルガの舟曳き
    本作には掲載されていないが、
    ⚫︎イワン雷帝とその息子(怖い絵に収録)

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    2024年02月11日
  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語

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    シリーズだと知らずに買ったので、他の五冊もあわせて読みたいと思います。
    ヨーロッパの本を読むのは二回目です。(前回はレミゼラブル。感動したのを覚えています)
    カラーで、絵画も多くて楽しめました。

    本には教科書に載っていないエピソードが沢山あります。
    印象と違った一面を覗かせることもあり、人物への考え方も変わりました。
    もっと勉強してから読むと面白さが増すと思います。

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    2024年02月05日
  • 愛の絵

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    ●ヘラが奪ったエコーの言葉。ナルキッソスに思いが伝えられない。木霊が繰り返されるだけ●美女を巡って男が2人。決闘で死んだのは女。嫉妬する理由がなくなった2人は仲直り●その文面は「神への愛のため、私に施しを」ナポリに存在した「物乞い許可証」●画家を諦めた姉と姪を描くベルト。二人を愛すが寂しさも●マルスを魅了し引き留める人妻ヴィーナス。戦争の神の不在で停戦となる。不倫も許されるのか?●衰弱するペットの大蛇。何も食べない理由は飼い主を食す準備か?…西洋美術の中に見出す”愛”の表現。美しくもあり、残酷でもある。

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    2024年02月05日
  • 残酷な王と悲しみの王妃2

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    中野京子さんのご本はどれも面白いが、
    この巻ではここ数年宝塚で上演された作品に登場するマリア・フョードロヴナやストルーエンセの話が載っており、ヅカヲタ的にはより楽しめた。
    マリア・フョードロヴナの姉がイギリス王室に嫁いでいたことは初耳だった。つくづくヨーロッパの婚姻関係は入り組んでいる…

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    2024年02月05日
  • 危険な世界史 運命の女篇

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    マリー・アントワネットの人生から±100年くらいの歴史コラムをまとめた本。数々の映画も紹介されており、気になったのは「カサノヴァ」「椿姫」あたり。「ピアノ・レッスン」(曲だけ有名なので知ってる)も出ていて驚いた。ニュージーランドの話だったとは知らなかった。暗そうであんまり見る気は起きないが…。

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    2024年02月04日
  • 美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯

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    歴史の小難しい話は苦手‥な私でもとっても面白くてあっという間に読んじゃった。
    昔から気になる存在のマリー・アントワネット。ヴェルサイユ宮殿にも行ったことあるソフィアコッポラの映画も見た。本当に運が悪いし、運命に翻弄された彼女だけど、人々の記憶に残り続けるのは確か。美術品や絵画を見ると、マリーアントワネットの美的センスや審美眼がよくわかるなぁ。(もっといろんなのを見てみたい!)
    全然同情できない贅沢三昧の時期を経て、不幸になってからは王妃として、母として肝が据わった感じ。やっぱりマリーアントワネット好きかも。(ルイ16世はクソ。)

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    2024年02月03日
  • 名画と建造物

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    建造物を描いた絵画。新しい出会いもありましたし
    中野京子さんの解説で見るとまたこれまでと違った感覚がある。シャガールの「七本指の自画像」が良かった。また美術展企画して下さらないかなーと思う。

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    2023年12月21日
  • 名画と建造物

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    建物や塔、風車、船など、様々な建造物を描いた名画を紹介する本。

    1枚ずつ、まず見開きで絵があって、それからその絵についての解説が来るという構成なのだが、
    解説は堅苦しいものでなく、画家のエピソードだけでなく、その絵に描かれた建造物の歴史や描かれた当時の時代背景についても書かれていて、
    解説を読んでから絵を見返すとその絵の描かれた背景も含めて、見え方が変わってくることもあって、読んでいて楽しい本だった。

    ただ、本という媒体のどうしようもないところとして、見開きのページの境で絵が見切れる部分があるのが残念。

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    2023年12月15日
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語

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    ネタバレ

    ロマノフ家と言えば、ピョートル大帝か一家全員銃殺されたニコライ二世あたりが有名かなと個人的には思うけれど、流石300年続いた一族、エピソードには事欠かない。
    女帝への道の基礎を作った女傑ソフィア、やたら短命なツァーリたち、とにかく家族仲が悪い、そしてやたら逞しく太ましい女帝たち……いやもう、本当に濃い。

    そんなロマノフ家を様々な絵画を通して追いかけていく一冊。
    勿論ラスプーチンもいますぞ。
    あの嘘かよとツッコミを入れざるを得ないエピソードも勿論紹介されていて、今回もツッコミを入れました。
    人間ではなかったのかもしれん。

    びっくりしたのは、ロマノフ家の話なのに日本人のしかも女性のイコン画家が

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    2023年12月02日
  • 運命の絵 なぜ、ままならない

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    ネタバレ

    『怖い絵』シリーズは、ある1枚の絵の対するエピソードを語っていくスタイルだったと思うが、この本はあるテーマやエピソードに対して複数枚の絵を紹介していくスタイル。
    例えば男性のロマンティシズムを皮肉ったエピソードのときは、『新曲』を書いたダンテとベアトリーチェを描いた絵と、生き様がダンテに似てしまったある画家の自身のベアトリーチェなる女性を描いた絵を紹介している。
    ダンテの生涯と、後者の画家の生涯を比較し、若くして亡くなった運命の人ベアトリーチェにロマンを馳せた彼らをばっさりぶったぎっている。
    小気味い。

    他にも有名な絵から無名の絵まで様々。
    個人的にはゴヤの鬼気迫るゲリラの絵、そして手術の光

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    2023年12月02日
  • 名画と建造物

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    エッフェル塔は革命百周年の万博の出し物。建設には多くの反対があったが今や街を象徴する建造物。同じくパリを代表するルーヴルはもとは森の要塞だった。展示物の多くはナポレオンが欧州中から略奪したもの。世界一の来館者を誇る建物は別名”泥棒”美術館。ベルリンの正門「ブランデンブルク門」。冷戦時代は壁が分断する。門の上のヴィクトリア像の表しか見えない東と後ろしか見えない西。オペラ座は馬蹄型。舞台がみにくい側面席。それでよいのは社交の場だから...風景、静物、人物画。数ある画題の中で建物に焦点をあて歴史の雑学を学ぶ。

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    2023年11月12日
  • 新 怖い絵

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     『怖い絵』『新 怖い絵』一気に読破。面白くて為になる。

     ふだん美術や絵画に馴染みの無い層向けに"怖さ"という独特の切り口で娯しみ方(絵画の"読み方")を教えてくれる。


     主役はもちろん名画の数々なのだが解説文にも筆力扛鼎たるものがある。片言隻語も忽せにしない筆致がより一層名画の世界観ー絵画には物語があるーを引き立てている。

     それもその筈で著者はその昔小説の賞に応募して最終候補まで残ったこともあるという独逸文学者だ。名画の解説それ自体が一つの文芸の域に達していると言えよう。

     過不足なく雕琢された美しい日本語で極上の名画を"読む&

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    2023年10月27日
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語

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    再読。絵よりもイギリス王家の物語がとても面白い。王家といってもヒトだと実感させられるし、高潔ともいえない。政治に関与されるとはた迷惑な時もあるような。存続のスキームは、やはり「君臨すれども統治せず」

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    2023年10月26日
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

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    新婚旅行でパリに行ったため、予習のため読んでいた。

    ロマノフ、ハプスブルクも読んできており、やっぱり中野さんの文章は読みやすいしとっつきやすい。

    ちょうどパリでルーブル美術館に行く予定があったため、本書が大いに役立った。歴史を学ぶという意味でも、絵画が描かれた背景を知るという意味でも。
    ルーブル美術館ではルーベンスの『マリー・ド・メディシスの生涯』を見ることができたし、なぜこの絵が描かれたのかという背景も事前知識として持っていたのが良かった。
    また、『ナポレオンの戴冠式』はルーブル美術館にもあるがヴェルサイユ宮殿にもある。なんとどちらも本物のようだ。この細かさと大きさの絵を2枚も描いたとい

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    2023年10月21日
  • 怖い絵

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    怖いの基準は人それぞれ違うから、私にとっての怖いと著者にとっての怖いは違うなと感じた。ただ共感する部分もあったし、ヘンリー8世の肖像画は怖いねってなった笑
    結局人間が1番怖いな、、って世界史とか歴史を学ぶと感じる。

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    2023年10月20日