愛の絵

愛の絵

999円 (税込)

4pt

4.0

名画に込められた、あふれる感情の波。ドラマチックな愛と、幸福への欲求は不変――画家たちは描かずにいられなかった。一目惚れ、狂恋、嫉妬、快楽、死への誘い……これもまた、愛なのか。西洋美術の歴史を通じて重要なテーマだった愛は、各時代、さまざまな形で表現され続けている。当時の風俗、文学、神話、旧約聖書などから題材がとられ、画家のインスピレーションを刺激して芸術の価値を高めてきた。時代が移っても変わらない、人間が抱く欲求や希望。ロマンチックな空想や情熱的なものだけではないその感情は、喜び、幸福、満足感をもたらして人々を惹きつける。派生して、呪いや嫉妬、怒りも。愛とはなにか、を考えさせられる作品52点をフルカラーで解説。 [本書の構成]第1章 甘美な恋への憧れ 第2章 そして、狂気へ 第3章 子どもをめぐる愛 第4章 運命の絆

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愛の絵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月19日

    中野京子さんの絵画解説本。
    他の本よりも「愛」というテーマで絵画を解説している。
    中野京子さんは絵画や歴史的背景をとでよく研究していらっしゃるが、読みやすく入ってきやすいのは解説やその語り口がとても心地よいものだからだと気づく。文量も言葉も適切であり読み手にしっかり伝えてくる。とても素晴らしい。
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    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    もうこの人の書く文章にメロメロでございます。
    絵画もそれぞれ素晴らしい。
    ロマンチックなテーマな本だし、文章もロマンチック。

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    Posted by ブクログ 2024年02月27日

     『星たちを引き連れた夜』、幼子の死というどうしようもなく残酷なテーマを扱いながら、これほど愛とやさしさに満ちた作品があるのか。


     何もしなければ死は単なる現象に過ぎない。ともすれば忌避すべきものですらある。しかしその死に真っ向から取り組み、価値ある作品に昇華したとしたら、それは芸術の本懐だと思...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    いつもながら、中野京子さんの解説は本当に面白い。感情の表現。様々な愛のかたち。ドラマチックです。
    ジョン・ウイリアム・ウォーターハウス『毒をまくキルケー』、ジョン・ホワイト・アレクサンダー『イザベラとバジルの鉢』
    『タレット階段の逢瀬』抑えた思いが切ない。
    そして表紙にもなっているエドワード・ロバー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    ●ヘラが奪ったエコーの言葉。ナルキッソスに思いが伝えられない。木霊が繰り返されるだけ●美女を巡って男が2人。決闘で死んだのは女。嫉妬する理由がなくなった2人は仲直り●その文面は「神への愛のため、私に施しを」ナポリに存在した「物乞い許可証」●画家を諦めた姉と姪を描くベルト。二人を愛すが寂しさも●マルス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月09日

    作品52点をフルカラーで解説。

    第1章 甘美な恋への憧れ
    第2章 そして、狂気へ
    第3章 子どもをめぐる愛
    第4章 運命の絆
    あとがき

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    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    ウォーターハウス《毒をまくキルケー》とヒューズ《星たちを引き連れた夜》が好き。
    《星たちを〜》はただの美しい優美な作品ではなく、悲しみを伴うということは読まないと分からなかったな…

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