『怖い絵』シリーズ著者の絵画エッセイ
2017年に兵庫と東京で開かれ、記録的な来場者数となった
「怖い絵展」。その特別監修者を務めた中野京子さんの
『怖い絵』シリーズに並ぶ人気作が『名画の謎』シリーズです。
シリーズ3作目となる「陰謀の歴史篇」では、
フェルメール、ラファエロ、ゴヤ、ブリューゲルといった
時代を代表する画家たちが残した名画の数々を読み解きます。
そこには、権力へと強欲な手を伸ばし、運命に翻弄され、
恋に身を焦がす人々の営みがときに鮮やかに、
ときに冷酷に描かれています。
中野節は、今作でも健在。
画家を魅力し、世間を騒がせた人間たちのドラマに迫ります。
文庫版の解説は、宮部みゆきさん。
中野さんの著作の大ファンだという宮部さんが、
熱い思いを綴ってくださいました。
絵の中で語られている物語を知れば、
絵画鑑賞は何倍も楽しくなる。
そして、
絵を見れば、歴史はもっともっと面白くなる!
Posted by ブクログ 2020年11月02日
名画に秘められた、歴史と運命に翻弄されたドラマを探る。
01 消えた少年たち 02 産業革命とパラソル
03 甲冑のダンディズム 04 メディチ家出身のローマ教皇
05 トロイア戦争の悲劇 06 イタリア逃避行のゲーテ
07 私的通信 08 大自然の脅威
09 価値の転換 ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月30日
11月ラストの一冊はこちら。
おなじみ、中野京子さんのアートミステリーブック。
「名画の謎シリーズ」より、第3弾。
中野京子さんの本は、アートガイドのようで、何だか西洋美術史ミステリーのような、ワクワクさせる味わいもあるのが良いよね。
取り上げるアート作品の解説だけでなく、それが描かれた国やヨ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月29日
はじめに
01 消えた少年たち
02 産業革命とパラソル
03 甲冑のダンディズム
04 メディチ家出身のローマ教皇
05 トロイア戦争の悲劇
06 イタリア逃避行のゲーテ
07 私的通信
08 大自然の脅威
09 価値の転換
10 異端審問所の妖怪たち
11 無敵艦隊
12 あふりかえる死
13 ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月08日
昨年開催された「怖い絵展」を観に行きたかったが、大混雑してると聞いて泣く泣く断念。その後、とある雑誌にて本シリーズのことを知り、機会があれば読んでみたいと思っていた。
第3弾のテーマは「人間」。さまざまな愛憎や権力争い、それに伴う恐怖が臨場感を持って描かれる。”陰謀“という切り口は間口が広く、ピ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月15日
怖い絵とコラボしたプラネタリウムに行ったことで、ひさしぶりに中野先生の御本が読みたくなり再読しました。
西洋画を見るのがとても好きですが知識は殆ど0、難しい本が読めない私でも楽しめます。まるで推理小説やゴシップを見ているような気分で絵画を鑑賞することができます。
グロスの項で「時代が求める才能と...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月02日
再読。こうやって絵を読み解くことが出来るのは幸せだと思う。
今回、何度目かの再読だが、01 消えた少年たち、については子どもといろいろ話をした。ちょうど薔薇戦争を習っていたからだ。教科書では薔薇戦争終結、チューダー朝が始まる、という二言で終わってしまうことだけれど、その中でもいろいろなドラマがあり...続きを読む
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