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名画に隠された「希望」の物語を読み解く! 悲劇の王妃にも、狂気の画家にも、「希望」に溢れた日々があった――「怖い絵」の中野京子が送る、人間讃歌にして新境地の名画解説。
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Posted by ブクログ
とても面白かった。だからこそすぐに読み終わってしまって物足りなく感じた。 絵画もカラーであってとても楽しい本だった。
フォーカスされるのは、「パッチリ目をした女の子の顔」「小さな手が持つオリーブの葉」「頭頂部にメスを入れる外科医」「ワシのカギ爪につかまれた顔」「35kgにおよぶ甲冑」「お尻にできた人面疽」「バラの花を持つ優美な手」「両目を寄らせた小さな老妖精」「白い花を咲かせた巴旦杏」などなど…最初のページに虫眼鏡...続きを読むで拡大した絵の一部、続くページで作品全体が掲載される。全体像を想像して、答えを見て、解説読んで、また戻る。画家というものは、細部にも手をかけ作品を仕上げるものだと感心する。また一つ、美術の楽しみ方を教えられる。
最初のページでその絵画の一部分を見せて引き付ける、もしくは想像させてからの全体図と解釈。 いつもとはまた違った構成の美術話、大変興味深かったです。 描く作品に対する文章量は少なめながら(解説としては見開き1ページ分くらい)『モノ語り』のときほど物足りなさは感じなかったように思う。 短文に慣れたからな...続きを読むのか。 個人的には絵の作者名のところにも一・二文程度ながら解説があったのが大きかったと思う。 そんなところまで読ませてれるのかと。 印象的だったのはクラムスコイの『月明かりの夜』 これ中野先生のご指摘にもあったとおり、最近実際の絵を見たことがあったので、あの時の神秘的な感覚を思い出して鳥肌が立った。 見覚えのある絵が出てくるのは嬉しいものです。 「分かる分かる」の感覚がより強くなるので。 後はワッツの『希望』 この本の表紙もパンドラを描いているので、まさしくタイトル通りの「希望」に纏わる話ではあるのだが、ワッツの『希望』の凄まじさたるや。 気になった方は是非本を手に取ってご覧ください。 今回のテーマの一番の核心を突いた絵だったかもしれない。
ゴッホやボッティチェリ等、一度は目にしたことのある名画にこんな逸話が残されていたのかと、読み進める度に知ることができて楽しい本だった。 何よりも最後の頁にあるゴッホの「花咲くアーモンドの木」の内容が良かった。 「ゴッホの短い生涯で、この絵を描いている時が、もっとも希望と喜びに満ちた幸せな時だったのだ...続きを読むろう」という一節がとても心に刺さった。 死後に評価され、今に至るゴッホの作品だが、生前は1枚しか絵が売れず精神的な面でもとても苦しんだ話をよく目にする。 そんな中でも甥っ子が生まれた喜びを感じることのできるこの「花咲くアーモンドの木」に関する逸話を、作者のこの言葉を読むことができたことがとても良かった。
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