【感想・ネタバレ】名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史のレビュー

あらすじ

「看護師」はひと昔前なら「看護婦」。神話の時代からある仕事とは? 「リケ女」のはしりは命がけ! 知っているようで知らない、仕事のルーツや歴史、時代背景を、「怖い絵」シリーズの中野京子が解説する絵画エッセイ。収録された絵画は中世から現代アメリカまで、全50点。宮廷音楽家、ファッション・デザイナー、女性科学者等、絵画に描かれた職業を鑑賞することで、今まで見えてこなかった西洋史のアナザーストーリーが見えてくる!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

美しい表紙です。タイトルは『善きサマリア人』といい、患者のために編み物をしているようです。仕事を切り口に様々な名画を紹介しています。船頭、傭兵、女優、侍女、大工、警官など。ピエロ(道化)という職業は意外で興味深かった。トリは神のために働く大天使ガブリエル。単に美術に詳しいだけでは書けないでしょう。中野さんならではの深い知識と洞察に感心しました。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

淡々と解説が書かれてる訳じゃなく
読みやすい文章ですらすら読めたし、飽きない
中野さんの他の本も読みたくなった〜

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中野京子先生の語り口はやっぱりユニークで読みやすく印象に残る。
今回も楽しい読書だった。

職業ごとに名画を複数紹介・解説した一冊。
絵画の登場する職業なので、宮廷音楽家や船頭、異端審問官など現在ではあまりお目にかからない職業の話も登場して興味深かった。
警官や政治家など、現代でも通じる職業であっても、描かれた時代当時の事情などから現代とは違う面が見えたのもよかった。

驚いたのは働く者として、子どもや天使も話のターゲットにしていた件。
その視点はなかった。
特に働く天使の話としてガブリエルが取り上げられていて、そのあまりの働きっぷりに本当に驚かされた次第。
ロレンツォ・ロットの絵に登場したガブリエルの描写に対して先生が書かれた解説にもう笑うしかなかったという。
受胎告知の際にドスン、いやガツンと大きな音を立てて着地してくるガブリエル……めっちゃ笑ったけど、実際は嫌だなあ、そんな登場。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

今でも続く仕事、今はなくなりつつある仕事、神話的な仕事など、たくさんの"仕事"という切り口から絵画について学びつつ、その背景にある歴史や文化についても同時に学ぶことができ、とてもためになりました!
これまで絵画の色使いや雰囲気を主に楽しんでいましたが、しっかりとその絵と向き合い、どのような経緯でその絵が描かれたのか、という点を知ると、もっと絵画の魅力に触れることができるんだな、と実感しました。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

文字どおりに、西洋絵画において働く人々を紹介・解説しています。

現存する職業(たとえば警官)から現存しない職業(たとえば異端尋問官)まで、そして存在しない職業(たとえば天使)などもカテゴリー化して、多様性を意識して書かれています。

手法としては、ひとつの職業を紹介するのに複数枚(2~3枚)の絵画に言及して、それらでどのように労働が描かれているかを歴史的背景などを考慮しながら読み説いています。類例としては、一つの主題や傾向を述べるのに複数の文学作品に言及しながらエッセイを展開する、柴田元幸さんの手法に近いでしょうか。

読みながら絵画を楽しむことができ、その画家や背景についても知ることができます。タイトルにもあるように――そしておそらく中野さんの多くの著作にも言えるように――「学ぶ」ことが主眼とされています。

したがって、たとえばYouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」で紹介・解説される感じ――「学ぶ」というより「遊ぶ」という感じ――ではないです。とはいっても、どちらの感じも楽しむことが真の正解でしょう(じじつ上記のチャンネルに中野さんは何度かゲスト出演したことがあります)。

最後に、世界史に詳しくない者からすると、言及された絵画や画家について文脈的に理解できる年表などを巻末に付してもらえると助かります。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

道化の章で紹介されている「人生とはこうしたもの」と「青の宵」がインパクトあって、気になる。煙草吸ってるピエロ、シンプルに怖すぎ…
ファッションデザイナーの章、ローズ・ベルタンとココ・シャネルが対比されてて、どちらも気になる。

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2025年12月14日

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