あらすじ
「怖い絵」シリーズで大人気の著者がクラシック・オペラをオールカラーで解説。
「椿姫」はマネの描いた「ナナ」を彷彿とさせる。「蝶々夫人」にドラクロワの「怒れるメディア」をイメージするのはなぜか? 他にも「ファウスト」に「空飛ぶメフィストフェレス」などオペラと名画をコラボさせて解説。オールカラーになって読みやすく美しい初心者向けクラシック・オペラの解説書。「怖い絵」の著者だから読める音楽と名画のコラボに酔いしれよう! オペラがぐっと身近になる究極の1冊!
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Posted by ブクログ
案内役の二人の会話も そうそう と頷けるような庶民感覚で 時に 荒唐無稽に思えるオペラの筋書きも 日本人としては 歌舞伎に近いもの お約束のある芸術だと思えば ああ なるほどなと思えます さすが絵画に詳しい中野先生だからこそ 時代背景を考えた語り カルメンの時代のジプシーの立場や 結核がうつると思われていなかったなど 雑学心を刺激してくれます
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知識ゼロから少しずつオペラを知っていける構成となっていて、会話文のような形で説明されます。最近クラシックにハマり、歌劇、楽劇とつく曲が多いので手に取った本。なかなかの収穫がありました。
Posted by ブクログ
オペラを知らない人に向けた入門書。会話形式のパートを交えながらオペラの成り立ちや入門者向けの作品などについて解説する。作者や時代背景、原作の戯曲やオペラで上演されるストーリーの違いにも触れている。くだけた文体でかなり読みやすい。
オペラには興味が無かったし入門書レベルと言っても読み通せるかどうか……と若干心配しながら読み始めたけどオペラって思ったより楽しそうだなと思えた。見方を知るって大事。
Posted by ブクログ
会話形式で読みやすく、1幕、2幕と簡潔に内容がまとめられているので楽しく読めます。
オペラ入門とあるように名の知れたものばかりなのでオペラを知りたいという分には十分か、少し物足りなく感じるくらいです。1時間かからずにサラッと読めるので名前が出てくる音楽を聴きながら読むのが楽しいと思います。
中野京子さんの本ですが、どこも怖くないです。
Posted by ブクログ
“怖く”は無い。笑
紹介される曲をBGMに楽しく読みました。
会話形式なのも取っ掛かりやすい。
マメ知識も満載。
これを読んだならオペラ鑑賞へ出掛けなければ!
まずはチェネレントラで“男を選び取る”自立したシンデレラからかな。
Posted by ブクログ
初心者向けのオペラ入門だったが、オペラ好きにも楽しめる内容でした。今回はオペラがメインだったので絵が小さかったのですが、絵ももうちょっと大きく見たかったなぁと思いました。
Posted by ブクログ
シンデレラことチェネレントラに魔法使いは助けにこない。それでもヒロインの夢は叶う。姫と呼ばれる娼婦は女性の視点で描かれる。子を思う父の気持ちに負けて恋人をあきらめる。結核に倒れ死の床に。哀れを感じる。誇り高きマルガレーテ。ファウストと過ごしてしまった一晩。その後の悲劇、そしてハッピーエンドであるはずのあっけない終わり。人形に恋するホフマン。影を失い、恋人にも逝かれる。実は死の女神が取りついていた。闘牛場で決まるホセとカルメンのもつれた運命。ストーリーを追えればオペラも楽しめるはず。では、動画をみてみよう。
Posted by ブクログ
「怖い」と銘打たれているが、コンピアルバムとの連動企画でこういうタイトルになっているようで、特に「怖い」に重点を置いた話ではなかった。
本書冒頭にもあったが「これまで多少オペラに興味あっても触れる機会のなかった人」「オペラって敷居が高すぎと思っている人」に向けての初心者向け解説本という感じだった。
有名どころのオペラの粗筋を原作となった話と比較させつつ解説していたり、歌唱部分の見どころや特色など、実際にオペラを見ていなくても想像できるような解説で分かりやすかった。
初心者向けということもあるのか、ただ解説文だけが並ぶスタイルではなく、オリジナルキャラの先輩と後輩くんの会話だけで成立している対談的パートもあり。
個人的にはこういう書き方が苦手なんだけど、今回はするする読めた。
中野先生節でオペラ解説本を読みたい方にはオススメします。
ただやっぱり対談パートがある分、解説ばっかりのいつもの本よりは薄味かも。
Posted by ブクログ
本筋は面白いしタメになる。掲載されているいくつかの曲は動画でチェックしたりもした。
それだけに、でっかい不満が二つほど。まずは、恐らく初出から引っ張てきている微妙な寸劇。要らない。
それとタイトル。確かに「怖い」の単語が付いていなかったら手に取っていなかったかもしれないけれど、肩透かしもいいところだ。