中野京子のレビュー一覧
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ネタバレ今回も楽しく読むことが出来た。
中野京子さんの著作は私にとっては、あまりがっかりすることがない本が多い。
今回紹介された絵画もタイトル通り、美しいものが多かった。
その中でも印象に残ったのが、「クリュタイムネストラ」。姉妹であるヘレネのエピソードが取り上げられることが多いので、彼女に目を向けることは少ないかもしれないが、私は彼女のエピソードのほうが好きだ。殺し殺され、血で血を洗うみたいなことになるのだけれども、「美女が攫われて戦争が起きました。美女は夫の元に戻り、仲睦まじく暮らしました」という結末のほうがおかしく感じてしまう。
その「クリュタイムネストラ」の絵画。ジョン=コリアの作。とても強く -
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ネタバレ西洋の不思議な話を集めたもの。21話からなる。
ハーメルンの笛吹き男、消えた子供達が史実であったことは興味深い。本当になぜ、消えてしまったのだろう。グリム童話で読んだことがあるが、「人を騙してはいけない」という教訓を述べるものだと思っていた。もちろん、そういう側面も童話にはあるのだと思うのだけれど、史実であるなら、何故それが起こったのか、は知りたくなるもの。あしべゆうほが絵を描いている「悪魔の花嫁」にハーメルンの笛吹き男の話があった。ネズミに襲われるラストが怖くて怖くて、今でも絵が頭に浮かぶ。
マンドラゴラ、子供はハリー・ポッターでマンドレイクと覚えていた。私は「エコエコアザラク」で覚えて -
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ネタバレテューダー朝からの人物とその人物にまつわる絵画の本。もう何作も小説、映画、演劇が作られるようなドラマティックな人生の目白押し。中野京子さんの本をたくさん読んでいるので、既知の部分も多くあったが、ヴィクトリア女王に関してはあまり知らなかったので、興味深く読んだ。映画「至上の恋」は、この話だったのかぁ、と今更ながら知った。ヴィクトリア女王は当時の王室では珍しく恋愛結婚で、アルバート王配も愛人で煩わせることもなかった。王配は王室の改革に奔走し、パクスブリタニカに大きく貢献したといえる。しかし、王室は代々親子仲が悪い。王室だから悪いのか、そもそも親子仲がいいのが稀なのか、分からないくらい悪い。親子とい
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ネタバレ面白かった。「ワトソンと鮫」、赤ずきんちゃんの寓話の教訓、不屈の人のメーリアンのエピソードなどは別の中野先生の著書で読んだことがあったけれど、それでも絵画を通して、その絵画に描かれた生き物と通して語られると、また別の側面から見ることが出来て面白い。しかも生き物の本を書く人の疑問とあって、目の付け所が違うなあ、と思う。
中野先生のエイに対するトラウマの話、面白かった(申し訳ありません)。早川先生の掛け合い込みで面白いのだと思うが、恐怖というものに客観性がなくなるのは「怖い」というキーワードで何度も本を書く人でも同じなのだと思った。
ミツバチで人類は滅ぶのか「ヴィーナスとクピド」クラナッハ と ハ -
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ネタバレ再読。こうやって絵を読み解くことが出来るのは幸せだと思う。
今回、何度目かの再読だが、01 消えた少年たち、については子どもといろいろ話をした。ちょうど薔薇戦争を習っていたからだ。教科書では薔薇戦争終結、チューダー朝が始まる、という二言で終わってしまうことだけれど、その中でもいろいろなドラマがあり、悲劇がある。私は「戦争の終わりに両家の男女が結婚し、ピンクの薔薇になりました、めでたしめでたし」のように覚えていたので、今回しっかり読んでみて、自分がなんと浅はかな読み方をしていたかを痛感した。
05 トロイア戦争の悲劇 はこの絵自体にはさほど興味がわかなかったが、先日行った、メトロポリタン美術