佐藤優のレビュー一覧
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1.この本を一言で表すと?
戦前の左翼の活動を歴史的にまとめた本。
2.よかった点を3~5つ
・日本共産党を過大評価したコミンテルン(p179)
→コミンテルンから裏金が共産党に流れていたのは驚きだった。
・辻潤(p141)
→尺八を吹くことと詩を書くこと以外ほとんど何もせず生活の糧は物乞いをしている放浪生活を送りました。究極の個人主義者ででいたんだなと驚いた。
・大逆事件の衝撃(p127)
→当時の政府のやり方はかなり無茶な部分があったと感じた。
・社会運動をやる上では入り口がものすごく大事だと思いますね。自分たちで働いてお金を集めるなり、薄く広くカンパを集める手段を最初から確立して -
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物事には必ず裏がある。表に出ている情報だけを鵜呑みにして、難しい事を考えずにのほほんと過ごす事も可能だが、所詮どこにでもある情報に大した価値はない。その価値を議論していても単なる飲み屋で繰り広げられるような薄っぺらい時間潰しのネタにしかならない。知ってるものが知らなかったかの様に(もしくは本当に知らない)振る舞う人に偉そうに話している内容は、聴きたくもないのに耳に勝手に入ってきてしまう。そんなこと知ってるだろうし、多分聞かされた方も明日の朝には何も覚えてないんだろうなと頭の中で一人突っ込んでると、自分の参加する飲み会も上の空、何かつまらなそうだねとツッコミを受けてしまう。私の悪い癖だ。
情報は -
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高校頃の恩師に「大学を卒業する頃に本棚に『資本論』がないやつは、4年間を無駄にしたと思え」と言われたことをふと思い出して手に取った。
『資本論』もこれまで手に取ったことはあったものの、第一章の初っ端で挫折した経験があり、ぐじぐじと、いつかは読みたいと悩んでいた。
本書はそんな初学者にも面白く読むことができて満足。随所の脱線や、著者の経験に基づく卑近な例えを用いた説明は面白いのでスルスルと読めて、とっつきやすかった。
ただし、受講生のレポートや質疑のレベルの高さには正直ついていけず、説明箇所を何遍も繰り返して読んだり、あるいは何回読んでも最後までモヤモヤしたままの箇所もちらほらある。
やはり -
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シリーズ最終巻。
この辺りから、だんだん知っている名前も増えてきて面白い。
本作では革マル派、中核派、民青などに加え、労働組合の物語が強くなってくる。
中でも国鉄時代の労働運動は大変に興味深い。
ただし、上尾事件や首都圏国電暴動などは1973年の事件ということで全く知らず。
こんな恐ろしい事件があったのかということにひどく驚いた。
スト権スト、だとか、半合理化闘争だとか、ちょっと私の世代では考えられないほどの無駄で生産性のない動き。
本当に時代というものは変わっていく。
また、メディアの考え方もこんなに今とは違うのか、と驚く。
左翼とはなんなのか。
今や「パヨク」などとあげつらわれ、一方で -
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ネタバレ時系列的に大宅壮一賞の『自壊する帝国』の続編にあたる。
なにより、自分も深くソ連、ロシアに関わっていた頃の時代なので、感慨深く読み進めることができる。『自壊する帝国』で果たして実在の人物か否かと注目を集めたサーシャのその後も描かれて非常に興味深い。
「いや、人間には物語をつくる能力がある。物語が人を殺すんだよ」
「自分より強い人にお願いをしてはいけない」
「何事にも時がある」
当時のサーシャとの想い出として語られる、濃厚な会話劇であるが、今、この時代に送るメッセージとしても、力強いものがある。当然、著者もそれを意識して、今の世に送りだしたのだろうと思う。
混沌とした世の中ではあるが -
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池上彰、佐藤優による大学入試に関する対談。
自分が大学入試を経験したのが40年前。それ以降、学校教育にはほとんど関心が無かったので、これまでの大学入試と学習指導要領がどうなっているのか全く知らなかった。当時(共通一次の時代)と共通しているのは、教育についての議論はずっと続いているという事。いろいろ入試の制度が変わったが、その都度問題が発生している事。正直、これまでの問題点を知らなかったので、対談の内容がよく理解できていないけれど、二人とも今回の改革の新テストを支持しているという事だけは判りました。でもこんな議論は、大学入試というものがある限り、永遠に続いて行くのだろうなと思いながら読みました。 -
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60年安保から60年代の社・共両党と新左翼のヘゲモニー争い、そして1968年からの東大全共闘、日大全共闘の活動、この時代は市民と信頼関係があったにも関わらず、なぜ新左翼が市民から遊離していかざるを得なかったのか。共産党が言うように「権力によって泳がされ、利用された」との批判はその意味で当たっている。わずか50数年前の出来事が今は理想に生きる人たちが多く存在した夢のような時代に感じられる。その中では当時の共産党の姿勢が理想とは遠く、党派を優先する姿勢に終始し、混乱を与えていたには改めて残念に思う。いまや左翼は共産党しか存在しない中で、リベラルな主張をしているように感じるが、警戒すべき存在だと改
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外交ジャーナリストで元NHKの手嶋龍一氏と元外交官のラスプーチンこと佐藤優氏がウクライナ戦争について語る。
西側の視点からしか見ない日本人からすると新鮮なとらえ方がいくつも出てくる。
「アメリカはウクライナを勝たせるつもりなはない」(管理した戦争)「在庫一掃セール」などなど。また、NATO拡大の超えてはならないラインだとか、英国のエリートの消滅、ウクライナの複雑な民族文化構成や歴史、「破綻国家」(腐敗と汚職と財政難)の側面などなど。
国際政治のバランスは思った以上に西側に不利になってきているらしい。そうした中、核大国・ロシアに対して「正義」を声高に主張してもしょうがない。現実的な平和への道 -
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安倍政権では官邸への権力集中に反比例して、霞が関(官僚)に緩みが生じた。
こんな政治の状態を放置しておくと日本は奈落の底に沈む、というのが佐藤優さんの心配事だ。
出版時は菅政権だったのでこんなタイトルだが、現状理解のために自民党政権の変遷や世界の状況も再確認している。
本書は菅政権の問題点を明らかにし、その解決策を示そうとしたものだ。
だが、菅政権の分析は2章までの70ページで、総じて民主主義の危機を論じている。
スウェーデンに民主主義の多様性の調査機関V-Demがある。
この機関によると、民主主義から権威主義へは
「選挙によって政権獲得 → メディアと市民社会の弾圧 → 社会を分断 → -
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地政学の基礎を把握するのにためになった。非常に分かりやすくまとまっている。
気になる点としては、
中東におけるアメリカの新たなパートナーとして、サウジの代わりにイランが浮上していて鞍替えの可能性が考えられるというもの。
サウジにおける残産油量はどんなものなのだろうか。アメリカはサウジにダラーオイルの楔を打ち込んでいるだろうが、イランにはどうだろうか?
また最近ではイラン各地で反政府デモが女性を中心に起こっているが、これはアメリカとしては好都合だろう。さすがにこれで盤石なイランの独裁体制が揺らぐとは考えられないが、注視する必要がある。国家のかじ取りは大変だ。
またアフターコロナの覇権を取るもの -
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官僚になる人はスーパーエリートに違いないのだが、近年??と思うことも目立つ。
安倍政権の時に、森友・加計案件が問題視された。
このように後で問題が発覚した時に、事実確認と問題の原因を検証するために記録がある。
正直に文書を開示すればいいだけなのに、なぜかそうしない。
これが日本の政治か?官僚のモラルはどうなっているのか?と悲しくなった。
・森友公文書改ざん問題での佐川宣寿(当時財務省理財局長)の黙秘
・加計学園問題での文科省「総理のご意向」文書の存在隠しや公開拒否
と、官僚がなぜ真実を隠す行動に出るのか、何に怯えているのか、理由が分からなかった。
安倍政権が設置した内閣人事局。これで首相 -
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トランプ大統領の大使館をエルサレムに移転するニュースから、戦争が始まるのでは?と危機感を抱いた後、その後大きなニュースはなく、良かったとは思いつつ、どうなってるんだろう、と気になっていた。
そんなイスラエルの最近の情勢と、欧米とイスラエルの経済交流について書かれている。
読んだ内容を非常に感覚的に総括すると、結局イスラエルは経済的に成功し、欧米と経済的な関係を深め密接になったから欧米としてはなあなあになり、そして土地を奪われた形となったアラブ人的には自国政府(やハマス)が信用できない状態で、諦めムードということだろうか。
著者の立場はわりと中立的。だが、タイトルの通り、イスラエルとユダ -
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ナチズムやスターリニズム、中国共産主義など一般人が見たら読むのもはばかれるであろう過激でかつ危険な思想を扱った書物を敢えて多角的な視点で見解して読み解いていて再評価していこうとする本である
その過激な思想の裏には人間としての普遍的なテーマや思想性などが意外と散りばめられていてビジネス書や自己啓発書としての役割も果たす事が出来るようである
例えば毛沢東の書籍にも優れたアイデアを作り出すにはそれを作り出す調査が必要でその調査を錬って熟す事ではじめて優れたアイデアが生まれる事やマニュアルより現場を大事にしてかならず各種職業の人間を調査会に呼ぶなどのビジネス観点から見てもかなり実践的な面で勉強になれる