すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
#記銘師ディンの事件録 木に殺された男
ファンタジー世界におけるミステリは、その世界観が矛盾なく確立していないと、謎解きに説得力がなくなる危険性がある。でも本作にその心配は杞憂。骨太のダークファンタジーの舞台が用意されている。
そこに性格破綻した安楽椅子探偵と、完璧な記憶力を持ちながら、陰のある助手が活躍する王道のバディ小説の風格。
SF・ファンタジー好き×ミステリ好き×バディものが好きな自分にとっては、この上ないご馳走様なのだ。
本国では2作目が刊行済みでこの夏には3作目も発売予定。全5部作の予定とのことで、生きる楽しみが増えた。
#読書好きな人と繋がりたい -
Posted by ブクログ
ネタバレいよいよ最終巻。巧と豪は、バッテリーとしても一人の人間同士としても、すれ違う気持ちをこじらせながらも、お互いに向き合って本音をぶつけ合うことを諦めない。
一方で、頭が良すぎるがゆえに本音を素直に出せなくなった瑞垣と、彼を純粋に信じながらも巧との勝負にしか集中できない門脇。こちらは交わす言葉が噛み合っているようで、最後まで気持ちがぶつかり合わずにいた。
新田東は、横手に勝てるだろうか?
最終巻にして、その結末は描かれずに終わる。
私は野球というスポーツにまるで興味がなく、用語もさっぱり分からない。それでも最後まで、続編のラストイニングも読みたくてしかたがなかったのは、このシリーズは勝敗にこだわ -
Posted by ブクログ
ネタバレ始末するための器にノイ(のカケラ)をカルディアが
求めるかな?と疑問だったので、それが解消されて
スッキリ。
それに、器がノイと全く関係なくても、カルディアの
性格を考えると、パンセリノスが言ってた事を実行す
るカルディアは想像できなかった。
いくつもの違和感がこれでなくなった。
100年前の事は失敗ではなく、これこそが星読みの
予言だったということも納得がいく。
こじつけじゃないスムーズな嵌め方が良い。
あんなキスをしておいて、気持ちを認めるのにカル
ディアはどれだけ時間をかけてるのやら。
変てこな師弟、夫婦だわ。微笑ましい。
楽しめた。 -
Posted by ブクログ
映画を先に見て購入。
「いつ死んでも悔いがないように」という言い方に欺瞞を感じるという宮野さん。合理的に選択することはできるけれど、私たちは本当に「選ぶ」ことなんてできるのだろうか、という問い。「かもしれない」という確率論やデータに囲まれて「意思に基づいた選択」を迫られている人が、そのデータに基づかない一つの選択をした時、良い結果になれば「何も悪いことがなくてよかった」と言い、悪い結果になれば「そんな選択をするからだ」と責めることができる「弱い運命論」。これにからめとられていると感じることは確かに多い。
宮野さんは、人に迷惑をかけずに自己責任で生きていくために、できるだけ客観的にリスクとベネフ -
ネタバレ 購入済み
双子の鈴蘭とか
日和さんの母親はあなたが殺したの?と綾人君に迫りますが、ここは千代さんが、実際は綾人君の父親が多くの人を殺めてきたの、という話をするのが切ないです。彼にとってはそれでも大事な父親だったので、何もいえなかったという。
独白的なセリフが印象に残る作品です。
雪さんも綾人君を好いているようですが、やはりこの辺の気持ちもままならないです。
彼女には化け狸がくっついてきていますが。
後半には双子が忌み嫌われる因習も出てきて、鈴と蘭という名前の双子の霊が出てくる話も切ないです。かりそめの両親のフリをしつつも、2人は来世で良い両親のもとに生まれることを選択したようですが、これもどうなるのか、と思われてならな -
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Posted by ブクログ
傑作だと思います。めっちゃくちゃ面白かった。人はどのように壊れていくのか。医療はどのように崩壊していくのか。それが余すところなく書かれています。安部公房「砂の女」みたいに、「総体としての患者の恐ろしさ」を感じます。一粒の砂は砂なのに、無数に集まり壁となる。掘っても掘っても砂、みたいなかんじで、1人の患者は患者なんだけど、総体となって壁となり、治療しても治療しても患者、って感じです。
制度批判や過重労働への怒りは作品の根底にある。しかし、それを直接主張するのではなく、公河という一人の身体を徹底的に壊していくことで読者に経験させる。その構成が見事だなと思います。その地獄の羅列は壮絶で、身体的苦痛 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説を読むのが好きな主人公・内海とその友人・外崎の話。全体を通して区切りがなく読みにくかったが、それが内海の言葉だとしたら腑に落ちる部分があった。
後半はイェイツ作品の妖精が出てくる展開だった。人間界と時間の進み方が違うファンタジー要素を利用して、全体を通して髭先生が伏線だったことに気付いた時は純粋に驚いた。
新しい感覚として、意味が「意識の味覚」で物事に内包されたものであるというのは考えたことがなかったので面白かった。
また、エントロピーが低い方向に進んで世界が混ざる方向に進むというのは共感とか妥協とかによる合意としてなんとなくだが納得した。ディベートとかを見るとエントロピー高いなとか思
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