村岡花子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレアン、ポール、ミス・ラベンダーという空想が得意な者同士が集まるのが微笑ましい。ハリソンもオウムと共にキャラクターが立っていて面白い。
途中からミス・ラベンダーもたまたま道を間違えたことから出会うことになり、そこからラストの盛り上がり様は、今作の準主役っぽい。
「あら、そうじゃないわ」アンは山桜の花冠をかぶった頭をつよくふった。「行や節は詩の外側の衣裳にすぎないのよ。ちょうど、あんたのひだべりや、飾りひだが、あんたではないと同じように、行や節自体が詩ではないのよ。ほんとうの詩はそういうものの中にある魂のことよーそしてあの美しい一編は、文字に書きあらわしてない詩の魂なのよ。魂を見ることはそう、し -
Posted by ブクログ
ネタバレ生きていくことの苦しさと喜びがここにある。
エルノラは自分に冷たく当たる母の反対を押し切って町の高校に行く。第一日は古い服と靴で同級生たちに遠巻きにされ、教科書を買わなくてはならないことを知らず、授業料の高さにも慄く。近所のシントン夫婦が救いの手を差し伸べるが、エルノラは自分でお金を稼ぎ、学校を卒業すると決めたのだった。
母のキャラクターが強烈だが、そこがぐいぐいと読ませる。亡くした夫を思う悲しさ辛さのあまりエルノラに酷く当たるコムストック夫人。時に愛情らしきものを示すため、エルノラも母は自分を愛しているのではないかと諦めきれない。実際にコムストック夫人はエルノラを愛していない訳ではないの -
Posted by ブクログ
第一章 グリン・ゲイブルスの屋根裏部屋で
第二章 夢の家
第三章 夢にかこまれた国
第四章 グリン・ゲイブルス初の花嫁
グリン・ゲイブルスの屋根裏部屋で、ダイアナと向かい合っている結婚前夜から心焦がれた結婚式の様子。
(ダイアナの愛娘は「アン・コーデリア」!!!)
教会ではなく、花嫁の自宅での本当に素敵な結婚式。
今までに出会った腹心の友たちを招いての幸福な日。
“あたしがいちばん幸福なときは、(中略)ーマリラがあたしに、グリン・ゲイブルスにいていいと言ったときーマシュウが生まれてはじめて美しい服をくれたときーあなた(ギルバート)の腸チフスが快復にむかったと聞いたとき。”
第五章 新し -
Posted by ブクログ
ネタバレ1792年、パリ。絞首台に送られる貴族を救うイギリスの謎の秘密結社〈べにはこべ〉、その正体は?
夫のパーシイ・ブレークニイ卿と上手くいっていない絶世の美女・マーガリートは恐ろしい脅迫を受け、窮地に立たされてしまう。
周囲から「おばかさん」と認識されている准男爵と「ヨーロッパ一の才女」の令嬢の誤解とすれちがいからの…というとパッと浮かぶのは「なろう系」、でも1905年発行なのでなろう系ほど女性は活躍しない。
マーガリートよりパーシイはなぜこういった活動をしているのか、ということが気になってしまった。続編は翻訳されてないんですね、残念。
以前から表紙に惹かれて読みたいと思っていたので読めて -
Posted by ブクログ
言わずと知れた、名作中の名作。
約120年前の小説なのに、全く色褪せる事なく子供から大人まで虜になるシリーズです。
改めて読むと、人情味が溢れる、優しい内容でした。少しずつ成長していくアンが可愛らしく、時に頼もしくもあります。
周囲を取り巻くマリラやマシュウも魅力的です。
アンはとにかく、よく喋る女の子で一緒にいると疲れるな‥と感じたものの、理解力があり前向きです。ただ、とても頑固で意地っ張り。そんな欠点を描く小説も、アン・シリーズの魅力の一つかも知れません。
ピクニックを待ち焦がれるアンが、「何かを楽しみに待つということが、そのうれしいことの半分にあたるのよ」とマリラに言った場面が印象 -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。
のんびり読み進めたため、またまた物語の初めの方の記憶があやふやですが・・・。
ついにギルバートと結婚して二人の新居に越してきたアン。その新居こそが「夢の家」です。
プリンス・エドワード島の全容を把握できていないうえに、ポロポロと読み落としているようで、アヴォンリーからどのくらい離れているのか、よくわからないまま読み終えてしまいました。
新婚で幸せ絶頂期といったアンとギルバートがこの家で出会い、語り合う友人たちがとても魅力的なお話でした。
灯台でひとりで暮らすジム船長、「男のやりそうなことじゃないですか」が口癖のミス・コーネリア、そしてなんといってもレスリー。
幸せ溢れるアンよりも影 -
Posted by ブクログ
この『アンの青春』はアン・シリーズの第二弾。
16歳で少し大人になり、新任教師として働くアンだけど、やっぱり夢見がちで、美しい想像力が豊かなアンはそのまま。
こういう少女が主人公の本は読んでいてとても清々しい気持ちになってちょっと自分の心がきれいになった気さえするから、好き。
いろんな子どもが登場するが、子どもの純粋さが本当に微笑ましく描かれている。
デイビーは手に負えないいたずら好きで、子育ては大変そうだな、なんて思わせられるけど、それを埋めてあまりある可愛さがしっかり描かれている。
子どもならではの質問や理屈は絶品。
メープルシロップを欲しがるのに、「アン姉ちゃん、そのおさじは去年より、 -
Posted by ブクログ
アンの青春に引き続いて読んだ。ややはまり気味。
今回は、紆余曲折を経て幼少のころからの親友であったギルバートへの愛情に気づくお話。
当初は、ギルバートの愛情を拒絶し、大学で知り合ったアンの理想通りのロイと付き合うアンには読みながらやきもき・・・。
ありきたりの展開でも、こういうのがやっぱり楽しい(笑)。
それでも、やはり名作。隋書に箴言が。
そして、アンの友達でお金持ちで贅沢な暮しをしていたフィルも本当の愛を得て、質素な暮しが余儀なくされる牧師との結婚を選ぶ。
その彼女の言葉も頼もしい。
「お金持ちだった時とおなじく、朗らかに貧乏になってみせるから!」
そう、卑屈な貧乏は苦しいからね・・