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Posted by ブクログ 2022年04月21日
いよいよアンシリーズの最後。アンを取り巻く人たちのお話でまだ読んでいないものはあるようだけれど、私の中ではいったん、最後と位置付けたので、ついに、という感じで読み進めた。
アンとギルバートの末っ子、リラの視点で物語は進む。アンシリーズではこれまでになかった戦争(第一次世界大戦)が物語に大きく影を落...続きを読む
アンシリーズは中だるみする箇所もありましたが、これはラストなだけあって、面白い展開でした。
喜怒哀楽あったけど、ラストの一行が面白くもジーンとする内容です。
さすがモンゴメリです。
Posted by ブクログ 2015年01月03日
アンの末娘リラは、15歳から19歳という多感な時期を第一次世界大戦下で過ごす。
笛吹に踊らされる人々。
愛する兄弟、友人、恋人の出征。
ウォルターの死。
いつ終わるともしれない戦渦。
疲弊する村。
リラは少女から、兄弟が出征した炉辺荘とグレン村を守り戦争孤児を育て、あまりに早く成長してゆく。しかし少...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月11日
最初に「リラ」を読んだのは、もう40年ほど前。確か中学生の時である。「アン」シリーズが好きで、シリーズ一冊目の「赤毛のアン」から十冊目の「リラ」まで、何度も通してよく読んでいた。
この新潮文庫版は、約50年前に世に出た村岡花子の翻訳に、時代に合わせて一部手直しを加えて2008年に刊行された改訂版であ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年09月19日
最初は生意気な印象だった末娘のリラの成長がすばらしい。
シリーズの中で異色に感じる程人生のシビアな面が描かれているが、それはモンゴメリ自身が第一次世界大戦を経験したからに他ならない。それでも、アンから引き継がれた想像の世界や、希望を失わない人々に勇気づけられ、読者はシリーズを終えることになる。
最後...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月12日
アンブックスのよさは「何気ない日常の中に含まれる人間たちの豊かなペーソス」だと思う。
起きる事件といえばせいぜい自分ちの牛がお隣のキャベツ畑を荒らしてしまったとか、ケーキを持って歩いているところを見られるのは恥ずかしいことだと思い込んで、思わずケーキを川に投げ込んでしまったとか、その程度のこと。
そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年09月19日
最初は四苦八苦しつつでしたが、途中からは楽しく読むことが出来ました。
リラの精神的成長と、それを見守りながら一喜一憂する家族の姿がしっかり描かれていて、とてもよかったです。
さらにすごかったのが、風景描写。 単なる描写に留まらず、モンゴメリならではの表現がちりばめられ、主人公の心理ともきちんとリ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月22日
戦争がはじまって、リラはアンとはまったく違う青春を過ごすことになりました。
母であるアンが「戦争があなたをはやく大人にしてしまった」と話すシーンは切なくなります。
戦争が起これば子供たちから子供時代を奪うことになります。
アンとリラには悲しい別れもあり……お手伝いのスーザンの明るさ、たくましさが救い...続きを読む
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