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みごとに成長した六人の子供たちに囲まれて、アンは幸せな日を送っていたが、第一次大戦の影響は静かな炉辺荘(イングルサイド)にも及んできた。女たちは、出征してゆく息子や恋人を見送ったあと、寂しさをこらえて、精一杯元気に振舞った。養母マリラの名をもらったアンの末娘リラも、偶然引き取った戦争孤児の世話と、赤十字少女団の運営とで忙しい。リラの日記で綴るアン・シリーズ第十巻。
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「アン・シャーリー」
2025年4月~ NHK Eテレ 声の出演:井上ほの花、中村綾、松本保典
「赤毛のアン 卒業」
2018年11月2日公開 出演:エラ・バレンタイン、サラ・ボッツフォード、マーティン・シーン
「赤毛のアン 初恋」
2018年10月5日公開 出演:エラ・バレンタイン、サラ・ボッツフォード、マーティン・シーン
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Posted by ブクログ
原題:Rilla of Ingleside、炉辺荘のリラ 原題の通り娘のリラの目線から物語は描かれている。 のどかで平和だったカナダの田舎の町が戦争によって色褪せたようなイメージだった。大変な中でもリラはたくましく成長した。読み終えて清々しい気持ちになった。 【赤毛のアンシリーズを全て読み終えて...続きを読む】 アンの目線で書かれているのは2巻までではないでしょうか。アンが2行くらいしか出て来なかった巻もありました。 それはさておき。カナダの景色をずっと思い浮かべながら読む事ができました。 この物語が1908年頃に書かれていた事に驚きます。
赤毛のアンのシリーズ10を読み終わりました。 実質的な最終章とのことでしたが、全般的に第一次世界大戦に突入した背景の中でのお話で悲しかったです。 最後の最後で感動しました。大好きな終わり方。 次は、赤毛のアンのシリーズ11に入ります。
赤毛のアンシリーズの最終巻。このシリーズの中で一番好きな巻で、これまで何回読み返したかわからないし、これからもまた何回も読み返すと思う。 戦争の中でリラが成長していく様子が見事に描かれている。 何度読んでも毎回泣いてしまうシーンがあり、今回もやっぱり泣いた。 次読むのはまた来年の今頃かな。
いよいよアンシリーズの最後。アンを取り巻く人たちのお話でまだ読んでいないものはあるようだけれど、私の中ではいったん、最後と位置付けたので、ついに、という感じで読み進めた。 アンとギルバートの末っ子、リラの視点で物語は進む。アンシリーズではこれまでになかった戦争(第一次世界大戦)が物語に大きく影を落...続きを読むとす。 アンの息子も3人とも戦地に赴くことになり、辛く苦しい時期が続く。そんな中でも、戦場と化していない場所では生活は続くのだと改めて認識した。女性は女性なりにできることをし、戦況に一喜一憂しながら、日々は続いていく。本作の一番の見どころは、リラの成長だと思う。本来なら若く楽しく美しいばかりのはずの10代を、こんなはずではなかったと思いながらも戦争という時代とともに生き、素晴らしいひとりの女性へと成長していく。特に戦争孤児のジムスの存在は大きかったのだろうと思う。 物語の序盤では、さらっと、すでにマリラが亡くなっていることが描かれていて、当然だけど、もうアンもいい歳なんだなーと感慨深かった。 リラのお相手、ケンが帰還し、「リラ・マイ・リラ」と呼びかけるエンディングは、アンの想像力に負けず劣らずロマンチックだったような気がする。
アンシリーズは中だるみする箇所もありましたが、これはラストなだけあって、面白い展開でした。 喜怒哀楽あったけど、ラストの一行が面白くもジーンとする内容です。 さすがモンゴメリです。
第一次世界大戦中のカナダの状況や人びとの心が、小説を通じて伝わってくる。 最後に読んだのは何年も前(もしかしたら10年くらい経つかも?)だけど、毎年ライラックの咲く季節に「リラ・マイ・リラ」の愛称を思い出す。
最初に「リラ」を読んだのは、もう40年ほど前。確か中学生の時である。「アン」シリーズが好きで、シリーズ一冊目の「赤毛のアン」から十冊目の「リラ」まで、何度も通してよく読んでいた。 この新潮文庫版は、約50年前に世に出た村岡花子の翻訳に、時代に合わせて一部手直しを加えて2008年に刊行された改訂版であ...続きを読むる。 舞台は第一次世界大戦下のカナダ。大切な人々が戦地に赴き、不安と緊張の日々が続く中で、十代のリラは、少しずつ成長していく。母アンの、のどかな青春とは色合いの違う、くらく、心沈む毎日。それでも人々は生きていかなければならない。希望やユーモアを織り交ぜながら。そして、その日々は、リラの心に深い色を加えていったようだ。 この本を、初めて訪ねた丸善東京本店の松丸本舗の書棚で見つけた。こんな所にリラが? その書棚には、東日本大震災を受けて、苦しい日々をどのように生きていくか、といったテーマの本が並んでいた。被災地に住む我々は、あの日以来、逃れることのできない不安と緊張の中で生きている。それは、リラの青春の日々と重なるものだ。 このような視点から「リラ」を見ることができるとは、新鮮な驚きだった。 「リラ」が、「アン」シリーズのうちの一冊、という以上の価値を与えられたようで、古い馴染みの私としては、思いがけない喜びだ。 この時代に生きる若い人たちに、共感してもらえる一冊ではないかと思う。
最初は生意気な印象だった末娘のリラの成長がすばらしい。 シリーズの中で異色に感じる程人生のシビアな面が描かれているが、それはモンゴメリ自身が第一次世界大戦を経験したからに他ならない。それでも、アンから引き継がれた想像の世界や、希望を失わない人々に勇気づけられ、読者はシリーズを終えることになる。 最後...続きを読むにこの1冊があることで、シリーズの読後感が引き締まる。
アンブックスのよさは「何気ない日常の中に含まれる人間たちの豊かなペーソス」だと思う。 起きる事件といえばせいぜい自分ちの牛がお隣のキャベツ畑を荒らしてしまったとか、ケーキを持って歩いているところを見られるのは恥ずかしいことだと思い込んで、思わずケーキを川に投げ込んでしまったとか、その程度のこと。 そ...続きを読むんなささいな出来事に潜む小さなおかしみや悲しみなどの感情を豊かに描きだしているところが、アンブックスの一番の特色だと思う。 でもそんなアンブックスの中で、この『アンの娘リラ』だけは「世界大戦」という大きな史実が下敷きにあるので、他のアンブックスと比べて登場人物の喜びや悲しみの質がまるで違う。 作中でアン自身が言っている通り、同じ10代の頃のアンとリラの経験を比べると、なんという大きな差があるのかと愕然とする。
最初は四苦八苦しつつでしたが、途中からは楽しく読むことが出来ました。 リラの精神的成長と、それを見守りながら一喜一憂する家族の姿がしっかり描かれていて、とてもよかったです。 さらにすごかったのが、風景描写。 単なる描写に留まらず、モンゴメリならではの表現がちりばめられ、主人公の心理ともきちんとリ...続きを読むンクさせているところは、さすがです。
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赤毛のアン・シリーズ
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モンゴメリ
村岡花子
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