【感想・ネタバレ】アンの娘リラ―赤毛のアン・シリーズ10―のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年08月16日

赤毛のアンシリーズの最終巻。このシリーズの中で一番好きな巻で、これまで何回読み返したかわからないし、これからもまた何回も読み返すと思う。
戦争の中でリラが成長していく様子が見事に描かれている。
何度読んでも毎回泣いてしまうシーンがあり、今回もやっぱり泣いた。
次読むのはまた来年の今頃かな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月30日

アンの少女時代とアンの娘リラの少女時代の対比ですごく心を打たれた。最後にケネスと結ばれてよかった、、

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Posted by ブクログ 2022年04月21日

いよいよアンシリーズの最後。アンを取り巻く人たちのお話でまだ読んでいないものはあるようだけれど、私の中ではいったん、最後と位置付けたので、ついに、という感じで読み進めた。

アンとギルバートの末っ子、リラの視点で物語は進む。アンシリーズではこれまでになかった戦争(第一次世界大戦)が物語に大きく影を落...続きを読むとす。
アンの息子も3人とも戦地に赴くことになり、辛く苦しい時期が続く。そんな中でも、戦場と化していない場所では生活は続くのだと改めて認識した。女性は女性なりにできることをし、戦況に一喜一憂しながら、日々は続いていく。本作の一番の見どころは、リラの成長だと思う。本来なら若く楽しく美しいばかりのはずの10代を、こんなはずではなかったと思いながらも戦争という時代とともに生き、素晴らしいひとりの女性へと成長していく。特に戦争孤児のジムスの存在は大きかったのだろうと思う。

物語の序盤では、さらっと、すでにマリラが亡くなっていることが描かれていて、当然だけど、もうアンもいい歳なんだなーと感慨深かった。

リラのお相手、ケンが帰還し、「リラ・マイ・リラ」と呼びかけるエンディングは、アンの想像力に負けず劣らずロマンチックだったような気がする。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年06月29日

まず『Anne of Green Gables』を生み出してくださったルーシー・モード・モンゴメリ女子に感謝を。
『赤毛のアン』として日本で初めて出版しシリーズ10冊を私たち読者に届けてくださった村岡花子さま、関係者の皆様に心から感謝を。

第一次世界大戦下のアンと周囲の人々の生活をアンの末娘リラを...続きを読む女主人ヒロインに据え描かれる。
『リラはあまり突然に、そして完全に、この新しい世界へ移し植えられてしまったので、自分でわからないほど当惑してしまった。』(作中引用)

全くその通り。
現実では新型コロナで生活は一変してしまった。
戦争と比べるべきではない。
しかし、こういう現実だからこそ、今こそ今作は読まれるべき作品だ。

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購入済み

2020年06月17日

アンシリーズは中だるみする箇所もありましたが、これはラストなだけあって、面白い展開でした。
喜怒哀楽あったけど、ラストの一行が面白くもジーンとする内容です。
さすがモンゴメリです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年02月09日

毎日毎日、本を読んでいるけれど、読書でこんなに泣いたのはホントに久しぶりだとおもう。
個人的には、「赤毛のアン」に匹敵するくらい好き。
第一次世界大戦が始まり、悲しいことが山ほど起こり、最初は悲しくて泣けます。
が、最後の最後は命の大切さが見に染みて感じられる心からの涙を流すことになりました。
マン...続きを読むデイの健気さ、心が締め付けられます。

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Posted by ブクログ 2015年01月03日

アンの末娘リラは、15歳から19歳という多感な時期を第一次世界大戦下で過ごす。
笛吹に踊らされる人々。
愛する兄弟、友人、恋人の出征。
ウォルターの死。
いつ終わるともしれない戦渦。
疲弊する村。
リラは少女から、兄弟が出征した炉辺荘とグレン村を守り戦争孤児を育て、あまりに早く成長してゆく。しかし少...続きを読む女の無知や意地と無鉄砲ゆえの数々の出来事は、愉快で愛らしくリラを愛さずにはいられない。
そして戦争は終結し、ジェムとケンが帰還し、リラは再び少女へ戻る結末がなにより輝いていた。

ああ、少女の成長を描くのがモンゴメリーの真骨頂だと改めて感じた。
終わりに、訳者村岡花子のあとがきは、アンの時代が自身の時間と重なるためか、これまでと少し違って感じられた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月24日

カナダの戦争に対する態度を知ることができる。
アンの娘リラが年頃になり、難しい問題に直面する。
カナダの置かれていた状況を知ることにより、物語の深みを感じることができるかもしれない。
映画の三作目で、なぜ戦争を題材に取り上げたのかが分かった。

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Posted by ブクログ 2012年09月06日

第一次世界大戦中のカナダの状況や人びとの心が、小説を通じて伝わってくる。

最後に読んだのは何年も前(もしかしたら10年くらい経つかも?)だけど、毎年ライラックの咲く季節に「リラ・マイ・リラ」の愛称を思い出す。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年08月30日

末娘のリラが、アンとは対照的な環境の中で大人になっていくのが切なかったです。この後、アンの青春時代のものを読み返すと、平和でほっとします。
個人的にはマシュウの次にウォルターが大好きだったので、悲しかったです。

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Posted by ブクログ 2011年07月11日

最初に「リラ」を読んだのは、もう40年ほど前。確か中学生の時である。「アン」シリーズが好きで、シリーズ一冊目の「赤毛のアン」から十冊目の「リラ」まで、何度も通してよく読んでいた。
この新潮文庫版は、約50年前に世に出た村岡花子の翻訳に、時代に合わせて一部手直しを加えて2008年に刊行された改訂版であ...続きを読むる。

舞台は第一次世界大戦下のカナダ。大切な人々が戦地に赴き、不安と緊張の日々が続く中で、十代のリラは、少しずつ成長していく。母アンの、のどかな青春とは色合いの違う、くらく、心沈む毎日。それでも人々は生きていかなければならない。希望やユーモアを織り交ぜながら。そして、その日々は、リラの心に深い色を加えていったようだ。
この本を、初めて訪ねた丸善東京本店の松丸本舗の書棚で見つけた。こんな所にリラが?
その書棚には、東日本大震災を受けて、苦しい日々をどのように生きていくか、といったテーマの本が並んでいた。被災地に住む我々は、あの日以来、逃れることのできない不安と緊張の中で生きている。それは、リラの青春の日々と重なるものだ。
このような視点から「リラ」を見ることができるとは、新鮮な驚きだった。
「リラ」が、「アン」シリーズのうちの一冊、という以上の価値を与えられたようで、古い馴染みの私としては、思いがけない喜びだ。
この時代に生きる若い人たちに、共感してもらえる一冊ではないかと思う。

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Posted by ブクログ 2010年09月19日

最初は生意気な印象だった末娘のリラの成長がすばらしい。
シリーズの中で異色に感じる程人生のシビアな面が描かれているが、それはモンゴメリ自身が第一次世界大戦を経験したからに他ならない。それでも、アンから引き継がれた想像の世界や、希望を失わない人々に勇気づけられ、読者はシリーズを終えることになる。
最後...続きを読むにこの1冊があることで、シリーズの読後感が引き締まる。

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Posted by ブクログ 2009年12月12日

アンブックスのよさは「何気ない日常の中に含まれる人間たちの豊かなペーソス」だと思う。
起きる事件といえばせいぜい自分ちの牛がお隣のキャベツ畑を荒らしてしまったとか、ケーキを持って歩いているところを見られるのは恥ずかしいことだと思い込んで、思わずケーキを川に投げ込んでしまったとか、その程度のこと。
...続きを読むんなささいな出来事に潜む小さなおかしみや悲しみなどの感情を豊かに描きだしているところが、アンブックスの一番の特色だと思う。

でもそんなアンブックスの中で、この『アンの娘リラ』だけは「世界大戦」という大きな史実が下敷きにあるので、他のアンブックスと比べて登場人物の喜びや悲しみの質がまるで違う。
作中でアン自身が言っている通り、同じ10代の頃のアンとリラの経験を比べると、なんという大きな差があるのかと愕然とする。

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Posted by ブクログ 2010年09月19日

最初は四苦八苦しつつでしたが、途中からは楽しく読むことが出来ました。
リラの精神的成長と、それを見守りながら一喜一憂する家族の姿がしっかり描かれていて、とてもよかったです。
さらにすごかったのが、風景描写。 単なる描写に留まらず、モンゴメリならではの表現がちりばめられ、主人公の心理ともきちんとリ...続きを読むンクさせているところは、さすがです。

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Posted by ブクログ 2014年11月22日

戦争がはじまって、リラはアンとはまったく違う青春を過ごすことになりました。
母であるアンが「戦争があなたをはやく大人にしてしまった」と話すシーンは切なくなります。
戦争が起これば子供たちから子供時代を奪うことになります。
アンとリラには悲しい別れもあり……お手伝いのスーザンの明るさ、たくましさが救い...続きを読むです。


プリンスエドワード島というカナダの田舎で、人々がWW1をどのように受け止めたかという貴重な記録でもあります。
著者のモンゴメリも戦争のニュースに一喜一憂し、疲れ果ててしまったようです。

新潮文庫では順序が変わっていますが、執筆時期は『炉辺荘のアン』の方があとだったそうです。

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Posted by ブクログ 2011年03月15日

赤毛のアンシリーズの最終巻。この10冊を読むのに、三年近くかかったように思う。

赤毛のアンの物語なのに、最後はアンの娘であるリラの物語になっている。あまり期待していなかったが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。シリーズの中で、一番好きな巻かもしれない。

他の巻は、どちらかというとバラ色...続きを読むのストーリーだが、この最終巻だけは戦時色が濃く、とても暗い。そして大事な人の死にも直面し、とても悲しくなるところがある。

そんな中でも、末っ子のリラが日々成長していく姿が素晴らしい。戦争の中で、今までの楽しい生活が一変し、大事な人をこの世から無くしてしまうといった不幸に直面する。そういった困難を乗り越える中で、初めて人は成長できるのかと思った。

先日、東北地方太平洋沖地震が発生し、多くの人の命が奪われ、各地で深刻な被害が出ている。原発事故も近隣諸国を含めてとても危険な状態だ。こんな理不尽なことがどうして起こるのだろう?平和な日本に起こった危機的な状態。この困難を皆で乗り越えることで、一人ひとりが成長できるはず。リラのように。

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Posted by ブクログ 2010年09月16日

赤毛のアンシリーズ最終巻。最初の巻を読みはじめてから1年くらいかかったかな。ゆっくり読んできました。
この最終巻だけは、のんびり平和な今までとは違い、戦争のせいで全体の雰囲気が暗め。でもリラの成長とともに書かれたこの巻は私は結構好き。

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Posted by ブクログ 2010年06月06日

これまでのアンのシリーズとは一線を画したお話です。
一冊すべてが戦争で彩られている。
その中で青春時代を過ごさなくてはならなくなったリラちゃんのお話。
「リラ・マイ・リラ」という愛称がマリラと通じていてどうにも切なくなりました。
アンの物語全編にわたって言えることなんですが、生活習慣とかとらえ方とか...続きを読むの違いをすごく身近に感じられる物語です。

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Posted by ブクログ 2011年07月21日

読んだ後、暗い気持ちになった。第一次世界大戦が世界の人々に与えた暗い影響。それが重くのしかかった話だった。反戦本だと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年06月01日

アンとその家族が第一次世界大戦下を
どう生きたのかを一番下の娘である
リラの目線で描いた物語である。
今回久々に読み返したが、新型コロナによる
予想だにしない生活を強いられている今
読み返すと実感できる部分は多かった。
しかし、新型コロナは戦争ではない。
戦争と比べてはいけない気がした。

全てを読...続きを読むみ比べているわけではないが、
改訂版として追加になっている部分の
多くは戦況についてのやりとりで、
もっと詳細に描かれている。

カナダは戦場になることはなかったが、
家族や親しい人々を離れた戦地に送り出し、
新聞などで戦況を知っては気持ちを
浮き沈みさせる日々。
その一方で、戦争のさなかにあっても、
日々の暮らしの中にささやかなおかしみや
笑いもあるということを個性豊かな登場人物を
通してユーモアたっぷりに描いている。
そして誰もが心労を抱えながら、気持ちを
奮い立たせて日々の暮らしを守ろうとする。
その言葉や行動は勇敢で力強く、読んでいて
心底励まされる思いだった。

10代のリラが精神的に成長してゆく様は
実に頼もしい。
辛い思いをしただけの価値があると言って、
その日々を面白いことがぎっしり詰まっている日々と
取り替えたいようとは思わないとキッパリ断言するリラ。
それは人生の真理だ。

昔から一番好きなシーンは決まっている。
リラが戦死したウォルターの手紙をユナに手渡すところ。
何度繰り返し読んでもそれは変わらない。

『「ありがとう」ユナはこれだけしか言わなかったが、
その声を聞いてリラは自分のささやかな犠牲が
報われたことを感じた。』

込められている深い意味、言い尽くせない多くの感情で
重たくなっているにもかかわらず、どこか軽やかで
清々しいこの一文はしなやかな名文だと思う。

リラの目を通して描かれている本作だが、
私はアンの目線で描かれた物語も読んでみたい。
年齢も50代となったアンは今の私と同年代。
感受性の豊かなアンが母として、一人の女性として
どんなことを思いながら戦時下の日々を過ごしたのか
知りたくなった。

戦争から帰還したジェムは言う。
「古い精神を追い出すだけでは足りない
ー 新しい精神を導入しなくてはならないのだよ」
まさしく今に通じる言葉だと思う。

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Posted by ブクログ 2010年04月26日

2010.4
アンがアンではなく「ブライス夫人」になってしまい、ちょっとさびしい。WWⅡほどWWⅠの記憶(知識)がなかったので、世界史の本を久しぶりにひっくり返してみる。戦争の政治的な話が多くて、少しつまらない。カナダが参戦していたことを、昔歴史で勉強した時は知らなかったっけ。

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