あらすじ
ちょっとした気持の行き違いで長いこと途絶えてしまった人と人との愛情が、またふとしたことから甦る。10年も20年も離れていた婚約者同士が、ついにお互いの存在を再確認する――1908年の刊行以来、アンの物語は広範囲の読者の心を捉えてきたが、この第4巻ではアンから少し離れて、アンの周囲の素朴な人たちが愛ゆえに引き起す、さまざまな事件をいくつか紹介する。
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この巻はアンの周囲の人々にスポットライトを当てています。その人々に起きた愛情の物語です。
12篇あり、どのお話も胸がきゅんとさせられました。また、お話の中でちょくちょくアンが出てくるので “この話はアンがあの頃ぐらいのときかな” と想像しながら読めるのも楽しい作品です!
この作品も楽しませてもらいました☺️
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アン.シャーリーの登場はあまり無く、アンの周りの人々の出来事の短編集。村岡花子さん訳でとても読みやすいです。
聞き慣れない人たちの話ですが、一編読み始めるとすぐにそのキャラクターに引き込まれます。
120年も前の人達ですが、人間関係やら、オチやら、今このご時世にも形を変えて起きていそうな事柄ばかりです。
匿名
どれも面白いけど「ロイド老淑女」「ルシンダついに語る」「隔離された家」が好き。とくにロイド老淑女の最後のあたりで泣いてしまった。
感動する話とコメディタッチの話が半分ずつくらいなので短編集としてのバランスもいいと思う。
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アンの村の人達のいろいろな出会いと感動。最初、アンがあまりでないので、なかなか読み進められなかったんですが、ロイド老淑女の一途な想いにはハラハラさせられ食い入って読んでしまいました。
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『アンの友達』/モンゴメリ/★★★★★/シリーズ4作目の短編。時間軸は前作よりも前になるんですかね。この巻ではアンが主役の物語ではなく、アンの周辺の人物、、、といっても聞いたこともないような人物が中心。いろんな人物の感動する物語が多いですよね。また読みたいです。
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とても魅力的な人々のお話。ロイド老淑女の話もすてきだった。「めいめい自分の言葉で」は一風変わったお話。ファンタジーのようだった。全部楽しく読みました。
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アンシリーズは少女文学の代表となっているけど、とんでもない!
偏屈で、頑固な、だからこそ愛すべき中年たちの短編集。
モンゴメリの人間観察力&ユーモア満載なのだ。
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アンの周りの人々の物語が短編集のように綴られていてスラスラ読めました。
どれもこれも胸が熱くなってドキドキするような物語でたくさんのときめきを感じました。
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アンシリーズ第4弾。
アン自身は登場しないと知っていたので、前にシリーズを通して読んだ時には飛ばしていた本書。(確か、もう一冊飛ばしている気がする)
数回、アンの名前のみが登場し、一回アン自身が登場したと思います(あやふや)。
色々な本と同時読みしているためにかなり時間をかけて読んだので、やっと読み終わった今、12つの短編を思い返すと、どれもぼんやりとした記憶になってしまっているのが残念すぎる。けれど、どれも心温まるお話だったということは確か。周りや自分たち自身が問題で、なんだかんだと結婚できずにいる男女を描いたものが多かった気がするが、不思議と飽き飽きとしない。現代から見れば信じられないような結婚観だったりするけれど、それでも心から楽しめる物語ばかりだった。
まぁ、それにしても主要人物さえしっかりとした人物像を描き切れていない作品もある中で(←なんという上から目線!何も書けないくせに!)、こんなにもアン中心の世界から見れば隅っこに位置するだろう人々を生き生きと描き切るモンゴメリと、アンにまつわるものは全て翻訳しようと意気込んだであろう村岡花子に脱帽しかない。
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アン自身のことではないが、そこまで期待してなかった割に面白かった。オールドミスの恋愛や、老人の希望についての物語が多く、泣けるものもあったほど。
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アンシリーズの4冊目。
メインの物語はちょっと休憩といった体で、
アンをめぐる人々のスピンオフ的なお話。
アンはあくまでも脇役として時々登場する。
モンゴメリは本当に多くの短編を書いているのだが、
「アンの友達」に収められた短編はコメディあり、
涙あり、恋物語ありでどれも本当に面白い。
珠玉の名作短編集だと思う。
その中でも特に好きな話を選ぶとしたら、
「ロイド老淑女」
「ショウ老人の娘」
「隔離された家」。
あぁ、でも「オリビア叔母さんの求婚者」も良かったし、
「ルシンダついに語る」も面白かったなぁ。
結局選べない…。
自尊心が強過ぎて素直になれない人が自ら招く不幸と、
それを打開しハッピーエンドになる物語が多いのも楽しい。
そう、基本的にハッピーエンドの物語なので
安心して読めるのも嬉しかった。
モンゴメリが紡ぎ出す軽快な中にも含蓄のある言葉を、
村岡花子さんがまた絶妙な翻訳で魅せる。
その共演がますます面白さを増殖させているような
一冊である。
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アンのお話ではないのでたまにちょこっと名前だけ出てきたり^^
アンを取り巻くアボンリーの人たちのお話。
短編なので気軽に読めます。
そしてそれぞれ心温まるお話でした。
割と共通しているのはみんな長い間大切な人だったりとの喧嘩を引きずって許すタイミングを失っているとこ(笑)
そういえばアンもなかなかギルバートを許さなかったなあ♪
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アンシリーズ4作目と書いてあったので買ったのですが
なにやら実際は外伝?らしいですね。
なので初めはあれ?
アンは?出てこないのかな?とハテナハテナという感じでした。
でも面白いので気にならなくなってきました。
特に!
「ロイド老淑女」「めいめい自分の言葉で」がとても面白かったです!
こうね風景が頭に浮かぶ言葉が大好きなのでこうドキドキしましたね!
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アンの周りのひとたちの短編集。いい話がたくさんつまっていて読みごたえがありました。番外編もしっかりしてます。全体を通して意地っ張りが多い町で、はらはらしますが、ハッピーエンドなので安心して読めます。
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本作は赤毛のアンシリーズの一冊であるが、主人公アンから離れ、アンの住処であるアヴォンリーの人々にスポットを当てた短編集である。
アンシリーズを読んでいなくとも問題なく読み進められるが、アンをはじめこれまでのアンシリーズに登場していた人物がこの短編集にもちらほら登場し、ファンにも嬉しい一冊となっている。
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登場人物が次から次へと出てきて読むのが大変でした。(老化で集中力無くなった)
カナダ人の英語の先生が、アンシリーズは途中雰囲気が変わって戸惑う、と言っていたがこの巻のことだったのかも。
読むのが大変で、次の巻の「アンの幸福」を読み始めてしまいました^^;
シリーズ読み終わったらまた読む。
Posted by ブクログ
アン・ブックスあるある
①◯◯家の人はこうである、という家系の性質を決めきっている。
②中年のロマンス大量発生。
③クソガキは何が悪いことかわからないというサイコパス。
③結婚希望でないオールドミスがすぐ結婚する。
④キリスト教関連の記述が多い。
⑤中年だが幼く見える女性が多い。
次は5巻でアンについて読めるので楽しみ。昔漫画で読んだ内容を飛び越えていると思うのでネタバレ無しで読める。
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アンのスピンオフ短編集
いずれの作品も、頑なで純粋で悪戯心のあるアヴォンリーの住民たちの悲劇や喜劇を最後に心がほんのり温かくなる作品として仕上げられている。
中でも「ロイド老淑女」の、陰ながら献身的にシルヴィアを想う姿に胸を打たれた。
本編でアンの描くのロマンティックやドラマティックな物語は、きっとこのような作品であろう。
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「ロイド老淑女」が最高に大好き。
しみじみ涙が零れてくる特別なおはなし。
「縁むすび」はアンとダイアナが出てきてうれしい。
「カーモディの奇蹟」はずっと前に読んだときは面白いと思った。
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■アヴォンリーに住む人々の、やさしい物語。
ちょっとした気持の行き違いで長いこと途絶えてしまった人と人との愛情が、またふとしたことから甦る。10年も20年も離れていた婚約者同士が、ついにお互いの存在を再確認する――1908年の刊行以来、アンの物語は広範囲の読者の心を捉えてきたが、この第4巻ではアンから少し離れて、アンの周囲の素朴な人たちが愛ゆえに引き起す、さまざまな事件をいくつか紹介する。
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アンシリーズ第4段。
この巻では最初の章の『奮いたったルドビック』以外にはアンはあまり登場しません。ときどき人々の話の中に、「あの赤毛の少女」という感じで。
それでもアンの魔法がかかった人々はどの章でも楽しい生活をしています。すべて読み切りの短編ドラマのように描かれているので、一つづつ軽く読めると思います。ただ、ロイド老淑女だけは五月〜十月までの章に別れて書かれています。
ロイド老淑女は、おとぎ話の‐ツバメと王さま‐を思い出しました。貧しい人々の暮らしの為に自分の体から少しづつ宝石を外していった王さまの銅像。それを頼まれて運んだツバメ。最後は‐最後はおとぎ話と同じ結末になるのかと思って泣いてしまいました。
その他、一番感動したのが『めいめい自分の言葉で』、笑って幸せになれたのが『隔離された家』です。アヴォンリーのように自然に恵まれた地方では、すべての人々が幸福になれるような気さえします。
Posted by ブクログ
アンではなく、アンの周辺にいる人たちの短編集。特に後半は、どれも同じようなお話の運びで、簡単に予想がつき、飽きてしまいました。
その中で、「ロイド老淑女」はけっこうおもしろかったです。
Posted by ブクログ
アン・シャーリーは脇役でしか出てこないが、面白い短編集だ。内容は主に3種類の話が入っている。1)おかしな求婚のようすとハッピーエンド(「ルドビック」「隔離された家」)、2)すれ違ってしまった恋人たちの復縁(「ルシンダ」「オリビア叔母さん」「縁結び」「争いの果て」)、3)老人・女性の救済(「めいめい自分の言葉で」「小さなジョスリン」、音楽や歌によるもの。「ショウ老人の娘」「競売狂」「カーモディの奇跡」は幼子による)。もっとも長い短編「ロイド老淑女」は、2と3の話の混在形態で、昔の報われなかった恋愛・周囲の誤解や隣人愛・老人の心の救済といったことが、ロイド老淑女とシルヴィア・グレイを中心に語られており、涙なしでは読めぬものである。ストーリーの山へもっていくやり方は短編小説の傑作の一つであろう。音楽(歌)が介在している所も興味深い。この短編集の登場人物が本編でどう描かれているかというのも面白い読み方かもしれない。