あらすじ
シンシア叔母さんお気にいりのペルシャ猫は、いったいどこへ消えたのか? どうしても父親を結婚式に招待したかったレイチェルの作戦は? 崇拝者を持ったことがないとは言えなかったばかりに、シャーロットが立ちいたった珍事態――平和に見えるアヴォンリーでも、人々は何かしら事件をかかえている。深い人間愛と豊かなユーモア、確かな洞察力で描かれた、アンをめぐる人々の生活。
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Posted by ブクログ
アンシリーズは全部大好きですが、最も読み返してるのがこの本です。
"アンの友達"の「隔離された家」も大好きなんですけど、ここに入っている「偶然の一致」「ジェーンの母性愛」「失敗した男」「ひとり息子」「ベティの教育」「没我の精神」が大好きで大好きで。
モンゴメリは短編が本当に上手い。短い話の中でキャラ立てと背景と心情とがしっかり表現されていてとても感情移入出来る。
特に「没我の精神」は本当に良い話。これはハッピーエンドでもなく、かと言ってアンハッピーでもない、今で言うメリバなんでしょうけど、理不尽さや家族愛やなんとも言えない不平等の中に成り立つ、もどかしい話なんですが、凄く好きです。あと、当時どれ程天然痘が猛威を奮っていたかよく分かる。
アンシリーズの中でこれだけは電子版でも買って何度も読んでます、
これらが一旦ボツにされた話とは思えないクオリティです。色々曰く付きの本ですが、個人的にはこれを世に出して貰って良かったと思う。
Posted by ブクログ
この巻はアンの周りの人たちにスポットライトを当てた作品です。アンは登場せず、今までアンと関わりがあった人やその人との繋がりがある人が登場します。
初めて読むのにはおすすめしませんが、アンシリーズが好きな方なら楽しめると思います!
Posted by ブクログ
「アンの友達」第二弾、といったところ。もうだいぶ前に読んだから、アンがどんな風に出てきたか忘れたけど、アンがちょこちょこ本の中から顔を出している気がする。
Posted by ブクログ
2008年3月発行の新装版を読んでみました。
子どもの頃からの愛読書ですが。
やっぱり、面白いですねえ〜!
時代色も感じますが、ほとんどは今にも通じるような。
いきいきとした描写で楽しめます。
「シンシア叔母さんのペルシャ猫」で楽しく笑い、「偶然の一致」のロマンスににっこり、「父の娘」にちょっとハラハラ、「ジェーンの母性愛」ににやにや、「夢の子ども」にしんみり、「失敗した男」に涙、「平原の美女タニス」にどきどき。
結末知っているのに、乗せられました。
4巻の短編と比べると8巻は暗さも目立ちます。モンゴメリの実生活の苦悩もあるのかな、と思います。
しかしながら相変わらず様々な人間模様が素晴らしいです。