あらすじ
シンシア叔母さんお気にいりのペルシャ猫は、いったいどこへ消えたのか? どうしても父親を結婚式に招待したかったレイチェルの作戦は? 崇拝者を持ったことがないとは言えなかったばかりに、シャーロットが立ちいたった珍事態――平和に見えるアヴォンリーでも、人々は何かしら事件をかかえている。深い人間愛と豊かなユーモア、確かな洞察力で描かれた、アンをめぐる人々の生活。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
『アンの友達』に次ぐ短編集で、『アンの友達』は著者が良作を選んで出版したけれど、今作は著者が没にした作品を手直しして勝手に出版し、裁判になったらしい。
「偶然の一致」や「失敗した男」は特に分かりやすくて面白かった。前者はそんなことあるかいな笑と突っ込みつつも、ロマンチック。
後者は、他の兄弟たちが順調な人生をおくっており素直に喜んでいる反面、自分(長男・ロバート)だけはパッとしない現状。ある時、イザベル叔母さんがロバートは失敗者であると話しているのを耳にし、落ち込む。
その叔母さんの発言を聞いていた妹・エディスは内心怒っていたが、ロバートもそれを聞いてしまってショックを受けて立ち去るのを見てしまう。
そこで他の兄達にその事情を話し、後日みんなが集まった時に、ロバートのおかげでこんなことがあった〜ロバートに救われた〜などをそれぞれ話す。
ロバートはそれを聞きながら顔を赤くしたり、顔を両手にうずめたりしており、話の内容といい、ロバートの優しさは成功や失敗などという代物ではないというのが胸にくる。