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アンはついにギルバートと結ばれた。グリン・ゲイブルス初の花嫁は、海辺の小さな「夢の家」で新家庭を持った。男嫌いだが親切なミス・コーネリア、目をみはるほど美しいが、どこか寂しげなレスリー、天賦の話術師ジム船長などの隣人たちに囲まれて、甘い新婚生活を送る幸せな二人に、やがてさらにすばらしい授かりものが……。すべての人に熱愛されるアン・シリーズ第六巻。
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「アン・シャーリー」
2025年4月~ NHK Eテレ 声の出演:井上ほの花、中村綾、松本保典
「赤毛のアン 卒業」
2018年11月2日公開 出演:エラ・バレンタイン、サラ・ボッツフォード、マーティン・シーン
「赤毛のアン 初恋」
2018年10月5日公開 出演:エラ・バレンタイン、サラ・ボッツフォード、マーティン・シーン
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Posted by ブクログ
アンの甘い新婚生活。 でも、甘いだけではないのが人生なのだなと。 アンにとって辛い出来事が起きます。 それでも、前向きに生きていくしかないんだと思わせてくれました。
約40年前の高校生の時から持っている、黄ばんでしまって多分虫もついている・・・新潮文庫を久々に読んだ。アンシリーズはみんな好き。その世界に浸ると、沈んでいた心に、じわじわと優しさが湧いてくる。
アンが結婚し、グリーンゲイブルスを離れてギルバートとフォアウィンズへお引越しをし、新たな人々と生活を始める話。ジム船長が可愛いです。話し始めると止まらず、どれを聞いてもきっと飽きない話なんだろうと想像できますし、コーネリアとの言葉の応酬も楽しいです。ジム船長がもっと若かったらこの二人が幸せになるのも...続きを読むありではと思えるほどです。近所に暮らすレスリーはこの上ない悲劇を背負って生きていて早く幸せにならないかと願わずにはいられないです。最終的にうふふな展開に進み、うるっときました。ジム船長も幸せな最後で、でもさみしいですね。コーネリアもきっとさみしがりますねきっと。次は大きな家にまた引越しをしますが、また変化が起こるのか気になります。
アンとギルバートが出逢って幾年月。反目し合った幼少期、お互いを意識した少年少女期、そして愛とロマンスを育んだ青年期を経て、ギルバートの片思いは実り、アンはバラ色で甘美で祝福された幸福に包まれる。 冒頭からの蜜のように甘く溢れんばかりに幸せなアンに、自身の新婚の頃を重ね合わせつつも、この調子で全編4...続きを読む50頁が綴られたなら…と眩暈を起こしそうになった。しかしジム船長とこれまでになく悲劇を纏ったレスリーの登場により物語は一変し、これまでの作品に倣うアン劇場へと変貌する。 これまでにない程に深いレスリーの不幸な境遇と苦しみに、終盤の100ページ余りでどのように解決するのだろうと心配になると、余りに呆気ない決着に呆然とするが、よくよく読んでみると随所に伏線があり、余りに時間をかけて読み過ぎた自身に反省した。 新しい住家への道すがら白黒のシミの様に記憶の隅に残す美少女の登場のさせ方や、まったくアンと対照的なレスリーの境遇の設定、冒頭の甘美な新婚生活すらレスリーの不遇を際立たせる伏線にしているなど、前5冊のアンシリーズにない完成度の高さを感じた。
アンの結婚生活。 たまに子どもの頃の想像力豊かなアンが懐かしくなったりもするけれど、今のアンは深みがましてますます魅力的。
ギルバートと結婚し、「夢の家」で新家庭をもったアンの日々。 登場人物は、男嫌いのミス・コーネリア、美しいが不幸な人生を歩んできたレスリー・ムーア。ジム船長。 アン自身、結婚し、初めての子ども(ジョイ)を数日で亡くし、新たな子どもジェムを産むなどさまざまな出来事が起こるが、やはりこの巻でも面白いのはア...続きを読むンの周りの人々のことで、とくにレスリー・ムーアの話は非常にドラマティック。 レスリーは弟の死、父親の自殺など不幸な事件を経験し、母親のために若いころ、好きでもないディックと結婚。生きる屍として生きていた。 孤児ではあったけれど今は幸せな結婚生活を送るアンとレスリーは、だからなかなかわかりあうことができなかった。 ----- P151 「レスリーはディックの世話をして11年間離れたことがないんですよ--あの馬鹿に一生しばりつけられているんです。しかもあんなに夢や希望をもっていたのにね! レスリーにとってそれがどんなものか、あんたには想像がつくでしょう、アン--あんな美しさと、気概と、誇りと、利口な頭を持っていながらね、生きる屍ですよ」 「まあ、かわいそうに、かわいそうに!」 と、アンは再び言った。自分の幸福なことが気が咎めた。他の人間がそんなにみじめな思いをしているのに、自分がこんなに幸福になっている権利があるのだろうか? ----- 本当に人と人がわかりあうのは難しい。 (どうしてレスリーに近づけないのだろうというアンの相談に対して、ジム船長の言葉。非常に深遠な言葉だと思う。) P200 「あんたはこれまであまりしあわせにしてきなすったからですよ」と、ジム船長は考え深げに言った。「だからあんたとレスリーは心から真に親しくなれないのだと思いますわい。あんたがたをへだてているのはあの子の苦しみと苦労の経験ですよ。あの子のせいでもなし、あんたのせいでもないですて。だが、そのへだてはどっちも乗り越えられないのですわい」 「グリン・ゲイブルスへくる前のわたしの子供時代はあまりしあわせではありませんでしたわ」 (略) 「そうかもしれません--だがそれはちゃんと世話をしてくれる者のない子供によくある、普通のふしあわせにすぎませんて。あんたの身の上には悲劇というものはありませんわい、ブライスの奥さん。それがかわいそうに、レスリーはほとんど悲劇ずくめだったですよ。あの子はおそらく自分でも気づかずに、自分の生活にはあんたが入ることも理解することもできないものがどっさりあることを感じているにちがいないですわい--だからそういうものからあんたを遠ざけなくてはならないわけですて--いわば自分がいたい思いをしないよう、あんたを近づけないというわけですよ。それ、わしらは体のどこかにいたいところがあると、人に触られたり近寄られたりさせまいとして尻込みするじゃありませんか。わしらの心の場合も体とおなじことが言えるんじゃないですかな。レスリーの心は赤膚になっているに違いない--それを隠そうとするのは無理ありませんて」 レスリーはオーエン・フォードというもの書きと両思いになる。 だけど、レスリーはディックと結婚している。 どうするんだろう?と思っていたら、そのレスリーに転機が訪れる! 希望のある人生が拓けるのだ! なんと、ディックは航海に出たときに死んでいた。帰ってきたのは記憶をなくした従兄弟のジョージ・ムーアだったのだ! そしてジョージは昔婚約していた娘と結婚することになり、レスリーは晴れてオーエン・フォードと結婚することになる! これ以外にも、この巻は終わりにびっくりな出来事がたてつづけに起こる。 なんと男嫌いのコーネリアがマーシャル・エリオットと結婚! そして、オーエン・フォード(とレスリー)の手により、ジム船長の「生活手帳」が本になったその日の夜、本を読み、人生最大の喜びに浸りながら、ジム船長は亡くなる。
去年の母の日、息子にお母さん何が欲しい?と聞かれた。 特に欲しいものはなかったので、特にないよと答えたら、絶対に何か答えて。たとえば本とか。と言ってくれたので、私が大事にしているシリーズの本を頼んだ。 『赤毛のアン』シリーズの第6巻の『アンの夢の家』を買ってきて。とお願いしたら、すぐに買ってきてくれ...続きを読むた。 母の日のプレゼントとしては最高のものでとても嬉しい。 『赤毛のアン』シリーズは大事に大事に読んでいるので、途中で結構間があいてもおかまいなし。 かなり久しぶりに手にした。 アンはギリバートと結婚して、新しい住まいへと引っ越していった。 ギルバートがアンのことを思って探してくれた新しい家を、アンは見るなり大好きになる。 新婚生活が始まり、近所の人たちとの付き合いも楽しく始まる。 人のことを大好きになるアンは、人からも愛される。夢の家での生活は、まさに夢の生活だった。 美しい隣人レスリー。ジム船長。楽しい人たちが登場する。 この巻は、かなり大人向け(?)の本で、ものすごくドラマチックな展開になる。 苦もあれば楽あり、アン自身にも、そしてレスリーにも。 あまりに面白すぎる展開に、ネタバレになってもいい?と職場の人に話しをするも、ハリー・ポッターやダヴィンチコードとかと違って、ネタバレの対象にもなりようのない本なので、思いっきりネタバレしていいよと言ってもらい、あまりに面白すぎる本の展開を話させてもらった。 次は、新しいアンの家での生活が始まる。これまた楽しみ。 なんだけど、ふとツンドクの本棚を見たら、きれいな状態で買ったはずなのに、100円の『アンの幸福』(シリーズ第5巻)を発見してしまって、ちょっぴりショック。 どうやら同じ本を買ってたみたい。。
アンの物語を読むとき、どの時代においても家の描写が細かく表現されている。どの家も目に浮かぶよう。次の巻も新しい家でのお話のようなので楽しみである。
なんで登場人物全員ジム船長をいい人と言うのかわからなかった。私ならレスリーにしたことについて殺意を覚えるけどな。 明るいところを描くアン・ブックスだけど、今回はちょっとびっくり。アンが幸せすぎていいなと思ってたので、人にはこういうこともなければ公平ではないと思う自分もいた。 相変わらず性的描写が...続きを読むなくて良い。特に海外の本は急にエグいほどの描写を入れてくるときがあるから抵抗がある。アン・ブックスはその点安心。 腹心の友がほぼ出てこず、すっかり新しい家庭を持ったアンに淋しくなる。こうやって疎遠になっていくよね。 あんな風に誰の前でも自分として振る舞える人たちが羨ましい。景色も気候も自然も羨ましい。
アンの新婚生活が始まりました。前作のアンの新婚時代の話は、実はこの本の20年後にリクエストに応えて書いた本だったんですね。 そうするとアンとギルバートが恋愛関係になった次作でこの新婚生活なので、確かにちょっと唐突な感じがしないでもないです。 本書でも基本的にはアンが周りの人々と溶け込むにしたがって、...続きを読む周囲も幸せな方向に向かっていくという内容です。 アンの第一子の死産という悲しいエピソードもありますが、おおむね明るく楽しい新婚生活です。マリラも度々新居を訪れるので個人的にはホッとしました。あれだけアンを愛しているマリラが疎遠になるなんて悲しいですからね。 正直ネタ切れ感が否めない部分もありますが、水戸黄門と同じでアンとその周囲の人がご健在であることが確認出来ればいいのであります。 いい人に囲まれていい人生を送る話を読む、という本になってきているので読んでいて精神衛生上は非常に良いです。その代わり刺激には乏しいと言わざるを得ない。いや、登場人物も魅力的だし盛り込まれたエピソードも読ませるものではあるのですが・・・。 次からは読むか読むまいか思案中。
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赤毛のアン・シリーズ
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