村岡花子のレビュー一覧
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おごり、について考えさせられる本。
それが当時のイギリスの政治状態を背景に書かれてるからもっとリアリティがある。
トム・カンティが乞食から王様になって、普段の何気ないことが幸せだと思っていた乞食の感覚がどんどん失われていくとことか。人間の卑しさが現れてる。
自分を大切にしてくれている家族のことまで忘れようとして富と名声に溺れていってしまう。私はそうなりたくない。どんなに上でも下でも人として気高さをなくなりたくない。
王様は乞食に落ちるけど王様である威厳を忘れようとしなかった。やっぱり地位が高い方にみんないたいと思うものだもの。でも、王様は一番底辺に落ちることで人として大切なことをたくさん学んでいった。一度辛い思いをしてみないと広い視野を得られない -
Posted by ブクログ
ネタバレアンに比べると現実的、エミリーと比べると裕福だけれども、祖母の元で萎縮していたジェーンが、プリンス・エドワード島の自然と、闊達で頭のいい父親との生活で(おそらく本来の)精神と身体の魅力を開花させて行く一種のサクセス・ストーリー。
微妙にジェーンの母で、祖母の溺愛する娘であるところの美しいロビンが、ジェーンと比較してあまりにも短絡かつ無責任なのは、甘やかされたお金持ちのお嬢さんという設定上のことなのか、意図されたことなのか。自分を愛しているお母さまを二度と裏切ることはできないときっぱり言っておいてきっちり裏切っているのがなんとなく消化不良……。 -
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ネタバレ「アンの愛情」でやっとアンとギルバートが気持ちを確かめ合ってから、時間をかけてより親密になるまでの「間」
(ふたりのやりとりとか、
それまでずっとギルバートに親友以上を許さなかったアンの、恋人へ関係が変わったことによる戸惑いとか恥じらい)
を読みたかったから、ギルバートが手紙のやりとりの形でしかほぼ登場せずにセリフがなかったことがすごく残念でした。
間をとばして、「アンの夢の家」でいきなり親密な夫婦になっているんだもん。
キャサリン・ブルックが大好き。
こういう、自分のことが大嫌いで強い劣等感・自己否定感を持った人物をも登場させて魅力的に描くモンゴメリに感服。
アレンとテディとジェームズのお話も好き。
エリザベスはよかったね。 -
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ネタバレ≪内容覚書≫
ギルバートとついに結婚し、新居へと移るアン。
ジェム船長や美しいレスリー、
第2のリンドのおばさんとも言えるミス・コーネリアに囲まれ、
アンの幸せが紡がれていく。
≪感想≫
立派に主婦をやっているアンが描かれていると、
失敗だらけの1巻がふと懐かしくなる。
同じ失敗は二度しない、の宣言通り、
ほとんどの失敗はやりつくしたのかもしれないと思うと笑える。
5巻のキャサリン、6巻のレスリーと、
少しばかり展開がマンネリ化したかな、と思わなくもないが、
それでもアンの輝きは色あせない。
大きな苦難を乗り越え、さらなるしあわせを得るまでの話。
結婚後、誇らしげにアンを妻として紹介するギルバートがかわいくて、
読むたびに思わずにやけてしまう一冊。 -
Posted by ブクログ
赤毛のアンシリーズの最終巻。この10冊を読むのに、三年近くかかったように思う。
赤毛のアンの物語なのに、最後はアンの娘であるリラの物語になっている。あまり期待していなかったが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。シリーズの中で、一番好きな巻かもしれない。
他の巻は、どちらかというとバラ色のストーリーだが、この最終巻だけは戦時色が濃く、とても暗い。そして大事な人の死にも直面し、とても悲しくなるところがある。
そんな中でも、末っ子のリラが日々成長していく姿が素晴らしい。戦争の中で、今までの楽しい生活が一変し、大事な人をこの世から無くしてしまうといった不幸に直面する。そういった困難を乗り越える中で、初めて人は成長できるのかと思った。
先日、東北地方太平洋沖地震が発生し、多くの人の命が奪われ、各地で深刻な被害が出ている。原発事故も近隣諸国を含めてとても危険な状態だ。こんな理不尽なことがどうして起こるのだろう?平和な日本に起こった危機的な状態。この困難を皆で乗り越えることで、一人ひとりが成長できるはず。リラのように。