村岡花子のレビュー一覧
-
購入済み
年代を越えて楽しめる小説
もう何十年も前に夢中で読んだ赤毛のアン。実家の戸棚に古くなった文庫を見つけました。懐かしくなり、電子版を購入しました。再度シリーズ全巻読み直すつもりです。マリラと同年代になった私が読むとどんな感じかと思いましたが、一気に読み進めました。まるで自分がアンの年代に戻れたような気分になりました。年代に関係なく楽しめる事を確認できました。続巻も続けて読むつもりです。
-
Posted by ブクログ
・アンはちいさいときに、おとうさんとおかあさんがなくなってしまったんだけど、こじいんでいろんなつらいことがあっても、明るく元気に生きる女の子です。
・主人公のアンが、マシュウから、そでがふんわりとした服をもらうところがおすすめです。アンはこ児院にいたため、そまつな服しかきていなかったので、とてもうれしがっているところがいいです。
・短くまとめたものより、屋根の上にのぼったり、親友とのヒミツ基地をつくったり、アンの行動がくわしくわかります。一番おどろいたのは、アンが黒板でギルバートという少年の頭をたたいたところです。
・こじのアンが、ちょっとした手違いからグリーン・ゲイブルズでくらすようになり -
Posted by ブクログ
やはりとても素敵な方だなぁとほれぼれしてしまう。このエッセイ集の中に、「『赤毛のアン』の訳を手直しして出版した」というところがあり、私の手元にある、初めてアンに出会ったあの本を、村岡さんも手に取ったのだと興奮した。章題の上の小さなリンゴマークを、気に入っていらしったかしら、なんて。
「教育は相手の心にあるよいものを引き出す仕事である」P.33
「福祉国家とはそれぞれの人が、心の幸福をつかみながら、最低の文化生活を「物」の面でも営める国を言うのではないだろうか」P.78
生きた時代は違っても、人を結びつけることができる、「本」って素晴らしい。 -
Posted by ブクログ
アンが結婚し、グリーンゲイブルスを離れてギルバートとフォアウィンズへお引越しをし、新たな人々と生活を始める話。ジム船長が可愛いです。話し始めると止まらず、どれを聞いてもきっと飽きない話なんだろうと想像できますし、コーネリアとの言葉の応酬も楽しいです。ジム船長がもっと若かったらこの二人が幸せになるのもありではと思えるほどです。近所に暮らすレスリーはこの上ない悲劇を背負って生きていて早く幸せにならないかと願わずにはいられないです。最終的にうふふな展開に進み、うるっときました。ジム船長も幸せな最後で、でもさみしいですね。コーネリアもきっとさみしがりますねきっと。次は大きな家にまた引越しをしますが、ま
-
Posted by ブクログ
装丁がとても可愛いエッセイ集。
村岡花子さんの、豊かな心を持って日々を生きようとする姿勢が、どこかあの赤毛のアンと重なって見えた。
「わたしは自分の子供時代__少女時代__を思い返すと、何だかいつも周囲とはなれていた自分の姿が見えてくる。どういうわけなのか、別にけんかをするのでもない、非社交的でもない、しかし、何となくまわりの友だちとちがったことを考えている私だったのである。」55ページより
そんな文学少女。
しなやかな強さというか、気丈さを持っていて、日本人女性であることに誇りを持っているのが伝わってくる。映画が好きで、おしゃれが好きで、好奇心旺盛な村岡さん。読み終わる頃には、尊敬する女性の