村岡花子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ文句のつけどころが一切ない。本当に素晴らしく綺麗で読んでいて楽しい作品。
アヴォンリーがアンにとってどれほど希望に満ち溢れていて、想像以上に素晴らしい場所なのか自分も見てみたくなる。意外だったのは、アンが自分の名前をそこまで気に入っていなかった事と、赤毛に対しても気に入っていなかった事は読んで初めて知った為びっくりした。
アンのおしゃべりは本当に長い。けれど、読者である自分もマシュウとマリラのように、そのおしゃべりを楽しんでいるし、あれだけ純粋に学んで成長していくアンの姿は心打たれるものがあった。
文学としてもとても素晴らしい作品なので、誰が手に取ってもおすすめです。 -
Posted by ブクログ
相変わらず自然の描写が美しい。
自分がその中にいるように思い描けて、一章読むだけでもアンの世界に入り込めます。
アンの子供達よりも牧師館の子供たちがメインでしたが、父への思いが切ない。
フェイスの靴下の件は大人たちの騒ぎっぷりが怖いと思ったけど、教会へ行くというのはそれくらい重要で服装など色々と決まりを大切にしなければいけないということなのか。
ノーマンとフェイスのやり取りは最高!ノーマン好きです。
エレンの身勝手さには本当に腹立たしい!
自分の身勝手さを本当に恥じているのか疑問。最後の涙も自分が結婚できる嬉しさしか感じなかった。
総じて子供達が面白く、可愛く、逞しかった。
メアリーはいらんこ -
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これは世代を超えて読まれるべき本。子供の頃に読む事と大人になってなから読む事で意味が変化する本。基本的には童話の部類だろうけどそれだけでは無い尊さがある。そして子供向けの童話として短くされる時にトムの部分が大幅に削られる理由がよくわかった。トムはほぼゴージャスさを述べているばかりだ。つまりはその辺りは物語がないのだ。トムは毎日豪華に暮らしましたで終了してしまう。トムは王ではないから政治に携わるような動的なストーリー展開も発生しないし。トムの部分はエドの苦労を引き立てる為に存在する及び読み手を幸せな空想に耽らせるフェーズであってストーリーの大きな動線ではない。いやー、とにかくマイルス良過ぎだなぁ
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Posted by ブクログ
アンシリーズの第4弾。
私が赤毛のアンシリーズにはまってるという話をしたら、職場の友人が実家に揃っているというアンシリーズを持ち帰ってきてくれた。
今回の話は、題名の通り、アンのまわりの人々のお話。
アンは出てこないので、実はあんまり期待せずに読んだら、大当たり。
アンを主人公にしたものに劣らず、むしろ短編で様々な人々の暮らしが書かれてある分、中だるみもなくテンポよく読めた。
これを読んで、アンだけでなく、このモンゴメリという作者の描く人物はなんと魅力的なことか。この魅力的、とは完全な、という意味ではない。
とっても人間味にあふれているということ。
特に、この本ではユーモアのセンスが抜群に -
Posted by ブクログ
アンの好きなところは本当にたくさんあって、正直私の語彙力では表しきれない。
一巻よりも大人になって、素晴らしい理想を持っていてもやっぱり現実では理想通りにはいかないし、アンが子供の時に大人に言われて嫌だと思っていたことを言ってしまったり、そういうことがちゃんと描写されているのがすごく好きだし、アンの人間としての深みを感じる、とおもう。
ヨナの日の場面、小学生の頃に読んでいたその瞬間とか、その話をお母さんに話していたのとか、思い出した。赤毛のアンを通して幼い頃の自分にも出会えるのが、ただのお気に入りの本というよりももっと大切な、人生の相棒みたいな存在だと思う。 -
Posted by ブクログ
小学生の時に青い鳥文庫で熱中してた赤毛のアン、村岡花子さん訳のが読みたくて、最初から全部読み返すことにした!!
私が読書好きになった原点でもあり、ずっと心の1番奥の方にある作品。
社会人になった今改めて読むと、毎日の生活を楽しもうという姿勢が失われていたことに気づいた。アンの発言、考え方、ページを捲る度に驚かされてばかりで、当たり前だけど小学生の頃と変わってしまったと思った。
あとは、マシュウの章は、今年親友を亡くしたことと重ねて、すごく悲しかったしアンに共感しながら読めた。
とにかくアンが愛おしくて愛おしくて、読んでる間じゅうずっと幸せな気持ちになって、私も人生がんばろうって思える。