村岡花子のレビュー一覧
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三月の青と銀色のある日の暮れ方
こんな言葉がちりばめられていて、舞台のプリンスエドワード島へのあこがれがつのる。
単純な家庭の物語なのにひきこまれ、すいこまれ、つい開いて読みたくなる。
子どもの頃も好きな本だったが、大人になって読み返して、違うものを読んだかのように響きに違いを感じた。
最近はの人は読んでもこの響きを感じないのかもしれない。
人気はなさそうで、書店でも見かけることは減ってきたが本屋大賞やベストセラーよりも面白いとおもう。
いいものを読んだと思える本のひとつだった。
物事がシンプルであっても退屈でない、重なりあう美しい日々のくらしがたくさん出てきて憧れてしまう。村岡花子の翻訳が絶 -
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ネタバレまず『Anne of Green Gables』を生み出してくださったルーシー・モード・モンゴメリ女子に感謝を。
『赤毛のアン』として日本で初めて出版しシリーズ10冊を私たち読者に届けてくださった村岡花子さま、関係者の皆様に心から感謝を。
第一次世界大戦下のアンと周囲の人々の生活をアンの末娘リラを女主人ヒロインに据え描かれる。
『リラはあまり突然に、そして完全に、この新しい世界へ移し植えられてしまったので、自分でわからないほど当惑してしまった。』(作中引用)
全くその通り。
現実では新型コロナで生活は一変してしまった。
戦争と比べるべきではない。
しかし、こういう現実だからこそ、今こそ今作 -
購入済み
アンシリーズは中だるみする箇所もありましたが、これはラストなだけあって、面白い展開でした。
喜怒哀楽あったけど、ラストの一行が面白くもジーンとする内容です。
さすがモンゴメリです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ旧版の「虹の谷のアン」は子供の頃に何度も
読んでおり、大人になってからも1度ぐらいは
読んではいると思う。
ただ私の中で、他のアンシリーズの作品に比べて
あまり重要視されていない位置づけであった。
今回こちらの改訂版を読んでまず驚いたのが
旧版の3倍ぐらいの厚みがあったこと。
それゆえに旧版ではだいぶ端折られてる部分が
あるということが分かり、新たに読める部分に
楽しみを見出すことが出来た。
文字が大きいことも嬉しい。
今回読んでみて、全体的にどこをとっても大変面白く、
モンゴメリらしいユーモアに溢れた著作であることを
改めて実感した。
牧師館の子供たちをはじめとする登場人物は、
それぞれ存 -
購入済み
8巻が周りの人たちの短編なので、実質7巻の続きです。
7巻が単調で一番つまらなかったので期待していなかったのですが、ここに来て息を吹き返した感じがあります。
アンの子どもたちは真っすぐでいい子ばかりで、ある意味面白みがないので、この9巻は牧師館の個性的な子どもたちの話を主にしたのが成功したかなと思います。 -
購入済み
子供の頃から絵本や映画でストーリーは知っていましたが、大人になってから文字にして読むと、こんなにも素晴らしい本だったのかと感激しました。作者の、人を見る審美眼や繊細な表現力は、大人だからこそ味わい深いものだと思います。
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購入済み
シリーズだけど1巻だけ好き
10巻までシリーズがありますけど、2巻は微妙で3巻の途中で挫折してしまった。
しかし、1巻の内容は少女が主役の青春小説として最高の作品だと思います。
アンの口からあふれだす妄想の数々は非常に色鮮やかな印象を与えてくれ、こんな少女と10代の時に出会っていたら、恋に落ちずにはいられなかったでしょう。