あらすじ
美しい青春の日々を迎えたパレアナ。いつでも喜ぶということは決して単なるお人好しで出来ることではなく、常に強い意志と努力が必要だということをポーター女史は、パレアナを通して語りかける。
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Posted by ブクログ
『少女パレアナ』は子供時代に読んでいたのにどうしてもっと早く読んでいなかったのかと少し悔いながら手に取ったが、これは大人になってからだからこそ面白さを感じられる作品だったように思った。
前半は少女時代のパレアナの物語の続き。不幸と憂鬱に固く心を閉ざしてしまっている人の元にパレアナが光を連れてくる。
後半は大人の女性となったパレアナとそれをとりまく人々の物語。パレアナの成長した姿は彼女らしさを失わないまま、素敵なしっかりした大人の女性になっていて、実際的な面も増え、うれしいような、寂しいような。
少女時代のパレアナが初めて『喜びの遊び』をうまくできない事態に直面するのが印象的であった。どうにもできない困難のなかに生きている人と接するとき、こちらがどう捉え、どう接し、どう振舞うべきなのか、改めて考えさせられた。
大人になってからのパレアナのストーリーは、少女漫画かシェイクスピア劇かと思うほどどきどきはらはらしながら見守る場面もあれば、深刻にそれぞれの人物の心境に胸を痛める場面もあり、また目まぐるしく状況の変わる展開には「えっ? えっ?! ええっ?!」とほとんど声に出そうになるようだった。
辛い場面や困惑する場面が続いた後には、完璧なハッピーエンドで、前作同様、読み終えた後はとても幸せな気持ちになれる物語だった。
個人的には、ハンディキャップのある人に対する接し方の描き方に関して、普遍的なものを感じ、またこの時代にそういった感覚がすでにあったことに少し驚いた。
翻訳は『赤毛のアン』で有名な訳者村岡花子だが、やはりやはり少し古臭さが多くあり、読みづらさを感じる部分も少なくはない。慣れていればどうということはないが、『アン』のように完訳版があればそちらも読みたいと思う。
Posted by ブクログ
とても楽しくて一気に読みました。
夢見る少女だと思っていたパレアナも大人のなって、
現実の生活に悩んだりしながらも、いつも明るく生きています。
恋にうぶなパレアナがとってもかわいかったです。
Posted by ブクログ
『少女パレアナ』続編です。ただ純粋に「なんでも喜ぶゲーム」をしていたパレアナも成長します。いろいろな現実の問題にぶち当たり、悩んだりもしますが、ゲームはやめません!私たちの生活でも「なんでも喜ぶゲーム」はできるんだと感じれますvv
Posted by ブクログ
「少女パレアナ」の続編。
名作「少女パレアナ」には及ばないが、成長したパレアナが描かれていて、面白く読めた。
愚痴っぽくなったり、喜べなくなったり、とても人間的な面も描かれているが、それでもやはり本質は変わらない。
(108)
Posted by ブクログ
パレアナが大人になってからの話が載っている。
チルトン先生があまり出てこなかったけど、少しだけでもステキでした☆
チルトン先生が死んでからパレー叔母さんがまた性格悪くなってしまって、チルトン先生の前で猫かぶってただけか!?なんて思ったり(笑)
で、将来のこともう少し詳しく知りたかったな。
二人は結婚してどこに住むんだろう?子どもたちが別々に新しい家に住んだら、みんなひとりぼっちになっちゃうし…。
Posted by ブクログ
さすがの村岡花子訳
読みやすい
一冊の中でぐーんと成長したパレアナ
大人になると、口調がとたんにオバサンくさくて笑えた
この本の前半部分がすごく好き
この作家は物語がすごく早足なのかな
おばさんの変わり具合が悲しいです・・・
Posted by ブクログ
「少女パレアナ」よりこちらの続編のほうが面白い。恋愛関係についてもう少し長くできそうなものをこの短さで収めているのがさっぱりしてて良い。二十歳で幼馴染との初恋、結婚。周りの皆さんも余すことなく結ばれる。うん、本当はこういう、清らかで作為のない流れがすっきりしてていいや、と昔の乙女は思っていた。思うことを許されていた。
表紙がかわいいと思ったら吉野朔美なんだ。
Posted by ブクログ
最後がもどかしかった!!
あと、はたちのパレアナって想像つかないな。
赤毛のアンやあしながおじさんみたいに、せめて17,18歳くらいのパレアナに登場してほしかった。
サディの台詞やジェミーの心境は、はっと思うことがあった。
Posted by ブクログ
『少女パレアナ』の続編。『少女パレアナ』を読んだ人は、一読の価値あるかも。好みが分かれるところだとは思いますが。
この話は、純真無垢な少女だったパレアナが成長した時間を含む物語だ。それだけに、パレアナがどのように成長するのか―小説の中でしか存在しないような、明るく無邪気な少女が、一体どのような女性に成長したのかを見ることができる点で、興味がわく。
純真さと成長というのは、反対の存在だと思う。しかし、『パレアナの青春』で作者は、パレアナをかつての純真さを秘めたまま、大人の女性として成長した好ましい女性として描くことに成長している。そこが非常に素晴らしく、また、パレアナの読者としても嬉しいところだ。
『少女パレアナ』もそうだが、『パレアナの青春』は、パレアナの設定とは相容れないと感じるほどに厳しい現実世界の空気が描かれる。そんな中でも自分らしさを失うことのないパレアナは、本当に稀有な存在だろう。・・・だが、『少女パレアナ』がそうだったように、『パレアナの青春』のおいても、誰もがパレアナになれるのだ。作者のメッセージはそこにあると思いたい。
話の最後の方は若干ご都合主義的というか、ロマンチックすぎる感じもするけれど、ご愛嬌というものだろう。