村岡花子のレビュー一覧

  • アンの愛情―赤毛のアン・シリーズ3―

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    おさなじみのルビーが死ぬ前日にアンと話したことが死にゆく人の本音だろうな…
    特に若くして逝ってしまう人の偽らざる気持ちだと思った。
    それにしても頭よくてモテて色々友達がいたり、やっぱり小説だなぁ。アンが書く小説もこんな感じのものなのかも(笑)

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    2020年01月31日
  • アンの青春―赤毛のアン・シリーズ2―

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    ネタバレ

    優しくて頭もよくてみんなから好かれて、自分と同世代以外の友達もたくさんいて、理想の女の子。うらやましい。
    そんなアンでもダイアナの婚約を聞いて、置いていかれたような気持ちになったり、動揺したり。
    そんなところが、私みたいなフツーの人間と同じだなぁ、と親近感を感じた。

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    2020年01月10日
  • 村岡花子エッセイ 美しく生きるために

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    心の美しさを持つことは、特別なことではなく、普段の生活の中で、小さな親切ができること、美しいものを見つけられること。
    そういう緩い捉え方は、堅苦しすぎず、すんなりと受け入れることができる。
    小さな親切、小さな幸福を見逃さずにいれば、豊かな余裕のある人になれると思う。

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    2019年11月10日
  • 村岡花子エッセイ 美しく生きるために

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    レトロな中原淳一さんの絵に惹かれて読んでみました。
    学生時代、こんな先生いたなぁって懐かしくなるようなエッセイ。女性にとって新しい時代の幕開けです!なんてもう教壇に立つ姿が見えそうです。
    もし彼女が現代の日本女性をみたら、いったいどう思うのか‥と想像してしまいました。

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    2018年09月27日
  • べにはこべ

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    <べにはこべ>は誰なのか、私の正義とは。

    宝塚を観てきたので読んでみたシリーズ。主人公がマーガリートですね。人間関係も結構違います。アルマンは8歳上の兄、両親を亡くしてからマーガリートの親代わりとして二人生きてきた。アルマンはアンジェルド・サンシールを愛したが、身分の為にサンシール侯爵にひどい目にあわされた。マーガリートはそれを忘れず、サンシール侯爵とその家族を告発してギロチンに送り込んだ。それを侯爵のいとこであるトルネイ伯爵夫人は恨んでいる。娘のスザンヌはマーガリートの学友であり、彼女を懐かしんでいるのだが。マーガリートとパーシィ卿の仲は冷え切り、昔馴染みのショウブランは倦んでいる彼女に接

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    2017年10月08日
  • アンの夢の家―赤毛のアン・シリーズ6―

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    ネタバレ

    ギルバートと結婚したアンが、フォアウィングスの小さな夢の家で過ごす、新婚生活を描いた作品である。

    幸せいっぱいのアン。夢の家には幸せがあふれている。
    フォアウィングスでも、陽気で実に豊かな冒険譚を語るジム船長、男の悪口をいわせたら右に出るものはないミス・コーネリア、そして美しく悲哀にみちた女性レスリー。素敵な人々、美しく輝く景色に囲まれて、アンは蜜月を過ごす。

    ただ、驚いたのは幸せばかりではない、ということ。
    アンがあんなにも悲嘆に暮れ、嘆き悲しんだことがあっただろうか。幸せに満ちたアンシリーズで、最大の悲しい出来事であったに違いない。

    ここから先はネタバレです。

    そう、ジョイの死。

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    2017年02月26日
  • 王子と乞食

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    子ども用の絵本で読んだきりきちんと読んでいなかったため、手にとってみたんだけど、
    こんなに面白いとは!
    ハラハラドキドキするし、いろきろと考えさせられる。
    最後は、良い人には報い、悪い人には罰が与えられてスッキリ。

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    2016年10月02日
  • シリーズ・赤毛のアン(1) 赤毛のアン

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    話が長いけど100年前の生活がよく分かる。アンの生き方を読むととても勇気をもらい、参考にしたいと思う。

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    2016年09月27日
  • パレアナの青春

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    ネタバレ

     謎解きもあるし、これはこれで面白いストーリーです。
     ただ、前作から登場のある人物が不幸になっている設定なので、それが受け入れられるかどうかが、この本を楽しめるかどうかの分かれ目だと思います。
     私はこの人物が前作で一番好きだったので、受け入れることが出来ませんでした。

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    2016年01月25日
  • アンの幸福―赤毛のアン・シリーズ5―

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    アンがグリーンゲイブルスを離れて校長になり、ギルバートに日々のことを手紙で知らせるさまが、やっとくっついたからこその愛おしさが溢れています。最後校長の任を解かれて、とうとうギルバートとの夢の生活が次にスタートするところが楽しみです。

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    2015年10月17日
  • そばかすの少年

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    子供向けの物語。といっても子供騙しというのではなく
    子供に正直さや誠実さや善良であること、
    自分が主人公でなくても、主人公の側の脇役としてでも
    他者への愛情について感じてもらいたいから子供向け。
    完全に勧善懲悪であるけど、意外にも悪の化身にも
    愛嬌があり、と思ったら思いがけない報いが・・・
    また主人公は純粋・高潔すぎるに加え、生い立ち、
    肉体のハンディキャップが足かせとなり、面倒くさい
    くらいにブレーキがかかり、ヒロインは自分の魅力を
    上手く使える現代的な小悪魔な面を持ちながら、
    現代の自由奔放とはいかない枠組みを持ち、
    まどろっこしいったらありゃしない。
    けど、読み終わったら幸せな気持ちにな

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    2015年05月13日
  • リンバロストの乙女 下

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    ネタバレ

    アンでもパレアナもそうだけど、ヒロインが美しく育ったら次はロマンス。
    相手も非の打ちどころのないぼっちゃんです。
    ただし、超わがままで美少女な婚約者がついてますけど。
    結末はハッピーエンドというのは分かってるので、消化試合を見ているような感じ。

    完全無欠なヒロインって微妙に面白くないときもあるのねということがよくわった小説でした。
    欠点だらけのアンが熱狂的なファンがついたのわかります。
    綺麗で賢くて心が美しく悪漢まで味方にしてしまう無邪気さ、欠けてるものは何もない。
    当然、略奪になってしまうのですがそれだってヒロインが責められるところなんて全くないと来ている。上巻のオチを思い出すたび、かなり

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    2014年12月23日
  • リンバロストの乙女 上

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    ネタバレ

    昔、何かでタイトルを見て読みたくてたまらなかった小説。
    いいですよねこの『リンバロストの乙女』って邦題。
    イメージ的には表紙のまんまです。

    が、可憐な乙女は虫を集めてました…。
    そりゃまぁ、日本には『虫愛づる姫君』という超ぶっとんだヒロインが千年前にいましたけどね。
    この可憐な乙女はそれをドレスやら教科書代に替えるわけです。
    たくましすぎる可憐なヒロイン。
    父親の死のせいで、娘に対しひどい仕打ちをする母親。
    シンデレラの継母なんか尻尾まいて逃げ出すような行状です。
    周囲はそんな母親に怒り乙女をかばいますが、ヒロインは自力で何とかしようと努力を重ねます。
    そしてまぁ母親が心を入れ替えるんですけ

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    2014年12月23日
  • リンバロストの乙女 下

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    母娘の確執、物語の展開についていけない部分も、自然への造詣の深さ、当時の生活描写の細やかさは素晴らしく、特筆すべきはエルノラのお弁当!
    描写が優れているだけで物語はどうでもいいというか、納得できなくてもまあいいやって思ってしまえるからすごい。
    下巻におけるエディスには同情を禁じ得ない。

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    2014年11月07日
  • 村岡花子エッセイ集 腹心の友たちへ

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    旧仮名遣いは改められているけれど、古風なエッセイです。ドラマにあったエピソードがたくさん入っています。

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    2015年02月13日
  • べにはこべ

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    「花子とアン」人気の恩恵で、村岡訳の古典が復刻!訳本としては、かなり読みやすい。冒険小説は波乱万丈の大長編も多いので、それらと比較するとやや物足りなさを感じるが、歴史、恋愛、ミステリーなどあらゆる要素がコンパクトな文庫一冊にまとまっているので、ちょっとしたスリルを楽しむには丁度良かった。

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    2014年09月25日
  • アンをめぐる人々―赤毛のアン・シリーズ8―

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    アンの周りには何と偏屈で頑固者が多いのだろう。
    クオリティーは前半が高く、読み進めるに従い寄せ集め感が…。
    男性が主人公の短編は希少価値。

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    2014年09月10日
  • リンバロストの乙女 下

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    懐かしい本、下巻。
    上巻が“母と娘”物。
    下巻は“恋愛物”
    海外文学の恋愛物は、どうも私の肌には合わない。
    ヒロインよりも、ライバルのエディスに同情してしまった。
    生まれてこの方、自然に親しみ、生物学の知識を深め、なおかつ、母との人間関係に置いて苦しみの中で人間性を磨いてきたヒロイン。
    20年あまりの年月をかけて磨かれてきた人間性は、ここに到って揺らぐことはない。
    しかし、美貌にも生まれにも財産にも恵まれ、長年をかけて築いてきた女王様気質を覆すに至ったエディスの変化の方に、むしろ注目してしまった。

    梨木香歩氏の解説も、とても良い。

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    2014年08月30日
  • スウ姉さん

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    読みのがしていた村岡訳本が復刊。しかし…現代女性にはつらい内容だなあ。自分をあきらめて尽くして、得られる最大の報酬は愛。オースティンくらい昔だとそんな社会だしと、お伽話に近い受け入れ方ができるけど、1920年のアメリカだ…。ただ、オレオレってならずに大切な人をいちばんに考えようって、ちょっと反省する材料にはなる。
    「そんなことは承知のすけよ」にはわろた。

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    2014年07月13日
  • 村岡花子エッセイ集 曲り角のその先に

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    エッセイ集なのに、学術論文か新聞の社説であるかのような固い文体。自分の生活を楽しむより、他人の生活を指導しようという感じが鼻について、読みづらいなぁと最初は思ったのです。
    が、何編か読んでハッとしました。今読むと当たり前の「常識」「良識」だけれど、発表当時の旧弊な社会では、かなり革新的な意見だったかもしれないと。
    新しい価値観が、斬新な意見が、こんな風に書かれ、読まれるうちに、だんだんこなれて現代にいたるのかと、うたた感慨にたえません。

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    2014年07月12日