村岡花子のレビュー一覧

  • シリーズ・赤毛のアン(1) 赤毛のアン

    Posted by ブクログ

    不朽の名作。今回は少女向けの文庫で読んだ。日本語訳がかなり古いものなので、多少の違和感あるものの、やはり名作。健気なアンを取り巻く物語は、いつの時代でも愛されるべきものだと思う。

    0
    2023年02月20日
  • アンの愛情―赤毛のアン・シリーズ3―

    Posted by ブクログ

    題名の通り、アンやその友達の恋愛が中心の一冊。
    アンの恋愛事情については、ちょっとご都合主義なところは否めないが
    最後の方のダイアナに対して抱く気持ちはきっと誰しも持つものだと思う。

    村岡さんの解説も毎回興味深いので読んでみてほしい。
    赤毛のアンは、500ドル買い切りとしたために、出版でも映画でもルーシィ•モンゴメリに印税は入らなかったらしい。びっくり。

    0
    2023年01月22日
  • アンの青春―赤毛のアン・シリーズ2―

    Posted by ブクログ

    赤毛のアンで有名なお話は全部前作だったんだなあ。
    もうちょっと大人になった、アンのお話。
    空想癖は抜けないけど、時々出る。
    で、そういう、空想に理解のある人、右脳派の人たちとは分かり合えるってのが、右脳派には心地よいなあ。
    久しぶりに、自分という視点がなく、物語入り込めるシリーズだな、赤毛のアンシリーズ。


    以下、心に残った箇所。


    自分の名前を美しいものとするような暮らしをする。たとえ、その名が、はじめは美しくないとしても、それを耳にしたとき、人々の心の中に、なにか美しい、快いものがうかぶような名前にね。

    0
    2023年01月08日
  • 青い鳥文庫 赤毛のアン(1)

    Posted by ブクログ

    柚木麻子さんの「本屋さんのダイアナ」に赤毛のアンが出てきて、読んでみようと思った本。

    すごく評価が高く期待して読んだが、同じ年代の小説としてはあしながおじさんの方が好みでした。子供の頃読んでいたらまた違ったのかもしれません。少女時代より、続編の方が面白く感じられるような気がしますが、続編がたくさんあって読み進めるか迷うところ。

    昔の訳なので仕方ないのでしょうが「あんた」や「だもんで」という表現が全体と合っていないように感じました。

    0
    2022年06月23日
  • 青い鳥文庫 アンの幸福 赤毛のアン(4)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アヴァンリーの人たちのことが全然出てこないのはとてもさみしいですが、「小さなエリザベス」や柳風荘の人たちが楽しい時間をくれて、最後はさみしくなるほど愛着が湧いていました!

    0
    2022年04月14日
  • 赤毛のアン

    Posted by ブクログ

    「赤毛のアン」やっぱりいい!アンの魅力はそのままだった。でも、だいぶ割愛してあって、あの美味しそうなお菓子や美しいグリーンゲーブルス自然を満喫はできない。チラリと出てくる程度。
    このシリーズは、入門的要素があるから、仕方ないけど。

    それでも、我が家の年長児は、一度通して読み終わった後も、あっちこっち、ページをくって、何度も味わっていた。

    0
    2021年11月20日
  • 丘の家のジェーン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「アン」はだい、大好きである。
    特に一冊目の「赤毛のアン」は繰り返し読んで、いつも新鮮な感動を幾つになってもうけるのである。

    ところが、同じ作家の「ジェーン」を知ってしまった。
    全く違うキャラクター。
    アンが天性の明るさの牧歌的なら、ジェーンは沈着冷静な性格むしろ暗め。

    想像力あふれている女の子というところはモンゴメリだが、おおげさだったアンにくらべてひっそりと想像をふくらましているたちのジェーン。

    孤児だったアン、母に引き取られているが、別居している父がいるジェーン。
    同じ11歳の女の子の運命は天と地ほども違っている。

    読むべく時期に来て読んだというのか、私はジェーンのキャラクターに

    0
    2021年09月14日
  • エミリーの求めるもの(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    『可愛いエミリー』と『エミリーはのぼる』とのエミリーブック三部作の完結編。モンゴメリの作品をほとんど訳した村岡花子最後の翻訳書と解説にて知る。

    このエミリーブック三部作を読み終わって思いがけなく味わってしまったことは、野心と執念。「アン」シリーズのほのぼのとしたところからは想像出来ない。

    書くことに憑かれたひとが苦闘といえるまでに書きつくしているさまに驚嘆した。また出版社に送って評価されるまでの執念がなんてすごいんだろう。そのエネルギーは幼くして孤児となったモンゴメリの自活したいという思いからだろうと察するが。

    もちろんこの三部作はモンゴメリのモンゴメリたるロマンチックな物語が展開してい

    0
    2021年08月30日
  • 可愛いエミリー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「赤毛のアン」より作者の面影が色濃いということで読んだ。

    やはりヒロインは孤児の10~12歳の少女。アンのように派手な底抜けに明るいのではないけれど、想像力にとみ詩や物語好き。古ノートにいつも何かを書きつけているその様子がほほえましく、作家のめばえがうかがえる。モンゴメリ自身がそうであったのだろうと。

    前半のエピソードは、「アン」のあのエピソードがこのエピソードと比較想像できて興味深く読める。だが「アン」のほうが構成の卓抜、人物表現の魅力、意外な展開で多くの人を惹きつけたのだなーと思うところもある。「エミリー」もフィクションだから事実をふくらまして書かれているが、こちらを素材と思わせる落ち

    0
    2021年08月29日
  • シリーズ・赤毛のアン(1) 赤毛のアン

    Posted by ブクログ

    とおらなかった児童文学をよんでみるシリーズ。カナダの観光ガイドでは必ずでてくるプリンスエドワード島。憧れるような風景や古典的でノスタルジックな生活、アンのまっすぐで、かわいらしい性格が楽しめる。
    風景も性格もど真ん中にきらきらし過ぎて、秘密の花園のようなミステリアスさは感じられず、大人には物足りない印象。
    子供は、シリーズ読破すると言ってました。

    0
    2021年08月14日
  • 村岡花子エッセイ 美しく生きるために

    Posted by ブクログ

    戦後新しい時代が幕開けた意気揚々とする日本が垣間見れた。

    物がなく皆等しく貧しいところに、突然革命的と言える男女平等、平和主義の憲法が定められ、日本は貧しいながらも希望に満ち溢れていたのだろう。

    月日が過ぎ、それが当たり前の日本に生きる怠惰な私には、この教育が素直すぎて、まぶしすぎて。

    そら、理想ではあるけれども〜世の中そんな綺麗事だけでは〜と感じ。

    なんとも平和ボケしてしまった。ご先祖様が泣いておられるわ!と数時間改心致しました。

    それほど、キラキラと少女たちが希望に満ちて、これを読む姿が想像されます。
    目指すとこは皆同じな、ある意味貧しくとも心豊かな時代だったのかもしれません。

    0
    2021年04月03日
  • アンの幸福―赤毛のアン・シリーズ5―

    Posted by ブクログ

    手紙形式の箇所が多く、ちょっとまどろっこしい。やっぱり、「赤毛のアン」「アンの青春」あたりの方が夢中になって読める。この巻もそれなりには面白かったけど。

    0
    2021年01月04日
  • アンの愛情―赤毛のアン・シリーズ3―

    Posted by ブクログ

    第1巻と比べ、第2巻はあまり面白くなかったので、第3巻を読もうか迷ったが、既に買ってあったので読んだ。
    初めの『赤毛のアン』が大好きだったからこそ、これ以上見ていられない。第4巻は読まないと思う。その方がアンの将来に「空想の余地」があって楽しい。
    ただ、同巻の完訳版は読んでみようと思った。
    当時のカナダの文化、風俗は大変に興味深く、教育制度や移民たちの地位などにも興味を持った。解説書籍やオンライン講義などもあるようなので、調べてみようと思う。泥だらけになる描写はよくあるのに、入浴についての言及が少なくとも3巻まではなく、どうしていたのかとてもに気になる。

    ■追記2020.11
    アンシリーズの

    0
    2023年11月18日
  • アンの青春―赤毛のアン・シリーズ2―

    Posted by ブクログ

     第1巻が面白かったので、正直少しがっかりした。これ以降もシリーズが延々続くが、モンゴメリ自身も途中から飽き飽きしていたと聞いたことがある。出典は不確かだが、その説がさもありなんと思える第2巻だった。それなりに面白いが、第1巻からの期待が大きすぎたのかもしれない。
     初対面のマシューに機関銃のようにしゃべり続けたあげく急に押し黙ったり、リンド夫人に暴言を吐いたり、クラスメイトを黒板で叩いたり、登校を拒否したり、「それが悪いことだなんて思わなかったの」と言っては突拍子のないことをするのがアンの素敵なところだった。うっとりして自説を披露するアンに鋭い突っ込みを入れるマリラが小気味よく、そこが面白い

    0
    2020年09月26日
  • 赤毛のアン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人が死んでしまうことに敏感で、常日頃それを「怖い」と言う娘。相当マシュウの死にショックを受けていた。頑張って最後まで読んだけど、「もう2度と読みたくない。捨てる」と言っていた。マシュウが死ぬまでは面白いと言っていただけに残念。私も必然性のない唐突な死という印象を受けた。

    0
    2020年09月18日
  • アンの青春―赤毛のアン・シリーズ2―

    Posted by ブクログ

    双子を預かることになったマリラとアン。
    読んでるだけで白目になりそうなほどいたずらの度がすぎる、双子の片割れデイビー。彼に対する大人たちの寛容は参考にはなるが、もう一方の片割れである良い子のドーラが気の毒に思えて仕方ない。ちょうどメイがねんねすぎてサツキに同情し、まるちゃんの要領が良すぎてお姉ちゃんに同情するような具合に。
    また、ポール・アービングやミスラベンダーなど、高校生の頃に読んだ時はなんとも思わなかったことが面白かった。
    アンのお気に入りの生徒であるポールに、正反対の性質であるデイビーはヤキモチを焼くのだが、それについて
    「デイビーはデイビーだから可愛いのよ。違う人を同じに好きにはなれ

    0
    2025年05月01日
  • アンの夢の家―赤毛のアン・シリーズ6―

    Posted by ブクログ

    結婚して新しい土地へやってきたアンとギルバート。
    新しい土地へ来たらもともと住んでる人へはこっちから挨拶へ向かうのではなく挨拶を待つものなのか。
    悲しみもあったり、最後、予想外の展開もあり(え?この人誰だっけくらい薄い存在だったけど)でした。

    0
    2020年08月09日
  • 赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―

    購入済み

    昔、児童用に翻訳されたものを読んだのですが、一般向けになると細かい内容が省略されずに書かれていて、「そういう話だったのか」と思いました。

    児童用よりも現実的というか、ドロドロしたり(とは言ってもアンのドロドロは綺麗なものですが)、鬱々したり、駆け引きがあったり…でも、そういう、苦悩する所も含めてアンという少女も、その物語も素敵だなと改めて思いました。

    特にイメージ変わったのがジョシー・パイ。そこまで嫌な奴だったのね…(笑)

    0
    2020年06月22日
  • アンの娘リラ―赤毛のアン・シリーズ10―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アンとその家族が第一次世界大戦下を
    どう生きたのかを一番下の娘である
    リラの目線で描いた物語である。
    今回久々に読み返したが、新型コロナによる
    予想だにしない生活を強いられている今
    読み返すと実感できる部分は多かった。
    しかし、新型コロナは戦争ではない。
    戦争と比べてはいけない気がした。

    全てを読み比べているわけではないが、
    改訂版として追加になっている部分の
    多くは戦況についてのやりとりで、
    もっと詳細に描かれている。

    カナダは戦場になることはなかったが、
    家族や親しい人々を離れた戦地に送り出し、
    新聞などで戦況を知っては気持ちを
    浮き沈みさせる日々。
    その一方で、戦争のさなかにあっても

    0
    2020年06月01日
  • アンの幸福―赤毛のアン・シリーズ5―

    Posted by ブクログ

    脇役で出てくるイヤな奴がどうしてそうなっちゃったの?と思う。
    長い人生でそうなる理由があるんだろうな。
    あとはその人の持つ気質とか。
    いい人ってこういう人、と言えるくらいいい人のアンだけど、誰かに腹をたてたり、誰かを怒らせたりもするところに親近感がわく。

    0
    2020年02月29日