村岡花子のレビュー一覧
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中原淳一さんのイラストが添えられたエッセイ。若い世代向けに書かれたものですが、そうでない年代にも新たな発見があるのではないでしょうか。
その一つが「たのしい」という言葉について。
「たのしい」は、「たのし」は(手押し)、思い切って手を伸ばした形。前へ前へと推し進む形。つまり、たのしいというのは、ただおもしろおかしくふざけ廻ることではなくて、ほんとうは思い切り手を伸ばして力をふるうこと。
これは初めて知りました。「旅行や連休が楽しくて、なかなかやる気になれない」と思ったことは多々あります。「たのしかった」からこそ、手を伸ばして、やるべき事を一所懸命する。心がけていこうと思います。 -
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ネタバレ「ありがたいことにわたしたちは知りあいを選びますからね。親戚の方はそのまま受けとるよりしかたがないし、そのなかに法をおかした者でもいなければありがたいぐらいのものですよ。」
くそうけ
レスリーの気持ちが結構分かってしまう。子供のこととかリアルできついなあ。自分のことならまだいいけど子供のことはさらにきついと思う。
幸せかどうかって、一般的な経済状況がどうかということよりも、相対する人に優しい気持ちを抱けるかどうかに集約されるよな
心が豊かかどうか
人の幸せや状況を自分と比べて妬まないこと
私は心が貧しく、人の幸せやわりあい裕福で愛情のある家庭で育った人を妬んでしまう
根に染み付いた性分だから -
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「アン」はだい、大好きである。
特に一冊目の「赤毛のアン」は繰り返し読んで、いつも新鮮な感動を幾つになってもうけるのである。
ところが、同じ作家の「ジェーン」を知ってしまった。
全く違うキャラクター。
アンが天性の明るさの牧歌的なら、ジェーンは沈着冷静な性格むしろ暗め。
想像力あふれている女の子というところはモンゴメリだが、おおげさだったアンにくらべてひっそりと想像をふくらましているたちのジェーン。
孤児だったアン、母に引き取られているが、別居している父がいるジェーン。
同じ11歳の女の子の運命は天と地ほども違っている。
読むべく時期に来て読んだというのか、私はジェーンのキャラクターに -
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『可愛いエミリー』と『エミリーはのぼる』とのエミリーブック三部作の完結編。モンゴメリの作品をほとんど訳した村岡花子最後の翻訳書と解説にて知る。
このエミリーブック三部作を読み終わって思いがけなく味わってしまったことは、野心と執念。「アン」シリーズのほのぼのとしたところからは想像出来ない。
書くことに憑かれたひとが苦闘といえるまでに書きつくしているさまに驚嘆した。また出版社に送って評価されるまでの執念がなんてすごいんだろう。そのエネルギーは幼くして孤児となったモンゴメリの自活したいという思いからだろうと察するが。
もちろんこの三部作はモンゴメリのモンゴメリたるロマンチックな物語が展開してい -
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「赤毛のアン」より作者の面影が色濃いということで読んだ。
やはりヒロインは孤児の10~12歳の少女。アンのように派手な底抜けに明るいのではないけれど、想像力にとみ詩や物語好き。古ノートにいつも何かを書きつけているその様子がほほえましく、作家のめばえがうかがえる。モンゴメリ自身がそうであったのだろうと。
前半のエピソードは、「アン」のあのエピソードがこのエピソードと比較想像できて興味深く読める。だが「アン」のほうが構成の卓抜、人物表現の魅力、意外な展開で多くの人を惹きつけたのだなーと思うところもある。「エミリー」もフィクションだから事実をふくらまして書かれているが、こちらを素材と思わせる落ち