村岡花子のレビュー一覧

  • べにはこべ

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    子供の頃、春陽堂少年少女文庫が好きだった、と言いながら、読んだことのなかった『紅はこべ』。先月出かけた東京国際ブックフェアで、村岡花子訳の『べにはこべ』を見つけたのでもちろん購入。

    感想。子供の頃感じた読書のワクワク感が再び味わえて大満足。

    思えば子供の頃に読んだ本って、言葉遣いがちょっと古風なものも多かった。最近の本は字も大きくて読みやすいけど、なんとも薄っぺらい印象のものも多いんだよね(もちろん一番重要なのは内容だと理解していますが)。

    で、『べにはこべ』の内容。前半は多少冗長だけれども、中盤、マーガリートが夫の正体に気づきフランスへ追いかけて行ったあたりから、いきなり話が面白くなる

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    2015年08月28日
  • 王子と乞食

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    ネタバレ

     面白かった。王子が考えを変える所にいちいち笑いました。二人とも成長して良かった。最後乞食の少年がどうなるかと、やきもきしながら読みましたが、よかったなぁと思いました。

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    2015年08月19日
  • 青い鳥文庫 赤毛のアン(1)

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    去年、掛川恭子訳のものを読んだので今年は翻訳者の異なるものを読んでみました。子供の頃は、アンのおしゃべりに圧倒されて最後まで読めなかったのに、2年続けて読めるなんて奇跡です(笑) 去年、プリンスエドワード島に行ったので、その時のことを思い出しながら読めて、前回よりも楽しめた気がします。まぁ、行ったのが9月なのでリンゴの花も紅葉も見れなかったけど(苦笑) 個人的には、友達になるならアンよりジュディ(あしながおじさん)を選びますが、アンも悪くないかも…っと思ってきているところです(爆) 訳が読みづらい部分がありましたが、これはこれで面白かったです。

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    2015年04月26日
  • 村岡花子エッセイ集 曲り角のその先に

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    戦前・戦後のエッセイなのに、まったく古い感じがしない。
    「花子とアン」のドラマも好きだったが、
    やはり、村岡花子さんご本人から発せられる言葉にふれたい。

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    2015年04月21日
  • 炉辺荘のアン―赤毛のアン・シリーズ7―

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    母親のアン。アンから子供たちに主役はうつってます。自分の子供時代を思い出します。あんまり遠慮しなかったり、別な面では遠慮したり、いろいろだったな。

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    2015年03月12日
  • アンの夢の家―赤毛のアン・シリーズ6―

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    ギルバートとの新婚時代のアン。悲しいことがあって、アンはどうなったろう。文章も少し線が細くなったかも。でもロマンチックなのは変わらない。

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    2015年03月12日
  • リンバロストの乙女 上

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    ネタバレ

    1909年に出版されたアメリカ小説。女性作家ジーンポーターは生物学者としても優れていたが、この小説は彼女ならではの作品となっている。
    (ネタバレ)
    主人公エルノアは虫愛ずる姫君。蛾の収集オタク。シングルマザーに育てられるが、その母親が鬼母。愛する夫をなくしたことから立ち直れず、娘を可愛がれない。ドのつくケチで娘にお金を使いたくない。エルノアは高校に行きたいがお金がないので、インデアンの遺跡や蛾の収集でお金を稼いで、けなげに生きる。
    最初はボロを纏って髪の毛も洗わず、クラスメイトに軽蔑されていたが、自分で稼いだ金で近所の人に服を縫って貰い、ついにはみんなの人気者に。
    沼で溺れかけている夫を助けよ

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    2015年01月11日
  • アンの娘リラ―赤毛のアン・シリーズ10―

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    戦争がはじまって、リラはアンとはまったく違う青春を過ごすことになりました。
    母であるアンが「戦争があなたをはやく大人にしてしまった」と話すシーンは切なくなります。
    戦争が起これば子供たちから子供時代を奪うことになります。
    アンとリラには悲しい別れもあり……お手伝いのスーザンの明るさ、たくましさが救いです。


    プリンスエドワード島というカナダの田舎で、人々がWW1をどのように受け止めたかという貴重な記録でもあります。
    著者のモンゴメリも戦争のニュースに一喜一憂し、疲れ果ててしまったようです。

    新潮文庫では順序が変わっていますが、執筆時期は『炉辺荘のアン』の方があとだったそうです。

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    2014年11月22日
  • べにはこべ

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    表紙がかわいくて買った本。
    頭がよくてタフな女の子ががんばる話、大好きです。

    16章、マーガリートの心が動き、パーシイの心が動き、それでも触れ合えないもどかしさ!リズムの良い描写に入り込まされます。
    主体的な努力、情熱、そして敬意を忘れないということは、冒険する少女たちの、ますます磨かれていくべき強さとして描かれたのでしょう。

    純粋にストーリーのみ楽しんでしまいました。とっても面白かった。しあわせです。

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    2014年11月17日
  • 虹の谷のアン―赤毛のアン・シリーズ9―

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    腕白で愛らしい子供達に囲まれたアンとスーザン、ミス・コーネリアの噂話で始まるが、取り留めのない井戸端会議は退屈に感じられ、僅か40ページがなかなか読み進まなかった。
    ところが、牧師館の子供たちが登場するとモンゴメリーの本領発揮、純真無垢な子供たちは愉快な事件を巻き起こす。
    フェイス、カール、ユナとメアリーの活躍に、事の成り行きをアンでなくても微笑みと共に優しく見守ってしまう。
    とにかく生き生きとした子供たちが愉快な一冊。
    エレンとローズマリーの顛末はあっけなく残念。

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    2014年11月12日
  • 村岡花子エッセイ集 曲り角のその先に

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    「生活意欲が盛ん。人間の生活を愛し、感情を肯定し、そこから温かさも優しさもまたたくましさも厳しさも発してくる。決して冷たさからではなく、ひたむきにそそぎかける愛情の切なさが厳しい憤りともなってあらわれるのだ」
    花子さんが歌人・今井邦子さんを評した一部だが、同じ印象を私は花子さんに抱く。
    また、立派な職業婦人だった彼女の、芯には母性を感じる。こどもと女性を深い愛情をもって見ておられるからだ。
    ただ出来の悪い「娘」である私は、「時にやや主観に囚われすぎはしないかと反発したくなる場合もなくはない」という一文にも大きく頷いてしまうのだ。

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    2014年10月21日
  • 村岡花子エッセイ集 腹心の友たちへ

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    先に読んだ「想像の翼にのって」より亡くなったお子さんのお話が多かったように思う。
    辛い気持ちを乗り越えて前を向いて生きていく(いる・きた)ことを書かれているのだけど、そこにはいつまでも消えない悲しみと後悔が見える。「悲しい・辛い」とはっきり書かないことで逆に、花子さんの思いを想像しては気持ちが沈む。
    晩年の随筆は少々お説教臭いものもあるが、皆がよりよく生きられるようにという気持ちが元なので嫌にはならない。
    面白かったのは出入りの古本屋さん。「故人の本ばかり並ぶ店は墓で私は墓守」。
    京極さんの「弔堂」の店主のよう。

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    2014年10月21日
  • 村岡花子童話集 たんぽぽの目

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    小さな子どもたちに語る声が聞こえてきそうな童話集。
    信仰や時代からくる教訓めいたお話もたくさんあるのだけど、小さい子たちにより良いようにという願いは強く、とことん優しい。
    「さびしいクリスマス」を書いた花子さんの心持が切なくも素晴らしい。
    息子さんを亡くした「さびしいお母さん」である花子さん、同じようにお母さんを亡くした「さびしい子供さん」が世の中にいると考え、このお話を書かれたとか。
    自分の悲しさだけに沈まず、他者の悲しみに思いを至らせる。
    なんという優しさなんだろう。

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    2014年10月17日
  • 村岡花子童話集 たんぽぽの目

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    利口な小兎
    ナミダさん
    考えすぎた船頭さん
    めぐみの雨が降るまで
    ポストへ落ちた蝶々
    鈴蘭の花
    朝顔の花
    森の白うさぎ
    果物畑のたからもの
    小松物語
    羽根の折れた小鳥
    みんなよい日
    ミドリの人形
    動物の相談会
    花の時
    春子の夢
    くしゃみの久吉
    不思議なお面
    黒兵衛物語
    みみずの女王
    夏のサンタクラウス
    さびしいクリスマス
    謎の犬
    王様の行列が黒猫から
    たんぽぽの目
    すいれんの村

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    2014年09月30日
  • 村岡花子エッセイ集 想像の翼にのって

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    「花子とアン」を観てる最中に読んでしまって良かったんだろうか?
    ドラマ最終回まで見終わったら、もう一度ゆっくり読みたい。

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    2014年08月30日
  • リンバロストの乙女 上

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    少女の頃、何度も繰り返し読みました。
    懐かしいです。
    今になって、きれいな新刊で、しかも村岡花子の訳で読めるなんて、朝ドラ効果に感謝します。

    今読んでみると、母親がちゃんと娘を愛してるんだと分かる描写がそこかしこに或る。
    母親も頑固ですが、娘もたいがいだと思う。
    『うちはお金無い!』と言われたら、学校は諦める子だっていると思います。
    そこを押しとおす根性がすごい。
    しかも、自分でお金稼いで。
    そして、いい意味で“分をわきまえる”事をせず、ブルジョワジーなお友達と、遊びも着る物も引けを取らないようにと頑張るのだから、我の強さは筋金入りだと思う。

    母は母で、16年も、間違った思い込みで(知らな

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    2014年08月28日
  • 王子と乞食

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    おごり、について考えさせられる本。
    それが当時のイギリスの政治状態を背景に書かれてるからもっとリアリティがある。
    トム・カンティが乞食から王様になって、普段の何気ないことが幸せだと思っていた乞食の感覚がどんどん失われていくとことか。人間の卑しさが現れてる。
    自分を大切にしてくれている家族のことまで忘れようとして富と名声に溺れていってしまう。私はそうなりたくない。どんなに上でも下でも人として気高さをなくなりたくない。
    王様は乞食に落ちるけど王様である威厳を忘れようとしなかった。やっぱり地位が高い方にみんないたいと思うものだもの。でも、王様は一番底辺に落ちることで人として大切なことをたくさん学んで

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    2014年06月28日
  • 村岡花子エッセイ集 腹心の友たちへ

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    「生きるということ」が印象深い。
    いよいよ「赤毛のアン」読まなきゃだ。
    まずはアニメで…って何かのレビューにも同じことを書いたような。

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    2014年06月27日
  • アンの夢の家―赤毛のアン・シリーズ6―

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    ジム船長いいね、こういう年配の人が近所に欲しいな。
    どこいってもリンドおばさんみたいな人がいるんだね(笑)
    コーネリアさんとか。
    ムーアの件には驚いた、こんな結末になるとは!
    また次作を読むのが楽しみー

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    2013年11月14日
  • 炉辺荘のアン―赤毛のアン・シリーズ7―

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    何と色彩に溢れた日々なんでしょう。ずっと恋人同士のような感じで続いていくのかと思わせて、でも今までと違うお互いにとまどって倦怠期?を感じるアンなど時の流れを普通に盛り込む、無いようであり得る生活が色あせない魅力でしょうか。

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    2013年10月06日