村岡花子のレビュー一覧

  • アンの娘リラ―赤毛のアン・シリーズ10―

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    これまでのアンのシリーズとは一線を画したお話です。
    一冊すべてが戦争で彩られている。
    その中で青春時代を過ごさなくてはならなくなったリラちゃんのお話。
    「リラ・マイ・リラ」という愛称がマリラと通じていてどうにも切なくなりました。
    アンの物語全編にわたって言えることなんですが、生活習慣とかとらえ方とかの違いをすごく身近に感じられる物語です。

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    2010年06月06日
  • 炉辺荘のアン―赤毛のアン・シリーズ7―

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    6人の子供の母となり、忙しい医師ギルバートを支え、大きな炉辺荘を女中のスーザンと共に切り盛りするアン。ここでは主役はアンの子供たちだ。様々な冒険や悩み事を乗り越え成長していく子供たちを見守るアンとギルバート。ちょっと不思議なのは5番目のシャーリーのエピソードが全くないこと。だからこの子のキャラクターが伝わってこない。この巻ではアンの意外な一面がうかがえる。けっこうカカア殿下ではないか?6人の子供たち全員に自分の実家にちなんだ名前をつけ、ブライス家よりクスバート家のほうを優先しているような気が・・・ギルバートはそんなアンにひたすら尽くす。そしてそんな夫に対して「近頃夫の態度が物足りないわ」なんて不満も抱くが、結局ギルバートが自分に対してどれだけ愛情を注いでいるかに気がつき一件落着。ラスト、美人独身キャリアウーマンとの対決でアンは「子供がいなくておかわいそうに。うちは大家族だわ」と勝ち誇ったようにつぶやく。「勝ち誇ったように」です。まるで一頃はやった勝ち組、負け組みたい。このキャリアウーマンは子供がいないことを指摘されてひるむのだ。ホントは辛いに違いない。アンにもちょっと小意地の悪いところがあるの発見して、完全無欠の優等生より人間味があってリアリティを感じた。

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    2010年05月20日
  • アンの夢の家―赤毛のアン・シリーズ6―

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    アンの新婚時代。ここフォアウィンズが、アボンリーに代わってこれからの2人のホームタウンになる。新しい人生のスタートをきったアンとギルバートは、何人かの腹心の友を得る。特に大きな影響を与えたのが、ジム船長とミス・コーネリアだろうか。ジム船長はやがて亡くなるが、この人の人生哲学や人柄は実に魅力的だ。甘い甘い新婚生活を送るなかで、初めてのわが子を亡くすという幸福の絶頂から不幸のどん底に突き落とされるような試練も味あう。新しい友人レスリーは辛い生活を送っているが、それほど同情できないなぁ。自分で選んだことだ。拒絶しようと思えばできたそうだから、ギルバートの見方が正しいと思う。しかし、ここでもあり得ない奇跡が起き、レスリーは白馬に乗った美しい王子に救われ幸福になる。この辺もちょっと白けるが、ここでレスリーとオーエン(白馬の王子)が結婚しなければ将来アンの娘リラの恋人となるケネスが生まれないわけだから、まぁいいか・・・

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    2010年05月09日
  • アンをめぐる人々―赤毛のアン・シリーズ8―

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    2010.4
    「偶然の一致」が一番好き。あんな偶然絶対ありえないだろうけれど、でも、この時代のこの島でなら、ありえそうな気がする。

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    2010年04月22日
  • 虹の谷のアン―赤毛のアン・シリーズ9―

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    アンシリーズではありますが、子供たちの物語で、アンはほとんど出てきません。
    宗教的な話はあまりわからないんですが、あるだろうな~と思えるようなお話が多いです。戦争の影が出始めていて、次のお話が怖いです。。。

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    2010年04月20日
  • 炉辺荘のアン―赤毛のアン・シリーズ7―

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    2010.4
    高校生の時に読んだときはピンとこなかったけれど、今読むととても面白い。でも「アン」が少し遠くへ行ってしまったような寂しさも。

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    2010年04月16日
  • アンの幸福―赤毛のアン・シリーズ5―

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    2010.4
    映画の記憶がちと混じる。昔は一番嫌いな巻だったけれど、読み返してみたら全然つまらなくなかった。アンがいじめられている印象があったからかな?

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    2010年04月05日
  • アンをめぐる人々―赤毛のアン・シリーズ8―

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    スピンオフ的なお話が大好きなので、
    大好きなアンのシリーズのスピンオフなんて、大好物v
    いいな~!

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    2010年04月02日
  • アンの幸福―赤毛のアン・シリーズ5―

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    アンが、少女から女性になっていく。

    でも、やっぱりアンの魅力はそのままだ。

    アンはキラキラしてます。

    アンから学ぶことはまだまだたくさんあります。

    アンは、ずっとずっと子供の頃のように成長し続ける。

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    2009年10月07日
  • エミリーの求めるもの(新潮文庫)

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    エミリーシリーズは、もしかしたら、もっといい邦題が付いてればもっと親しまれたのでは、と残念に思ったりします。

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    2009年10月04日
  • アンの娘リラ―赤毛のアン・シリーズ10―

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    読んだ後、暗い気持ちになった。第一次世界大戦が世界の人々に与えた暗い影響。それが重くのしかかった話だった。反戦本だと思う。

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    2011年07月21日
  • エミリーの求めるもの(新潮文庫)

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    エミリーシリーズ最後。エミリーはアンより気難しい子だけど今読んだからこそエミリーを受け入れられたんだと思う。昔読んだときはきっと何もわかってなかった。

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    2011年07月21日
  • 可愛いエミリー(新潮文庫)

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    もう内容さえも忘れてた「可愛いエミリー」読みました。アンのほうが柔軟で目が外に向いてると思った。エミリーは生き辛い子だなと思うけどとても魅力的な子。

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    2011年07月21日
  • パレアナの青春

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    『少女パレアナ』の続編。『少女パレアナ』を読んだ人は、一読の価値あるかも。好みが分かれるところだとは思いますが。

    この話は、純真無垢な少女だったパレアナが成長した時間を含む物語だ。それだけに、パレアナがどのように成長するのか―小説の中でしか存在しないような、明るく無邪気な少女が、一体どのような女性に成長したのかを見ることができる点で、興味がわく。

    純真さと成長というのは、反対の存在だと思う。しかし、『パレアナの青春』で作者は、パレアナをかつての純真さを秘めたまま、大人の女性として成長した好ましい女性として描くことに成長している。そこが非常に素晴らしく、また、パレアナの読者としても嬉しいところだ。

    『少女パレアナ』もそうだが、『パレアナの青春』は、パレアナの設定とは相容れないと感じるほどに厳しい現実世界の空気が描かれる。そんな中でも自分らしさを失うことのないパレアナは、本当に稀有な存在だろう。・・・だが、『少女パレアナ』がそうだったように、『パレアナの青春』のおいても、誰もがパレアナになれるのだ。作者のメッセージはそこにあると思いたい。

    話の最後の方は若干ご都合主義的というか、ロマンチックすぎる感じもするけれど、ご愛嬌というものだろう。

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    2009年10月04日
  • 可愛いエミリー(新潮文庫)

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    モンゴメリは「赤毛のアン」が有名だけど、エミリーも忘れてはいけません。明るいアンには憧れを抱くけど、青い顔したエミリーには共感を抱いてしまう。

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    2009年10月04日
  • 丘の家のジェーン(新潮文庫)

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    モンゴメリの作品。アンと同じく少女の話。
    何をしてもダメと否定される少女が、プリンスエドワード島で父との暮らしを送る中で取り戻す、最も自分らしい自分。
    モンゴメリの話の中では、一番好きな物です。

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    2009年10月04日
  • 青い鳥文庫 アンの青春 赤毛のアン(2)

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    子ども時代を終え、大人になり学校の先生として働くアン。育てられる側から育てる側になる。子供の頃のような愛らしい無邪気さはなくなってしまったが、持ち前の優しさと想像力で子供たちから愛される存在となる。
    話し方などから彼女が大人になったことを実感し、読者としては寂しさもある。
    本作では、友達と家族だけだったアンの世界が広がり、特にアン以外の恋愛の描写が急激に増える。彼女の人生に恋愛が登場したことが示唆される。
    まさに一人の少女の人生そのものをすぐ側で見ているかのような没入感だ。

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    2026年10月29日
  • アンの娘リラ―赤毛のアン・シリーズ10―

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    ネタバレ

    題通り、主人公はアンの末娘であるリラ。
    みんなが子供扱いするとむくれていく幼少期から、第一次世界大戦に巻き込まれて成熟し、恋愛もしながら大人になる、またアンとは違った成長。

    導入から、もはやアンではなくブライス夫人として定着した呼び方なのがなんだか寂しい。しかし、後半でたまにアン表記もあり、その時はなんだか過去に戻ったようで嬉しい。
    マリラもリラが小さい時に亡くなったという文章くらいで、呆気ない。
    マリラという名前を古臭いと感じながらも、合言葉のように「リラ・マイ・リラ」と呼ばれるのがなんともロマンチック。

    ウォルターが亡くなり、リラはあんなにウォルターのことを思ってたはずなのに涙すら見せない薄情者〜と軽口をたたくアイリーン。p397
    リラは自分の義務を果たす立派な人だと言い返すベティ。

    アイリーンの言葉の一部がリラの耳にも入ったが、もとのように気持を傷つけられなかった。そんなことはどうでもいい。それだけだった。人生は大きいから、そんなつまらないことには構っていられない。あたしには守らねばならぬ約束と、果たさねばならぬ仕事がある。みじめな秋の長い辛い日々を、リラは自分の仕事に忠実にすごしていった。戦争のニュースは絶えず悪かった。敷れなルーマニアにドイツ軍が次から次へと勝利をおさめていったからである。p400

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    2026年08月11日
  • 虹の谷のアン―赤毛のアン・シリーズ9―

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    ネタバレ

    冒頭からミス・コーネリアが登場するのは嬉しい反面、マリラは元気ではあるけどもう85歳という台詞に、少し切なくなる。

    今作では新しくやってきたメレディス牧師とその子供達、アンの子供たちらがメイン。

    孤児のメアリー・ヴァンスは酒で両親が自殺し、その後引き取られた先では虐待され、たまらず逃げ出して隠れていたところを牧師の子供たちに助けてもらい、最終的にまさかのミス・コーネリアの養女に。p123
    内気な性格のユナが交渉しに行ったが、さすがに急に言われて一度断るミス・コーネリアに対し、ショックで泣きつつも、なおも交渉をするユナが凄いのと、その台詞の中に自身の母親の思い出の話もあって泣ける。

    「あたし、ドーナツが大好きなんですけど、マーサ伯母さんは作ってくださらないんです。イングルサイドのミス・スーザンは作るのよ。ときどき虹の谷へ買いっぱい持って来てごちそうしてくれます。ドーナツがほしくてたまらない時、あたしがどうするか、知ってらっしゃる?」
    「知りませんね」
    「死んだお母さんのお料理の本を出して、ドーナツの作りかたを読むのーそれからほかのもね。素晴しいわ。おなかがすくといつでもそうするのよーディット1がつづく時は特別、そうするの。1フライド・チキンとガチョウのローストの分量書きを読むの。お母さんはそういうごちそうを全部つくれましたわ」p125

    他にも父親の恋の手助けもしており、いざと言う時の行動力が凄い。

    しかし、どうしても個人的にはアンを求めてしまい、子供メインでからっきしつまらない訳ではないのだが、物足りなさを感じる。

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    2026年07月26日
  • アンをめぐる人々―赤毛のアン・シリーズ8―

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    ネタバレ

    『アンの友達』に次ぐ短編集で、『アンの友達』は著者が良作を選んで出版したけれど、今作は著者が没にした作品を手直しして勝手に出版し、裁判になったらしい。

    「偶然の一致」や「失敗した男」は特に分かりやすくて面白かった。前者はそんなことあるかいな笑と突っ込みつつも、ロマンチック。
    後者は、他の兄弟たちが順調な人生をおくっており素直に喜んでいる反面、自分(長男・ロバート)だけはパッとしない現状。ある時、イザベル叔母さんがロバートは失敗者であると話しているのを耳にし、落ち込む。
    その叔母さんの発言を聞いていた妹・エディスは内心怒っていたが、ロバートもそれを聞いてしまってショックを受けて立ち去るのを見てしまう。
    そこで他の兄達にその事情を話し、後日みんなが集まった時に、ロバートのおかげでこんなことがあった〜ロバートに救われた〜などをそれぞれ話す。
    ロバートはそれを聞きながら顔を赤くしたり、顔を両手にうずめたりしており、話の内容といい、ロバートの優しさは成功や失敗などという代物ではないというのが胸にくる。

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    2026年07月26日