村岡花子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アンシリーズ第4段。
この巻では最初の章の『奮いたったルドビック』以外にはアンはあまり登場しません。ときどき人々の話の中に、「あの赤毛の少女」という感じで。
それでもアンの魔法がかかった人々はどの章でも楽しい生活をしています。すべて読み切りの短編ドラマのように描かれているので、一つづつ軽く読めると思います。ただ、ロイド老淑女だけは五月〜十月までの章に別れて書かれています。
ロイド老淑女は、おとぎ話の‐ツバメと王さま‐を思い出しました。貧しい人々の暮らしの為に自分の体から少しづつ宝石を外していった王さまの銅像。それを頼まれて運んだツバメ。最後は‐最後はおとぎ話と同じ結末になるのかと思って泣い