村岡花子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアンでもパレアナもそうだけど、ヒロインが美しく育ったら次はロマンス。
相手も非の打ちどころのないぼっちゃんです。
ただし、超わがままで美少女な婚約者がついてますけど。
結末はハッピーエンドというのは分かってるので、消化試合を見ているような感じ。
完全無欠なヒロインって微妙に面白くないときもあるのねということがよくわった小説でした。
欠点だらけのアンが熱狂的なファンがついたのわかります。
綺麗で賢くて心が美しく悪漢まで味方にしてしまう無邪気さ、欠けてるものは何もない。
当然、略奪になってしまうのですがそれだってヒロインが責められるところなんて全くないと来ている。上巻のオチを思い出すたび、かなりもやもやしました。
翻訳家の村岡花子さんはこの小説をとても愛していたそうですが、子供の頃あの展開読んでいて、『あれ』やっちゃったんだ……と顔がひきつりました。
たぶん、本人は乙女に気分が同化しているんでしょうけど……。
すくなくとも若人の恋愛について説教する資格はないです村岡さん、とあとがきでさらにもやもやしてしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昔、何かでタイトルを見て読みたくてたまらなかった小説。
いいですよねこの『リンバロストの乙女』って邦題。
イメージ的には表紙のまんまです。
が、可憐な乙女は虫を集めてました…。
そりゃまぁ、日本には『虫愛づる姫君』という超ぶっとんだヒロインが千年前にいましたけどね。
この可憐な乙女はそれをドレスやら教科書代に替えるわけです。
たくましすぎる可憐なヒロイン。
父親の死のせいで、娘に対しひどい仕打ちをする母親。
シンデレラの継母なんか尻尾まいて逃げ出すような行状です。
周囲はそんな母親に怒り乙女をかばいますが、ヒロインは自力で何とかしようと努力を重ねます。
そしてまぁ母親が心を入れ替えるんですけ・ど・ね
ちょーまて、手のひら返しすぎじゃないっすか!
かーちゃん!
いっそすがすがしいまでの愛憎の配分の逆転に口空きました。
面白かったけど……私の憧れはこっぱみじんに砕かれましたとさ -
Posted by ブクログ
下巻は、やはりエルノラの恋が中心。
キャサリンは上巻の仕打ちがどこへ!というくらいに、麗しき母親に。
そしてフィリップ登場。というか、私としては密かにアウトロー•ピートの再登場を期待していたのに。
やはり、出自も正しく品行方正な王子様がいいのかー。
この作品では圧倒的にエルノラが美しく、その他の登場人物は皆彼女を愛し、変化する。
そうした一方的展開に、少しひねくれた私は、影が欲しいと思ってしまう。
そんな人物描写とは別に、リンバロストの森は神秘的で、美しさも畏ろしさも兼ね備えている。エルノラさえも超えた、リンバロストの森。
そんな印象で読んでも、面白いと思う。 -
Posted by ブクログ
村岡花子訳で登場。母の棚から借りる(笑)
リンバロストの美しい森に住む、貧しいが優しく聡明な少女エルノラ。
夫を亡くした痛みの癒えない冷徹な母、キャサリンとの暮らしは、彼女にとって決して幸福なものではなかった。
念願の高校に通うために、自力で蛾の収集と売買を行なうエルノラの気品にも魅了される。
しかし、同じくらいチャーミングなのが、酒乱の父に粗暴に扱われて育った少年ビリーだと思う。
シントン夫妻の元で育てられるようになってからは、ますます彼の可愛らしさが全開になっていていい。
上巻では、母と娘の隔たりが軸となり、そこで母の深い葛藤が描かれている。
単にエルノラが可哀想なだけではなく、キャサリンなりの不安や甘えも見えて、深い。
こんなに詰まっているのに、まだ上巻なのか、と思いつつ、下巻に行きたいと思う。