蛭田亜紗子のレビュー一覧

  • 共謀小説家

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    今まで読んだことがある本と結構違うので、結局読むのは楽しかったです。面白いところがあったし、すごく嫌なところもあったんですが、最初の気持ちと最後の気持ちが変えました。本の後半のおかげで、2.5⭐️から4⭐️になりました。なんかどうしてかわからないけど、(英語で)「吾輩は猫である」を読んでいた時と同じ気持ちになって、女性の側から話を聞くのは好きでした。

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    2025年08月17日
  • 夜更けのおつまみ

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    久々にアンソロジーを読んだ。お酒が好きな人も下戸の人にもおすすめ。居酒屋のおつまみや家飲みのおつまみが好きなので参考になるメニューがあった。自分で作るだけでなく、コンビニのおすすめおつまみなどで書いてる人もいて、それも面白かった。

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    2025年06月21日
  • フィッターXの異常な愛情

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    食事を通して物語が進む本が多い中、ランジェリーショップを介して人々の悩みを解決していくストーリー。新鮮だった。
    下着の表現の仕方もとても良かったと思う。

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    2025年04月15日
  • 凜

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    北海道の遊郭とタコ部屋の話でした
    遊郭の娼妓の生活、タコ部屋の男たちの生活
    いずれも壮絶で厳しいものでした
    その中で生きる人たちを少しでも感じながら
    読みました
    そんな時代もあったのか
    しかもこの日本で・・・
    娼妓には強さを感じました

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    2025年02月13日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    こんぺいとうの角って、24個あるんだなーと今さらですが知りました。

    知っている作家たちが描いて紡いでいくストーリー、私はとてもほんわかして好きでした。

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    2024年12月25日
  • フィッターXの異常な愛情

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    人には見せないし…まぁいいか。となりがちな下着。
    暑いし苦しいけど確かに補正下着を着てる日はしゃんとした気持ちにもなる。見られないからといって手を抜いていいものでもないなぁと思う。
    その一方で、下着姿やさらに脱いだ身体をそのまま受け止めることも大切ですね。

    補正下着、頑張って着ようっと。

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    2024年09月17日
  • 共謀小説家

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    蛭田亜紗子『共謀小説家』双葉文庫。

    先に読んだ『凛』『エンディングドレス』がなかなか良かったので、気になる作家として心に止めていた。『共謀小説家』とは一体どういう小説なのか、興味深いタイトルである。

    読んでみれば、明治時代の小説家をモデルにした不思議な夫婦関係を描いた文壇小説といった感じだった。小説家が創作することの難しさ、小説家として大成するために犠牲にする物の多さが描かれる。何とも言えない結末であった。

    明治時代、小説家になることを夢見て、愛知県から上京した17歳の宮島冬子は小説家の尾形のもとで、女中をしながら執筆に励む。ある時、尾形の強引な誘いで、ただならぬ関係となった冬子は身籠っ

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    2024年04月13日
  • 愛を振り込む

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    めちゃくちゃ面白かった、ほぼ一気読み!出てくる女の子が大体しょうもないと言うかなんと言うか。
    湿度たっぷりジメジメ系のお話なのに読むの止まらなかった。五話の不肖の娘が一番好き!
    あと千円が巡って最終的に返ってくるところで謎のテンションの上がり方をしてしまった。
    性の描写がだいたいあるのに、厭らしくないというかなんと言うか。自分の好きにぴったりのお話だったんだろうなあ。

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    2022年12月18日
  • エンディングドレス

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    最後、死ぬときに着たい服はなんですか?

    今の私には思い付かない。そもそもお裁縫が苦手です。
    洋裁を通じて人とかかわり、自分を見つめ直していくというストーリーがとても良かったです。
    心の傷は、時間と人によって癒されていくものなんだなと感じます

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    2022年10月11日
  • フィッターXの異常な愛情

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    狙い過ぎたタイトルは好みじゃないけど(これきっと版元の意向なんだろうな)、中身は大好き。

    あぁ、しばらく馴染みのショップに顔を出してないなあ。オンラインで済ませちゃってるな。そろそろきちんと採寸して体に合ったランジェリー買わなきゃなと思い直す。

    自分の身体と向き合うことは人生を見つめ直すことでもあるよね。
    下着ひとつで大袈裟だというのは簡単だけれど、ランジェリーを楽しむのは基本的人権だから!(鼻息

    次のお休みには、背筋を正して新しい下着を買いに行こうっと。

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    2022年07月10日
  • エンディングドレス

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    若くして夫に先立たれ死の準備をしていた麻緒。
    たまたま手芸店でみつけた死装束を縫う「終末の洋裁教室」に通うようになって、生きる希望や自分を見つめ直し立て直していくストーリー

    表紙が可愛くてジャケ買いしたけど、ずっとタイトルをウェディングドレスって空目してたのはここだけの話……笑

    終末の洋裁教室では、エンディングドレスを縫う前に、20歳の時に好きだって服、15歳の時に憧れた服…など思い思いに服を作っていきます。
    はじめは気の入らない麻緒でしたが、教室の生徒さんや先生、洋裁を通して自分の心の整理がつき生きる意志を持ち始めます。

    夫の闘病後の死など重たい話もありますが、麻緒の周りの人々が明る

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    2022年06月18日
  • エンディングドレス

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    ネタバレ

    「死に装束を縫う洋裁教室」というあらすじに興味を持って読み始めました。
    不器用なので洋裁は苦手なのですが…洋服作りの過程が丁寧に描かれているのがとても印象に残りました。(思わず何か作りたくなります!)
    心に残る場面がたくさんありましたが、特に千代子さんがエレベーターホールまで麻緒を追いかけてくるところでは思わず涙が溢れそうになりました。

    初めての蛭田亜紗子さんでしたが、とても良かったです❁⃘*.゚

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    2022年05月21日
  • エンディングドレス

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    主人公は少し苦手なタイプだったけれども、周囲の人たちがすごく魅力的だったし、死装束を繕うことで、生きることを考え直すことになるのだなとしみじみ。
    次々と出される『課題』に自分だったらどんな服と答えるだろうかと考えながら読み進めることもでき、なにかと学びの多い一冊。

    何より帯のコメントが山本文緒さんで『人は生まれることも死ぬことも自分では選べないけれど、何を纏って生きるかは選択することができる』
    この言葉がなによりも響いた。
    2020年の発売の文庫だから、彼女がその時どんな状況でなにを思いながらこの言葉を書いたのかはわからないけれど、今は亡き彼女のこの言葉がより一層刺さる。

    何を纏って生きて

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    2022年05月16日
  • 人肌ショコラリキュール

    購入済み

    読みやすい

    女性だけでなく男性も読みやすい恋愛・官能短編集です。
    また、ミステリーで見られるような、仕掛け(どんでん返し)ベースでストーリーを作っていると思われる話もあり、そういった所も読者を退屈させません。
    一人称も三人称も上手く、筆者の技量の高さが窺えます。
    難点としては、個性的なキャラクターが魅力的なのですが、同時に感情移入のしにくさに繋がっていることです。

    総評は「比較的、人に薦めやすい官能小説」です笑

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    2022年04月30日
  • エンディングドレス

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    立ち直りたいけど、立ち直れない。
    そんなときに出会ったチラシ。そこで出会った人たち。
    そっと見守ってくれるような雰囲気に癒やされたのかも。
    いつか時間が解決してくれるのかもしれないな。
    悪あがきはしない、受け止める、か。

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    2022年03月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーを見上げる下町の片隅にある商店街の物語、第4弾。
    戦後の焼跡に24軒集まって始まった商店街ということだったけれど、今では80軒近くの店があるという。
    毎回、冒頭に地図が載っているけれど、その本に載っている短編のタイトルのお店だけなので、これは・・・あの物語のお店の場所なのだが・・・と迷ってしまう。
    今回の桜さんのように、お店を出て歩きながら紹介してくれると、ふむふむ、川平金物店は、水沢文具店の向かって左隣なのだな?とわかって嬉しい。
    今までに登場した、全部のお店が載った大きな地図が見たいなあ〜

    老朽化した二階建てで、一階がお店で二階が住居という作りが多い。
    看板も古い言葉で、若い

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    2022年03月02日
  • フィッターXの異常な愛情

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    タイトルとカバーに惹かれて手に取った一冊。
    読み終わった後は、心がほぐれて背筋をピシッと張って歩き出せそう。

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    2022年02月13日
  • エンディングドレス

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    ネタバレ

    最愛の夫を病で亡くした三十代の麻緒。
    自らの悲しみと落胆の中に閉ざされ後追いまで考えていた彼女がエンディングドレスを縫う洋裁教室に通うようになって、様々な課題の服作りに一心不乱に取り組みながら散り散りになった自分の心のパーツを一つ一つ取り戻していく。
    生きる希望に目覚めていく物語はありがちだが、一枚の布から着る服を生むという作業に説得力があり、教室の小針先生や同じ生徒の高齢マダムトリオ各々に紆余曲折の人生があって作品の魅力が尽きない。
    千代子さんが麻緒のために作ったパジャマに込められた祈りに泣けた。

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    2022年01月16日
  • エンディングドレス

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    ネタバレ

    夫に病気で先立たれた女性が主人公のお話です。
    本の冒頭は運転免許証や保健証の裏に記載されている
    亡くなった後の臓器提供について選ぶシーンから物語が始まり、どんな物語だろうか?と興味を引かれました。

    周りには元気なふりをしながらも、
    仕事を辞め、住んでいた部屋では断捨離を始め、
    自らも死ぬ準備をすすめます。
    そんな中で出会ったのが「死に装束を縫う洋裁教室」の貼り紙、主人公は自分のエンディングドレスを作る為教室に通い始めます。
    すぐにエンディングドレスを作るのではなく、
    先生から課せられたテーマを通して、自分の人生を振り何着もの服を作り上げてゆきます。

    洋裁教室に通う生徒達は、年齢も生い立ちも

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    2022年01月04日
  • エンディングドレス

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    夫が闘病の末亡くなり、32歳で未亡人となった麻緒。
    深い悲しみと絶望のなか終活を始めるが、「終末の洋裁教室」に通ってみることに。

    私は洋裁と聞くだけで拒絶反応してしまうが、「終末の洋裁教室」とは面白い。
    ミシンが使えなくても大丈夫なら、覗いてみたい。

    教室で出会う、どこか不思議で落ち着いた先生、それぞれが人生の物語をもつ3人のおばあさん達。

    毎月の宿題で向き合う洋服と、それと切り離せない人生がなかなか面白い。
    年が違えば生きてきた時代も違い、物語も違う。
    涙ぐむような話から、応援したくなる話まで、人生って面白いなと思う。

    自分だけが不幸で苦しいように感じてしまったり、そればかりではない

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    2021年08月01日