32歳で夫を亡くした麻緒は、後を追うことを決意する。
その準備をしている間に、エンディングドレスを作る洋裁講座があることを知り参加することに。
洋裁講座で小針先生やおばあちゃんずたちと出会い、洋裁を始め、エンディングドレスを作るための課題と向き合い、皆の色々な事情を知るうちに、少しずつ前を向くよう
...続きを読むになる麻緒。
夫の弦一郎が自分の死後、麻緒にどのように生きてほしいと願いを込めたのか。
高校時代から、病に苦しみ死期を覚悟していた弦一郎と結婚した麻緒。
二人のお互いを思う気持ちは、並大抵のものではなかったのではないか。
妻を残して早々と死ぬことになってしまった弦一郎の気持ちと取った行動は、残された麻緒には初めは理解ができず、受け入れなかった。
もし私が麻緒の立場だったらどうしただろう…
死、生、妊娠、流産、中絶、出産…
この物語には、生き方に対するたくさんの問いかけが含まれている。
生と死と再生の物語。