蛭田亜紗子のレビュー一覧
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ネタバレはたちの時に出会った最愛の夫を亡くし、自らも死を選ぶべく身辺整理を始めていた麻緒。
自殺用のロープを買いに訪れた手芸店で偶然目にした、“週末”ならぬ“終末”の洋裁教室のチラシ。
「春ははじまりの季節。さあ、死に支度をはじめましょう。あなただけの死に装束を、手づくりで。」
ふと心惹かれて教室に通うことになった麻緒は、3人の仲間たちと、講師の小針先生に出会う。
ことぶきジローさんのレビューを読んで、手に取りました。
ありがとうございました!
正直、装う事にはそれほど興味がない方だけれど、ひととき素直に、愛する人を亡くした悲しみから、自分の人生を生きる力を取り戻してゆく麻緒を見守ることが出来たような。
ほんの2時間ほどの間に、麻緒の絶望や後悔、ときめきや幸福感も、あっという間に追体験したような。
こんなに読みやすくてよかったのかと思うほど、読後はとても爽やかでした。
『生前葬』『生前整理』などの文字に反応してしまう今日この頃。
誰にも迷惑をかけず、まぁ少しは悲しんで欲しいけれど、必要以上に誰かの未来に影を落とさずに消えてゆきたい…などと考えている私でも。
何を着て、何を食べ、何を思うかをおろそかにしてはいけないな。
しかし、弦一郎さん…いくら自分の余命がわずかだと悟っていても、麻緒の未来を思っての事だとしても、あれは無いわ…荒療治すぎるわ…
さらに、たまたまこの一週間で読んだ本の順番というか…生きているだけで感謝だったり、後悔ありありでもしゃあないだったり、人生のスパイスを味わい尽くさなくてはだったり…
アップダウン???が激しすぎて、ちと疲れたところに本作。
ふれているテーマの重さのままの重厚な作品だったら…リタイアはしなかっただろうけれど、ずいぶん今の気分が違っていただろう。
読みやすくて良かった。
タイトルの重さに怯まず、愛らしい装丁に惹かれて、たくさんの人に読んでもらいたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレスカイツリーを見上げる下町のかたすみに、
ひっそりと息づく商店街がありました。
それがー『明日町こんぺいとう商店街』
こんべいとうの角は、24個って知っていましたか?
戦後の焼跡に、24軒のお店が集まって歩きだしたこの小胆がは、
だから明日町こんぺいとう商店街。いつまでも味が変わらない。
ひとつとして同じ形がないこのお菓子には。
「商店街の永年の繁盛、お客様の健康長寿」を祈り、
「個性のある商店街づくり、店づくり、そして人づくり」という
願いが込められています。
さあ、今日も店がひらきます。
明日町商店街シリーズもこの本で第4弾です。
それぞれのお店の話を、違う作家さんが書かれているアンソロジー。
初めましての作家さんもあり、この本をきっかけにその作家さんの本を読むことも度々でした。
第4弾はこの7つの物語。
『サクマ手芸店』 寺地はるな
『ツルマキ履物店』 蛭田亜紗子
『川平金物店』 綾瀬まる
『~中古楽器・中古レコードの買取販売~ しゑなん堂』 芦原すなお
『インドカレー マーマレード』 前川ほまれ
『カフェスルス ~コアラちゃんの巻~』 大島真寿美
『おもちゃ屋「うさぎや」』 山本幸久
大島真寿美さんの『カフェスルス』は第2、第3巻にも登場しています。
”明日町こんぺいとう商店街”の中でもすきな作品の一つ。
初めましての作家さんは
蛭田亜紗子さん、芦原すなおさん、前川ほまれさん。
第4巻の中では、綾瀬まるさんの『川平金物店』と前川ほまれさんの『インドカレー マーマレード』が一番好みです。
ただ、1巻、2巻の方が面白かったかな… -
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2018年、26冊目は、年1位のペースで読んでる、蛭田亜紗子。
國枝颯子は、広告代理店の仕事に忙殺される日々を送っていた。ある日、ひょんなコトから、ランジェリーショップ、トウジュール・アンサンブルを訪れることとなる。ソコで口のキツい、イケメン、ランジェリーフィッター、伊佐治耀と出逢う。
女性のためのR-18文学賞(女性のための官能小説賞)出身の、蛭田亜紗子。得意とするのは、女性のフェチズム系と思ってたが、今回はまたベクトルが……。正直、六章までは、奥田英朗のDr.伊良部シリーズを思わせる、コメディー。分量的にも、中身的にも、かなり軽め。ソコから、七章で颯子の少し辛口ラブコメ、八章で少し重みもたせて、ハッピーエンドとなる。
正直、内容が内容だけに(扱うモノがモノだけに)、オッサン(男)には、解りにくい、映像喚起しにくい描写が多々ある。その枝葉取っ払っても、男性向けとは言い難いかな……。逆に、多くの女性に読んで欲しい気もする。女性のための、蛭田亜紗子入門編としては機能するんじゃないかな。ただ、『自縄自縛の私』とは振り幅デカいけど……。
★★★☆☆評価は、自分が期待した蛭田亜紗子作品ではなかったというだけ。ハードカバーの表紙と、文庫版表紙との違和感。官能コーナーで見つけた自分。それらを呪うつもりもない。コレはコレであり。だとは思えるから…… 。 -
Posted by ブクログ
随分とまあ、官能的。
よく見たら表紙もずいぶん色っぽい。
6つの短編小説はどれも、同年代の女性が主人公ながら、微妙に感情移入できない。
すごく、おしい感じはするのだけど。
誰も彼もが性に奔放。
思うがままにすべてをさらけ出せるのは羨ましい気もするけど、実際そんな風に生きると「ストロベリー・イン・ナイトメア」にも書かれているとおり、見下されてしまうのが現実。
いっそ開き直ってこんな風に生きたら、とてつもない開放感なんでしょうか。
短編集は、元カレとそっくりというだけの理由で彼と付き合う女性だったり、恋人に風俗嬢をプレゼントして、自宅からこっそり覗き見る女性だったり、なんとも突飛。
それでいてみんなしっかり恋愛していて、その逞しさに惚れ惚れしました。
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