蛭田亜紗子のレビュー一覧

  • フィッターXの異常な愛情
    この作品に出会えたことがよかった。読みやすく終盤の流れが最高。深夜ドラマかネットドラマ化しないかな。
  • 夜更けのおつまみ
    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。
  • エンディングドレス
    32歳で夫を亡くした麻緒は、後を追うことを決意する。
    その準備をしている間に、エンディングドレスを作る洋裁講座があることを知り参加することに。

    洋裁講座で小針先生やおばあちゃんずたちと出会い、洋裁を始め、エンディングドレスを作るための課題と向き合い、皆の色々な事情を知るうちに、少しずつ前を向くよう...続きを読む
  • 共謀小説家
    冬子の春明への気持ちは愛情なのか、嫉妬なのか、嫉妬ならば才能に関してなのか、関係性についてなのか…。
    綺麗事じやない気持ちを綺麗な文で綴られていてすてきだと感じた。
  • 共謀小説家

    生なましい

    最初の試読の数ページを読んで、なんだか古臭そうだから買うのやめようかな…と思ったけれど、買って良かった。おもしろかったですよ。
    話が妙に生なましいので、時代背景を変えた作者の自叙伝かもしれないと思ったくらいです。作者の夫さんの職業を検索してしまったよ。

    読後感は爽やかだけど、後を引く感じ。その後の...続きを読む
  • エンディングドレス
    前向きになれて、個人的には大好きなお話し。定期的に読み返したい。
    「人生は死ぬまでの暇つぶし」というスタンスで生きることもできるけど、やっぱり未来のことを思って、希望を持って生きていくのは素敵で、そういう生き方をしたいと思った。
  • 夜更けのおつまみ
    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。...続きを読む
  • 凜

    とても深いストーリー。
    故人の方々の努力もだけど、報われなかった感情や法律等々に縛られた経緯からの脱却?
    GHQのお陰で?
    今の日本は、割と平和に秩序を守って生活が成り立っている。
    映画にも出来そうだけど、とてつもなくお金が掛かるでしょう…ね。
    文庫本での購入だけど、金額以上の中身だった。
    久々の満...続きを読む
  • フィッターXの異常な愛情
    是非、ドラマ化してほしい!個人的には高橋一生さんで…!下着という女性ならではの贅沢。読んでたら素敵な下着が欲しくなったし、彼のようなフィッターにフィッティングしてほしい。
  • フィッターXの異常な愛情
    女性には是非一度読んでいただきたい本です。
    下着好きでもそうでなくても!

    お洋服も自分のためのものだけど、下着は自分とパートナーにしか見せない、パーソナルなものだから、それを大事にすることって、自分を大事にすることだと思う。

    自分の毎日を振り返り、もっと自分を大事にしてあげたくなる。そんな話が詰...続きを読む
  • 自縄自縛の私
    最初はエロいなと。
    でも読み進めるうちに、みんながそれぞれ抱える弱さがよかった(・ω・)
    私の中にもきっとある。
  • 自縄自縛の私
    最後の一編、「渡瀬はいい子だよ」を 読み終わって、私は泣き出しそうだった。
    それぞれの女の子が抱えた秘密、性癖、がんじがらめになっている彼女たちが蛭田さんのつづる柔らかい眼差しの文章で描かれていて、どれも良かった。

    映画は表題作のみと知り、ほかのも観てみたかったなぁと思う。
  • 自縄自縛の私
    どの話もすごくしっくり魅力的で文章が読みやすくてすきです。
    ひとりひとりに大事な譲れないものがあって、それはきっと退屈なものだったり、想像もできないものだったりするんだろうな。

    一回くらい縛ってみたくなるような、ちょっと新しい扉でも開いてみたいような、ステキな本でした。
  • 自縄自縛の私
    すさまじく簡単にまとめると、特殊な性癖を持つ人たちの話、です。
    胸がざわざわして、落ち着かなくなる。のに、読むのを止められない。
    そこはかとない寂しさが漂っていて、どうしようもなく引き込まれてしまう。
    この人の小説はこれからも読みたいと思う。
  • 愛を振り込む
    めちゃくちゃ面白かった、ほぼ一気読み!出てくる女の子が大体しょうもないと言うかなんと言うか。
    湿度たっぷりジメジメ系のお話なのに読むの止まらなかった。五話の不肖の娘が一番好き!
    あと千円が巡って最終的に返ってくるところで謎のテンションの上がり方をしてしまった。
    性の描写がだいたいあるのに、厭らしくな...続きを読む
  • エンディングドレス
    最後、死ぬときに着たい服はなんですか?

    今の私には思い付かない。そもそもお裁縫が苦手です。
    洋裁を通じて人とかかわり、自分を見つめ直していくというストーリーがとても良かったです。
    心の傷は、時間と人によって癒されていくものなんだなと感じます
  • フィッターXの異常な愛情
    狙い過ぎたタイトルは好みじゃないけど(これきっと版元の意向なんだろうな)、中身は大好き。

    あぁ、しばらく馴染みのショップに顔を出してないなあ。オンラインで済ませちゃってるな。そろそろきちんと採寸して体に合ったランジェリー買わなきゃなと思い直す。

    自分の身体と向き合うことは人生を見つめ直すことでも...続きを読む
  • エンディングドレス

    若くして夫に先立たれ死の準備をしていた麻緒。
    たまたま手芸店でみつけた死装束を縫う「終末の洋裁教室」に通うようになって、生きる希望や自分を見つめ直し立て直していくストーリー

    表紙が可愛くてジャケ買いしたけど、ずっとタイトルをウェディングドレスって空目してたのはここだけの話……笑

    終末の洋裁教室...続きを読む
  • エンディングドレス
    「死に装束を縫う洋裁教室」というあらすじに興味を持って読み始めました。
    不器用なので洋裁は苦手なのですが…洋服作りの過程が丁寧に描かれているのがとても印象に残りました。(思わず何か作りたくなります!)
    心に残る場面がたくさんありましたが、特に千代子さんがエレベーターホールまで麻緒を追いかけてくるとこ...続きを読む
  • エンディングドレス
    主人公は少し苦手なタイプだったけれども、周囲の人たちがすごく魅力的だったし、死装束を繕うことで、生きることを考え直すことになるのだなとしみじみ。
    次々と出される『課題』に自分だったらどんな服と答えるだろうかと考えながら読み進めることもでき、なにかと学びの多い一冊。

    何より帯のコメントが山本文緒さん...続きを読む