作品一覧

  • ルリユール
    3.9
    1巻748円 (税込)
    風早の街でひと夏を過ごすことになった中学生の瑠璃は、ふと訪れた古い洋館でクラウディアという不思議な女性と出会う。彼女は手作業で本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りに修復できるという。ぼろぼろになった依頼人の本を魔法のように美しく綴じなおすクラウディア。手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも温かく包みなおされていく。本を愛する人たちの美しく不思議な物語。
  • エンディングドレス
    4.2
    1巻748円 (税込)
    夫に先立たれた麻緒、32歳。 自らも死ぬ準備をするため“死に装束を縫う洋裁教室”に通い始める。 20歳の時に気に入っていた服、15歳の頃に憧れていた服、自己紹介代わりの服…。ミステリアスな先生による課題をこなす中で、麻緒の記憶の引き出しが開かれていく。 洋裁を通じてバラバラだった心を手繰り寄せた先に待つものは? 「本当の自分」と「これからの自分」を見つける、胸打つ傑作小説。
  • ラブカレンダー 上巻
    完結
    5.0
    全2巻770円 (税込)
    12か月の、紅い糸の物語。 高校生の糸織と紅季は、 桜舞う4月、恋物語を紡ぎ始める。 まだ幼い恋心は、めぐる季節の些細な風に揺れ動き、 12か月、いつまでも静かになることはない――。 観覧車から見える夜景、二人で歩く雨の降る街…。 紅い糸を結んだ二人が過ごす、最初の6か月。 (C)Pinc Inc. / U/M/A/A Inc.┴(C)2012-2013 Mayu Minase

ユーザーレビュー

  • エンディングドレス

    Posted by ブクログ

    最後に着るもの
    好きなものに囲まれていたい
    どんな表情なんだろう

    死をネガティブではなく
    ポジティブに考えられるのなら
    新しい世界への旅立ちになるのなら
    そんな服を作ってみたいなと思える一冊です

    作ることで
    一歩ずつ広がる主人公の世界が
    死に向かっていたはずなのに
    いつの間にか自分の未来に向かっているような
    そんな印象を受けました。

    0
    2025年11月03日
  • エンディングドレス

    Posted by ブクログ

    大切な人を喪い、
    生きる希望を失った女性 麻緒がある日
    「エンディングドレス」を作る洋裁教室に
    出会うお話。
    その名も“終末の洋裁教室”

    とても素敵なお話だった。
    エンディングドレス=自分の人生最後に着る服
    そして洋裁教室に集まった3人の女性と講師。
    出てくる人物一人一人に背景があって、
    物語があり感極まって涙を流していた。

    人生最後に着たい服はどんな服ですか?と
    問いかけられている気がして
    読みながら人生について考えさせられた。
    蛭田さんの小説、本当にだいすき。

    0
    2025年07月31日
  • エンディングドレス

    Posted by ブクログ

    先生の出してくれる題がよくて、自分ごとと考えながら一緒にストーリーを追える。
    20歳の時にいちばん気に入ってた服、何だっけと思って、ひまわり柄のワンピースを着てたのを思い出した。
    洋裁、やりたいなって思った。手を動かしてモノを作ることって、気持ちもいい方向に連れて行ってくれると思う。

    0
    2025年07月30日
  • エンディングドレス

    Posted by ブクログ

    麻緒が元気のない理由、なんだか不穏な空気のまま始まる。
    そんな時に見つけたエンディングドレスを作りましょうという教室の貼り紙。
    教室では個性豊かな自分より年上の生徒たちと先生。
    毎回出される課題をクリアしながら一つ一つ服を作り上げていくと麻緒の心にも変化が出てくる。

    麻緒が置かれている状況にも心が痛んだし、服を作りながらも、乗り越えようとしたり、また悲しみの渦に入ってしまう麻緒を見て涙が出た。

    読み進めるうちに、麻緒の恋人の死の理由などが明かされる。

    私たちが生きていく中で絶対に必要な服。

    一番お気に入りの服は?
    服を作ってあげたい人は?

    様々なシチュエーションを共にしてきた服、その

    0
    2024年09月14日
  • エンディングドレス

    Posted by ブクログ

    32歳で夫を亡くした麻緒は、後を追うことを決意する。
    その準備をしている間に、エンディングドレスを作る洋裁講座があることを知り参加することに。

    洋裁講座で小針先生やおばあちゃんずたちと出会い、洋裁を始め、エンディングドレスを作るための課題と向き合い、皆の色々な事情を知るうちに、少しずつ前を向くようになる麻緒。

    夫の弦一郎が自分の死後、麻緒にどのように生きてほしいと願いを込めたのか。
    高校時代から、病に苦しみ死期を覚悟していた弦一郎と結婚した麻緒。
    二人のお互いを思う気持ちは、並大抵のものではなかったのではないか。
    妻を残して早々と死ぬことになってしまった弦一郎の気持ちと取った行動は、残され

    0
    2022年02月18日

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