野中郁次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「失敗の本質」の続編となる本書は、前作よりも読みやすい内容で、色々と頷きながら読み終えました。
イスラエルは、組織の戦略的失敗から学習を繰り返したそうです。
過去の成功事例にとらわれたり、他所の成功事例を真似るだけでは能がないと思っています。
やはり失敗から学ばないと。
恐怖心の存在を認めた上で、それをコントロールして任務を遂行するアメリカ兵。一方、恐怖心自体の存在を認めず、否認や抑圧によって受動的に対処した日本兵。
このあたりは山本七平氏の「日本はなぜ敗れるのか-敗因21ヵ条」とも共通する分析かと思います。
実践から学んで行動を修正することが出来なかった日本軍の姿も浮き彫りになっており、組 -
Posted by ブクログ
久しぶりにビジネス書で読んでいてワクワクしました。「失敗の本質」を再読しようと思っていたらちょうど書店にあり解説書くらいの気持ちで手に取りました。
でも、まったく違いますね。(タイトルで少々損している気が。。。)
「失敗の本質」がどのようにして生まれたのか?からスタートしていますが、その後は野中先生の組織論についての足跡をたどる一冊。
野中理論を体系だけで入り口を紹介しているので気になったところに関しては関連書籍を読み込むのが良さそうですね。まずは
・二項動態経営
・知識創造企業
を読みます。(2冊ともそこそこボリュームあるので時間をかけて丁寧に読む予定)
それ以外にも気になる書籍 -
Posted by ブクログ
効果的なナレッジマネジメントとは?が分かる本
この本が今から30年近く前に書かれたとは驚きだ。
名著『失敗の本質』の作者、野中郁次郎さんの代表作と知り読み始めた。400ページを超えの分厚さだったが、無駄な話はなく、ぎっしりと中身の詰まった本だった。
知を創造するためには、知をどう扱えば良いのかを、暗黙知を重視する日本企業、形式知を重視する西洋の両側面から検証していく。
著者は、「どちらか」が優れているのではなく、「どちらも」取り入れたSECIサイクルが最善だと結論づける。
また、ただの理論にとどまらず、実際の企業の例(新規開発)を取り上げ、組織の在り方や、マネジメントの在り方も分析し示し -
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アメリカ軍海兵隊の組織、およびそのドクトリンを明文化した教本を通して、時代のニーズと現場の要求に応えるには、を明らかにしています。
海兵隊は、国や国民のニーズの変化に合わせて自らもその目的を変遷させることにより存在し続けることができたのですが、それを可能にするものは何であったのか?
自分たちの存在価値を問い直し、その価値を実現化するための考え方を丁寧に教示されています。
ともすれば、今のどの組織も永遠にそのままということはあり得ず、絶えず変化への対応を求められるのはどこも一緒ですので、先行事例として有益なのではないかと思います。
また、実践的なリーダーシップや組織の育て方についても参考 -
Posted by ブクログ
わたしが最初に読んだ野中郁次郎さんの本は、この本でした。
今でこそビジネスシーンでは誰でもが使う言葉「ナレマネ」や「見える化」は、日本企業文化の特徴である「暗黙知」を認知し、企業の価値として育み発展させていく知識経営を提唱した野中先生が始まりだったのではないでしょうか?
その企業の真の価値は既に現場で蓄積されている暗黙知によって支えられているという指摘は、目から鱗が落ちるどころか、頭をガツンと叩かれたような衝撃を与えるとともに、現場の価値を再認識して強みを活かす自信を与えてくれました。
以後、改めて『知識創造企業』を読んで詳細を学び、時を経て『野中郁次郎ナレッジ・フォーラム講義録』 -
Posted by ブクログ
ナレッジ・フォーラムは野中郁次郎さんの造語で、英語ではKnowledge Forumと表記する。野中さんが次世代の経営リーダー育成を目的とした学びの「場」として構成した一連のプログラムのことだ。しかしいわゆる「研修」や「留学」とは少し違う。それは野中さんが次世代経営リーダー育成と言いながら、ひいては将来の日本を経済界から牽引するような、もっと大きな視点からの人材育成を目指しているから。少し内容を見てみよう。
各企業から選ばれた受講者(=次世代のリーダー候補)は、はじめはチームビルディング研修(いわゆる合宿)により、メンバー間の結束が促される。
次は月1回の「教養・経営セッション」。つまり講義 -
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アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント
著:平鍋 健児
著:野中 郁次郎
けっこう分かりやすかった
構成は3部、第1部アジャイルとは何か、第2部ケーススタディ 第3部アジャイル開発と知のモデル である
■アジャイル開発とは
ウォータフォール開発に対して、アジャイル開発
アジャイル開発とは、短い期間を区切ってその中ですべての手順を踏んで動作する完成品の一部を開発する、それを繰り返すこと
アジャイル開発では、分析、設計、実装、テストを短い期間で並列で行うこれを繰り返す。動くソフトウエアを一定間隔を作り、それを成長しさせていく
アジャイル開発と