野中郁次郎のレビュー一覧

  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    難しい本であるが、具体例が多いため、理解はしやすい。企業の競争力の向上のためには、差別化、知識創造が必要である。二次元的に語られていた、知識総合が、知識実践として、三次元上に繰り返されることが大切と理解した。私の実践としては、日々の業務もそうだが、そういった場の提供に努めていく。

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    2022年04月05日
  • アジャイル開発とスクラム 第2版 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

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    ウォーターフォール型の開発は敵対関係を生み出しやすく、面白くない→個人的に刺さった

    【感想】
     スクラムを中心に、アジャイル開発の技法、企業への導入エピソードが紹介されている。アジャイル開発は大きく技術的手法、組織的手法に分けられる。本書は、組織的手法である「スクラム」の記述に焦点をあてていて、技術的手法の詳細には立ち入っていない。リファクタリングやTDD、CI等については紹介程度の記述がある。実際の開発で生かすには、別の本を読む必要があるだろう。
     とかく、情報が分散していて、章ごとのつながりを捉えるのが難しく、咀嚼が難しいと感じた。おそらく、この本の目的は「アジャイル開発手法とスクラムに

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    2022年03月28日
  • 共感経営 「物語り戦略」で輝く現場

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    ネタバレ

    野中氏の本。共感・物語りの重要性、その不足を痛感していることから読書。
    共感経営、まさにその言葉の通り整理も可能だが、簡単に表現すると、共体験、接触機会なども通して、心を動かすことが人を動かし、大きな流れにつながると言う本質を語った本とも言えそう。

    メモ
    ・企業経営やイノベーションや大きな成功は論理や分析でなく、共感→本質直観→跳ぶ仮説というプロセスにより実現される
    ・日本企業の三代疾病 分析過剰、計画過剰、法令遵守過剰
    ・共感とは他者の視点に立ち、他者と文脈を共有すること。
    ・共感は利他主義を生む
    ・相互主観性・共感の3段階
     1 感性の総合 相手になり切る我汝関係
     2 知性の総合 主客

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    2022年03月19日
  • アジャイル開発とスクラム 第2版 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

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    Scrum;
    適応型ソリューション(adaptive solutions)をチームで開発するために従うべき少数の規則・軽量フレームワークがスクラムである。
    1986年に野中郁次郎と竹内弘高が「新製品開発のプロセス」について日本の組織とNASAといったアメリカの組織との比較、分析を行った研究論文「The New New Product Development Game」が『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載された。その中で柔軟で自由度の高い日本発の開発手法をラグビーのスクラムに喩えて「Scrum」として紹介した。
    スクラムの定義と解説はスクラムの創設者Ken SchwaberとJef

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    2022年03月15日
  • 知識創造企業(新装版)

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    繰り返しが多く、長いのでところどころ飛ばし読み。
    曖昧であることにメリットがあるとか、文化の違いが現在の国内外の企業文化の違い(日本では和、海外だと企業は作業をマニュアル化して個人は個人のスキルを高めて出ていく、みたいな)を作った、とか、中間管理職が橋としての職務をまっとうするとか。
    しかし引用される例はBtoCがほとんど。BtoBは規模が大きく変化速度は遅いだろうけど、基本的には同じなのかな。より”変化”の難易度は高そう。どこまでオープンになれるかという面も含めて。

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    2022年02月19日
  • アジャイル開発とスクラム 第2版 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

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    アジャイル開発とスクラム

    企業内でもアジャイル開発が広まって来たと思う一方で、まだまだウォータフォール開発がなくならない現実。
    アジャイル開発を知識創造型と呼びますが、人との繋がりによって臨機応変に動くことで、より良い、より市場に特化した製品やサービスを生み出す。
    私達と顧客と見ることで、一体感を生み出す。

    ソフト開発に限らず、ビジネスやマーケティングなどでもスクラムは取り入れられてきた。アメリカの海兵隊の陸海空が連動して動くシステムもまた、然りとのこと。

    よりコミュニケーションを必要とすると考えれば、必ずしも万人に、良いものとは思えない。コミュニケーション高荷になりかねないのでは。

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    2021年11月15日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    第1部が特に良かった。読者への定着を狙ってか、第2部はエピソードの繰り返しが多かった。企業の社会的ポジションや、善や美について、論が展開されるが、引き合いに出されるエピソード(インタビューや公表されている情報)のいくつかは共感を持って受け止められなかった。実践者として取材対象となった企業のいくつかが、ブラック具合を報道されていたり、訴訟をかかえていたり、社会的な姿勢を批判されているので。マキャベリズムの話も出てくるけど、その手段を取ることで、社会的に理念を疑われる事態になるのであれば、それは上手くないのではないかと思った。

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    2021年11月06日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    •社会的利益を目的とした知識創造と実践サイクルからの実践的な知恵は、継続的なイノベーションの基盤
    •具体的な未来を描くことは、人を巻き込み、未来を創造することにつながる
    •JALフィロソフィー:人生・仕事の結果=考え方x熱意x能力考え方が1番重要
    •従業員1人1人が会社を支えていて、会社を変えることができる
    •人間には新しいアイデアを思いつく能力創造性と、不確かな状況と向き合って別の可能性を思い描く能力想像力がある

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    2021年10月24日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    これだけ日本の欠点と言うか日本の弱体化の要因を俯瞰的に正確に指摘出来る日本人がいるんだなと素直に驚き。同じような考えを持つ日本人は一定数いるはず。それでも日本が衰退国として甘んじているのは分かっていても変えられない何かが多々あるからだと思う。自分もそうだけど。

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    2021年10月20日
  • 知識創造企業(新装版)

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    暗黙知と形式知それぞれの知識変換のスパイラルと個人から組織への変換のスパイラルの相互作用による知識の創出がイノベーションを促進する。デザイン思考やAI設計ともつながる考え方だと思った。特に形式知から暗黙知への変換はあまり意識していなかったが、次のサイクルにはかなり重要だと思う。

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    2021年07月06日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    ネタバレ

    知識創造企業の続編というか完成版というべき本。
    海外の研究者が書く、企業研究・経営系の本より、やはりしっくりくる。取り上げられている企業が、本田やトヨタ、JAL、エーザイなど見知った企業のため、それも理解の助けになる。
    ワイズカンパニーになるためには、ワイズリーダーが必要であり、それは必ずしもCEOだけではなく、ミドルマネジメント層も大事だ、というのは実感にあっている。
    特に大企業では、経営目標の数値自体は、上から降りてくると思いますが、実際に、アイデアを出すのはミドル層が多いと思います。イノベーションを起こすために、知識に加え、知恵と実践が重要です。
    ただし、こうなんというか熱い感じの現場の

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    2021年06月19日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    暗黙知が共有され、形式知になり、実践を経てまた暗黙知となる、その繰返しによって組織及び個人が成長していく、SECIスパイラルモデルの実例が豊富で現場の様子がありありと浮かんでくるようだった。また、組織の話が中心かと思いきや、リーダーシップの本だった。ワイズカンパニーを作るのはリーダーであり、そのリーダーのあるべき姿についてかなりのページ数が割かれている。政治力を行使する、の話あたりがすごく面白い。ただただ綺麗事を並べているわけではなく、矛盾に満ちたリアルな現場をどう打開していくか、そこに企業の未来はかかっているのだと思う。

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    2021年06月19日
  • 知識創造企業(新装版)

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    久しぶりに老眼鏡なしで読めた。これの後の本を何冊も読んでるので、何で今まで読んでなかったのかという感じではあるけど、今だから発見できたこともあったかな。この本にはSECIって一言も出てこないのはマメな。

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    2021年06月06日
  • 知識創造企業

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    第3章の理論篇、第4章の松下電器の実例のみ精読。
    全体的なコンセプトやエッセンスは理解できた。
    実際、知識創造経営のプロセスは言い古されており、完全なる真新しい突飛な概念は見つけられなかったのが正直なところである。

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    2021年03月27日
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル

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    原点となる知識創造企業は1996年出版。時代に応じて書き加えられた要素と本質的な完成度。野中先生にとって晩年の最新刊という点も特に感慨深い。

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    2021年03月23日
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利

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    独ソ戦やバトルオブブリテンにおける趨勢の転換、ベトナムのフランスからの独立やアメリカとの戦争におけるベトナムの戦い方、イラク戦争におけるアメリカ軍の戦い方の変遷といった実例を通じ、戦略、そして知略やリーダーシップについて分析している。野中氏が35年生まれで、一番若い麻田氏が80年生まれと、かなり年代にバラエティのある4人の著者が章別に分担執筆しているが、内容・文体はよく統一されている。
    内容は多岐にわたるが、ヒトラーも気まぐれなだけでなく戦争経済を考えて戦略を練っていたこと、スターリンも兵站や補給の重要性をよく理解していたこと、米軍は正規軍どうしの戦闘ではベトナムでもイラクでも常に強力であった

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    2021年03月04日
  • 知識創造企業

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    形式知と暗黙知のモデル、また組織で学習するというコンセプトは、時代が変わっても陳腐化しないであろう。必読の良著

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    2021年02月28日
  • 直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論

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    三宅陽一郎氏の『人工知能のための哲学塾』を読み現象学に興味を持ち、国内における現象学の第一人者である山口一郎氏と、日本を代表する経営学者である野中郁次郎氏との共著である本書を購入。

    本書は第1部で山口氏による現象学、第2部で野中氏の代表理論であるSECIモデルを中心とした経営学が解説される2部構成である。
    一見関連性のない哲学(特に現象学)と経営学を、1冊の本でどのように結びつけて述べられるのか期待と不安を抱きながら読み始めたが、冒頭、中盤(第1部と第2部の間)および終盤に山口氏と野中氏との対談が挿入されていることで、哲学を専門に学んだことのない自分のような読者にとっても理解が助けられた。

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    2021年01月29日
  • 知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法

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    学生時代か

    いまいち良さがわからなかった気がするし、野中先生の本、持ってたんだと驚き。なので、もう一度読んでみる。2021年記載

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    2021年01月24日
  • 直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論

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    現象学の解説がとても楽しめた。価値や意味は人にしかわからない、それを人はどう掴んでいるのか。確かに共感からスタートするように思う。仕事の現場もそうだよな。一緒に過ごして、議論して共感することで新しいものが生まれる感覚はある。

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    2021年01月19日